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『高坂君と佐藤さん』/2」(2008/09/30 (火) 21:40:48) の最新版変更点

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-[[ID:GSzwJhzM>作品/作者別/名無し/2008年09月21日ID:GSzwJhzM]] > 『高坂君と佐藤さん』 -[[2008年09月>作品/投稿日別/2008年09月]] > 『高坂君と佐藤さん』 ---- 拝啓 姉上様(脳内) 麗しき貴女様の不肖にして最愛の弟、高坂諭吉(セヴントゥィーン)は、女の子になってしまいました。 「というわけでプールなんですよヒャホーイ!」 「ゆきっちゃんテンション高すぎ!?」 はい。そうなんです。 プール! そう、プー――――――ルなんです。 忘 れ て ま し た ! 「……これは例年以上の浮かれ方だわ……」 失敬な、佐藤さん。浮かれてなどおりませぬ。ぬ。ぬ。 だってねぇ。 社会的にはどうあれ、今の俺は、乙女なんですよ? それなのに水泳パンツ一丁なんですよ? ダーリンほんまにどうするっちゃ? 「……私、プールが合同なのはすごく罪な事なんだって、君を見てて思ったわ……」 ファッキンジーザス!? またこの娘っ子は神をも恐れぬ勘違いを!? 「違うんですぜよ、佐藤さん!? 真に罪なのは、そのなだらかなベジェ曲線なのぜよ!?」 ベジェ曲線? 勿論俺も何なのか知りませんよ? 「って、これも違うのぜよ! 俺が悩んでいるのはもっと日本の夜明けを見据えたノーブル且つノーブラな」 「エロネタは禁止!! あとインチキ竜馬弁もやめなさい!」 なんてこったい! 俺の才谷梅太郎さん(偽名)語調を否定されるなんて!? ではなくて。 そうです。身体が女でも社会的に男ってことは、プールも男として入るわけで。……これは!? ま、まいっちんぐ!!? ……ちくせう! 何でこういう時ばっか、俺は男じゃないんだよ。俺だってそんなの男として見たいよ! ていうか、俺が見られちゃうんじゃん!!? 「……鬱だ。プール、休もうかな……」 「どどどどどど!? どうしたのよ、ゆきっちゃん!? おかしいよ! 君の大好きなスクール水着なのよ!?」 「反応がコミカルだ」 「……実験素体である諭吉君に起こった事象を、客観的かつ科学的に分析しましょう」 「反応がケミカルだ」 いや、適当にツッコんでますが。 佐藤さんが時々見せるこういうボケ、好きだなぁ。 「……デジカメを買いました」 「反応が……えっと、コニカミ○ルタ?」 もはやあってるんだか、いないんだか。 「じゃなくて。……そうだなぁ、佐藤さんは人前にパンツ一丁で出なきゃならなくなったら、どうする?」 「ぅゎ……唐突に何そのシチュエーション?」 退かないでよ! 正直自分でもそれってどうよって思ったさ!! ていうか乳丸出しは俺だってひくわ!! でもでもでも! 実際そのまんまの悩みなんですもの……。 「んー、絶対にやらなきゃいけないの? ……そうだなぁ、開き直る、かな」 「えぇ!? やっちゃうの!?」 「何その反応!? 真面目に答えた私がアホみたいじゃん!?」 いえ、むしろ俺がというか。想定されるべき状況がアホです。 「パンツとか裸とか、気にしてられない状況なんでしょ? やらなきゃいけないなら、自分を騙してでも自分にやらせる」 「……でもさ。裸を見せて、それで人生が変わっちゃうのかもしれないんだよ?」 相手が佐藤さんだから、気楽に話せるけど……俺だって正直、怖いんだ。 俺を見る周囲の目が――決定的に変わってしまうかもしれないのは。 「でもそれは……まぁ、んー……選択の重さ次第かな」 「重さ、か。……確かにその通り、なんだよな」 「……でもさ? 女の子といっても、みんなのママと同じ物がついてるだけだよ? 妄想過剰なんじゃないの?」 「思春期特有の異性の身体への関心を一瞬で萎えさせた!?」 ごめん。ツッコミ長かった。 でも。 佐藤さんの言うとおり、気にしても仕方ないのかもしれない。 俺が皆に女の子だってばれる日までは――俺はこの身を偽る為、足掻き続けるしかないのだから。 ……ありがとう。佐藤さん。 「……よし、やってみるか。まぁどうせ、ぺったんこなんだしねっ」 「き、貴様ァッ!! 真面目に答えてあげた私に、それが言う事かぁっ!!!」 ……口は災いの元でした。 後日談。 何事もなく、普通にプール授業を受けられましたとさ。 ……姉さん、ないものには確かに気付きようがないんだけど……それはそれでヘコむんだ……。 ---- :元レス|[[http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220262396/68]] :最終レス投稿日時|2008/09/29 13:39:55

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