詳しくは語るまい。
不肖わたくし高坂諭吉(17歳)は、どういうわけか女の子になってしまったジーザス。
……いや、女の子は好きですよ? むしろ大好物ですよ?
でも、だからってだからこそ……俺を女の子にしなくてもいいじゃないですか神様!!
そりゃさ、初めは確かに喜んださ! 確かめたさ! むしろ触りまくったさ!!
もっと詳しく言えば×××××さ!!! 更に×××××さ!!!? (※板規制により削除されました。
……でもさ、虚しいんだよ。
だって、ないんですもの。
な い ん で す も の ! ! ! ! !

「無いって……何が無いのよ、ゆきっちゃんは」
訊ねてきたのはマイガール、同級生の佐藤さん。
「そりゃあ勿論、胸ですよ!?」
「わ、悪かったわね無くて!!? ていうか、マイガールって何よ!!?」
……ちょっと『フレンド』を略してみただけじゃないですか……そんなに怒らないでよ。
「お、怒ってないわよ! それに、私だって成長するもん!」
おやや。いけない、彼女は何やら勘違いされているようですよ?
生粋のジェントルっ子であるこのわたくしが、マイガール(フレンド)の胸のサイズの不満を口にするとでも思うたか!
……しかし、それをそのままに訂正するは言語道断。
何故ならば、マドモワゼルはチェスト(笑。バストではなく)のサイズを気に病んでおられるらしい。
婦女子の不都合な真実を抉るが如きは、紳士のなすべき所業ではありませぬ。
なればこそ、要すべきは婉曲な話題そらしとみつけたり!
「佐藤さん? それはもしかして『成長するもん』と『性徴ホルモン』とをかけてる訳ですな?」
「アホかーー!!」
……そう、アホです。
ないのです。
ほんと、どこ行っちゃったんだろう……胸。
だっておかしいじゃないですか。
こういう時って、
「あれれあれ? 俺なんで女になっちゃってるんだろう? こんな大きくて柔らかいボインまであるしどぎまぎ☆」
みたいに、なるものじゃないですか。
そりゃあ、アレですよ? 下半身なんて×××××で色だって素敵な×××××だったし!(再び規制削除
もうね、堪能させて頂きましたともさ!!
なのに!!
何で、胸だけ全然変わってないんですか!!?
「胸ってさ、揉めば大きくなるって、アレ本当なのかなぁ……?」
「それは独り言なのか? 私へのあてつけで言ってんのか!? そこんとこどうなの!?」
「…………」
「む、私の胸を見ないでよっ!?」
「佐藤さんは、胸が(俺より)大きくて良いよね」
「な……!?」
お口をぱくぱく佐藤さん。……あ、これ。指突っ込みたいなぁ。
突っ込むといえば。
いつの間に、夜ごと俺を悩ませたそういったリビドーは、霧が晴れるように無くなっていた。
元々が女顔である。最も顕著な男女差異である胸も、幸か不幸か小さいおかげで、日常生活もさほど変わらぬままだ。
もうしばらくは……それがいつまでなのかはわからないが、社会的には男のままで通せるだろう。
だからこそ俺は、今のこの状況を、深く思い悩まずにいられるのかもしれない。
「まあこれも、人生の大きなスパンから見れば、小さい悩みなのかもね」
「ち、小さいって言うな!?」
「…………」
彼女に。
この俺の最も大事な……ガールフレンドである、この女に。
今の俺の状況を話したとしたら……或いは、それも変わるのだろうか?
「佐藤さん?」
「何よ?」
「今度さ、俺の胸揉んでよ」
「な……!?」

二回目なので、今度は指を突っ込んでみた。
思いっきり噛まれた。

元レス
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220262396/58
最終レス投稿日時
2008/09/21 07:48:18

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最終更新:2008年09月30日 21:39