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「・・・ん、・・・ちゃん・・・」
「あっちゃん!!!」
そんな大声にたたき起こされて俺は突っ伏していた机から顔を上げる。
「・・・なんだよ、美香。」
黙って指を指す美香、その先に目をやる。
「目が覚めたんなら教科書読んでくれるか。」
困り顔の先生がいた。

―――――――――――

その日の昼、いつものように3人が集まる。
「あっちゃんここ最近毎日のように寝てるよねー。もしかして、例の小説で毎日お楽しみ~?」
ニヤニヤ笑いながらそう問いかける美香。
「うーん、まぁあれだ。若いのは結構なことだが・・・」
美香に追随する光也ことセンセイ。
当たらずとも遠からず、小説ではなくて現実なんだなこれが。
俺はもくもくと弁当を口に運ぶ。
つれない俺を見てつまらなそうな顔をしながら別の話題を振る
「そうそう、明日はどこいく?」
何のことはない毎週土曜日はいつも3人で遊びに行ったり図書館で勉強したりしているのである。
「あぁ、俺パス」
口に入った飯を飲み込みそう答える俺
「僕も今回は遠慮しておくよ。ちょっと用事があってね。」
他人の申し出を断るとはセンセイにしてはめずらしい。
「えぇー!二人とも来ないの!?センセイはともかくあっちゃんはなんで来ないのよ!」
「ともかくってなんだよともかくって。俺にだって用事くらいはあるんだよ!」
不機嫌そうな顔をする美香。
そんな美香をよそに、俺は自身の身に起こった一連の出来事に思いをはせていた。
人の中に人がいた。皮で変身するならともかくその逆とはTS系の小説にもそうそうないシチュエーションだろうな。(現実にはそうそうどころかありえない部類に入るが)
中の人などいない!なんて旧いネットのネタがしゃれにならないな。
さて、今日は金曜日、明日は待ちに待った休日だ。
普段なら休日は3人でつるむ以外にすることも別段なかったが今回は別だ。
俺の中の人のための服を最低限一着は買わなければならない。
今までは夜中、親の寝静まった時間にこっそり脱いで楽しんでいたのだがやっぱ家の中だけじゃつまらないんだよな。
せっかくの休日なんだから外へ出てなんぼだと思うわけだ。

「いーもんいーもん!一人で休みをエンジョイするもん!」
美香はセンセイに当り散らしていた。

土曜日の朝は良く晴れていた。
今日は折りよく両親は朝から出かけている。夜まで帰ってこないとのことだ。もしも出かける予定がなかったら親が起きる前に家を出なければならないところだった。幸先のいいことである。
親の車のエンジン音がすっかり消えたのを見計らって俺は自分の胸に手をかける。
そして俺の抜け殻とでも言うべきモノをベッドの上に広げる。
部屋の中を見回してみる。
「やっぱり、今まで感じてきたけど男のときよりも視線が低いな。」
身動きすると視界の端々に白くて細い腕や長くて柔らかい黒髪、豊満な胸(ちなみに目分量によると恐らく美香よりも大きい)が存在を主張する。
それら全てが自分が女になってしまっていることを実感させてくれる。
「さて、たしかここにあったはずだけど・・・」
しばらく裸で歩き回った後、衣装箱を引っ張り出して中身をかき回す。
確か着れなくなった昔の服がこの中に保管されているはずだった。
「これとこれと、これでよしっと。」
ほどなくして箱の中で一番小さいサイズのシャツと上着、ジーンズを引っ張り出す。
一番小さいものを選んだのだがそれでもシャツは少し大きいようだ。
女性向けの下着は流石になかったので無しで着る。
「やっぱりブラジャーがないと擦れて痛いな。まぁ店で買ってくるまで我慢するしかないか。」
ふと目に付いた三面鏡の前まで行ってクルリと回転してみる。
「やっぱりかわいいな。今でもこれが自分だなんて信じられないよ。」
ふわっと広がった髪と胸、ウェスト、ヒップにかけてのラインがそそられる。
まさに俺の理想の女子高生だぜ。
「私、前原美香。今日はショッピングに行くの。楽しみだなぁ♪」
なんて適当な偽名作ってノリノリでポーズをとりながら喋ってみる。意外に様になるから困る。
「まぁこんなぶりっ子口調は疲れるからやらないだろうな。」
箱を片付けながらごちる。

カバンの一番下に傷つかないように厳重に布で包んだ抜け殻と男のときの服をつめる。
それ以外は普通の外出で入用なものを見繕って詰め込む。
「さて、これで準備OK!さっさと買い物済ませてこの体でめいっぱい楽しもうか!」
俺は外へ飛び出した。

元レス
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1220262396/64-65
最終レス投稿日時
2008/09/28 03:46:21