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C++/tips」(2009/08/11 (火) 15:44:45) の最新版変更点

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#contents ---- ** 暗黙の型変換を引数に使う 暗黙の型変換を引数に使うためには引数は値渡しでないといけない。 #codehighlight(C++){{ struct A{ A(){} A(int){} }; void f(A, A) {} void g(A&, A&) {} int main() { f(1, 2); // OK //g(1, 2); // エラー return 0; } }} ---- ** 目的別探索方法 |~何を知りたいか|>|~使用するアルゴリズム|>|~使用するメンバ関数|h |~|~未ソートの範囲|~ソート済み範囲|~set または map|~multiset または multimap|h ||CENTER:|CENTER:|CENTER:|CENTER:|c |必要な値が存在するか?|find|binary_search|count|find| |必要な値が存在するか? 存在するなら、その値を持つ最初のオブジェクトはどこにあるか?|find|equal_range|find|find または lower_bound((findは特定の値を持つ要素のうち「1つ」を見つけるだけ。「最初」の要素が必要ならlower_boundを使う必要がある。))| |必要な値より前にない値を持つ最初のオブジェクトはどこにあるか?|find_if|lower_bound|lower_bound|lower_bound| |必要な値の次にある値を持つ最初のオブジェクトはどこにあるか?|find_if|upper_bound|upper_bound|upper_bound| |必要な値を持つオブジェクトはいくつあるか?|count|equal_range|count|count| |必要な値を持つすべてのオブジェクトはどこにあるか|find (繰り返し処理)|equal_range|equal_range|equal_range| ---- ** lower_bound、uppder_bound、equal_range の返すイテレータの場所 - lower_bound は同値の最初の要素を返す。同値の要素がない場合はそれ未満で最大の要素の次を返す。 - upper_bound は同値の要素の中で一番後ろの要素の次を返す。同値の要素がない場合はそれより大きい最小の要素を返す。 - equal_range はlower_bound と upper_bound の戻り値の組を返す。 -- というか lower_bound も upper_boundも「その値が挿入されるべき位置」という意味では同じか。それが前か後ろかの違いだけで。 *** 要素がある場合 - 1 を探す場合 |CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|c |1|1|3|3|5|5|| |lower_bound||upper_bound||||| - 3 を探す場合 |CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|c |1|1|3|3|5|5|| |||lower_bound||upper_bound||| - 5 を探す場合 |CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|c |1|1|3|3|5|5|| |||||lower_bound||upper_bound| *** 要素がない場合 - 0 を探す場合 |CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|c |1|1|3|3|5|5|| |lower_bound&br;upper_bound||||||| - 2 を探す場合 |CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|c |1|1|3|3|5|5|| |||lower_bound&br;upper_bound||||| - 6 を探す場合 |CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|c |1|1|3|3|5|5|| |||||||lower_bound&br;upper_bound| ---- ** イテレータの無効化のタイミング - vector -- Reallocationが起きると参照・ポインタ・イテレータ全て無効化される。 -- reserve…reserveする大きさが現在のcapacityより大きければReallocationが起きる -- insert,push_back…sizeがcapacity超えるとReallocationが起きる -- erase…eraseした点より後ろの全ての参照・イテレータ無効化 - deque -- insert…中間点への挿入はイテレータ・参照ともに全て無効化、最後への挿入(==push_back)はイテレータは全て無効化するが参照は有効のままである。 -- erase…中間点の削除はイテレータ・参照ともに全て無効化、最後の削除は削除された要素に対するイテレータ・参照のみ無効化 - list -- insert,push_front,push_back…イテレータ・参照ともに全て有効のまま -- erase…削除された要素に対するイテレータ・参照のみ無効化 -- splice --- splice(pos, x)は第二引数のリストの要素に対する全ての参照・イテレータ無効化 --- splice(pos, x, it)は第二引数のリストのspliceされた要素の参照・イテレータ無効化 --- splice(pos, x, start, end)は第二引数のリストのspliceされた要素全ての参照・イテレータ無効化 - 連想コンテナ(set,map,multiset,multimap) -- insert…イテレータ・参照ともに全て有効のまま -- erase…削除された要素に対するイテレータ・参照のみ無効化 - 他 -- swapはイテレータ・参照は有効のままである -- 上記以外でも内部で上記のメンバ関数がよばれれば同様の無効化がおきる ---- ** テンプレートクラスをフレンドクラスにする #codehighlight(C++){{ template<typename T> class hoge; // 前方宣言 class foo { template<typename T> friend class hoge; // フレンドクラスの宣言 }; }} ---- **効率のいいmapへの追加・更新 #codehighlight(C++){{ template <class map_type, class key_type, class value_type> typename map_type::iterator efficientAddOrUpdate(map_type& m, const key_type& k, const value_type& v) { typename map_type::iterator lb = m.lower_bound(k); if(lb!=m.end() && !(m.key_comp()(k, lb->first))) { // キーが存在した lb->sencod = v; return lb; } else { // キーが存在していない typedef typename map_type::value_type map_value_type; return m.insert(lb, map_value_type(k, v)); } } }} ---- **モジュールを超えたメンバ関数呼び出し 他のモジュール(DLL)で生成したオブジェクトのメンバ関数を呼ぶ場合、 非仮想関数であれば呼び出し側の定義が、仮想関数であれば生成側の定義が呼ばれる。 ということは、モジュール間をまたいで文字列を渡したい場合、 publicな非仮想関数で文字列用のバッファを用意&バッファからstringの生成を行い、 privateな純粋仮想関数でバッファに文字列を入れるようにすれば バッファオーバーランとかの問題が防げるってことかな。 ----
#contents ---- ** 暗黙の型変換を引数に使う 暗黙の型変換を引数に使うためには引数は値渡しでないといけない。 #codehighlight(C++){{ struct A{ A(){} A(int){} }; void f(A, A) {} void g(A&, A&) {} int main() { f(1, 2); // OK //g(1, 2); // エラー return 0; } }} ---- ** 目的別探索方法 |~何を知りたいか|>|~使用するアルゴリズム|>|~使用するメンバ関数|h |~|~未ソートの範囲|~ソート済み範囲|~set または map|~multiset または multimap|h ||CENTER:|CENTER:|CENTER:|CENTER:|c |必要な値が存在するか?|find|binary_search|count|find| |必要な値が存在するか? 存在するなら、その値を持つ最初のオブジェクトはどこにあるか?|find|equal_range|find|find または lower_bound((findは特定の値を持つ要素のうち「1つ」を見つけるだけ。「最初」の要素が必要ならlower_boundを使う必要がある。))| |必要な値より前にない値を持つ最初のオブジェクトはどこにあるか?|find_if|lower_bound|lower_bound|lower_bound| |必要な値の次にある値を持つ最初のオブジェクトはどこにあるか?|find_if|upper_bound|upper_bound|upper_bound| |必要な値を持つオブジェクトはいくつあるか?|count|equal_range|count|count| |必要な値を持つすべてのオブジェクトはどこにあるか|find (繰り返し処理)|equal_range|equal_range|equal_range| ---- ** lower_bound、uppder_bound、equal_range の返すイテレータの場所 - lower_bound は同値の最初の要素を返す。同値の要素がない場合はそれ未満で最大の要素の次を返す。 - upper_bound は同値の要素の中で一番後ろの要素の次を返す。同値の要素がない場合はそれより大きい最小の要素を返す。 - equal_range はlower_bound と upper_bound の戻り値の組を返す。 -- というか lower_bound も upper_boundも「その値が挿入されるべき位置」という意味では同じか。それが前か後ろかの違いだけで。 *** 要素がある場合 - 1 を探す場合 |CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|c |1|1|3|3|5|5|| |lower_bound||upper_bound||||| - 3 を探す場合 |CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|c |1|1|3|3|5|5|| |||lower_bound||upper_bound||| - 5 を探す場合 |CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|c |1|1|3|3|5|5|| |||||lower_bound||upper_bound| *** 要素がない場合 - 0 を探す場合 |CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|c |1|1|3|3|5|5|| |lower_bound&br;upper_bound||||||| - 2 を探す場合 |CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|c |1|1|3|3|5|5|| |||lower_bound&br;upper_bound||||| - 6 を探す場合 |CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|CENTER:70|c |1|1|3|3|5|5|| |||||||lower_bound&br;upper_bound| ---- ** イテレータの無効化のタイミング - vector -- Reallocationが起きると参照・ポインタ・イテレータ全て無効化される。 -- reserve…reserveする大きさが現在のcapacityより大きければReallocationが起きる -- insert,push_back…sizeがcapacity超えるとReallocationが起きる -- erase…eraseした点より後ろの全ての参照・イテレータ無効化 - deque -- insert…中間点への挿入はイテレータ・参照ともに全て無効化、最後への挿入(==push_back)はイテレータは全て無効化するが参照は有効のままである。 -- erase…中間点の削除はイテレータ・参照ともに全て無効化、最後の削除は削除された要素に対するイテレータ・参照のみ無効化 - list -- insert,push_front,push_back…イテレータ・参照ともに全て有効のまま -- erase…削除された要素に対するイテレータ・参照のみ無効化 -- splice --- splice(pos, x)は第二引数のリストの要素に対する全ての参照・イテレータ無効化 --- splice(pos, x, it)は第二引数のリストのspliceされた要素の参照・イテレータ無効化 --- splice(pos, x, start, end)は第二引数のリストのspliceされた要素全ての参照・イテレータ無効化 - 連想コンテナ(set,map,multiset,multimap) -- insert…イテレータ・参照ともに全て有効のまま -- erase…削除された要素に対するイテレータ・参照のみ無効化 - 他 -- swapはイテレータ・参照は有効のままである -- 上記以外でも内部で上記のメンバ関数がよばれれば同様の無効化がおきる ---- ** テンプレートクラスをフレンドクラスにする #codehighlight(C++){{ template<typename T> class hoge; // 前方宣言 class foo { template<typename T> friend class hoge; // フレンドクラスの宣言 }; }} ---- **効率のいいmapへの追加・更新 #codehighlight(C++){{ template <class map_type, class key_type, class value_type> typename map_type::iterator efficientAddOrUpdate(map_type& m, const key_type& k, const value_type& v) { typename map_type::iterator lb = m.lower_bound(k); if(lb!=m.end() && !(m.key_comp()(k, lb->first))) { // キーが存在した lb->second = v; return lb; } else { // キーが存在していない typedef typename map_type::value_type map_value_type; return m.insert(lb, map_value_type(k, v)); } } }} ---- **モジュールを超えたメンバ関数呼び出し 他のモジュール(DLL)で生成したオブジェクトのメンバ関数を呼ぶ場合、 非仮想関数であれば呼び出し側の定義が、仮想関数であれば生成側の定義が呼ばれる。 ということは、モジュール間をまたいで文字列を渡したい場合、 publicな非仮想関数で文字列用のバッファを用意&バッファからstringの生成を行い、 privateな純粋仮想関数でバッファに文字列を入れるようにすれば バッファオーバーランとかの問題が防げるってことかな。 ----

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