正直言って最近の記録にしては現金の不整合が大きいゲームです。
$100やそこいらのズレだったら開き直って公開するのですが、
これに関してはズレの額が大きすぎるので公開を躊躇いました。
後に局面抜出もしていますが、現金については話半分程度に捉えてください。
主要な流れと結果だけを見れば先行逃げ切りの凡庸なゲームかもしれません。
ただ追いかけるプロセスと後続を支える交渉が細かく、その細かさに個性が出ていてると思います。
個性が出ているということは人が変われば展開も変わり易いということ。
後続の動きに注意して展開を追えば、自分とは違う考えの部分に新鮮さを感じられるかもしれません。
※記録上で要修正箇所等見つかりましたらご一報ください。
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2015/09/09 |
局面抜出図で振り番を示す○印を書き忘れていたのを修正
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[108行] |
独走するBとそれに食らいつく対抗馬のF、
後続を増やしBの足場をもっと崩すことで混戦に持ち込みたい4人という局面。
DがEとLPの交渉に入ったことを受け、DPを経営するAがホテルを崩して家を押さえにいきます。
(家残り軒数:13軒→5軒)
Orが既に十分育っているため一見するとセオリーに反する行為ですが、
目的がGrよりもLPを狙うDに対する牽制だと考えれば理にかなった行動です。
この場面でBを狙って勝負に出るとすれば、現金も物件も残しているDが本命です。
ただしそれに向けた今までの交渉を振り返ると
・「AはDにGrを売り込んでいるがDはその条件に満足していない」
・「DはLPを最優先に考えているようだが自分から具体的な条件を出す程踏ん切りがついていない」
という風にLPを使うかGrを使うかでプレイヤーの思惑がずれている様子。
人によっては天秤にかけることでDがよりよい条件を引き出そうとしていると考えるかもしれません。
(この段階でEが具体的な条件を出して売り込みをかけていない事が、Aにとって不幸中の幸いでしょうか)
このかみ合わない状況に変化を加えてDの目をGrに向けさせるため、
Aは場の家を減らしてLPでは勝負にならない状況にしたものと考えられます。
Aとしても苦肉の策です。
基本線を同じくする弱者同士で足を引っ張り合い自分の火力を弱めているのですし、
家の残り軒数が少なすぎてDがGrでも勝負に出なくなることすら十分考えられます。
それでもマシというのがAの判断なのだと思います。
実際にこの後Dは手拍子でGrを揃える事をせず、慎重な姿勢を崩してません。
このへんは場数を踏んで身につけた冷静さと言っていいでしょう。
Aの家抑えをどう評価するは人それぞれだと思うので、いろいろな立場になって考えてみてください。
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最終更新:2015年09月11日 22:42