実は俺は、鳴門という町が大好きである。 海沿いの町特有の、あの雰囲気がたまらない。
俺に可愛い彼女が居た頃は、ドライブがてら よく海を見に行ったものだ。
鳴門に行くのは 彼女と最後に別れた日以来だから、もう4ヶ月ぶりになるのか・・・。
もちろん今日の目的は、海を見に行く事ではない。 もはや俺は、あの頃の俺ではない。
今日はスロットで一儲けしてやろうと企む、ハイエナ野郎なのだ。
それにしても・・・今年の1月から既に112回スロを打ちに行っているが、その大部分がスタである。
スタ以外で稼動したのは、僅かに10回。 今日は引き篭もりがちの俺にとっては、プチ旅打ちと言っても過言ではない。
嫌がおうにもテンションが上がる。 アジカンをカーステレオで全開に流しながら、時速120kmで土手を爆走。
そう・・・今日の俺は種子。 植物の種子が気紛れな風に運ばれるように、俺もまた偶然の大地をあてもなく彷徨う。
果たして鳴門の町で、無事 花が開いてくれるのであろうか。
夕方5時、夢屋に到着。 駐車場に停まってる車のナンバープレートを見てビックリ!
神戸ナンバーが多い! めっちゃ多い! そこら中に停まっている。
みんな わざわざ 神戸から遠征してきてるって事か? これは・・・期待できそうだ!!
夢屋に入店後、じっくりと南国のデータを観察してみる。
うぅ・・・む、微妙。 っていうか、スタの南国の方が出てる気がしないでもない。
1台だけ眼鏡ニーサンが出してたものの、データからすると、2連とか4連とか3連単とか、いまいち6の挙動っぽくない。
でも他の台は もっと6とは思えない。 つーか どの台も、あんまし出てない。
他の島も 巡回してみる。 う~ん・・・どの島も、イマイチだなぁ。
これは 日曜だし、ひょっとしてガセイベントか?
でも1時間もかけて車を走らせてきたのに、何も打たずに帰るなんて、俺にはできそうもない。
仕方なく、打てそうな台を探す。
今日は夢屋に来る途中、ずっと鬼武者の事しか頭になかった。
ホントは 毎日でも打ちたいんだけど、スタの鬼武者は、256G止めの台しか空いてないので、ずっと打てなかったのだ。
この店も、鬼武者の稼動状況は すこぶる良いなぁ。 ふと570Gの台が空いたので着席。
朝からビッグ7回、レジ0回の、思わず腐敗臭が漂ってきそうなクソ台である。
G数的にも 全然オイシくないんだろうけど、まぁ良いさ。 その内当たるっしょ。
早速ブン回し始める。
それにしても・・・このミッシェルの乳揺れ演出は、いつ見ても素晴らしいな。
この揺れ具合といい、リアルさ加減といい、どれをとっても秀逸だ。
この演出を編み出した技術者は、かなりの天才か、よっぽどのアホだろう。
もう いっその事、タンクトップの色で小役告知とかじゃなくて、乳首の色で告知してくれたら良いのに。
緑色の乳首でスイカ確定!とか。
・・・っていうか、緑色の乳首キモッ!!
バカな妄想をしつつ打ってると、早くも1000G突破! うは、こりゃ 余裕こいてる場合じゃねぇ!!
・・・と、ここで隣の兄ちゃん、1100Gでレジを引いた模様。
大層ご立腹で、ドッカンドッカン台を叩いている。 30G後にボーナス引き戻し、またもバケ。 そして台強打。
(くはぁ~、人がハマッてんのに、ウゼーなぁボケが!!)
もちろんヘタレが売りの蟲なので、心の中で文句を言う。
すると兄ちゃん、またも30Gで引き戻し。 今度はビッグ!
(ホッ、これで少しは大人しくなりそうだな。)
・・・と思いきや、ビッグ揃えた後、またもやドッカンドッカン台を殴っている。
(お前は一体何がしたいんじゃーーーー!!!)
さて、俺の台はというと、その後も順調にハマリ続け、1200Gを突破し、更に1300Gも突破。
小役は そこそこ引けるものの、斜めスイカの次ゲームに2チェとか、イマイチ噛み合ってくれない。
そうこうしている内に、遂に1400Gまで突破!
ウッヒョー、どこまで連れてってくれるんですか このクソ台は!
結局1520Gまでハマッた所で、ようやくビジ orz
1500G超えてから、「見たか! 俺の実力を!!」とか叫ばれても orz
ってか、俺も台思いっきりブン殴りてぇぇよォォーーーーー!!!
何だよコレ! 初当たりまでに投資35Kって!! この後、どないせーっちゅーねん!!!
俺の前に打ってた、名も顔も知らぬ人よ。
どうして こんな うっすいトコ引きますか、お前は!!!
頼む・・・せめて連してくれ・・・。 このまま256Gスルーされたら、もう救いようがない・・・。
・・・とか思ってる内に、ソッコー256Gスルー orz あっけなっっっ!!!!!
とても全ツッパする気にはなれないし、他にも良さそうな台が無かったので、本日の稼動終了。
帰りに三八のラーメン食いました。 アハハ、なにこれ、めっちゃ美味いよ。
あぁ、美味すぎて涙がっ・・・。
さようなら夢屋、もう二度と訪れる事はないであろう。
そして また暫く、スタに通う日々になりそうです。