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ラルフ・エリスン - (2010/12/26 (日) 00:08:08) のソース

*ラルフ・エリスン&br()&size(12){&italic(){(Ralph Ellison)}}&br()&size(12){(1914年～1994年)}
**略歴
　オクラホマ州オクラホマ・シティー出身。州から奨学金を得て由緒ある黒人大学として知られていたタスキーギィ・インスティチュートで音楽を学ぶ。作曲や彫刻に興味を抱いて勉強していたが、[[リチャード・ライト]]に強い影響を受け文学を志し、また後には共産党に入党する。ライトが参加していた雑誌『ニュー・チャンレンジ』、後に左翼系雑誌『ニュー・マッシズ』に、短編や評論を投稿するようになる。1952年には処女長編小説で全米図書賞を受賞する。しかし、その後評論集が２冊出版されたものの、作家自身が予告していた第２作目はとうとう発表されないまま没する。
**作品
　その作風もまたライトの影響を強く受けている。唯一の長編小説『&bold(){見えない人間}』&italic(){(Invisible Man,1952)}は全米図書賞を受賞した。アメリカ社会で疎外され無視されてきた“見えない人間”としての黒人を、黒人特有の言葉遣いとジャズ的要素を盛り込んで描いた。
　評論集に『&bold(){影と行動}』&italic(){(Shadow and Act,1964)}、『&bold(){準州への旅立ち}』&italic(){(Going to the Territory,1986)}がある。