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ネルソン・オルグレン - (2010/12/23 (木) 16:50:14) のソース

*ネルソン・オルグレン&br()&size(12){&italic(){(Nelson Algren)}}&br()&size(12){(1909年~1981年)}
**略歴
 ミシガン州デトロイト出身のアメリカの作家。3歳の時にシカゴに移住した。イリノイ大学卒業。プロレタリア的傾向が強く、下層社会の人々の姿をスラングを多用する手法で活写した。その作品は世界的に高く評価されたもののシカゴでは不評だった。後に全米図書賞を受賞した。また寺山修司に大きな影響を与えたという。
**作品
 『&bold(){長靴をはいたやつ}』&italic(){(Somebody in Boots,1935)}は処女作。1930年頃の不況期を背景に、そこで生きる少年の放浪と犯罪を描いた。
 『&bold(){朝はもうこない}』&italic(){(Never Come Moming,1942)}は、シカゴのスラム街を舞台にボクサーを目指すポーランド系の少年の、暴力と欲望の世界を描いた。
 『&bold(){黄金の腕の男}』&italic(){(The Man with the Golden Arm,1949)}は代表作で全米図書賞を受賞。モルヒネの中毒者で天才的な賭博師フランキーの、退廃と挫折を描いた。
 『&bold(){荒野を歩め}』&italic(){(A Walk on the Wild Side,1956)}は、不況下の底辺社会を舞台に、欲望と堕落に満ちた姿を描いた。
 『&bold(){最後の回転木馬}』&italic(){(The Last Carousel,1973)}は短編や回想録、旅行記などを集めたもの。
 他に『&bold(){ネオンの荒野}』&italic(){(The Neon Wilderness,1947)}は短編集などがある。


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