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ウォルト・ホイットマン
(Walt Whitman)
(1819~1892)

略歴

 ニューヨーク州ロングアイランド出身。アメリカ最大の詩人と称される。貧しい家庭であったため、早くから働き始める。ジャーナリスト、教師、公務員など様々な職業に従事した。高等教育は受けていないが、印刷工をしていて文学に親しんだといわれている。南北戦争が勃発すると、彼は志願して北軍の看護兵として参加する。その時、戦場の悲惨な光景に衝撃を受け、その後はニューヨークへは戻らず、ワシントンD.C.に行き、陸軍病院に勤務する。その後は自らの詩が足枷となって、職を失ったり逃したりしていたが、最終的には法務長官事務局に1872年まで勤務する。翌1873年に脳卒中に倒れ、また介護していた高齢の母が亡くなったことも重なり、酷い精神的打撃を受ける。晩年はライフワークである『草の葉』の増補改訂を続け、1892年に没する。

作品

 詩集としては『 草の葉(Leaves of Grass,1855-93)があるのみである。これは最初に1855年に出版されてから、それこそ草の葉を重ねていくように幾度も増補改訂を繰り返し、死の直前になってようやく完成した大著である。全部で399もの詩が収録されており、テーマとしては例えば民主主義、同性愛、南北戦争、基本的主題などがある。全くの独学であったため、詩形は自由詩で、規則的な韻律や押韻などはない。預言者のように啓示的であり、また自然を尊重するというよりも自然そのものであり、それだけにしばしば無法でまた露骨にもなった。ロマン主義が外界に見出した自然の美を、人間の中にも見出し、人間の肉体の価値を発見した。その一方で、文明や人間社会の発展を信じて疑わず、楽天的であった。真にアメリカ的な詩人であったといえよう。