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アーノルド・ベネット
(Arnold Bennett)
(1867~1931)

略歴

 スタフォードシャーのハンリー出身の作家。21歳の時に単身ロンドンに出て、法律事務所に勤めながら、新聞や雑誌に小説やエッセイを投稿する。その後、ジャーナリズムに関心を持ち出版社に転職、その後は女性週刊誌の編集者、後に編集長を務める。1900年頃からは本格的に作家として活動する。父親の死を契機にフランスで10年余りを過ごし、その間にフランス人の女性と結婚する。

作品

 英国における自然主義文学の代表格とされ、特にフランスの自然主義文学に範を取った、徹底した写実主義の技法で知られる。しかしながらすでにその頃にはこの種の自然主義文学は時代遅れとなりつつあった。後の時代の革新的旗手の一人ウルフとの芸術創作上の議論において、彼が「性格造形こそが小説のアルファでありオメガだ」と述べ、ウルフに一笑に付されたというエピソードが象徴的である。
 彼の生まれ故郷をモデルとした陶磁器産業が盛んな5つの町(Five Towns)を舞台とした物語群を書いたことで知られ、中でも、その町で暮らす仕立て屋の夫人とその娘たちの、親子二代の生涯を、写実的に描いた『 老妻物語(The Old Wive's Tale,1908)が代表作。この作品はフランスの作家モーパッサンの『女の一生』(Une Vie)に影響を受けて書かれたという。またファンタジア(遊び)と称した娯楽作品も多数手がけている。他にエッセイも多数あり、中でも『 文学趣味 その養生法(Literary Taste: How to Form it,1909)や『 いかに生きるか(How to Live,1925)などが知られている。