ウィリアム・コングリーヴ
(William Congreve)
(1670年~1729年)
略歴
スタフォードシャー出身。ダブリンのトリニティ・カレッジで学んだ。同級には
スウィフトがいた。1689年にイングランドへ戻ると
ドライデンの指導を受けて劇作を学び、処女作を発表するとたちまち名声を得た。しかしながら1700年に不評であったために絶筆した。
作品
処女作は『老独身者』(The Old Bachelor,1693)で、これの成功により劇作家としても第一歩を踏み出した。次作『二枚舌』(The Doble-Dealer,1894)、続く『愛には愛を』(Love for Love)によって喜劇作家として人気を得た。また『喪服の花嫁』(The Mourning Bride,1897)によって悲劇作家としても評価を高めた。
代表作は『世の習い』(The Way of the World,1700)である。しかしながら初演当時、この作品はかなり不評で、これが原因でコングリーヴは劇作家を引退した。美男美女の恋愛を主軸として、財産の帰属の問題や周囲に見られる不義など、かなり複雑な内容になっている。この作品は風習喜劇の最高傑作とされるが、同時に風習喜劇の時代も終焉を迎えつつあった。
最終更新:2009年09月17日 15:00