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ゴア・ヴィダール
(Gore Vidal)
(1925年~ )

略歴

 ニューヨーク州ウェストポイント出身の小説家、劇作家。父は軍の教官で自身もアメリカ陸軍の予備役となった。21歳の時、軍務経験を活かして処女作を発表し好評を博したが、次作で同性愛を肯定的に扱ったために世間に論争を巻き起こしてしまった。その際に欧州の作家たちに弁護されたためか、彼の作品は英国で認められていった。しかし同性愛事件での悪評のため、常に彼の作品の売れ行きは芳しくなく、財政的には厳しい状態が続いた。それ故に、演劇や映画、テレビドラマの脚本を書いて糊口を凌いだ。また別名で探偵小説も執筆した。その一方で無政府主義的な政治活動でも知られている。

作品

 『 あらし(Williwaw,1946)はアリューシャン列島で暴風雨を乗り切った輸送船団の船員の空虚感を描いた。『 都市と柱(The City and the Pillar,1948)は海外の文人たちには高く評価されたものの、その同性愛を肯定的に描いた内容のために国内で猛反発を受けてしまった。『 パリの審判(The Judgment of Paris,1953)ではそれまでの作品に見られたヘミングウェイの影響からの脱却を目指したピカレスク小説。これ以後、彼の作品には英文学の強い影響が見られるようになる。『 救世主(Messiah,1955)では架空のカルト教団を描いたものの批評家には無視されたため、10年間絶筆することになる。しかしこの作品は実際に起こったカルト教団事件を予見したものとして後に評価された。その後1960年時代に入ると『 ジュリアン(Julian,1964)は背教者と呼ばれたローマのユリアヌス帝を描いた。『 マイラ(Myra Breckinridge,1968)はマイラという性転換者をヒロインとした一種の奇書。
 一方で「アメリカン・クロニクル」というアメリカ史七部作を書き上げている。『 ワシントンD.C.(Washington, D.C.,1967)、『 アーロン・バアの英雄的生涯(Burr,1973)、『 1876(1876,1976)、『 リンカーン(Lincoln,1984)、『 帝国(Empire,1987)、『 ハリウッド(Hollywood,1989)、『 黄金時代(The Golden Age,2000)の七部作で、高い評価を得ている。