H.D.
(H.D.)
(1886年~1961年)
略歴
ペンシルベニア州出身の女流詩人。本名はヒルダ・ドゥーリトル
(Hilda Doolittle)で、筆名としてそのイニシャルを用いた。
エズラ・パウンドに出会ったことで文学に目覚め、その後
イマジズム運動の中心人物の一人として活躍した。その一方で私生活ではイギリスの作家オルディントン
(Richard Aldington,1892-1962)と結婚したが、第一次大戦の精神的ショックのために家庭は崩壊してしまった。後にはイマジズムからの脱却へと進んだ。
作品
イマジズム運動の中心となった彼女であるが、運動自体が理論形成的な意味合いが強かったためもあり、作品自体はあまり知られていない。最も有名なのは『詩集』(Heliodora and Other Poems,1925)であり、またイマジズムからの脱却を志向した『天使への贈物』(Tribute to the Angels,1945)がある。
最終更新:2010年10月22日 22:13