マルカム・カウリー
(Malcolm Cowley)
(1898年~1989年)
略歴
ペンシルベニア州出身の詩人、批評家。ハーヴァード大学に在学中に第一次世界大戦に従軍した。大学卒業後、パリに移住してボヘミアン的生活を送り、詩集を発表した。また批評家として米文学に与えた影響は多大で、特に当時全くの無名でその作品もほとんど絶版状態だった
フォークナーを“発掘”した功績は非常に大きい。
作品
詩集としては『
ブルー・ジュニアータ』
(Blue Juniata,1929)、『
渇いた季節』
(A Dry Season,1942)などがある。
むしろ失われた世代の生き証人として、狂騒の1920年代を活写したエッセイ、『
亡命者の帰還』
(Exile's Return : A Narrative of Ideas,1934,改訂版1951)が有名。これは文学史としても個人の自伝としても優れたものとして評価されている。
また
フォークナーの名を世に知らしめた『
フォークナー選集』
(The Portable Faulkner,1946)がある。
最終更新:2011年01月15日 15:08