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E・E・カミングズ
(Edward Estlin Cummings)
(1894年~1962年)

略歴

 マサチューセッツ州ケンブリッジ出身。父は社会学と政治学の教授で後に聖職者となった。恵まれた環境で育ち、早熟だった彼は10歳頃には早くも詩を書いていたという。ハーヴァード大学に進み、英語と古典研究の修士を取得した。その頃にドス・パソスと知り合い、交友を深めた。またスタインパウンドらから強い影響を受け、後の彼の作品にそれが表れることになった。卒業後、ドス・パソスと共に救急隊に入隊し、第一次世界大戦に参戦した。しかし事務手続きの不備から彼は配備が遅れ、その間パリに滞在し、その魅力の虜となった。その後任務に就くが、友人と共にスパイ容疑で逮捕され捕虜収容所で辛い監禁生活を送った。父が政治力を持っていたおかげで釈放されたが、帰国してすぐに徴兵され陸軍に入った。戦後、パリとニューヨークを行き来しながら詩を発表した。また精力的に各地を旅し、ソヴィエトや北アフリカ、メキシコなどを訪れた。晩年にはハーヴァードの客員教授の職を与えられた。1962年、脳卒中により死去。

作品

 彼の詩は非常に実験的色合いが強く、特に小文字表記、単語の分割、独創的な合成語、文法上ありえない文字の並びなどが特徴的である。
 代表作は『 チューリップと煙突(Tulips and Chimneys,1923)。またギリシア語とラテン語に堪能だったため、表題にギリシア語とラテン語を用いたものがある。彼は生涯で900篇以上の詩を書いた。
 詩以外では唯一の小説として『 巨大な部屋(The Enormous Room,1922)があり、これは戦中の収容所での体験をもとにしたものとなっている。
 またハーヴァード大学での講義をまとめた『 私・六つの非講義(i-six nonlectures,1953)がある。