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メアリ・シェリー
(Mary Shelley)
(1797~1851)

略歴

 父は無神論者でアナーキストのウィリアム・ゴドウィン、母は女権論者のメアリ・ウルストンクラフトという、特異な家庭に生まれた。詩人のシェリーと出会い、彼にはまだ妻がいたにもかかわらず駆け落ちした。その生涯は、子に先立たれたり、また夫のシェリーを不慮の事故で亡くすなど、必ずしも幸福ではなかったかもしれない。

作品

 スイスのジュネーヴ近郊の湖畔でバイロンポリドリと落ち合ったが、天候不順でどこにも行けず、気晴らしに一人一作ずつ怪奇小説を書くことになった。これが後に ディオダディ館の怪奇談義 などと呼ばれるものである。バイロンはごく短い話を書き、後に詩集に収録した。後にそれをポリドリが小説に発展させ、バイロン名義で発表した。夫の(正確にはまだ妻がいたので結婚したのはこの後だが)シェリーはそうそうに投げ出してしまったが、メアリは夫との議論から得られた着想を発展させ、こつこつとこの後も書き続け一年かかって『 フランケンシュタイン(Frankenstein,1831)を書き上げた。このSFの元祖とも言われる傑作には副題があり、それは「または現代のプロメテウス」(or, The Modern Promethers)という。これは明らかに夫の『鎖を解かれたプロメテウス』との関連があり、かつて人間の解放のために、神に挑戦したプロメテウスと、神の領域である生命の創造に手を出したフランケンシュタインを重ね合わせている。この一作によって素人であった彼女の名は永遠に刻まれることになり、小説だけでなく様々な分野に多大な影響を及ぼすことになった。文学史上の扱いはごく小さいが、その知名度と影響力の前にはシェリーは霞んでしまっている。