アルジャーノン・スウィンバーン
(Algernon Charles Swinburne)
(1837~1909)

略歴

 英国の詩人。父は海軍の提督であった。イートンで学び、オックスフォードへ進むも在学中には停学処分を受けたこともあった。ロセッティと知り合い親友となる。ロンドンに居を構え執筆活動に励む。当代一級の教養人で、特にギリシアの詩文に関する知識に長じ、イートン時代にすでにギリシア語を自在に使うことができたという。詩文と共にその異教精神をも吸収したのか、当時の人々が無条件で受け入れていたキリスト教倫理観をあざ笑うかのように、その詩作品ではサディズム、マゾヒズム、近親相愛といったものを謳歌した。ただし語彙や頭韻、流麗な韻律などの評価は高い。がその一方で頭韻を多用し重視するあまりに、意味を軽視する傾向がある。

作品

 『詩とバラード(Poems and Ballads,1866,78,89)はその第一集が発表されると、世のごうごうたる非難のために、一時発売中止になった。その中で彼は共和主義者・虚無主義者として、異教精神を礼讃した。





最終更新:2008年07月12日 14:58