第二期
この時期はいったん国際テーマを離れ、社会問題や芸術家、心霊小説などの分野を扱っている。またこの時期に劇作に挑戦したが、これは失敗に終わった。
この時期の作品としては、『ボストン人』(The Bostnians,1886)においてフェミニストを風刺したために世間の非難を浴びた。
『カサマシマ公爵夫人』(The Princess Casamassima,1886)では社会主義革命家の青年と、その運動に身を投じようとする公爵夫人を主人公とした異色作。
そして心霊小説として知られる『ねじの回転』(The Turn of the Screw,1898)、芸術家ものとしては『アスパンの恋文』(The Aspern Papers,1888)などがある。
最終更新:2008年08月12日 16:58