潰えぬ怨嗟

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*潰えぬ怨嗟 <其処は、不安に満ちた広場、支配に怯える世界> <<赤色の輪(Rot)>> 苦しみに喘ぐ時代に、いつか過ぎ去ると願って 散っていった多くの命、誰に弔われることも無く ただ楽しい夢を見て、永遠に彷徨い続ける どうか彼らの魂に、安らぎある終焉(終わり)を… 「これ以上税を上げては国も貴方も滅んでしまいます。どうか、どうか、考え直してください義父上」(アンドレーアス) 「えぇい下がれ、下がれ!口が過ぎるぞ<義息子>(Andreas) お前が<娘>(Stella)の夫で無ければすぐにでも撃ち殺させていたところだ」(アレクシス) 「えぇ、そうですわねアナタ。流石に息子を撃ち殺させるなんて出来ませんわ。 皇帝(アレクシス様)が心がお広くて良かったわね…銃殺じゃなくて逆さ吊りで許してくださるんですって。」(アンネリーゼ 「そうだな、義子とはいえ法を破っては特別扱いは出来ない。 …衛兵、彼奴を連れて行け。」(アレクシス) 「義父上!どうか、私を殺しても構いませんから、考えなおして下さい。」(アンドレーアス) 1793年6月25日 反逆罪により政治犯Andreas=Erheid(アンドレーアス=エアハイト)の処刑を決行 同日に2割の増税を宣言した 「嗚呼、あなた…どうしてあんな無茶をしたのよ…あの娘(Franzisca)もまだ幼いのに… ねぇ、返事をしてよ、私一人で成し遂げるなんて不可能よ…」(シュテラ) 降り注ぐ冷たい雨の中、頬伝う冷たい涙を拭い、 女はただ一人、<吊られた男>に話しかけ続けた。 (やがて、彼女は立ち上がった) (馬の蹄の音) 「お母様?こんな夜にどこに行くの?」(Franzisca) 「ちょっとお爺ちゃんの所にね。さぁ、早く乗ってFranzisca。」(Stella) 「うん、私お爺様大好きだもん。」(Franzisca) 「…じゃぁ、またねFranzisca…」(Stella) (戸を閉める音と嗚咽) 「お母様?お母様!」(Franzisca)(フェードアウト) (遠ざかる馬の音) 彼女の瞳に映るのは、輝くべき未来 ただ彼女が願うのは、平穏なセカイ 加速してゆく赤い運命 止まることを知らずに廻ってゆく――― 「さぁ…壮大な戯曲を創めましょう…。」(Stella) 「私は忘れません…お母様…」(Franzisca) 「Stella…Franziscaは私が責任を持とう…」(Albert) <その世界の意味は、葬送の詩を歌うこと>

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