天からの断末魔

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*天からの断末魔 <其処は、蔓延する悪夢の中、一人で漂う世界> <<青色の輪(Blau)>> 蔓延る黒い<悪魔>は、容赦なく人々を襲う <悪魔>に取り憑かれた者は、例外なく狂って逝った 黒に染まる町並み、恐れを為して籠もる人々 賑やかだったあの日の見る影も無い… <悪魔>を畏れ <悪魔>に怯え <悪魔>を憎み <悪魔>達は、その中心で哂う 響き渡る断末魔 逃げる術は何処にも有りはしない 「嗚呼、神は何故こんな仕打ちを…我々が何をしたというのだ…」(エードゥアルト) <悪魔>は終に町中を蹂躙しつくし 高く伸びた塔へと辿り着いた 「後は…後は任せたぞMarianne(マリアンネ)… 私も<悪魔>に取り憑かれてしまったようだ…」(エードゥアルト) 「諦めないであなた…どうか、私を一人にしないでください…」(マリアンネ) 「どうか…この塔を…この教会を…最後まで守ってくれ…」(エードゥアルト) 彼が死んだ後、彼女は涙を流さなかった きっと分かっていたんだ、この<悪魔>の正体を 決意を胸に立ち上がり、握り締めた手を胸に 少しだけ潤んだ瞳を空に向け… 響き渡る鬨の声 雲の中、塔の頂上で彼女は言った 「皆さん…聞いてください、 二十年も掛かってこの塔を建てたのは…きっと間違いだった。 二代目の教皇として、貴方たちにお願いがあります… どうかこの塔を、壊してください。」(マリアンネ) 蒼い瞳に映る希望 蒼い空に映る街並 蒼い海に映る太陽 どれもかけがえの無い美しいモノ <悪魔>の去ったその地上で 彼の面影を思い出し 空に向かって一人で泣いていた… 「私達は人間なんです…翼が無ければ空は飛べないのです… ごめんなさい…塔は壊してしまいました… でも…街は守れました…沢山人は亡くなったけれど…まだ、街は生きています… 許してください、あなた… この子達も…生き残ることができましたから…」(マリアンネ) 「空は…人間には高すぎる場所…だけど目指してしまう…」(フランシスカ) 「母上…」(アルベルト) <その世界の意味は、楽をしないで生きること>

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