維新の加護

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*維新の加護 <其処は、澄み切った空、薄青色の幸せに満ちた世界> <<青色の輪(Blau)>> 人々は詠うでしょう 絢爛だったあの日の記憶を だけどきっと分かっていると信じています 質素な暮らしが一番だと 誰もが望むでしょう 豪華だったあの頃の食事を だけどどうか満足だと言ってください 薄い青も綺麗だよねと 「母上…、お体は大丈夫ですか…? 医者も薬で治ると言っていました…頑張って下さい、母上。」(クレーメンス) 「…Klemens(クレーメンス)…私は本当に…良い子に恵まれました…。 お願い…どうか、Albert(アルベルト)を探して…最期に、最期に一目だけでも…。」(マリアンネ) 「最期だなんて…言わないで下さい……絶対にあの馬鹿兄を連れてきますから。」(クレーメンス) 「ふふ…貴方は優しいわね…。だから…どうかAlbertを責めないでね…。 誰も、誰も悪くなんて無いのよ…、人間はみんな…良いものなんですからね…。」(マリアンネ) 「母上……はい、肝に銘じて生きます…。」(クレーメンス) 彼女は愛するもう一人に再び会うことなく 静かに逝った 全ての人間を愛し、全ての人間に愛された 一人の偉大な母の死を示す墓銘碑は 彼女の掲げた<節制>に相応しいように 塔の立っていた場所に小さく造られた… 刻まれた名前はDie Mutter von Heiligem Marianne Schleicher(ディー ムター フォン ハイリヒェン マリアンネ シュライヒャー) 聖なる母と… 「ハジマリの青色はここでお終い…」(フランシスカ) 「…次に見えるのは赤い歴史…」(アルベルト) <その世界の意味は、涙を拭って歩むこと>

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