或ル国ノ殺意

「或ル国ノ殺意」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

或ル国ノ殺意」(2008/09/16 (火) 16:37:09) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

*或ル国ノ殺意 『或ル王ノ悪意』―― 冬の都 厚い雲 人は怯え 暮らす 守られる筈の命 希望 やすらぎ 夜の街 駆ける悪夢 人は震え 眠る 奪われる運命の光 炎 ぬくもり やがて戦いが始まる そう愚かな小競り合いだ...欲するのは領地でなく勝利と云う事実だけだ いずれ戦いが始まる そう浅はかな鬩ぎ合いだ...理由もなく奪っては飾り立てる愚か者だ ――躯の上を往く《鮮血を啜る紅い絨毯》...気まぐれに虚空をなぞる愚者の指が 駒を遊戯板の上へ誘う...    太陽と月が巡る《殺戮を赦す昏い王都》...ある者は愛しい人を、ある者は大切な人を奪われ、続く路は喪失の白... 夜毎巡る忘れえぬ痛みに瞳を閉じる...【太陽】...最後に残ったのは一片の紙片 やがて巡る耐えられぬ悼みに唇を噤む...【月】...最期に遺ったのは一編の詩篇 戦い果てて焼けた地に残った焔は 硝子細工によく似た儚い月光 時計の針は止まったまま 光を待っている... 『或ル男ノ決意』―― 雲の切れ間から差し込んだ眩い希望は 照らす大地に芽生えた果てない陽光 時計の針は動き出し 光が満ちている... ――それは嵐の夜の出来事、稲妻の刹那    それは満月の夜の出来事、雷光の【聖戦】... 嗚呼...愛した女性を奪われ...愛した家族すら失った... されどそれすらも世界と呼ぶならば...そんな世界要らない ――男は立ち、王は倒れた    明ける暗闇、男達は王宮の兵士によって捕らわれ、人知れず処刑された    弱者を虐げねば存在を示せぬ者もいるこの世界で、彼らの行いは正しかったのだろうか    大衆は王の死など知らず、政治とて同じ...王の死など関係なく、新たな歯車によってまた廻り始める    彼らの明かされざる物語に手向ける華の如く...暁の空に白い羽が舞い上がった...
*或ル国ノ殺意 『或ル王ノ悪意』―― 冬の都 厚い雲 人は怯え 暮らす 守られる筈の命 希望 やすらぎ 夜の街 駆ける悪夢 人は震え 眠る 奪われる運命の光 炎 ぬくもり やがて戦いが始まる そう愚かな小競り合いだ...欲するのは領地でなく勝利と云う事実だけだ いずれ戦いが始まる そう浅はかな鬩ぎ合いだ...理由もなく奪っては飾り立てる愚か者だ ――躯の上を往く《鮮血を啜る紅い絨毯》...気まぐれに虚空をなぞる愚者の指が 駒を遊戯板の上へ誘う...    太陽と月が巡る《殺戮を赦す昏い王都》...或る者は愛しい人を、或る者は大切な人を奪われ、続く路は喪失の白... 夜毎巡る忘れえぬ痛みに瞳を閉じる...【太陽】...最後に残ったのは一片の紙片 やがて巡る耐えられぬ悼みに唇を噤む...【月】...最期に遺ったのは一編の詩篇 戦い果てて焼けた地に残った焔は 硝子細工によく似た儚い月光 時計の針は止まったまま 光を待っている... 『或ル男ノ決意』―― 雲の切れ間から差し込んだ眩い希望は 照らす大地に芽生えた果てない陽光 時計の針は動き出し 光が満ちている... ――それは嵐の夜の出来事、稲妻の刹那    それは満月の夜の出来事、雷光の【聖戦】... 嗚呼...愛した女性を奪われ...愛した家族すら喪った... されどそれすらも世界と呼ぶならば...そんな世界要らない ――男は立ち、王は倒れた    明ける暗闇、男達は王宮の兵士によって捕らわれ、人知れず処刑された    弱者を虐げねば存在を示せぬ者もいるこの世界で、彼らの行いは正しかったのだろうか    大衆は王の死など知らず、政治とて同じ...王の死など関係なく、新たな歯車によってまた廻り始める    彼らの明かされざる物語に手向ける華の如く...暁の空に白い羽が舞い上がった...

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: