餞の旋律

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お母さんもお父さんも とても優しかったのに... 今は何処か 遠い場所へ... 残された私には何が出来る? 目を閉じれば...映し出す 幸福だった昔の情景に 音は遠くへ...澄み渡り 在りし日の笑顔を浮かべる  母が家を出て 残された父娘  父が床に伏せ 遺された少女...嗚呼 悲劇... 手を重ねて...映し出す 今は帰らぬ昔の日々に 音は彼方へ...澄み渡り 孤独の波紋を広げる  時間の流れとは 斯くも残酷に...  穏やかな日常を 過去へ奪い去る...嗚呼 不幸... 鳥篭に飼われたまま...散り逝く星を儚み... 彼岸へ渡る死者達を 葬る餞の音を奏でよう... 哀しみに囚われたまま 高き青空に焦がれても... 弱い私の小さな翼では あの大空には届かない されど幸福を望むことを 諦め切れない...から 嗚呼 誰かとなら 明日に進めるかな...? 星屑の海原に 浮かべた祈りは  ゆらりゆらりと波間に揺れて...願いを運ぶ 運命の悪戯で 出逢った二人は  ふわりふわりと狭間に揺らぎ...想いを歌う 孤独に疼く傷跡...目を瞑って 痛みから逃げても  孤独は孤独のままに 私の心を苛む... ――だから    ならば―― 私が君を護ろう...手を重ねて 痛みに立ち向かう  強さを二人で紡ぐ 私の心は貴女と... 消えない過去 見えない未来 悪意に満ちる冷たい現在...  それでも尚...季節は巡り また物語を灯すのだろう―― 歓びに包まれたまま 蒼き夜空を見上げれば... 弱い私の小さな翼でも この大空に届くでしょう それは幸福を願う恋人が 傍にいてくれたから 嗚呼 貴方となら未来に進めるから... 開かぬ花があり...届かぬ声がある... 叶わぬ夢もあれば...帰らぬ人もいる... 嗚呼 私はまた喪ってしまった...  けれどもう私は 独りじゃない   あの日奏でた 双つの宝石は今も 夜空に煌くから... 奏で続けよう...彼岸へ渡る貴方に...私からの餞を... ――二人の物語は語り継がれ...紅い首飾は受け継がれる...    其れは、いずれ其々の運命を歩む子供達へ...そして、また其の先の未来へと...
お母さんもお父さんも とても優しかったのに... 今は何処か 遠い場所へ... 残された私には何が出来る? 目を閉じれば...映し出す 幸福だった昔の情景に 音は遠くへ...澄み渡り 在りし日の笑顔を浮かべる  母が家を出て 残された父娘  父が床に伏せ 遺された少女...嗚呼【悲劇】... 手を重ねて...映し出す 今は帰らぬ昔の日々に 音は彼方へ...澄み渡り 孤独の波紋を広げる  時間の流れとは 斯くも残酷に...  穏やかな日常を 過去へ奪い去る...嗚呼【不幸】... 鳥篭に飼われたまま...散り逝く星を儚み... 彼岸へ渡る死者達を 葬る餞の音を奏でよう... 哀しみに囚われたまま 高き青空に焦がれても... 弱い私の小さな翼では あの大空には届かない されど幸福を望むことを 諦め切れない...から 嗚呼 誰かとなら 明日に進めるかな...? 星屑の海原に 浮かべた祈りは  ゆらりゆらりと波間に揺れて...願いを運ぶ 運命の悪戯で 出逢った二人は  ふわりふわりと狭間に揺らぎ...想いを歌う 孤独から目を逸らしても 痛みは心を苛む ――だから   ならば―― 二人で手を取り合い 痛みさえも分かち合おう 消えない過去 見えない未来 悪意に満ちる冷たい現在...  それでも尚...季節は巡り また物語を灯すのだろう―― 歓びに包まれたまま 蒼き夜空を見上げれば... 弱い私の小さな翼でも この大空に届くでしょう それは幸福を願う恋人が 傍にいてくれたから 嗚呼 貴方となら未来に進めるから... 開かぬ花があり...届かぬ声がある... 叶わぬ夢もあれば...帰らぬ人もいる... 嗚呼 私はまた喪ってしまった...  けれどもう私は 独りじゃない   あの日奏でた 双つの宝石は今も 夜空に煌くから... 奏で続けよう...彼岸へ渡る貴方に...私からの餞を... ――二人の物語は語り継がれ...紅い首飾は受け継がれる...   其れは、いずれ其々の運命を歩む子供達へ...そして、また其の先の未来へと...

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