白銀の閃光


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<粉雪の舞う東雲の空、盲目の男は物語る>
<揺らめく暖炉の上に飾られた、銀飾の剣を指差して、静かに、静かに>


その美しい白銀の剣は
誰より強く 誰より頼もしい
私の誇るべき戦友の形見だ
義悴よ どうか彼の武勇伝を聴いてくれ

睨み合う 二対の眼光
弾き合う 二つの白刃
響き合う 二つの憎悪
奪い合う 二つの命灯

深い憎しみと 強い輝きを前に
弱い私は何も出来なかった
消え逝く二つの命灯の前で
私の瞳も景色を喪った

彼等が最期に感じたものは
達成感か? 喪失感か?
其れとも
大憂感か? 安心感か?
何れにも属さぬ感情か?
何れにせよ 私には生涯掴めない域の感情か……

<家族を愛した敵国の英雄⇒祖国を愛した盲目の戦友>
<銀飾の剣は、護るべき人を想うため、繋がれた>

私が最期に感じるものは
喜悦か? 哀傷か?
其れとも
心配か? 安息か?
何れをも属せしむ感情か?
何れにせよ お前の生涯を案じて逝くだろう……

深い愛情と 強い信条をお前に
拙い私は 与えられただろうか
消え逝く私の命火の前で
お前の瞳は希望を見なさい

求めるは 一つの幸福
惹れるは 二つの星命
取あえば 三つの御手
共にせよ 四つの瞳星よ

その頼もしい白銀の剣を
誰より優しく 誰より大切な
私の誇るべきお前に託そう
息子よ どうか誇られる男になってくれ
どうか 私の代わりに 誇るべき男に

<祖国を愛した盲目の騎士⇒家族を愛する騎士の嫡息>
<銀飾の剣は、想うべき人を護るため、繋がれた>
<流星の尾は、途切れることなく、いつまでも星と星を旅し続けるだろう>