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オメガとかちは大変な魔理沙を巻き込んでいきました」(2010/03/18 (木) 11:12:01) の最新版変更点

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**オメガとかちは大変な魔理沙を巻き込んでいきました ◆LXe12sNRSs (非登録タグ) [[パロロワ]] [[ニコニコ動画バトルロワイアル]] [[第五十八話⇔第五十九話]] [[第五十九話⇔第六十話]] [[盗んでいきましたシリーズ]] ---- 「「それじゃあ、君はあの子の……」」 「うん。真美は、亜美の双子の妹だったの」  突如として復活を遂げた、少女の死体。それは死霊でもゾンビでもなく、本当に、太一やヤマトとなんら変わらない、普通の女の子だった。  彼女の名は双海亜美。序幕の際に見せしめとして殺された、双海真美そっくりの少女……その姉だった。  亜美は、とても悲しんだという。突然の殺戮劇、殺された肉親、そして次は自分の身が危険に置かれ、死にたくなったのだと。  オメガモンは、改めてこの殺戮劇に憤慨した。いたいけな二人の姉妹を引き離し、その心をボロボロにしてしまった所業……遊びなどでは済まされない。 「でもね、亜美はもう泣かないよ! 真美の分まで……お婆ちゃんになるまで、幸せに生き続けるって約束したから!」  そう言って、亜美はオメガモンに威勢よく握り拳を突き出してきた。  散々泣きじゃくって、赤くなった目尻。だがその頬に、もう零れる雫の輝きはなかった。  自殺を図り、三途の川で妹にお別れをし、復活の玉の力で現世に生還した少女。  守ってあげたかった。先ほど遭遇した、危険な人物たちの魔の手から。  誰だってそうする。仲間の子供たちも、仲間のデジモンたちも。だから。 『アグモン……』 『うん、やることは決まったね』  一人、いや二人、心の中で誓い合うと、オメガモンは穏やかな声で亜美に語りかけた。 「「亜美ちゃん。ここには、人の命をなんとも思わない悪いヤツがたくさんいる。  俺は、そんな奴等から君や、君みたいな思いをしている人たちを守りたい……それが、俺たちのやるべきことだと思うから。  ……一緒に行ってもいいかな?」」 「んー……いいよ! オメガモン、悪い人じゃなさそうだし。そのコスプレはちょーっと変だけどね」 (こ、コスプレ?)  上目遣いで精一杯微笑む亜美を見て、オメガモンは疑問符を浮かべつつも、安堵の溜め息をついた。  いきなり妹を殺された。おそらく、亜美の置かれた境遇は、全参加者の中でも最も過酷なものだろう。  だが、彼女は懸命に生きる道を選択した。その道には、少女が乗り越えるには至難なほど障害が立ちはだかるに違いない。  オメガモンは、その力添えがしてあげたかった。亜美の生きようとする強い意志に、感銘を受けたともいえる。 「ねーねー、そういえば、オメガモンの支給品ってなんだったの?」 「「支給品? そういえば……」」  未確認だった。  それもそのはず、オメガモンは人間ではなくデジモンだ。グレイソード、ガルルキャノン……相手に致命傷を与えるすべは、既に持ち合わせている。  どんなに精巧な銃器や、研磨された刀剣が入っていたとしても、宝の持ち腐れである。だから、今までもそれほど興味が湧かなかった。  だが、先ほど亜美を蘇生させた『復活の玉』のこともある。  支給されたアイテムは、なにも武器だけとは限らない。死者を蘇生させる効果を秘めた玉の前例があるように、思わぬ恩恵を生む道具が紛れているかもしれない。  亜美の爛々とした瞳に促され、オメガモンは期待半分、不安半分でデイパックを開けた。  その中に入っていたのは…… 「「……えっと、これは?」」 「トマトと、おはぎと、それにラーメンだね」  野菜と、甘味と、麺。なんと、全て食べ物だった。  ……こればっかりは、さすがに落胆する他なかった。  武器どころか、毒にも薬にもならない。メリットなど、せいぜい他者に比べて豪華な食事ができる……それくらいだ。 『ガブモン、僕たちって……』 『……言うな、アグモン』 「……げ、元気だそうよオメガモン! ほら、どこかにお腹を空かせて困っている人がいるかもしれないし、  オメガモンはそういう人に自分の顔をわけてあげることもできないでしょ? そういうとき大活躍だよ!  ラーメン食べなきゃ死んじゃうような人が、今もどこかで悲鳴を上げてるかもよ!?」  亜美の露骨な励ましを受けて、オメガモンは伏し目がちになりそうだった視線をどうにか元に戻す。  くじびきの結果はハズレもいいところだったが、幸いにもオメガモンは亜美を守るための矛と盾を既に兼ね揃えている。  特に支障はない。亜美やその友達に襲い掛かる敵を振り払い、最終的にピエモンとあのデジモンもどきさえ倒せれば……  と、そこまで考えてある重要な見落としに気づく。 『アグモン、ピエモンは、いったいどこにいるんだろう?』 『それは……分かんない。それに、この首輪を外す方法も考えないと』  主催者であり、今回の事件の張本人であるピエモンの所在。そして、オメガモンや亜美たちを縛る首輪の処理。  この二つの問題事項に決着をつけなければ、オメガモンはピエモンと刃を交えることなく、ゲームオーバーを迎えてしまう。  戦う力はある。亜美を守ることができる。だがやはり、オメガモンだけではどうにもならなかった。 「「亜美ちゃんの友達や、俺たちに協力してくれそうな人を捜さなくちゃならない。亜美ちゃん、どこか目ぼしいところは……」」 「んふふ~。そうくると思って、亜美こんなものを用意しちゃったの~」  オメガモンが今後の行き先を懸案する傍らで、亜美は含みのある顔を見せる。  ――ちょっぴり悪戯心を混ざったその笑顔は、いつもの双海亜美に戻った証拠とも言えた。 「じゃーん! これさえ吹けばどこへなりともひとっ飛び! 風が亜美とオメガモンを好きなところへ運んでくれる……らしいよ!」  得意げに亜美が取り出したのは、彼女の最後の支給品にして、見た目はなんの変哲もない笛だった。  当然、オメガモンはそれがなんなのか分からず首を傾げる。 「「亜美ちゃん、その笛はいったい……」」 「そ、れ、はぁ……吹いてからのお楽しみ」  オメガモンの問いかけを遮り、亜美は口元にその笛をあてがった。  するとどうだろう。亜美に笛吹きのスキルがあったのかどうかは定かではないが、笛はピ~ヒャラリ~という不思議なメロディーを奏で、そして、 「「…………」」 「…………あれ?…………アレェー!? なんで何も起こらないのー!?」  想定していた結果と齟齬が生まれたのか、亜美は不満げな声を漏らした。  この笛がいったいなんのかまだ知らされていないオメガモンは、ますます意味が分からない。  おかしいなぁと言いつつ笛を弄繰り回す亜美の横で、オメガモンは途方にくれ、しかしすぐに、 『……? ……お、おいアグモン! あれ、あれを見て!』 『んあ? …………あ、あれは!?』  初めにガブモンが気づき、すぐにアグモンも察知し、二体で一体のオメガモンが目を向けた先に――なんと、巨大な竜巻が発生していた。  しかもどこから現れたのか分からぬその竜巻は、次第に勢いを増し、オメガモンと亜美の二人を巻き込まん距離まで接近している――! 「「亜美ちゃん! あぶな――」」 「え? …………びぇ!?」  警告を示し、それに気づき、しかしそれくらいしかできず、亜美とオメガモンの二人は謎の竜巻に飲み込まれた。  ◇ ◇ ◇ 『真っ赤な誓いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい』  D-2、ちょうど流れる河川の真上あたりを飛んでいると、魔理沙は突然騒音に襲われた。  激しいギター音と、成人男性らしきものの叫び声。耳を震わせるほどの音量から、拡声器か何かを使っているのだろうことが推測できる。 「せっかくこのマントにも慣れてきたって言うのに、なんだこの騒音……いや、歌?」  音量だけで捉えれば騒音と断言してもいいくらいに荒々しい叫び声だったが、その節々には、鳥肌を誘発させるような魂が感じられる。  この歌唱力、単なる目立ちたがり屋が怒鳴り散らしているわけではないだろう。 「もしかして、人を集めようとしている……?」  人を誘い出すための罠か、それとも何かのデモンストレーションか、やはり単に目立ちたいだけか。  何者かは分からぬが、この声に興味を抱いた魔理沙は、上空から少し覗くくらいなら問題ないだろう、と声の発信源である北に進路を向けるが、 「って!」  方向転換の僅かな時間。魔理沙の目の前に、突如として巨大な竜巻が飛び込んできた。 (まさか、敵の奇襲――!?)  即座に反応して対応策を取ろうとするが、あいにくここは空中。  だいぶ慣れたとはいえ、まだマスターしたとは言えないマント飛行状態では、目の前の竜巻を掻き消すことも避けることもできず――魔理沙は、そのまま竜巻に飲み込まれた。  ◇ ◇ ◇ 「うううぅ~…………目がぐるぐるするよぉ~」 「「あ、亜美ちゃん……あの笛、いったいなんだったの?」」  不意の竜巻に連れ去られ、どこへ到着したのか河川敷。  亜美とオメガモンは、見知らぬ土地で目を回していた。  あの竜巻は、他の参加者の攻撃などではなく、亜美があの笛を吹いたことによって発生させたものである。  亜美の三つ目の支給品である笛――その付属の説明書には、こう書かれていた。  『この笛を吹くことにより、参加者は竜巻に運ばれて会場内のどこかのエリアへ瞬時に移動することができる』  要は、笛に扮した長距離移動手段だった。  なかなかに便利な代物に思えたが、移動場所が指定できないのではイマイチ信用に欠ける。  加えて、今正に実感したばかりだが、移動方法が荒っぽい。オメガモンは説明書を眺めつつ、未だにフラフラモードな亜美を見やる。 「「亜美ちゃん、こういうのを使うんだったら、ちゃんと説明書を読んでからにしようよ」」 「ううう……ごめんなさーい…………ん?」  よほど竜巻の揺れが堪えたのか、亜美はしゅんとなってオメガモン相手に頭を垂らした。  その視界の奥隅、見慣れぬ人影に違和感を抱いて。 「ねぇーオメガモン、あれ、誰かな?」 「「え?」」  亜美が指差す先には、亜美以上にフラフラな目に遭い気絶している魔女がいた。 【E-1 河川敷/一日目・早朝】 【オメガモン@デジモンアドベンチャー】 [状態]:左肩負傷 [装備]:なし [道具]:支給品一式、マキシムトマト@星のカービィ、おはぎ(裁縫針混入)@ひぐらしのなく頃に、ラーメン大(細切れチャーシュー増し増し)@ウサテイ [思考・状況] 1:亜美を守る 2:主催者打倒 3:ゴマモン達と合流 4:人をなるべく助ける ※オメガモンは本来モビルスーツ並みのサイズですが、大柄の成人男性並みに縮まっています。合体も解除する事ができません ※長門を危険人物と認識。 ※オメガモンはマキシムトマトやおはぎを、ただの食料だと思っています。 【双海亜美@THE IDOLM@STER】 [状態]:竜巻に揺られ、若干気持ち悪い [装備]:なし [道具]:支給品一式、妖精の剣@ドラゴンクエストシリーズ、笛@スーパーマリオブラザーズ3 [思考・状況] 1:オメガモンについていく。 2:もう、泣かない。 3:何があっても生きる。 4:人は絶対に殺さない ※亜美はオメガモンのことをコスプレした人だと思っています。デジモン等の詳しい説明はまだ行っていません。 【霧雨魔理沙@東方project】 [状態]:服と腕に裂傷、気絶 [装備]:なし [道具]:支給品一式、キーボードクラッシャーの音声(の入ったipod)@キーボードクラッシャー、 マント羽根*2@スーパーマリオワールド、クラモンが圧縮されてる容器@ぼくらのウォーゲーム! [思考・状況] 1:う~ん…… 2:霊夢とか探してみる 3:有益な武器かなんかが欲しい 4:異変解決 ※マントは解除 【マキシムトマト@星のカービィ】 カーヴィの好物で、食べると体力が全回復する。 ロワ内では、回復するのは疲労のみ。 【おはぎ(裁縫針混入)@ひぐらしのなく頃に】 中に裁縫針が混入されています。口にすると危険。 【ラーメン大(細切れチャーシュー増し増し)@ウサテイ】 なんの変哲もない普通のラーメン。まりお自重。 【笛@スーパーマリオブラザーズ3】 いわゆる一種のワープアイテム。 吹くとどこからともなく竜巻が現れ、周辺の参加者を巻き込んで会場内のどこかのエリアへランダム移動する。 竜巻酔い注意。 |sm57:[[題名なんておこがましいと思わんかね]]|[[時系列順>第一回放送までの本編SS]]|sm60:[[ひろくんのローゼン☆テンセイ]]| |sm58:[[GO MY WAY……?]]|[[投下順>51~100]]|sm60:[[ひろくんのローゼン☆テンセイ]]| |sm38:[[不完全自殺マニュアル―思い出をありがとう―]]|オメガモン|sm80:[[私が弾幕を始めた理由]]| |sm38:[[不完全自殺マニュアル―思い出をありがとう―]]|双海亜美|sm80:[[私が弾幕を始めた理由]]| |sm32:[[運が良いのは彼女なのか?]]|霧雨魔理沙|sm80:[[私が弾幕を始めた理由]]| ----

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