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**風に尋ねられて立ち止まる ◆OZbjG1JuJM (登録タグ) [[パロロワ]] [[ニコニコ動画バトルロワイアル]] [[ウッディ]] [[ひぐらシュール]] [[大谷育江]] [[ニコロワOP~第10話]] ---- 目が覚めたら、悪夢の最中だった。 笑えない冗談にも程がある。何故、何がどうしてあの二人が殺されなきゃならなかったのか。 「くそっ!」 少年、前原圭一は怒りに任せデイパックを地面に叩きつける。 知らない人物だったとはいえ、何であの時に身体が動かなかったのか。 奴らに逆らったところで第三の死体が出来上がるだけかもしれない。それでもやり切れない気持ちが 立ち込めて来る。 (……待て、落ち着け……COOLになるんだ前原圭一) だからと言えど、現状は殺し合いの最中であるということに変わりはない。 そもそもあの連中がどこにいるかさえも分からないし、元の世界にいた自分の仲間達も ひょっとしたらここに呼ばれているのかもしれない。 あの変な奴が本気で自分達に殺し合いをさせるつもりであれば、恐怖から殺人に駆られるような展開だけを 望んでるはずがない。元来殺人の望むような危険人物を少なからず招待してる可能性がある。 自分達の仲間の中にはそんな人間はいなかった。しかし前者のケースはと言うと確証は…… (待て待て待て! 滅多なこと考えるなっ! 俺たち部活メンバーがあんな糞野郎共の 思う通りに踊らされるはずがねえだろ!) 圭一は忌々しげに空を見上げた。そして、あの身勝手な主催者に罵詈雑言を叩きつけたいのを すんでの所で留まり、それを心の中でぶちまける。 そして小さく、低い声で呟いた 「待ってろよ……てめぇらは俺が必ず叩きのめしてやるからな」 「とりあえず今は暗いし……あんまり滅多な動きは出来なさそうだな。 とりあえず荷物の確認しとかなきゃだな」 適当に人から見つからなさそうな場所を選ぶと、圭一は先ほど地に叩きつけたデイパックを開いた。 水と食料、コンパスにランタン、それに禁止エリアや死亡者を書き止めるためであろう鉛筆と紙。 それからこのフィールドの地図……これで基本支給品は全部だ。 「名簿みたいなのはねぇのか……レナ達がいるかどうかが分かんねえな、これじゃ」 出来ることなら、仲間がいてくれた方が心強いのは確かだ。 だが、ここが殺し合いの場であるというのなら話は別である。 仲間達を殺し合いには巻き込みたくない。あいつらが死ぬ姿なんて、見たくない。 「……そうだ、あとランダム支給品ってのがあるんだったな。 武器とかだったらいいんだが……って何だこりゃ!」 手探りでデイパックから引き寄せたもの。 どう見てもフライパンです。本当にありがとうございました。 「いや、一応鈍器だし……無いよりはマシだけど…… ……ん? まだあんのか……ってチョココロネかよ! こんなん配るなら最初から食料にしとけよ!!」 思わずツッコミを入れてしまう。一応、小声で。 さっきとはまた別の意味で主催者どもに文句を言いたかったが、 それは今のところ置いておくことにしてフライパン以外の支給品を仕舞う。 コロネは食料的なハンデってことだろう。とりあえずそういことにした。 ひとまずここでじっとしてるわけにも行かないだろう。探せば対主催を考える協力者だって見つかるかもしれない。 そして圭一が立ち上がろうとした瞬間だった。 『動かないで。そのまま僕の質問に答えて』 少年のような声だ。聞こえてくる、というよりは脳に直接話しかけられてるような感覚がする。 超能力とかは手品とテレビぐらいでしか縁がないが、テレパシーというものを使えるのなら きっとこんな感じがするのだろうと思った。 「誰だ!? 何のつもり……」 咄嗟に振り返ろうとするが、足元に電撃が一閃して思わず身体が固まる。 あくまで動くな、という意思表示のつもりらしい。 『きみはこの殺し合いに乗っているの?』 いつの間にか手が汗ばんでいる。だが焦る必要はない。 こんな質問をするってことはつまり、この声の主は殺人鬼ではないということだ。 その手の人物なら自分はとっくに不意うちを喰らってる。 「……ない。仲間を探そうと思ってただけだ」 『本当?』 「ほんとだよ」 沈黙。どうやら少し考えてるようだ。自分の動悸だけがうるさく鳴り響く。 暫くして、自分に危険はないと判断したのか前方の草むらから何かが近づく音が聞こえた。 そして目の前に現れたのは…… 「なっ……何ぃ!?」 黄色い小動物だったそうな。 【B-5 森付近】 【前原圭一@ひぐらしのなく頃に】 [状態]:健康、かなり動揺 [装備]:カワサキのフライパン@星のカービィ [道具]:支給品一式、チョココロネ@らき☆すた [思考・状況] 1.何だこいつ!? 2.いないと信じたいがレナ達を探す。   出来れば対主催思考な人物とも強力したい 3.人は殺さない 4.ゲームの破壊 【ピカチュウ@ポケットモンスター】 [状態]:健康、テレパしいを使用(残り時間:1時間) [装備]:なし [道具]:支給品一式、テレパしい@ドラえもん(残り4粒)、その他支給品不明 [思考・状況] 1.この人は信じてもよさそうかな? 2.サトシと仲間たちを探す。人は殺したくはないがある程度の戦闘は止むを得ない 3.ゲームの破壊 【テレパしい@ドラえもん】 食べるとテレパシーが使えるようになる椎の実。クルミにハチミツをかけたような味らしい。 本来は伝えたくないことまで伝わってしまうがこのロワにおいては普通にテレパシーとして使える。 ただし継続時間は一時間と短く、内容量も5粒と少ない。 |sm01:[[チンパンジー保護作戦]]|[[時系列順>第一回放送までの本編SS]]|sm03:[[崖っぷち]]| |sm01:[[チンパンジー保護作戦]]|[[投下順>00~50]]|sm03:[[崖っぷち]]| | |前原圭一|sm42:[[落ち着け前原K!]]| | |ピカチュウ|sm42:[[落ち着け前原K!]]| ----
**風に尋ねられて立ち止まる ◆OZbjG1JuJM (登録タグ) [[パロロワ]] [[ニコニコ動画バトルロワイアル]] [[ウッディ]] [[ひぐらシュール]] [[大谷育江]] [[ニコロワOP~第10話]] ---- 目が覚めたら、悪夢の最中だった。 笑えない冗談にも程がある。何故、何がどうしてあの二人が殺されなきゃならなかったのか。 「くそっ!」 少年、[[前原圭一]]は怒りに任せデイパックを地面に叩きつける。 知らない人物だったとはいえ、何であの時に身体が動かなかったのか。 奴らに逆らったところで第三の死体が出来上がるだけかもしれない。それでもやり切れない気持ちが 立ち込めて来る。 (……待て、落ち着け……COOLになるんだ前原圭一) だからと言えど、現状は殺し合いの最中であるということに変わりはない。 そもそもあの連中がどこにいるかさえも分からないし、元の世界にいた自分の仲間達も ひょっとしたらここに呼ばれているのかもしれない。 あの変な奴が本気で自分達に殺し合いをさせるつもりであれば、恐怖から殺人に駆られるような展開だけを 望んでるはずがない。元来殺人の望むような危険人物を少なからず招待してる可能性がある。 自分達の仲間の中にはそんな人間はいなかった。しかし前者のケースはと言うと確証は…… (待て待て待て! 滅多なこと考えるなっ! 俺たち部活メンバーがあんな糞野郎共の 思う通りに踊らされるはずがねえだろ!) 圭一は忌々しげに空を見上げた。そして、あの身勝手な主催者に罵詈雑言を叩きつけたいのを すんでの所で留まり、それを心の中でぶちまける。 そして小さく、低い声で呟いた 「待ってろよ……てめぇらは俺が必ず叩きのめしてやるからな」 「とりあえず今は暗いし……あんまり滅多な動きは出来なさそうだな。 とりあえず荷物の確認しとかなきゃだな」 適当に人から見つからなさそうな場所を選ぶと、圭一は先ほど地に叩きつけたデイパックを開いた。 水と食料、コンパスにランタン、それに禁止エリアや死亡者を書き止めるためであろう鉛筆と紙。 それからこのフィールドの地図……これで基本支給品は全部だ。 「名簿みたいなのはねぇのか……[[レナ]]達がいるかどうかが分かんねえな、これじゃ」 出来ることなら、仲間がいてくれた方が心強いのは確かだ。 だが、ここが殺し合いの場であるというのなら話は別である。 仲間達を殺し合いには巻き込みたくない。あいつらが死ぬ姿なんて、見たくない。 「……そうだ、あとランダム支給品ってのがあるんだったな。 武器とかだったらいいんだが……って何だこりゃ!」 手探りでデイパックから引き寄せたもの。 どう見てもフライパンです。本当にありがとうございました。 「いや、一応鈍器だし……無いよりはマシだけど…… ……ん? まだあんのか……ってチョココロネかよ! こんなん配るなら最初から食料にしとけよ!!」 思わずツッコミを入れてしまう。一応、小声で。 さっきとはまた別の意味で主催者どもに文句を言いたかったが、 それは今のところ置いておくことにしてフライパン以外の支給品を仕舞う。 コロネは食料的なハンデってことだろう。とりあえずそういことにした。 ひとまずここでじっとしてるわけにも行かないだろう。探せば対主催を考える協力者だって見つかるかもしれない。 そして圭一が立ち上がろうとした瞬間だった。 『動かないで。そのまま僕の質問に答えて』 少年のような声だ。聞こえてくる、というよりは脳に直接話しかけられてるような感覚がする。 超能力とかは手品とテレビぐらいでしか縁がないが、テレパシーというものを使えるのなら きっとこんな感じがするのだろうと思った。 「誰だ!? 何のつもり……」 咄嗟に振り返ろうとするが、足元に電撃が一閃して思わず身体が固まる。 あくまで動くな、という意思表示のつもりらしい。 『きみはこの殺し合いに乗っているの?』 いつの間にか手が汗ばんでいる。だが焦る必要はない。 こんな質問をするってことはつまり、この声の主は殺人鬼ではないということだ。 その手の人物なら自分はとっくに不意うちを喰らってる。 「……ない。仲間を探そうと思ってただけだ」 『本当?』 「ほんとだよ」 沈黙。どうやら少し考えてるようだ。自分の動悸だけがうるさく鳴り響く。 暫くして、自分に危険はないと判断したのか前方の草むらから何かが近づく音が聞こえた。 そして目の前に現れたのは…… 「なっ……何ぃ!?」 黄色い小動物だったそうな。 【B-5 森付近】 【[[前原圭一]]@ひぐらしのなく頃に】 [状態]:健康、かなり動揺 [装備]:カワサキのフライパン@星のカービィ [道具]:支給品一式、チョココロネ@らき☆すた [思考・状況] 1.何だこいつ!? 2.いないと信じたいがレナ達を探す。   出来れば対主催思考な人物とも強力したい 3.人は殺さない 4.ゲームの破壊 【[[ピカチュウ]]@ポケットモンスター】 [状態]:健康、テレパしいを使用(残り時間:1時間) [装備]:なし [道具]:支給品一式、テレパしい@ドラえもん(残り4粒)、その他支給品不明 [思考・状況] 1.この人は信じてもよさそうかな? 2.[[サトシ]]と仲間たちを探す。人は殺したくはないがある程度の戦闘は止むを得ない 3.ゲームの破壊 【テレパしい@ドラえもん】 食べるとテレパシーが使えるようになる椎の実。クルミにハチミツをかけたような味らしい。 本来は伝えたくないことまで伝わってしまうがこのロワにおいては普通にテレパシーとして使える。 ただし継続時間は一時間と短く、内容量も5粒と少ない。 |sm01:[[チンパンジー保護作戦]]|[[時系列順>第一回放送までの本編SS]]|sm03:[[崖っぷち]]| |sm01:[[チンパンジー保護作戦]]|[[投下順>00~50]]|sm03:[[崖っぷち]]| | |前原圭一|sm42:[[落ち着け前原K!]]| | |ピカチュウ|sm42:[[落ち着け前原K!]]| ----

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