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**ニコニコ最強の国技SUMOU ◆XuryVJUQ9Y (非登録タグ) [[パロロワ]] [[ニコニコ動画バトルロワイアル]] [[世界最強の国技SUMOU]] [[朝○竜]] [[第二十四話⇔第二十五話]] [[第二十五話⇔第二十六話]][[モンゴル出身横綱]] ---- その男は、怒っていた。 伝統と格式を誇るはずのKAKUKAI、その堕落ぶりを目にしたからである。 全てのRIKISHIの中で最高の称号を持つ彼が負傷し、母国であるモンゴルで療養していたときのこと。 ふと戯れにサッカーをしていた、ただそれだけの理由で日本のマスコミ達は一斉に彼を批判した。 ただそれだけならまだいい。彼を怒らせ、そして失望させたのは、SUMOU-KYOUKAIがその世論を率いていたという事実である。 NIPPONのKAKUKAIの中心にいる者たちが、あろうことかサッカーのような球蹴り遊びと『世界最強の国技』を同列視するとは。 実際、彼が負った怪我というのはサッカーをやる分には一向に支障が出ないようなものだった。 しかし、サッカーと『SUMOU』は違う。SUMOUでは、ほんの僅かな動作の遅れが文字通りの致命傷になりかねないのだ。 だからこそRIKISHIは日頃からKEIKOを欠かさず、また負傷には細心の注意を払う。 だが彼は戦線離脱を余儀なくされた……それは彼自身のミスだ。彼も、それはよく理解している。 それだけではない。確かに彼はモンゴル人ではあるが、誰よりもNIPPONを、そしてSUMOUを愛していた。 しかし、よりにもよってKAKUKAI自体が、SUMOUを理解していない……! かつては彼らも一角のRIKISHIであったはずだ。SUMOUのなんたるかを、人一倍身にしみて分かっていたはずだ。 前線から退くということは、人をここまで堕落させてしまうのか? 突如、周囲に轟音が響き渡った。 彼が行ったSUMOUの基本動作――SHIKO-HUMIである。 勢いよく振り下ろされたその足は岩盤をいとも簡単に粉砕し、大地に小規模なクレーターを作った。 彼の秘めた怒りが、ついに外へと溢れ出したのだ。 (……おかしい) しかし、彼の怒りはすぐに疑問に変わった。 威力が小さすぎるのだ。RIKISHI渾身のSHIKO-HUMIが、この程度の破壊で収まるわけがない。 地表を覆うのは『ただの』岩石だ。RIKISHIの攻撃に耐えきることを前提に作られたDOHYOUとは違う。 ……怪我の影響ではない。たとえ負傷中でも、彼はSHIKO一発でこの付近を壊滅させられるだろう。 試しに近くの岩肌に近寄ってみる。そして渾身の力をこめて……! 「ふんッ!!!」 彼はTUPPARIを放った。彼の掌からあふれ出すKIが、衝撃波となって岩盤を襲う。 壁は木っ端微塵に砕け散り、僅か一瞬で爆発事故でも起きたかのような惨状を呈していた。 しかし彼は満足しない。本来なら、岩山自体を丸ごと一つ吹き飛ばしてもおかしくないからだ。 彼は自分の掌を見つめる。その心には、ふつふつと燃え上がる何かがあった。 この訳の分からない殺し合い。最後の一人になるまで戦い続ける殺人ゲーム。 誰よりも強いものが勝つのか。誰よりも狡いものが勝つのか。それとも、誰よりも真っ直ぐなものが勝つのか。 そんなことはどうでもいい。 なぜ自分のSUMOUは弱くなっているのか。なぜKAKUKAIはああも堕落してしまったのか。なぜNIPPON-JINでない自分がSUMOUを究めようとしているのか。 そんなことすらもどうでもいい。 肝心なのは、この戦いがSUMOUの世界最強を――そして彼自身の進むべき道を取り戻すための、試練であるということだ。 (私の中の誇りを取り戻すため、あえてこの身をSHURAと化そう) 彼は歩き出した。 人類最強の格闘技を修めし者――人は彼を、"YOKODUNA"と呼ぶ。 【C-2 山岳/一日目・深夜】 【YOKODUNA@世界最強の国技SUMOU】 [状態]:健康 [装備]:無し [道具]:支給品一式、不明支給品0~3個 [思考・状況] 1:強者とTORIKUMIを行い、勝利する(相手の生死は問わない) 2:弱者には手を出さないが、向かってくる相手には容赦しない 3:SUMOUの世界最強を証明する |sm24:[[彼女にだって乙女は必要です]]|[[時系列順>第一回放送までの本編SS]]|sm27:[[そこらじゅうでハデにやったる]]| |sm24:[[彼女にだって乙女は必要です]]|[[投下順>00~50]]|sm26:[[弾幕少女リリカルれいむ]]| | |YOKODUNA|sm35:[[ニアミス・ハピネス]]| ----
**ニコニコ最強の国技SUMOU ◆XuryVJUQ9Y (非登録タグ) [[パロロワ]] [[ニコニコ動画バトルロワイアル]] [[世界最強の国技SUMOU]] [[朝○竜]] [[第二十四話⇔第二十五話]] [[第二十五話⇔第二十六話]][[モンゴル出身横綱]] ---- その男は、怒っていた。 伝統と格式を誇るはずのKAKUKAI、その堕落ぶりを目にしたからである。 全てのRIKISHIの中で最高の称号を持つ彼が負傷し、母国であるモンゴルで療養していたときのこと。 ふと戯れにサッカーをしていた、ただそれだけの理由で日本のマスコミ達は一斉に彼を批判した。 ただそれだけならまだいい。彼を怒らせ、そして失望させたのは、SUMOU-KYOUKAIがその世論を率いていたという事実である。 NIPPONのKAKUKAIの中心にいる者たちが、あろうことかサッカーのような球蹴り遊びと『世界最強の国技』を同列視するとは。 実際、彼が負った怪我というのはサッカーをやる分には一向に支障が出ないようなものだった。 しかし、サッカーと『SUMOU』は違う。SUMOUでは、ほんの僅かな動作の遅れが文字通りの致命傷になりかねないのだ。 だからこそRIKISHIは日頃からKEIKOを欠かさず、また負傷には細心の注意を払う。 だが彼は戦線離脱を余儀なくされた……それは彼自身のミスだ。彼も、それはよく理解している。 それだけではない。確かに彼はモンゴル人ではあるが、誰よりもNIPPONを、そしてSUMOUを愛していた。 しかし、よりにもよってKAKUKAI自体が、SUMOUを理解していない……! かつては彼らも一角のRIKISHIであったはずだ。SUMOUのなんたるかを、人一倍身にしみて分かっていたはずだ。 前線から退くということは、人をここまで堕落させてしまうのか? 突如、周囲に轟音が響き渡った。 彼が行ったSUMOUの基本動作――SHIKO-HUMIである。 勢いよく振り下ろされたその足は岩盤をいとも簡単に粉砕し、大地に小規模なクレーターを作った。 彼の秘めた怒りが、ついに外へと溢れ出したのだ。 (……おかしい) しかし、彼の怒りはすぐに疑問に変わった。 威力が小さすぎるのだ。RIKISHI渾身のSHIKO-HUMIが、この程度の破壊で収まるわけがない。 地表を覆うのは『ただの』岩石だ。RIKISHIの攻撃に耐えきることを前提に作られたDOHYOUとは違う。 ……怪我の影響ではない。たとえ負傷中でも、彼はSHIKO一発でこの付近を壊滅させられるだろう。 試しに近くの岩肌に近寄ってみる。そして渾身の力をこめて……! 「ふんッ!!!」 彼はTUPPARIを放った。彼の掌からあふれ出すKIが、衝撃波となって岩盤を襲う。 壁は木っ端微塵に砕け散り、僅か一瞬で爆発事故でも起きたかのような惨状を呈していた。 しかし彼は満足しない。本来なら、岩山自体を丸ごと一つ吹き飛ばしてもおかしくないからだ。 彼は自分の掌を見つめる。その心には、ふつふつと燃え上がる何かがあった。 この訳の分からない殺し合い。最後の一人になるまで戦い続ける殺人ゲーム。 誰よりも強いものが勝つのか。誰よりも狡いものが勝つのか。それとも、誰よりも真っ直ぐなものが勝つのか。 そんなことはどうでもいい。 なぜ自分のSUMOUは弱くなっているのか。なぜKAKUKAIはああも堕落してしまったのか。なぜNIPPON-JINでない自分がSUMOUを究めようとしているのか。 そんなことすらもどうでもいい。 肝心なのは、この戦いがSUMOUの世界最強を――そして彼自身の進むべき道を取り戻すための、試練であるということだ。 (私の中の誇りを取り戻すため、あえてこの身をSHURAと化そう) 彼は歩き出した。 人類最強の格闘技を修めし者――人は彼を、"YOKODUNA"と呼ぶ。 【C-2 山岳/一日目・深夜】 【YOKODUNA@世界最強の国技SUMOU】 [状態]:健康 [装備]:無し [道具]:支給品一式、不明支給品0~3個 [思考・状況] 1:強者とTORIKUMIを行い、勝利する(相手の生死は問わない) 2:弱者には手を出さないが、向かってくる相手には容赦しない 3:SUMOUの世界最強を証明する |sm24:[[彼女にだって乙女は必要です]]|[[時系列順>第一回放送までの本編SS]]|sm27:[[そこらじゅうでハデにやったる]]| |sm24:[[彼女にだって乙女は必要です]]|[[投下順>00~50]]|sm26:[[弾幕少女リリカルれいむ]]| | |YOKODUNA|sm35:[[ニアミス・ハピネス]]| ----

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