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ぼくんちのニコロワ(後編)」(2010/03/18 (木) 11:23:16) の最新版変更点

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        _人人人人人人人人人人人人人人人_       ''>   ゆっくりしていってね!!!   <         ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄                      _____     / ̄ ̄ ̄ ̄\,,      /-、 -、    \    /_____  ヽ    /  |  ・|・  | 、    \    | ─ 、 ─ 、 ヽ |  |   / / `-●-′ \    ヽ    |  ・|・  |─ |___/   |/ ── |  ──   ヽ   |    |` - c`─ ′  6 l   |. ── |  ──    |   | .   ヽ (____  ,-′   | ── |  ──     |   l      ヽ ___ /ヽ     ヽ (__|____  / /      / |/\/ l ^ヽ    \           / /      | |      |  |     l━━(t)━━━━┥              _,,....,,_                _人人人人人人人人人人人_           -''"::::::::::::::::\             >   ゆっくりしていってね!<           ヽ:::::::::::::::::::::::::::\            ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^YY^Y^ ̄            |::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ          __   _____   ______            |::::ノ   ヽ、ヽr-r'"´  (.__         ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、           _,.!イ_  _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7        'r ´          ヽ、ン、           ::::::rー''7コ-‐'"´    ;  ', `ヽ/`7      ,'==─-      -─==', i           r-'ァ'"´/  /! ハ  ハ  !  iヾ_ノ      i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |           !イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ  ,' ,ゝ      レリイi (ヒ_]     ヒ_ン ).| .|、i .||           `!  !/レi' (ヒ_]     ヒ_ン レ'i ノ        !Y!""  ,___,   "" 「 !ノ i |           ,'  ノ   !'"    ,___,  "' i .レ'         L.',.   ヽ _ン    L」 ノ| .|            (  ,ハ    ヽ _ン   人!           | ||ヽ、       ,イ| ||イ| /           ,.ヘ,)、  )>,、 _____, ,.イ  ハ         レ ル` ー--─ ´ルレ レ´       -――  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄――-     (t) ̄ ̄ ̄|      |  ,―  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ― 、    |    (/_ )/ / |      |  |                         |    |  ( ) ○    |-o      |  |                          |    |   `ー―― ´     |  |                           |    |    |  |                            |   |   _________   | ________ |                  ___   | |           | |     , ─── 、     /___    \,,   | |   ゆっくり    | |    / ) 、       \  |-、ヽ |.    ヽ   | |  していってね  | |    d-´  \       ヽ | |─|     |   | |           | |   亅三    ヽ     |  |-′||)    /   | |            | |   (___   |     /  \ __ ヽへ/   |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |     \     |    /      /二二l  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|     o━━━━┥     / )   |  |.                 |       /        |    /ヽ/    |     / ̄ ̄ ̄ ̄\,,   ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、    /_____  ヽ  'r ´          ヽ、ン、    | ─ 、 ─ 、 ヽ |  | ,'==─-      -─==', i    |  ・|・  |─ |___/ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |    |` - c`─ ′  6 l  レリイi (ヒ_]     ヒ_ン ).| .|、i .|| .   ヽ (____  ,-′  !Y!""  ,___,   "" 「 !ノ i |      ヽ ___ /ヽ    L.',.   ヽ _ン    L」 ノ| .|      / |/\/ l ^ヽ  | ||ヽ、       ,イ| ||イ| /      | |      |  |  レ ル` ー--─ ´ルレ レ´                      _____     / ̄ ̄ ̄ ̄\,,      /-、 -、    \    /_____  ヽ    /  |  ・|・  | 、    \    | ─ 、 ─ 、 ヽ |  |   / / `-●-′ \    ヽ    |  ・|  ・|─ |___/   |/ ── |  ──   ヽ   |    |` - c`─ ′  6 l   |. ── |  ──    |   | .   ヽ (____  ,-′   | ── |  ──     |   l      ヽ ___ /ヽ     ヽ (__|____)  / /      / |/\/ l ^ヽ    \           / /      | |      |  |     l━━(t)━━━━┥     / ̄ ̄ ̄ ̄\,,   ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、    /_____  ヽ  'r ´          ヽ、ン、    | ─ 、 ─ 、 ヽ |  | ,'==─-      -─==', i    |  ・|・  |─ |___/ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |    |` - c`─ ′  6 l  レリイi (ヒ_]     ヒ_ン ).| .|、i .|| .   ヽ (____  ,-′  !Y!""  ,___,   "" 「 !ノ i |      ヽ ___ /ヽ    L.',.   ヽ _ン    L」 ノ| .|      / |/\/ l ^ヽ  | ||ヽ、       ,イ| ||イ| /      | |      |  |  レ ル` ー--─ ´ルレ レ´     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\     /   ,∨∨∨∨∨   /  /  /   \ |   |  /   ,(・) (・) |    (6      ⊂⊃ |    |    ___l_,|   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    |     \__/ /  <   ゆっくりしていって  /|         /\   \______________      /  ̄ ̄ ̄ \ 「ね?」     /       / vv     |      |   |     |     (||   ヽ         _______     ,ヽヘ /     |       >_____  |    /\\       /        ̄ |⌒ v⌒ヽ |__|   /    \\  __ /          | .| . ノ   )  /         `\|             < ` o `- ´  ノ  |         ヽ             >    /  |  |   l    |              /▽▽\     \    ───__     <            ̄ ̄ ̄|     >  _______   |      ̄ ̄ |ゝ、     /_ |   |         |(ヒ_]     ヒ_ン )レ⌒ヽ         |""  ,___,   "" 6 |         |   ヽ _ン    _ノ         \         ノ           \     イ            |───┤          / |/ \ / \                                       ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、 :::::::::::::::::::::::::::::    ,.-ヽ                       'r ´          ヽ、ン、 ::::::::::::::::::::::   ____,;' ,;- i                  >-――,'==─-      -─==', i ::::::::::::::::::   ,;;'"  i i ・i;                 >____i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i | :::::::::::::::  ,;'":;;,,,,,, ;!, `'''i;                  |, ―、, レリイi (ヒ_]     ヒ_ン ).| .|、i .|| :::::::::::  ,/'"   '''',,,,''''--i                  ||  @| !Y!""  ,___,   "" 「 !ノ i | :::::::::  ;/  .,,,,,,,,,,,,,,,,,   ;i'⌒i;                |` -c  L.',.   ヽ _ン    L」 ノ| .| :::::::  i;"     ___,,,,,,,  `i" .               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''"´ /´ / ;'     !     ;`ヽ,ヽ、   ../: : : : : ,'、: : :/       /       l  '.、  .;'   ', i ´ハ_ _ハ  ノ メ !,!ヽ,.ヽ.   /: : : : : /: l: :/      /        l    `Y    i Vレ'7;__,.!/ V !__ハ ハノ., ',ノ'  /: : : : :./: : :l/:\___/        !   _ノ     i=ハ ==    == ハ.ノi   i. /: : : : :./: : : :l: : : :i |             l    `.>'    iX|///∪ ,___,///ノ!レノ   ∠._   ノ |=ヽ、   ヽ _ン ∪ノ!i レ      ,.ヘ,) | |>,、 _____, ,イ| |            _,,..i'"':,       / | |-^ _ , ' .ヽ  | |  l|i|! !|il!     |\`、: i'、       i `ヽ!、   `  `ヽレヘ!  i||!|i|!i|!,,     \.\`_',.-i --------------------------------------------------------------------------------
**ぼくんちのニコロワ(後編) ◆CMd1jz6iP2 (登録タグ) [[パロロワ]] [[ニコニコ動画バトルロワイアル]] [[やよいが危ない]] [[社長のネーミングセンスが危ない]] [[KASのテンションが危ない]] [[TASさんがいろんな意味で危ない]] [[ことのは様の存在自体が危ない]] [[危険が危ない]] ---- レナとかえでと私は、オーキド博士のポケモンだった。 ある日、Kにレナが、私はmに貰われていった。 わたしのマスターのmは優柔不断な人間だった。 それでいて、自分がやりたいことを邪魔されるのが許せない自己中だった。 でもそれがいい。 彼の為に、私は店の自転車のカギは壊したし、人も殺した。 なのに、mは他の女にばかり目を向けて鼻血と涎まみれの毎日。 Kのところのレナは、会うたびに強くなり、信頼を深めていくのがわかった。 羨ましかったけど、私がmの本当のパートナーになりたいこと。 それを、Kもレナも密かに応援してくれた。 だから、よく戦うことはあっても、大切な仲間だった。 mはその様子をアホみたいに口あけてボーっと見ているだけだったけど。 そういう間抜けなところがカワイイから、どんな行為も許せるのだ。 しばらくして、草原で、博士の家に居るはずのかえでと出会った。 本当にかえでなのかと、目を疑った。 私もレナもかえでも、ヤンデルポケモンだけど、あの様子は異常だった。 まるで鍋の具材のように扱われ、全滅寸前のところを逃げ出した。 mは、重傷の私のことなど気にも留めず、そのままマサラタウンへの足代わりにされた。 そこで、私は変わり果てたマサラタウンを目撃した。 荒れ果てた、研究所、恐慌状態の博士。 私たち三人が仲良く並んだ写真から、かえで以外が塗りつぶされていた。 残された音声を聞いて、かえでは本当に壊れてしまったのだとわかった。 しばらくして、出会ったKとレナは様子がおかしかった。 mに色目を使う、気に食わない「せかい」すら、何か変だった。 何かに追われているような……怯えた姿。 それを最後に、二人の姿を見ることはなかった。 mも同様に、何故か私にたくさんの武装を買ってくれた。 何かから、自分を守って貰えるようにと。 そして……気付けば私は、他人のポケモンとなっていた。 mはどうしたのだろう、Kは、レナは? しおんは、あさくらは、きりは、元のトレーナー?の元に帰ったこなたも無事だろうか? mが私に買ってくれた武器も、Kが以前くれたゴルフクラブもなくなってしまった。 許せなかった。私をmから引き離した存在が。 私や他のポケモン(見たことのないポケモンばかりだった)が 何体も特殊なモンスターボールに詰められた……断片的な記憶。 特殊なモンスターボールは、m以外の命令も、絶対厳守を強制させるようだ。 私が嫌でも従うしかない。どうやら、殺し合いの道具として。 ボールの中から外界の様子を覗いていたが、どうやら変な男の手に渡ったらしい。 モンスターボールの使い方もわからないらしく、かなり狂ってる。 その後、置いていかれた。城から飛び降りた男は死んでないらしい。 そして、拾われた。あの男と話をしていたらしい女の子だった。 彼女は、確かやよいといった……彼女は、私を外へと解き放った。 ついに出番らしい。私も死ぬわけには行かない、やるなら全力で殺る。 m同様、私を人殺しの手段として使いたいのだろう。 しかたなく、まだ見ぬ相手への闘気をこめて、相手は誰かとやよいを見つめる。 モンスターボールに戻された。 まったく意味がわからなかった。私の入ったモンスターボールが小刻みに揺れる。 ―――震えていた。 怯えているのだ、この状況に。 出会った男は自殺死亡者、出てきたポケモンは鋸持ち。 泣き叫んで現実から目を離せば楽にもなるだろうと思ったが。 「……違う、そんなことない……人殺しなんて、絶対ダメなんだから……」 意外に根性のある少女のようだった。 それから、ずっと彼女を見ていた。 あの番長に襲われたときも、なぜ私を使わないのかと思った。 殺し合いに乗りたくないのだろうが、私がいれば、けいこは死なずに済んだかもしれない。 空を飛ぶのも、私に任せてくれれば……一瞬考えたが、私の空の飛び方は、地点を選んで ジャンプして落ちる、という感じのものだから、移動には向かないだろうと思った。 無邪気で明るい彼女を見ていると、妹を思い出す。 私は、世の中を明るく見ることは出来ない。 でも、妹のマジカルハート☆こころちゃんは、いつでも明るくて、元気だ。 最近はどこにいるのかわからないが、きっとどこかのトレーナーと元気にやっているだろう。 私からmを奪った奴らにふくしゅうしたい。 ことのはは、やよいの事が少し気に入っていた。 このゲームに乗っていないから、怨むべき奴らに従っていないからだと思っていた。 なんてことはない、妹ポケモンのこころと重ねていただけなのだ。 どうせトレーナーに逆らうことは出来ないのだ。 気に入ったトレーナーの手に渡ったなら、それを害する相手を殺すのは気合が入る。 あ な た の 怨 み 、 晴 ら し ま す 。 殺したい人を教えてください。教えてくれなくても結構です。 私の気分で貴方の敵を、私と貴方の敵を殺しましょう。 mから私を奪った人と同様に、私は貴方を許しません。   そ う え い え ん に 「しんじゃえ」 絶望的な予感がしたTASは、フライパンを振るう。 だが、どうしたというのかフライパンは振るった方向に飛んでいってしまう。 握りが甘かったのか、とTASは殴りかかるために手を握ろうとして 親指しか残っていないため、手を握れないことに気がついた。 「ウ………アアアアアア!!!!!」 今まで、数多のゲームで最速を塗り替えるために、コントローラーを操作してきた。 そのための、何よりも大事な指が……ボトボトと落ちた。 「ガアアアアアアアア!!!!」 邪魔なやよいを突き飛ばし、両手の親指で、ことのはを突く! イチローすら葬った親指は、ことのはを完璧に捕らえた。 「あははははははは!!!」 だが無傷。 「な、にぃぃ!!!」 TASの親指による突き。一撃必殺ともいえる、究極の一。 しかし、それは、ポケモンの技に分類すれば、ノーマルか、かくとう。 そのどちらも、あく・ゴーストタイプの「ことのは」には、威力以前に効かないのだ。 ことのはの追撃は、ケラモンの援護で失敗した。 だが、TASの全身を悪寒が包む。 「ディバインバスター!!」 霊夢の砲撃が、TASを襲う。 「ヒ……ィィィィイイイイ!!!」 無様な悲鳴をあげながらも、TASの体は跳ねて避けた。 恐怖の絶頂であろうと動かねば終わる。それを知っているからこその本能の動き。 ケラモンの光弾がいくつも飛びかう中、TASに飛び掛る男が一人。 「俺がインドを渡してやる!!フ タ エ ノ キ ワ ミ ー !!」 KAS渾身の拳。 それを、TASの拳が相殺する。 「アーッ!!!!!!!!!」 嫌な音がして、KASが地面を転がる。 (駄目だ、もう、死ぬ、無理、防御も、逃げることも!) たった半日。しかし、数多の強敵との戦いによって 疲弊した体力、精神がTASの心を砕きかけていた。 「この外道!トドメだ!!」 この最大のチャンスを逃すまいとする海馬。 そこへ……耳を破壊するような超音波が一帯を包んだ。 「うわー、なんか大変なことになってるなあ」 ヨッシーが到着しました。 近づくと、頭が割れそうな音が響き渡っている。 「なに、なにこれ!?」 近づくのをやめようか、そう思ったヨッシーだったが、気が変わる。 「あ、あの生き物だ!」 なにやら、あの生き物が死に掛けているではないか。 「いっただっきまーす!!」 どうやら、あの生き物が怪音波の発生源だったようだ。 近づくたびに気分が悪くなって頭が変になりそうになる。 しかし、食欲が不快に勝り、ヨッシーは近づく。 だが、もうすぐというところで、なにやら小さい少女がケラモンを鋸で両断した。 「あー!」 急いで舌を伸ばし、両断された片割れを飲み込んだ。 「うまーーーーい!!!」 あー、おいしかった。もう片方、と思ったが、既に消滅してしまっていた。 「あんた……本当にとんでもないわね」 霊夢さんが、ヒクヒク笑いながら近づいてきた。 「あー、霊夢さん。これで一件落着ですねー」 何か頭を抱えている。どうしたのだろうか。 「逃げられたわ……TASにも、妖怪の片割れにも」   戸建  マンション  賃貸  不動産 KASに潰され、死んだと思われたケラモンは、まだ生きていた。 断末魔というべきか、脳に響くような不協和音を出す。 そして、その隙にもう一体のケラモンは、TASを掴み全力で逃げてしまったのだ。 「うう……カイバーマン、さん……」 「大丈夫だ、傷は浅いぞ」 どうやら、最初の体当たりで片腕が折れてしまったらしい。 疲労が溜まったところに負荷がかかり、耐えられなかったのだろう。 添え木で固定する。 そこへ、ことのはがモンスターボールへ戻るためにやってきた。 「あ、ことのはさん、そんな窮屈なボールに戻らなくてもいいですー!」 変わらず虚ろな目でやよいを見つめることのは。 「あ、ありがとうございました。これからも、よろしくおねがいします!」 キョトンとしたことのはだが、ニカッと笑った。 ぶっちゃけ怖かったが、やよいも我慢した。 ことのはは、従ってウロウロしだした。 「やよい、いつの間にあのモンスターを出したのだ?」 「出したというより、体当たりされたときに衝撃で出たんですよ」 そこで、覚えていた技名「えいえんに」を命令したところ、空に飛び上がったという。 「その後は、意識が朦朧としてて……技名も言ったのかどうか」 「謙遜する必要はない。貴様のおかげで助かったようなものだ。借りがまた一つ出来たな」 そんなのいいですよー、と騒いでるところに霊夢がやってきた。 KASもやっと落ち着いたらしい。拳はヒビで済んだようだ。 「今更だけど、このゲームに乗ってないか、確認していい?」 「うおお!!済まないうっうー!俺がいればそんな中ボスやっつけたのにー!!」 KASの落涙は無視して、霊夢は聞いた話を考える。 けいこという女性を一般人の枠に入れたのは間違いだったらしい。 その人物に能力がなくても、支給品次第で強敵でも倒せるのだから。 つまりは油断大敵。ゲームに乗った一般人にも、気をつけないといけない。 カイバーマン(本名は海馬らしい)の話も役立つものだった。 緑髪の女性と、エアーマンという鉄で出来た人形がゲームに乗っていること。 そして途中で出会った、こなたと真という少女のこと。 山で歌っている人間がいたことを聞いた。 姿は変だが、まともに話ができるだけ、KASなんかより随分マシだった。 真というのは、やよいの仲間らしい。なぜか、あの少女モンスターが興奮してたが、かっこいい女性という説明の後辺りからがっかりしている。 カイバーマンも、その真を男だと思っていたらしく、驚いているようだ。 歌っている人とやらは気になったが、その後戦闘が起きたらしい。 生き残りがいるなら、そのうち会うこともあるだろう。 途中、カイバーマンがKASに見えないように、私たちに紙を渡してきた。 『会話を盗聴する機能が、首輪にあるかもしれない』 やよいとヨッシーが大声を上げそうになるのを止める。 なるほど、考えられることだ。 あいつらの目的は知らないけど、こちらを野放しというのは考えにくい。 (レイジングハート……どう思う?) 念話でレイジングハートと会話する。まだ慣れないが、これを覚える価値も出てきた。 (ありえます。この首輪の構造を調べることは私でも不可能。可能性は排除できません) 更に、とんでもないことを言った。 念話で言われたそれを、紙に書く。 『ヨッシーが私の講義中に、なにやら機械を食べていました。監視装置かもしれません』 マジ?なら、こんな紙での会話すら危ないかもしれない。 KASのような馬鹿には、言ったら大変だろう。 いや、馬鹿というか、空気が読めずに口に出しかねないのが問題なのだ。 「その杖……インテリジェントデバイスと言ったか。人工知能なのだな?」 『はい、そうです。魔法の発動のサポートなどが主な仕事です』 海馬に、レイジングハートは自分の世界のこと、技術のことを話していく。 私もこの際に聞いておくことにした。 世界は、次元世界という時空ごとに分かれて存在しているらしい。 それを管理するのが時空管理局で、レイジングハートの持ち主、高町なのはも、そこの所属だという。 彼女は地球出身の、数少ない魔術師だという。 カイバーマンは、驚きながらも少なからず理解しているようだ。 反面、私は科学とかいうのはさっぱりわからない。 幻想郷にもたまに転がってくる、コンピュータって式神の上位存在らしい。 「なるほど。お前達の言う魔法とやらは、完全な科学制御。 未知の体内機関やエネルギーを用いているため、まだ地球程度の科学力ではオカルト話にしか聞こえないということか」 『おおむねその通りです。遥か昔、人はその力に気付いた。 それを科学で解明することが出来て初めて、魔法は技術として確立されたのです』 やはりオカルトは科学で証明できるのか!とカイバーマンは喜んでいる。 「つまり、私の霊力なんかも、科学とやらで説明できるのね?」 『はい。ですが一部に過ぎません。魔力についてもまだ不明な点が多く 霊力やその他の力は、魔力の応用でわかる部分がある、という程度です』 レイジングハートは、やよいからは感じない何かを、カイバーマンから感じるという。 魔力とも違う、魂そのものが力を持ってるとか何とか。良くわからないらしい。 「それほど発達していても、未知な部分は多いということか。 ……レイジングハート、地球という星が複数存在する可能性はあるか?歴史が違うといったような……」 『可能性は否定できません。次元管理局が管理している世界だけが全てではなく、まったく同じ構造の世界がないとは言い切れません』 なぜそんなことを聞くのかと思ったが、すぐに理解した。 やよいが、同じ世界の人間なら知っているはずのことを知らないということらしい。 更に、レイジングハート自身が知っている地球の話をした。 やよいとカイバーマンは、なのはの故郷のある場所に、違う都市があるという。 しかも、二人とも答えが違う。どうやら間違いないらしい。 私の住む幻想郷の話もするが、そんな大規模な結界は存在を確認したことがないという。 幻想郷が、彼らの誰かと同じ地球か、また違う地球にあるのか、判断は出来ない。 ヨッシーが青くなっている。 「まさか……KASさんも、どこかの世界のマリオさんなんじゃ……」 だとすると、TASもそうかしら。なんとなくKASと似てたし しかし、どうやら事態はかなり複雑らしい。 神隠しの主犯、なんてまだマシに思えてくるほどに攫ってきているようだ。 レイジングハートの話によると、時空管理局などより発達して滅んだ世界の遺産 「ロストロギア」なんて物があって、それは時空をいくつかまとめて滅ぼすことも出来るらしい。 あの妖怪どもは、それを利用している可能性もあるという。 スキマ妖怪より強いかも、なんて考えたら頭が痛くなるから考えるのをやめた。 「それと名簿についてだが、先ほどの話からすると、世界の住人ごとに載っている可能性がある」 「あ、本当です。私の仲間、一箇所にまとめて書いてあります」 「うん……?なんで、師の方だけ離れているのかしら?」 幻想郷住人の中、理由はわからないが、一人だけ別枠に書かれていた。 八意永琳のみ、明らかにおかしい。 『同名の別人ということでは?』 八意永琳なんて名前が二人も三人もいないと思うけど…… 考えてもわからないから、わかることだけ考えよう。 「そういえば、やよいの仲間が結界に捕らわれているってことだけど」 「あ、はい!日吉若さんっていって、中学生なのに凄く強いんです」 「KASぐらい?」 「あう~、あんなジャンプは出来ないですけど……日吉さんの方が強く感じます」 よし、決まりだ。 馬鹿じゃなく、それなりに強く、更に方針も同じならば言うこと無し。 「私の力で、その結界を解いてみるわ」 「ほ、本当ですか!」 レイジングハートの力を借りれば可能だろう。 「ヨッシー、城に戻るわよ」 「またですかー?疲れるなあ」 そこに、カイバーマンがまた紙を渡してきた。 『出来ることなら、番長という男の首輪を手に入れて欲しい』 なるほど、外すにはサンプルが必要。 盗聴装置についても、あるかどうかわかるだろう。 でも、なぜ番長なのだろう。 「……無駄に、生きている人間の恨みを買うこともあるまい」 海馬はやよいを見ている。 なるほど、外すということは、仲間の首を切るのだ。それを良しとする人はいない。 「あの、できればけいこさんを埋葬してあげてくれませんか?」 できれば番長という人も、と。やよいは怪我の治療の為に町に向かってもらうことにした。 「はいはい。それで、合流は?」 「町がいいだろう。しばらくすれば次の放送だ。 更に次の放送直後に、E-2の橋で落ち合おう。そこが禁止エリアになったなら、橋を越えたD-2か城でいい。 放送後なのは、片方のチームが全滅していないかを確認するためだ」 それでいいだろう。たしかに、町で集合するのは目立って危ない。 まだ、町と城の中間辺りの方が見晴らしが良いから安全だろう。 合流相手が全滅した場合は各自で判断。 1人でも生き残っているなら、2時間だけ待つことで決まった。 「あれ、KASさん!どこに行くんです?」 気付くと、KASが無駄な動きで走っていた。 「でっでいう!俺はTASを追う!俺がTAS以上の難易度だって証明するには今しかない!」 あれほど惨敗したのに、どうしてこうも立ち直れるのだろう。 「カス!一つ忠告してやろう」 「何か発音変だぞ、カイバー!で、このKASに忠告とは?」 「何、簡単なことだ。TASの最速クリアを不可能にする方法を教えてやる」 ぴょーんと飛び跳ねるKAS。よっぽど「何い!?」とか思ったらしい。 「何だよその裏技!教えろカイバー!」 「簡単なことだ。TASという男はこのゲームを正攻法でクリアしようとしている。ならば、貴様があの男に負けない限り、あいつは一生ゲームをクリアできないということだ!」 何を当たり前のことを……と思ったが、KASは「それは盲点だった」とか抜かしている。 「なんと裏の裏ワールド的発想!このKAS、目から龍の鱗が落ちた気分!」 「カス、お前がTASに勝つというのは、殴り合いで勝つことではあるまい!お前はバグを探せ!あいつが諦めたことを実現したその時!お前は難易度神を越えた究極カスとなるのだ!!」 「究極KAS!!超最強の称号!!こうしちゃおれん! TASより先にバグ発見!あーりがとよとっつぁーーーん!!」 KASは凄い速度で走っていって……見えなくなった。 「物は言いようね。あのままTASを追いかけたら、殺されていただろうし」 「ふぅん、カスとハサミは使いよう……あいつのバグ探しの執念は利用できるかもしれんからな」 カイバーマンは再び紙に書く。 『ロストロギアという、理解も難しい物を使っているとすれば、世界に穴がある可能性は十分ある』 確かに、過ぎた力を使いこなせないなんて、ありがちなことだと思った。 「それじゃあ、私たちも行くわ」 ヨッシーに乗ると、城へと進んだ。 「飛べるんだった飛んでくださいよー」 「力は温存しないといけないの。その鞍は飾りなの?」 『ほら、ヨッシー。急ぎなさい』 「やっぱり二人とも鬼だあああああ!」 泣いてヨッシーは走っていった。 【D-2 橋の向こう/一日目・昼(放送直前)】 【博麗霊夢@東方project】 [状態]:健康、バリアジャケットの腋部分破損 [装備]:レイジングハート@魔法少女リリカルなのはシリーズ、巫女風バリアジャケット@巫女みこナース [道具]:支給品一式、フリップフラップ@ニコニコキッチン [思考・状況] 1.城にいる日吉若を結界から助けて交渉する。 2.番長の死体の首輪を入手する。けいこを埋葬する。 3.その後、三回目の放送で二人の生死確認後、E-2橋で海馬たちを待つ。 4.怪しい人には無理のない程度に接触、無害なら適当に交渉 5.今回の事件の解決(主催者の打倒) 【ヨッシー@スーパーマリオワールド(スーパーマリオくん)】 [状態]:満足、背中に大打撃(鞍で多少緩和)、軽く焦げた [装備]:なし [道具]:支給品一式、RPG-7(残弾5)@GTASA、ハンバーガー(残り三個)@マクドナルド モンスターボール(オクタン)@ポケットモンスター [思考・状況] 1.ケラモンは美味しかったなぁ 2.とりあえず霊夢さんに協力 3.ボスを倒す 4.ハンバーガー食べたい…… [備考] ※ハンバーガーの残りはメガマック、照り焼きバーガー、チキンフィレオです ※KASをどこかの世界のマリオと思ってます ※TASを見ていません。 「行っちゃいましたねー。日吉さん、大丈夫かなぁ」 いけない、ボーっとしてたら駄目だよね。 カイバーマンさんが、私の怪我の治療に付き合ってくれるそうだ。 「付き合ってやる。これで借り一つだ」 そう言ってるけど、かなり優しい人なのかもしれない。 コスプレは弟なら喜びそうなセンスだけど……言ったら怒るだろうなぁ。 「それで、もう一つの借りは何をすればいい?」 「え、え~と……どうしよう」 実は、考えてることがあるんだけど……よし! 「あの、カイバーマンさんのこと……お兄ちゃんって呼んでもいいですか?」 「なっ、なんだと!?」 「あ、嫌だったらいいです。ただ、私長女だから、頼れる兄弟っていなかったから……」 うー、なんでこんなこと……けいこさんが、死んじゃったからかなぁ 「ふ、ぅん…………兄様でも構わんぞ」 「ええ!?それって、何か殿様みたいじゃないですか?」 「そ、そうか……ならば、呼びたいように呼んでも構わん」 「あ、それじゃあ……お兄ちゃん?」 「なんだ、やよい」 「わ……な、なんか照れますー」 って、えっ!?わ、私頭を撫でられてますー!? 「呼びたいときに、好きなだけ呼べ。お前は、それだけ頑張った」 そう言って、早足で行っちゃいました……あ、お兄ちゃん、待ってー! (まさか……再び兄などと呼ばれることになるとはな) 弟を、モクバを守れなかった俺が、また…… (ならば、もはや借りの問題ではないな) やよい、お前に見てもらおう。 俺がブルーアイズホワイトドラゴンに相応しい兄になるところを。 モクバ……お前の代わりとは言わない。 だが、これ以上俺は、家族を失わないよう全力を尽くすことを誓おう。 そして、首輪の機能についても一つの可能性の除去ができた。 少なくとも、こちらの映像は首輪では見えないらしい。 監視装置には気をつけなくてはならないが、それでも一歩前進だ。 俺のロードに、新しい未来が開けたような気がした。 「そういえば……なぜカードが使えなかったのか、わからなかったな」 「あ、一度使ったら24時間使えないそうです」 「ふぅん、なるほど。魔法カードやトラップカードの制約か」 まだ気付かない海馬だった。 その後ろをついて歩く、ことのは。 鋸だけじゃなく、フライパンも装備している。 (私もお姉ちゃんって呼んでー) 密かに姉も出来てるやよいだった。 【D-3 橋手前/一日目・昼(放送直前)】 【高槻やよい@THE IDOLM@STER】 [状態]:疲労、打撲痕小、両腕捻挫、右手骨折 [装備]:なし [道具]:支給品一式×2、ことのは@ポケットモンスターヤンデレブラック、THE IDOLM@STER MASTER ARTIST01~10@THE IDOLM@STER     DMカード(六芒星の呪縛、攻撃誘導アーマー)@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ(現在使用不可)、 [思考・状況] 1.永井兄弟と765プロのアイドルを探す 2.町に行って、怪我のちゃんとした治療をする。 3.日吉さんが無事に助かりますように 4.「ことのは」さんは、うまく使えば平気みたい。 5.人は絶対に殺しません 6.カイバーマンお兄ちゃんかー ※ウイングの翼の効果は消えました。 ※「ことのは」がカワサキのフライパンを持っています。 ※戦闘により「ことのは」のレベルが少しアップしました。 【海馬瀬人@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】 [状態]:断固たる決意、ゴッドカイバーマン、兄再び [装備]:正義の味方カイバーマンのコスプレグッズ@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ ゴッドクラッシュ@ゴッドマン 盗賊の棺桶@勇者の代わりにバラモス倒しに行くことになった DMカード(青眼の白龍、マジック・シリンダー)@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ(現在使用不可) [道具]:支給品一式 [思考・状況] 1:主催者を叩きのめす 2:ブルーアイズに認められる兄になる 3:自分と同じ境遇、そうなりそうな人のことを考える。(助けるかは不明) 亜美、つかさ、かがみ、魅音、永井兄弟) 4:やよいの治療と、首輪の分解のための道具、武器、首輪を入手するために町へ行く。 5:エアーマンなど、高度なロボットを解体して、自分の技術力が通用するか知りたい。 6:三回目の放送で向こうの生死確認後、E-2橋で霊夢から首輪を貰う。 7:殺しあいには絶対に乗らない ※ブルーアイズが使えないのは、自分が主として認められていないためだと思っています。 ※魔法カード、トラップカードは24時間使用不可だと理解しました ※ロックマンを岩を飛ばすロボットと予想。エアーマンの仲間と思っています。 海馬、やよい、霊夢、ヨッシーの共通認識 ※レイジングハートから時空世界、魔法技術などについて聞き なのはの世界についての知識を得ました。やよいとヨッシーはイマイチ理解していません。 例:ヨッシー「魔法?何味?おいしいの?」 やよい「魔法少女ってかっこいいですー」 ※それぞれの知り合いについての情報交換をしました。 ※エアーマン、緑髪の女を危険人物だと認識。 ※名簿が、世界の住人ごとに載っていることに気がつきました。 ※首輪にこちらを盗聴する機能があると認識しました。 ※各地に監視装置があることに気がつきました。 なんだか知らないけど、レムーたちは俺に内緒話をしていた。 まあ難しい話だろうから俺には関係ナッシング! そういうことは任セニョリータ! それよりバグはどこだろなー。 壁抜けは無理なら空中か地下か? それとも海に鍵穴でもあるのかな? 「まずはマントか鍵か土管か、何か見つけてみるかー!」 【D-3 花畑/一日目・昼(放送直前)】 【KAS@KAS動画】 [状態]:健康、右拳骨にヒビ、お尻に火傷、超ハイテンション [装備]:スパイダーブレスレット@東映版スパイダーマン [道具]:支給品一式 [思考・状況] 1.TASの最速クリアより、俺がバグを探すほうが先だ! 2.今度はTASにもケラケラにも負けない。 3. カイバーやレムー達みたいな仲間キャラがいればいーなー 4.城が駄目だったので、他の方法でボスへの最短ルートを探す 5.そしてボス撃破してTASより難易度究極KASだって事を教えてやる ※危険人物についてくらいは聞いていました。 TASの思考は、断片的なものになっていた。 わかるのは、何とか生き残れたこと。 このクラゲが、まだ俺に利用価値を感じて助けてくれたこと。 そして、やっと確信した。 あの圭一という男の言葉は、やはり正しかったのだと。 参加者は、決められた行動しか出来ないプログラムなどではない。 自分で考え、突拍子もない行動を起こし、時には限界すら超える……人間。 人外もいるが、同じこと……俺一人では、最速クリアは、不可能。 だから、まだこのクラゲが自分を捨てないことは幸いだと思った。 こいつに見放されるわけには行かない。 まだ、俺はやれるということを魅せなくては。 左手に、切られた右手の指が握られている。 逃げる直前に拾い、そして同時にあることに気がついたのだ。 あの時、KASの拳を砕こうと力をこめた左拳の骨に、ヒビが入っている。 (完全な互角。俺と、あの屑が?そんな……馬鹿な!!) 疲れているからだ、指が取れたためだと、現実から目をそらすTAS。 この指をまともに繋げる方法などないだろう。 だが、TASの全てとも言える指を捨てられるわけがない。 TASは、弱りきっていた。 しかし、まだ何も諦めてはいなかった。 ケラモンは、TASを捨てることも考えた。 だが、自分がこれからも遊べるのはTASのおかげだと理解していた。 そして、これほど弱りきっているのに、TASの目は怪しく光っている。 弱っているだけだ。回復すれば、楽しい遊びが出来る。 どうせこいつは、この世界の全てを壊して遊ぶ気なのだ。 まだまだこれからだ。 動いているのは大勢いるのだから。 【C-3 山道手前/一日目・昼(放送直前)】 【TASさん@TAS動画シリーズ】 [状態]:疲労困憊、恐怖、満身創痍、右手親指以外欠損、左拳骨にヒビ [装備]:五寸釘数本@現実(ポケットの中に入っています) [道具]:指4本 [思考・状況] 1:生きて、ケラモンとの連携で最速を目指す。 2:武器の調達。 3:街の周りを参加者を減らしながら移動し、ある程度参加者が減ったら街に戻ってくる 4:殺戮ゲームの最速クリア。 ※KASのことを、自分の二番煎じ、偽者だと思っています。 【クラモン(ケラモン)B】 [状態]:軽傷 現在1体 [装備]:なし [道具]:なし [思考・状況] 1:あいつらから逃げる 2:とにかく数で勝負 3:TASを利用してうまく遊びたい 4:イタズラしたい 5:オメガモンを殺したい |sm95:[[ぼくんちのニコロワ(前編)]]|[[時系列順>第二回放送までの本編SS]]|sm96:[[けだものとのそうぐう]]| |sm95:[[ぼくんちのニコロワ(前編)]]|[[投下順>51~100]]|sm96:[[けだものとのそうぐう]]| |sm95:[[ぼくんちのニコロワ(前編)]]|博麗霊夢|sm107:[[静かなる古城]]| |sm95:[[ぼくんちのニコロワ(前編)]]|ヨッシー|sm107:[[静かなる古城]]| |sm95:[[ぼくんちのニコロワ(前編)]]|海馬瀬人|sm113:[[幸か不幸か]]| |sm95:[[ぼくんちのニコロワ(前編)]]|高槻やよい|sm113:[[幸か不幸か]]| |sm95:[[ぼくんちのニコロワ(前編)]]|KAS|sm105:[[対照k]]| |sm95:[[ぼくんちのニコロワ(前編)]]|TASさん|sm105:[[対照k]]| |sm95:[[ぼくんちのニコロワ(前編)]]|クラモンB|sm105:[[対照k]]| ----

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