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カイバーマン、夜を往く ◆0RbUzIT0To




「も、萌え要素?」
「そうだよ~、ボクっ子でアイドルだなんて萌え要素の塊みたいなものだよ~。
 コアな層には大人気だね、きっと」

そ、そうなのかな。
僕としては女の子らしいアイドルになりたいと思ってるんだけど、
褒められるのはやっぱり悪い気はしないかも。
それにしても萌え要素かぁ……律子ならそういう事に詳しいのかもしれないなぁ。

「そういえばあのロボット、追ってこないみたいだね」
「ん~、諦めてくれたんなら好都合だよね。
 こっちはもうカードが使えないんだし、そういえば真は何か武器になりそうなものとか持ってるの?」
「いや、まだ支給品を調べる前にあのロボットに襲われたから……。
 丁度いいから、ちょっと調べてみるよ」

そうだ、あのロボット以外の人にも襲われる可能性だってあるんだ。
こなたちゃんの持ってるカードはもう使えないんだし、身を守れる武器や道具を探さなくちゃ。

「因みに私はカード以外にもあと二つ道具があったんだけどね」
「え? 本当?」
「うん、ほら」

こなたちゃんがディパックから取り出したのは、赤と白のカラーリングがされたボールと何かの腕章。
一見何の効果も無さそうだけどこれもあのカードのように役に立つものなんだろうか。

「こっちのボールはモンスターボールって言って、中にはモンスターが入ってるんだってさ」
「モ、モンスター?」

モンスターと聞いて思い浮かぶのは口が大きなドラゴンとか気味の悪い半人半獣の男だとか、
とにかくあんまりイメージがよくないものばかり。
ボールに入ってるとは言え、何だかちょっと不気味だなぁ。

「そうだ、ちょっと出してみようか」
「ええっ!? や、やめようよ」
「大丈夫大丈夫、ご主人様の命令には逆らわないはずだからさ。
 いけっ! コロネッ!」

僕の静止の声には耳を貸さず、こなたちゃんはモンスターボールを投げる。
ぽうん、と軽快な音が鳴って中から出てきたのは……。
……芋虫?

「これが、モンスターなの?」
「そうじゃない? まあRPGにもよく芋虫型の魔物なんてのは出てくるしね。
 後半の色違いとかなら序盤のドラゴン型のよりも強いし、見た目で強さを判断しちゃ駄目だよ?」
「そうなの?」

まあ、ミイラ男だとかドラキュラが出てくるよりはよかったかな。
それによく見てみると普通の芋虫よりも大きいみたいだし、一応モンスターらしい。
……でも、あんまり強そうじゃないなぁ。

「因みにこっちの腕章はただの腕章、これといった効果は無いみたいだね~。
 ま、コレクション用アイテムってとこかな」

そう言いながらこなたちゃんは自分の腕に『団長』とか書かれた腕章を取り付ける。
あの……効果が無いんならつける意味は別に無いんじゃないかな?

「ん~? 気にしない気にしない、ファンサービスだよ」

いや、ファンサービスって何?

こなたちゃんのディパックに入っていたものはそれだけらしい。
さて、今度は僕の番だ……出来れば何か役に立つものが入っていますように。
心の中でそう願いながらディパックの中に手を突っ込んでみる。
中から出てきたのは……こなたちゃんが持ってたカードと同じようなもの。
でも中心に書かれてる絵が何だか違うみたいだ。

「おお、これは当たりだね!」
「うん、多分こなたちゃんと同じ種類のカードだから同じように使えると思う」

よかった、役に立ちそうなものが出てきてくれて。
それぞれを見てみるとかっこいい白いドラゴンが描かれたものと、コントローラーが描かれたカード。
それに、よくわからない影が交じり合ったものの全部で三枚だ。
一緒についていた説明書の紙をじっくりと見てみる。

「えっと……この白いドラゴンがブルーアイズホワイトドラゴン――」

カードを手に取りながら説明書を読んでみる。
突然背後で轟音が響き渡り、恐竜の声のようなものがした。
……あれ?

「……なんで、出てきてるの?」
「そりゃ、名前を呼んだからじゃないかな」

こなたちゃんがのほほんと答える。
どうやらカードを持ちながら名前を呼ぶと僕の意思には関係なく出てきてしまうらしい。
背後で申し訳なさげに佇んでいるドラゴン君を見ながら、僕は出しちゃったこの子をどうしたものかと悩んでいた。

「ピィッ!」

ん?何か今、声が聞こえたような?

やばいやばいやばい、草むらにいるのが気づかれたかもしれない!
逃げ出した僕はこの草むらで隠れてたんだけど、しばらくするとあの女の子達が近づいてきたんだ。
情けない話だけど、最初に会ったあのミニスカートと悪魔のようなポケモントレーナーの印象が強すぎて、
あの女の子達も遠目に観察をしてたんだ。
ああ、笑ってくれよ。
ほんやくコンニャクを使って話しかければよかったのかもしれないけど、僕には勇気が無かったんだ。
またあんな目に遭うのが怖くて仕方が無かったんだ。
あの女の子達にミニスカート達の事について危険だと警告する事も出来なかったんだ。

キャタピーを出してきた時は驚いた。
そのまま攻撃をされたら、もしかしたら僕は倒されていたかもしれない。
たかがキャタピーと思うかもしれないけれど、僕にはあのポケモンの力量の高さがわかる。
あのオタチ程じゃないけど、かなりの力を持ってるはずだ。
体当たりでもされてしまったら大ダメージを受けるに違いない。
でも、こっちに向かって攻撃してくる素振りも無いし、だったらもうしばらく潜んでいようと思ったんだ。

そしたら今度は白いドラゴンタイプのモンスターが出てきた。
これには僕も腰を抜かしちゃって、思わず叫び声を上げちゃったんだ。
だって、見た事もないモンスターだし、どう見ても強い外見じゃないか。
ゆびをふるで冷凍ビームが出せたとして勝てるかどうかわからないし、
そもそも素早さで勝てる気がしない!

情けないけど、ここは逃げ出させてもらおう。
お前はラッキーかって突っ込みを入れられるかもしれないけれど、もう僕には無理なんだよ。
あの女の子達に話しかける勇気なんて微塵も無い。
あんなドラゴンとキャタピーに襲われれば僕なんて一分と持たずに消し飛んじゃうよ。

震える足でなんとか立つと、僕は女の子達がいる場所から逃げ出す。
あのポケモントレーナーから女の子を救えなかった時と同じように……。
って、痛っ! 何かにぶつかった――!?

「ピィ!ピィ!」
「うるさい、少し黙れモンスター」

ふぅん、何かが足にぶつかったと思ったら小さなモンスターか。
逃げ出そうとするそいつを捕まえ、俺は前に目線を向ける。
そこには俺が求めていたものがあった。

「ブルーアイズ……」

突然闇夜にブルーアイズの姿が見えた時は驚いたが、そこからは速かった。
俺は全速前進でブルーアイズのいると思われる方向へと走り出し、ここに辿り着いたという訳だ。
その巨体は見る者に恐怖を与えるものだろう。
しかし、それと同時に美しさと力強さ感じる。
流石はブルーアイズ、それでこそ俺の使途するモンスターに相応しい。
さて……問題は奴らだな。

「な、なんですかあなたは!?」

カードを持っている男が緊張の色を乗せた声で問いかけてくる。
ふぅん、中々凛々しいが貴様程度にブルーアイズは使いこなせん。

「俺は海馬瀬人、またの名を正義の味方カイバーマン!」

暴れるモンスターを片手に持ちながら奴らの方へと歩いていく。

「せ、正義の味方?」

「へぇー、中々よく出来た衣装だねー」
「馴れ馴れしく触るな! 服が汚れる」

小学生かと思われる女がカイバーマンの衣装を触ってくるのを一喝する。
それで触るのはやめたものの、しげしげと俺の衣装を見ている。
ふぅん、小学生でもこの服装の気高さと美しさを理解しているようだな。

「何の用ですか?」
「何の用も何も無い、俺のブルーアイズ……渡してもらおう」
「俺の……って、何を言ってるんですか! これは僕の支給品ですよ!」

なるほど、俺のブルーアイズはこの男に支給されていたか。
確かにこの状況では自分の手持ちの武器や道具は勝手に人には渡しにくいだろう。

「大体、正義の味方とか言いながら人の持ち物を奪おうとしたり、そんな可愛い子を虐待したり……。
 やってる事がちぐはぐじゃないか!」
「そのカードは元々俺の持ち物だ。それにブルーアイズも俺と一緒にいたいはず、ならば俺が持つのが道理だ。
 このモンスターにしても勝手に俺にぶつかってきておいて侘びもせずに逃げ出そうとしたから捕まえたまで」
「だからって……」

ふぅん、何を悩んでいるのか。
さっさとこの俺にブルーアイズを渡せばいいものを……。

「まあまあ待ちなって、二人とも。熱くならない熱くならない」
「こなたちゃん?」

「じゃあさ、こうしようよ。
 真はそのカードをカイバーマンに渡す、カイバーマンはその代わりになるものを真にあげる。
 そうすれば両方納得するんじゃない?」
「ふぅん、いい提案だな」

元より俺にはブルーアイズさえいれば問題無い。
俺の持ち物をこいつらにやる事でブルーアイズが手に入るのならば望むところだ。

「わかったよこなたちゃん、それじゃあ、支給品を見せて」
「構わん、勝手に見ろ」
「……それと、その子も離してあげて」
「それは条件か?」
「いや、僕のお願いだ」

ふぅん、いいだろう。
いい加減暴れるこいつを持つ手も疲れていたところだしな。
手からモンスターを離すと、モンスターは男の影に隠れてしまった。

「……なんだかロクなものがないなぁ。
 !! って、これ血がついてるじゃないか!?」
「ふぅん、それは俺を襲ってきた者を返り討ちにした時についた血だ。気にするな」

どうやらそれでも俺を不審がっているらしい男。
この俺が人殺しをするはずがないだろうが。
……だが、どうにも状況はよくないようだな。血は拭いておくべきだったか。
しかし、それでも俺はブルーアイズを返してもらわねばならん。

「なんなら二つとも持っていくがいい」
「え?」
「それで潔くブルーアイズを返すのならば、それで構わん」

男はしばらく悩んだ後、俺にブルーアイズのカードを渡してきた。
そして、その瞬間出現していたブルーアイズは消えうせた。
どうなっている?

「持ち主が変わると消えちゃうのか、一定時間経つと消えちゃうのかな。
 ま、安心しなよカイバーマン、またそのカードを持って名前を呼んであげれば出てくるはずだからさ」
「ふぅん、そういう事か。了解した」

俺はブルーアイズをデュエルディスクに差し込みながら、
男達に向かって背を向け再び歩き出す。

「もう行っちゃうの?カイバーマン」
「ふぅん、俺は馴れ合いは好かん。
 ここに来たのもあくまでブルーアイズを返してもらいに来たまでだ」
「そっか、それじゃあここでお別れだね。正義の味方は一人で戦わなきゃいけないから大変だ」

この女、わかっているな。

「それじゃあ忠告しておいてあげるよ、森の方にお腹に扇風機入れたロボットがいるから会ったら逃げた方がいいよ。
 竜巻とかカマイタチとか問答無用で仕掛けてくる奴だから」
「ふぅん、忠告など俺には不要だ。
 ……だが、一方的に情報を与えられるのは俺のプライドが許さん。
 貴様らにも言っておいてやろう、緑髪の女には気をつけろ。今の俺ならば奴には負けんが、貴様らでは無理だ」

それだけを言うと、俺は再び歩き出す。
ブルーアイズを持った事により、一層進むロードが輝きだしたように見えたのは幻ではないだろう。
【C-4 草原/一日目・早朝】
【海馬瀬人@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
[状態]:断固たる決意
[装備]:正義の味方カイバーマンのコスプレグッズ@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ、DMカード(青眼の白龍)@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ(現在使用不可)
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
1:主催者を叩きのめす
2:殺しあいには絶対に乗らない
※扇風機ロボットを危険人物と認識


「まったく……こんな可愛い子を虐めるだなんて」

あの自称・正義の味方らしい胡散臭い奴に虐められて怯えているらしい、
ふわふわしている毛の可愛い子を抱きしめながらそう呟く。
あんな礼儀知らずな奴が正義の味方を名乗るなんて、おこがましいとは自分で思わないんだろうか。

「いやいや、ああいうのが最近の主流なんだよね。
 熱いだけの熱血漢よりもどこかクールでニヒルな感じの方が受けがいいのさ~」

クールでニヒル?どこが。
ただの自己中心的な不審者じゃないか。

「それにしてもこの子も首輪をつけてるし、参加者なんだね。
 どうしようか?」
「そうだね……どうしようか、君?」

腕の中にいるモンスター?君に問いかけてみる。
って、答えられるはずもないよね……。
どうしようかな。

「あ!」
「うわっ、どうしたのこなたちゃん?」
「いや……カイバーマンに肝心な事言ってなかったな、と思ってさ」

何をだろう?

「一度使用したら、カードは24時間使用不可能になるって事」

【C-4 草原/一日目・早朝】
【泉こなた@らき☆すた】
[状態]:健康
[装備]:団長腕章@涼宮ハルヒの憂鬱
[道具]:支給品一式、DMカード(ブラック・マジシャン・ガール、ホーリーエルフの祝福、光の護封剣)@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ(現在使用不可)、
コロネ@キャタピーだけでクリアに挑戦
[思考・状況]
1.カイバーマン、言い忘れてごめんね
2.かがみたちと合流する
3.バトルロワイアルから脱出する
※緑色の髪の女を危険人物と認識

【菊地真@THE IDOLM@STER】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式(0~2)、ファイアーフラワー@マリオシリーズ、A.C.E.3@現実(少し詩音の血がついている)、DMカード(エネミーコントローラー、融合)
[思考・状況]
1.この子(ピッピ)をどうしようか?
2.他のアイドル仲間がいたら合流する
3.バトルロワイアルからの脱出
※緑色の髪の女を危険人物と認識

【ピッピ@ポケットモンスター(ピッピのゆびをふるのみで殿堂入りを目指す】
[状態]:健康、自己嫌悪と恐怖
[装備]:リーフシールド@ロックマン2(技マシン的な使い方でポケモンは使える)
[道具]:支給品一式、ほんやくコンニャク@ドラえもん、デジヴァイス@デジモンアドベンチャー
[思考・状況]
1.なんか流れで逃げるに逃げられない状況なんですが
2.頼りになるトレーナーを探す
3.主人と仲間達を探してみる
4.あの怪しいポケモンとトレーナーを倒し脱出
※首輪は頭の巻き髪についてます
※緑色の髪の女を危険人物と認識



sm39:ぽよまよ ~口先の魔術師~ 時系列順 sm41:楽太郎(ラピュタ王)の陰謀
sm39:ぽよまよ ~口先の魔術師~ 投下順 sm41:楽太郎(ラピュタ王)の陰謀
sm14:オタクとアイドルの奇妙な遭遇 空気男が倒せない 菊地真 sm76:勇気を受け継ぐ子供達へ
sm14:オタクとアイドルの奇妙な遭遇 空気男が倒せない 泉こなた sm76:勇気を受け継ぐ子供達へ
sm36:海☆馬☆王 海馬瀬人 sm78:しかし何も起こらなかった
sm30:ナイトメア ピッピ sm76:勇気を受け継ぐ子供達へ



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