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ピタゴラ…… ◆KJJLTUDBrA




(つかみはずしたが問題ない! だいじょぶ。まだ、まだ盛り返せる!)
そう思ってから数十分。

「ほほほおぅ、お嬢ちゃんには兄貴がいるんだぁ~」
「う、うん……」

幼女は相変わらず引きっぱなしだった。

†††††

今俺たちがいる場所は、幼女と一緒に見つけた小部屋だ。もっとも、『休めるとこでも探さね?』といったのは俺だが。
部屋の中には木のテーブルがあって、椅子が四つほどあって、本棚がある。
例えるなら……そう、あれだな。なんつーか中世っぽいっつーか。壁もレンガがむき出しだし。
でも、なんで蛍光灯がついてるんだろうな? 部屋の雰囲気にあわねぇだろ。
まあ、おかげで窓がないことも我慢できるんだが。

さて、とにかく部屋を見つけた後、こうして幼女と話してるんだが、幼女はずっと引きっぱなしだ。
いや、少し黙れって思われてるかもしれないけど、黙ると沈黙に耐えられないんすよ。
あ、俺はたえられるっすよ? だいじょぶ。だいじょぶ。

「ええと……さっちゃん、だっけ?」
「あ? ……ああ、そのとおり」
「え、えとー……その声は?」
「あー、やっぱり声変か。うっかりタバスコ飲んじゃって、喉ぶっ潰したんすよ。びびったならごめんな」
「へえ……」

相変わらず引き気味な幼女。頼むからその目はやめてくれ、と言おうとして、幼女の名前をまだ聞いてないことを思い出した。

「幼……もといお嬢ちゃんの名前は?」
「え、あたし? あたしは……キョン君の妹。本名は秘密」
「秘密……まあいいか。キョン君ってのはさっき行った兄貴のことだろ? じゃあ……妹ちゃんでいい?」

それでいいという幼女。さっきまで俺が一方的に喋るばっかだったんで、まともな返事をしてくれただけでも少しうれしい。

「そういえば、妹ちゃん。妹ちゃんの支給品は何だった?」
「へ? 支給品?」
「そう、支給品。最初にこの中に入ってたもののこと。ちなみに俺はこんなのが入ってた。でかくて使いにくいはさみ。これだけ」

おや、はさみを見て幼女の目が光った気がしたが……気のせいか。

「えーと、あたしはまだ中を見てないんだけど……よいしょっと」

幼女がデイパックをテーブルの上に上げる。まず出てきたのは俺と同じもの。コンパスだの筆記用具だのそういうものだ。
次に出てきたのが、銀色の円筒状のもの。どうやら『空気砲』という名前らしく、空気の塊を発射するとか。
……何に使うんだ、おい?
その次がただのダンボールだ。畳まれて小さくなっているが……どうしろと。

そして最後に……

「あれ、これなんだろう?」

幼女がテーブルに置いたのは、片手で持てる程度の大きさの小さな袋。しかしそのわりに、置いたときに少し重い音がした。

「…………う~ん」

袋の口は紐で封がしてあって、幼女はそれをほどこうとするが、固いのか一向にほどける気配はない。
しゃあない、いっちょやったるか。

「ちょっと貸してみ」

幼女から袋を受け取る。うおっ、これは固い。だが……

「ふんっ!」

パンチでかえるを殴り殺せる俺からすればこんくらい……って紐が切れて中身がこぼれちまった。
ちなみに袋の中身はたくさんのビー玉だった。それの一部がテーブルの上を転がる。
いくつかは落ちる前に止めたけれど、そこからもれたビー玉が部屋の隅まで転がっていった。
おいおい、と呟きながらビー玉を追いかけ腰をかがめると、背後で

「…………ガッ!」

背中に衝撃が走る。そして、それがすぐに激痛に変わる。ぶちぶちと何かが切れる音。
思わず膝をつく。そしてズルリと何かが体から抜ける感触。
な、何がいったい……。
痛みに耐えながら後ろを振り向くと、そこには大きなはさみを振り上げた幼女が

「…………ひ、ぎぃ……ゃ…………ッ!」

ちょ、ちょっとこれはないっしょ! いきなり変なところにつれてこられたと思ったら、ころ、殺され

「…………か、…………はっ……!」

衝撃。痛み。霞む視界。まともな思考が尽く刈り取られる。

繰り返される衝撃。衝撃。衝撃。

金属が肉を断つ音。音。音。

体から力が抜け、その場に倒れる俺。

だが、それでも止まらない衝撃。衝撃。

痛い。

痛い。痛い。痛いイタイイタイ!

あ、ア、あぁ、……あアアあああアあああああぁあアアアアアアアッ……!

†††††

さっちゃんと自称した少女が完全に動かなくなったのを見て、キョンの妹は振り下ろすはさみを止めた。

「はぁ…………はぁ…………」

肩で息をする彼女。その疲労のためか、彼女は壁に背を預けるとずるずると崩れ落ちた。

(……あたしは、キョン君と結ばれる。そのために……)

みんな、殺す。彼女はそう呟いた。
あの悪魔に、願いをかなえてもらうために。

(でも、人一人殺すのに、こんなに疲れるなんて……もう少し頭を使ったほうがいいかも)

息を荒げるほどの疲労である。それに毎回毎回こうも不意を打てるわけもなく、
さらに言えば小柄な彼女には正面からぶつかって勝てる手段は少ない。

(となると……誰かにくっついていくのがいいかな)

自分の身の安全は確保しつつ、頃合を見計らって不意を打つ。
さらに言えば、強いものと強いものがぶつかりあって、つぶしあってくれれば最高である。
と、そこまで考えたところで、彼女はすぐ近くで声が聞こえるの気づいた。

『ほら、遅いわよ』
『ち、ちょっと待て。まだあんなのが外にいるかも』
『それでもずっとここにいるわけにはいかないのよ!』

その声が小さかった所為なのか、はさみを振り下ろしている間、周りに対する意識がおろそかになっていた所為なのか。
いずれにせよ、声の主はもう扉の前にまで来ている。
辺りを見回す。飛び散った血しぶき。無残にも背中をメッタ刺しにされた死体。血のついたはさみ。

(どうしよう……こんなとこを見られたら……!)

あわてて立ち上がるがもう遅い。

『あら、こんなところに部屋が……』

彼女は、ドアの隙間からのぞいた瞳と、目が合った。


【E-4 塔内部・小部屋/一日目・黎明】
【キョンの妹@涼宮ハルヒの憂鬱&愛しの兄が振り向かない】
[状態]:かなりの疲労、および若干の混乱
[装備]:庭師の鋏@ローゼンメイデン(血で汚れている)
[道具]:なし
[思考・状況]
1:部屋の外の人物をごまかす方法を思考中
2:誰かに取り入り、漁夫の利を狙う
3:最終的には優勝し、キョンと結ばれる
※彼女の服、及び頬には、返り血がついています。

【ティアナ=ランスター@魔法少女リリカルなのはStrikers】
[状態]:健康
[装備]:鉈@ひぐらしのなく頃に
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
1:部屋の惨状を見て、何があったのか調べる
2:塔の周囲に危険がないか確認する
3:殺し合いに乗っていない人達を集める
4:その後、どうにか殺しあわずに済む方法は無いかを考える
5:人殺しはしたくない

【永井浩二@永井先生】
[状態]:基本的に健康だがニコチン不足
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、強制脱出装置@遊戯王(次の0時まで使用不可)、他未確認支給品
[思考・状況]
1:今下に下りても大丈夫なのか不安
1:煙草欲しい
2:死にたくはない

【小笠原祥子@マリア様がみてる&俺ヴォイス 死亡確認】
【残り 61人】

※支給品一式*2、空気砲@ドラえもん、ダンボール@メタルギアシリーズ(畳まれている)、ビー玉(30個ほど)@ピタゴラスイッチは、
小部屋内のテーブルの上に置かれたままです。

【ダンボール@メタルギアシリーズ】
メタルギアシリーズに登場する不思議アイテム。これを被ると、なぜか敵兵の目を欺けるすごいダンボール。
でも動くとばれるし、音を立ててもばれる。慎重な人はすぐ気づくかもしれない。
ちなみに防弾性は皆無。



sm42:落ち着け前原K! 時系列順 sm57:GO MY WAY……?
sm50:闇サトシが中学生を虐待して爆笑するSS 投下順 sm52:蟲以下のにおいがプンプンするぜ
sm21:クロックタワー キョンの妹 sm54:体は大人、頭脳はチンパン
sm44:浩二君です ティアナ=ランスター sm54:体は大人、頭脳はチンパン
sm44:浩二君です 永井浩二 sm54:体は大人、頭脳はチンパン
sm21:クロックタワー 小笠原祥子 死亡



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