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本日は──動画にごアクセス頂き ◆mOSbCFXXGI




 ……頭痛がする。
 いつかの二日酔いとかき氷を勢いよく食った時を足して割ってかのようだ。
 特別酷くもないし、放っておけば治ると思うがやはり気になる。

 それより、俺は今目が覚めてるのだろうか? 見渡せてるのかも分からんが、現在の
視界に映るもの全てが黒。何も見えやしない。
 いくら真夜中だってもう少し何かが見えるはずだし、自分の部屋にしては床が冷たいし固い。
 ベッドから転がり落ちたというわけでもないだろう。フローリングの床とは思えない質感だ。

 ……む? よく耳を澄ませば誰かの話し声が聞こえてくるではないか。
 反射的に身構える。誘拐されたなんてことはないだろうな。長門達がそれをさせないとは思うが、
犯人があの未来人野郎のような敵対組織であればひょっとすることもあるかもしれない。
 そしてその動機もなんとなく想像がついてしまうのが恐ろしい。あの中で一番連れ去れり安いのは
朝比奈さんか俺くらいのもので、朝比奈さんの誘拐は既出である。

 さて、こういう時はどうしたらいいのだろうか。まだ誘拐と決まったわけではないにしろ、
現在が緊急事態であることに変わりはない。
 今の所、どうなるかは分からんが明かりがつくまでは
一応大人しく眠ったフリでも……


 と考えてるうちに照明がついたらしい。辺りが急に明るくなった。
 ずっと真っ暗な中にいただけあって流石にこの急な環境変化には目がこたえる。
 ……よし、目が慣れてきた……ところで俺はとんでもないものを目撃することになった。


 まず、ここはワゴン車の中でもどっかの倉庫の中でもない。公的施設にありそうな多目的ホールっぽい
やたら広い部屋の中であるらしい。
 そして周囲には、何やら人が大勢集まっており、大抵は混乱した様子でキョロキョロしている。
 さっきの話し声はこれか。
 そして正面……要するに通常壇とかマイクとかが置かれている方向である。

 悪魔がいた。
 何を言ってるのかって? まあそう言うな、俺も何を目撃したのか半ば理解できてない状況だ。
 即座にハルヒのことを連想する。最近はこの手の改編に大人しいかと思ったらまさか準備期間中だったのか?
 やけにファンシーな帽子につりあわぬ不気味な表情、巨大で禍々しい羽……
 えー……これ、夢……だよな。
 ついでに言えば隣にはやたら長身のピエロもいて、こいつもまたこいつで不気味だ。余り関わりたくもない。

 目玉は俺達の方を見渡しているようだった。やがて何やら満足そうに緩やかな瞬きをすると、
「皆、目が覚めたみたいなのサ」
 とやけに無邪気な口調で一言、そして隣のピエロが

「これより、貴様らには殺し合いをして貰う!!」


 どうやら黒幕らしい連中の一言により静かだった室内がざわめきで埋め尽くされた。
 俺はといえば未だに混乱中なので連中の方をマヌケ顔で見つめることしか出来ないでいる。
 笑うな、きっと普通の人間だったらこういう反応をする奴だっているはずだ。
「あーあー、静かにしてくれよ。これからルールの説明をするんだからサ」
 悪魔が喋ってるらしい。ちょっと待て、ルールだかなんだか知らんがもっと先に説明
することがあるだろう。
 殺し合いだって? ホワイ、何故?
 一瞬の内にハルヒ改編説が否定された。いくら奴でも殺し合いなど冗談でもさせるものか。
いや、これがドッキリであれば説明はつく。のだがそれにしては大規模すぎるだろう。
 じゃあ誰が犯人かというと……目の前の悪魔が情報統合思念体の敵対組織だとか、
または新しい勢力だとか……


「殺し合いだって? ふざけるな!!」
 遠方から怒号が響く。よくぞあのおぞましい奴に物怖じせずに反論できるものだと
こんな状況にも関わらず見えない誰かに感心する俺がいた。
 その声に触発されたか、色んな方向から連中を批判する声が上がった。
しかし連中は怯む様子もなく、冷静にこちらを眺めていた。
「小うるさい連中なのサ。少し黙って貰わないと話ができないのサ」
 その言葉が終わると同時に隣のピエロが口元をつり上がらせ──
 同時に近くで小さい呻き声がした。反射的に振り向いて俺はこれが冗談で済むような
状況でないことを理解することになる。

 人が死んでいる。血を流して、だ。

「モクバァァァァァァァァァァ!!!!!」
「いやああああああああああああ!!!!」
「うわあああああああああ!!!!」
 男の、恐らくは死んだ彼と親しい人物の叫び声が引き金となり、
あちこちで女性や子供の悲鳴、そして更なる怒声で耳が痛い程だ。
 人間なら心臓があるはずの場所に短剣が突き刺さっている。手品で使うような、
装飾の施されたヤツだ。
 周囲にいた人物が、犠牲となった子供を抱きかかえる俺と同じくらいの少年を残し
蜘蛛の子を散らすように後ずさった。
 その様子を見て悪魔とピエロは嬉しそうに頷いている。言いようのない怒りがこみ上げてきたが、
情けないことに俺はそこから一歩も動けなかった。
 くそ……長門は、古泉は、朝比奈さんは……ハルヒはいないのか!?

「ルールは簡単。これからボクらが用意したフィールドに飛ばさせて貰うから、
そこで殺し合いをしてもらって、最後に残った一人が優勝なのサ。
優勝者はちゃんと元の世界に返してやるし、何でも願いを一つ叶えてやるのサ」
 おかまいなしに悪魔が説明を始めた。むしろ、この状況に満足してるかのように見える。
「ただし、一日に一人も死なないようであればゲームオーバー。それに六時間ごとに放送で
知らされる禁止エリアに入ってもアウト。キミ達の首についてるそれが爆発するハズサ」
 慌てて首を確かめる……確かに、金属製の首輪がいつの間にかくっついているではないか。


この場にいる他の人物も同様であるらしい。しきりに首輪を引き剥がそうとしているが、
「ちなみにその首輪は無理に外そうとしても爆発することになっている」
 直後のピエロの言葉で青ざめた顔をして手を離した。俺を含め。
「それともう一つ。もしボクらに反逆するような真似をするのであれば……」

 悪魔の笑顔に底知れぬ恐怖を感じ、不味いと思った瞬間。

「ひ……あああああああああああああ!!!!」
「あ……い……いやああああああああああああああ!!!!」
 爆発音と同時に先ほどのような悲鳴と絶叫が響き渡る。
 首から上を失った死体が、ゆっくりと崩れ落ちるのがはっきり見えた。

 詰まるところ、その人物は連中が俺達に恐怖を植えるけるためだけに
頭を爆破されたということだ。……理不尽にも程があるだろ。

 大声がかすれ、嘘のように殆ど声がしない部屋で連中の声だけが聞こえてくる。
「貴様らには最低限サバイバルに必要なデイパックを配ろう。中身は食料と水、
コンパスに時計、地図と名簿が入っている。そして三つまで、特別な支給品が入っている
それが武器なのか役立たずの玩具なのかは貴様らの運次第というわけだ」

「それじゃ、長らくお待たせしたのサ。
只今から、殺戮ゲームの開幕なのサ!!」

 説明が終わったと思った瞬間、急に目の前が眩んだ
 そのまま深海にでも突き落とされたかのように視界が黒く染まり、そして……


 かくしてバトルロワイアルが幕を上げる。
 人間から人間でないものまで、様々なものを含んだ殺戮の宴。


 バトロワ動画(RC)、サービス開始。


≪主催≫
マルク@星のカービィ
ピエモン@デジモンアドベンチャー

≪参加者≫
キョン@涼宮ハルヒの憂鬱
海馬瀬人@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ


【海馬モクバ@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ 死亡確認】
【双海真美@THE IDOLM@STER 死亡確認】

【残り 70人】



時系列順 sm01:チンパンジー保護作戦
投下順 sm01:チンパンジー保護作戦
マルク sm62:第一回定時放送
ピエモン sm96:けだものとのそうぐう
キョン sm06:阿部高和はキョン君の大切なものを盗んでいきました
海馬瀬人 sm31:モクバ死す 海馬の涙
海馬モクバ 死亡
双海真美 死亡



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