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TAMASHIIのルフラン ◆CMd1jz6iP2




YOKODUNAは水辺で体を清めていた。目の前は谷底まで続く滝となっている。
穢れを落としながら、先ほど弔った者について考えていた。
(戦いと無縁の者だったのだろう。あまりにも鍛えが足りなかった)
その遺骸の体は細く、BANZUKEにも載らぬRIKISHIにすら遠く及ばないことは明らかだった。
(あのような弱者を殺したのは、同じ弱者か・・・それとも・・・)
もし自分と同様に力を持つ者であるなら、それはSUMOUにおいて暗黒面に落ちた者の所業である。
RIKISHIであり続けながら、JIHIを忘れ、力のみを追求する者。
RIKISHIの負の力・・・暗黒面に堕ちた者たちである。
暗黒面に堕ちたRIKISHIは弱者の命を簡単に摘み取る。
それが表沙汰となることは無く、SUMOUの影の部分として恐れられている。
KAKUKAIが堕落したのも、暗黒面に堕ちたOYAKATAが裏で糸を引いているのかもしれない。
暗黒面に堕ちたRIKISHI同様、弱者を殺す者の存在が居ることを認識し、YOKODUNAは嘆いた。
(RIKISHIで無い者にJIHIを求めるのか無理か。俺とて同じ事をする時が来るのかもしれないが)
SHURAと化すであろう自分は、RIKISHIで無い者からすれば暗黒面に堕ちた者となんら変わりない。
否、SHURAと化すことこそが、既に暗黒面に堕ちることと変わりないのかもしれない。
(だが、俺は世界最強を示さなくては!俺の中の誇りを取り戻すためならば俺は・・・!)
そんな中、一陣の風が吹いた。
「む・・・・・・?」
風と共に何か・・・心を揺さぶる何かをYOKODUNAは感じ取った。
滝の音しか聞こえない場所・・・他の音など聞こえるはずも無い。
しかし、音速を超える戦いを繰り広げるYOKODUNAの集中力にそんな常識は通用しない。
「これは歌か・・・」
RIKISHIにとって歌とはKIMIGAYOにおいて他ならない。
だが、この歌はKIMIGAYOとはまるで違い、叫ぶように歌っている。
SUMOUに全てをささげるYOKODUNAといえど、歌を知らないわけではない。
しかし、YOKODUNAに届くこの歌は今まで聞いたものとはまるで違っていた。

(馬鹿な・・・TAMASHIIがこめられているだと!?)
TAMASHII、それは全ての力の源ともいえるもの。
RIKISHIはTORIKUMIで命を失うことを恐れない。
RIKISHIがKEIKOで鍛えるのは肉体ではなくTAMASHIIなのだ。
SUMOUにおいて肉体の強さだけで決まるのは二流まで・・・高位のTORIKUMIはTAMASHIIの強さで決まるのだ。
(これほど離れた場所にも伝わるとは・・・どれほどのTAMASHIIの持ち主が?)
自分がTORIKUMIにこめるTAMASHIIと同等かそれ以上・・・YOKODUNAの身は打ち震えた。
「それに・・・このTAMASHIIの輝きは・・・」
歌っているのは一人ではない。複数、数はわからないが・・・どの声も、歌にこめられたTAMASHIIは白く輝いていた。
KAKUKAIが無くしたもの、そして自分が見失っていたもの。
YOKODUNAが始めてDOHYOUに立ったのは少年の時であった。
モンゴルからの留学生だった彼はSUMOUを見て興奮し、RIKISHIの姿を模してDOHYOUに立ちいった。
赦されざる禁忌を犯した彼に引導を渡すべく、立ち上がったのは当時のYOKODUNAだった。
自らの犯した愚行。子供相手に世界を滅ぼすかのような殺気を放つYOKODUNA。
少年はしかし、恐怖の中にどこかRIKSHIと戦える喜びを感じていた。
そこで、人々は奇跡を目にする。少年の背に現れたYOKODUNAの証である光の翼。
星を揺るがすYOKODUNAのTUPPARIを生き抜いた少年はRIKISHIとなる。
あのYOKODUNAに近づこうと。ただひたすらに前だけを見て。
「・・・・・・自分の進むべき道、か」
あの日YOKODUNAに挑んだ俺のTAMASHIIは、今俺の中に存在するのだろうか?
「行こう・・・そして決めよう。JIHIかSHURAか。俺の歩む道を」

【B-2 滝上/一日目・早朝】
【YOKODUNA@世界最強の国技SUMOU】
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:支給品一式、ドリルアーム@THE IDOLM@STER 他不明支給品1
[思考・状況]
1:強いTAMASHIIの持ち主の下へ!
2:JIHIを持つか、SHURAとなるか考える。
3:強者とTORIKUMIを行い、勝利する(相手の生死は問わない)
4:弱者には手を出さないが、向かってくる相手には容赦しない


春香の体力は限界に近づいていた。
町に向かうという目標を立て移動したものの、直進すれば最短だと山道をずっと進んでいたからだ。
木刀を杖代わりに春香はよたよたと進む。
「も、もう駄目・・・足がパンパン・・・」
ついに足を止め座り込む春香の耳に、山を越え歌声が届く。
「え・・・ええ!?な、なんで?誰が!?」
どこから歌っているのかはわからないが、そこまで遠い距離ではないだろう。
一体どういうことなのか。これは殺し合いの企画では――――
「まさか・・・活躍した人には特典があるとか?」
可能性はありうる。たくさん参加者をしとめた人へのボーナスタイム。
自分の持ち歌の披露が許されているのかもしれない。
それか、既に企画で活躍するのを諦めて、せめて歌ってアピールしようとしているのか・・・・・・
「そんな手があったなら私も・・・ああ、でももう二番煎じじゃ放送されるわけない・・・!」
おそらく既に何人も殺している人もいるのだろう。自分の活躍なんて霞んでしまう。
「何か・・・・・・方法は・・・・・・!」
ディパックに現状を打開できるものは無いか確認する。
出てきたのはソプラノリコーダー。完全に役に立たない。
そして次に取り出したものを見て、春香は声を上げた。
「ねんがんの アイスソードをてにいれたぞ!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「私・・・な、何言ってるんだろう」
出てきた剣を眺める。美しい大剣・・・刃は氷で出来ているように見える。
「ええと・・・体力を消費して吹雪を放てる・・・すごいすごい!」
説明書を読んで春香の腕力では厳しい重さのそれを振るう。
たちまち目の前の岩石を吹雪が被い、砕け散った。
「やった!これなら私もたくさん殺せる!」
疲労しながらも喜ぶ春香。これなら後ろから不意を付けばどんな人でも倒せるに違いない。
「よし、だったら目標は今歌ってる人たちかな」
おそらく歌い終わった直後なら隙があるはず。それまでにたどり着かないと。
「きっと他の人も狙ってる・・・先を越さないと!」
春香は走り出した。そして激しく転んだ。
「いたたた・・・もう、肝心な時にはころばないようにしないと・・・」
アイスソードを片手に、春香は再び走り出す。

大剣を片手に嬉々と走るその姿は、傍目から見て危険人物だ。
だが春香は気がつかない。それまでなら気付けたであろうそんなことに。
アイスソード。持つ物をころしてでもうばいとりたくなる氷の剣。
しかしそれは、持ち主の知力を低下させる諸刃の剣だったのである。
そして外れだと断定したソプラノリコーダー。
これが何か、春香は知らない。
いさじは知ってた。友人は知っていた。永井先生も知っていた。
ニコニコ動画を知る全ての者が、それを知っていた。
Fooさん。彼の愛用の笛のことを、知っていた。


【C-3 早朝 山岳】
【天海春香@THE IDOLM@STER】
[状態]:少し疲労。
[装備]:アイスソード@ロマンシング・サガ
[道具]:支給品一式、洞爺湖の木刀@銀魂、飛行石のペンダント@天空の城ラピュタ、Fooさんの笛@ニコニコ動画(γ)、他不明支給品2
[思考・状況]
1.とりあえず歌ってる人を殺して目立つ
2.その後、南(できれば町)に行って目立つ行動を起こす
3.トップアイドルになる為、イメージを一新する
4.その為には人を殺す事も騙す事もする
※春香はこの殺し合いをTVか何かの企画だと思っています。
※アイスソードを装備しているため少し馬鹿になっています。

※Fooさんの笛@ニコニコ動画(γ)
削除の力を秘めた恐るべき笛。ドが出ない。
何を削除するのかは吹いた本人の任意だが、音程、曲目が一致しないと効果は発動しない。
下手なだけでは効果は出ない。曲が正しいだけでも効果は発生しない。
また、Fooさんが吹いてきた音程、曲目の順に高度な削除が可能となる。
削除できる基準は書き手に任せるが、笛の力は制限を受けており、人の命、首輪の削除はできない。
対象が削除できない場合、何も起こらない。ハーモニカはあるかわからない。



sm55:愛しの彼が見つからない 時系列順 sm57:題名なんておこがましいと思わんかね
sm55:愛しの彼が見つからない 投下順 sm57:題名なんておこがましいと思わんかね
sm35:ニアミス・ハピネス YOKODUNA sm66:十一色の誓い
sm35:ニアミス・ハピネス 天海春香 sm66:十一色の誓い



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