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悲鳴、ハック、Boatにて ◆irB6rw04uk




「ふぅん、声が聞こえたのはこの辺りか」
声が聞こえてから早歩きで向かったためもうE-2のエリア内には入っているはずだ。
草や木の枝をよけながら進んで行く。
「あれ? お兄ちゃん!急に草とかが無くなってる」
「近いな……」
奇妙なコスプレをした男、その名はカイバーマン(海馬)は木の陰から荒地を見渡した。
荒野の真ん中で3つ人影が見える。一人は金髪で大柄な男、そしてもう一人はマジシャンガールのような格好をした女、そして一人は緑色のツナギの倒れている男。
見たところ女はマジシャンガールの格好をした奴しかいない。だが女は悲鳴をあげるような雰囲気ではない。
そして倒れているのは男、男があのような声を上げるとは考えにくい。
「やよい、誰かが倒れているようだが人違いのようだ」
「おかしいな……確かに亜美の声だったような」
高槻やよいが今度は木から顔を出した。
「本当だ。亜美はい な い……?」
やよいは目を細める、あの緑色の帽子を被ったツナギの男をジーっと見つめる。

服はぜんぜん違う、でもあの後ろ髪……
じっくり見れば見るほど亜美に見えてきた。
そしてそれが確信に変わった。

「亜美!!」
「何っ! 待て、やよい!!」
やよいは亜美に向けて走り出していた。その後をすぐに海馬が追う。
今のやよいの目には亜美しか映っていなかった。

「おお?何だ」
「何者だと言わざるを得ない」
魔理沙とお覇王また遠い目をする。
中学生くらいの少女が名前らしき言葉を叫びながら走ってくる。そして……その子の後を謎の仮面男が追っている。
パッと見『女子中学生を拉致しようとする不審者』みたいだ。
二人は心の中でこう思わざるを得ない。
(変な奴がいっぱい来るなぁ~)

そんな遠い目をしている二人を他所にやよいは亜美を抱きかかえた。
「大丈夫!? 亜美!!」
海馬はその様子を見て足を止める。

――危害を加えるつもりは無いのか?
二人は座ったまま斜め45度を眺めている。このゲームに乗ったものではないか?と疑っていたがそうでは無いと分かって胸をなでおろした。

ゆっくりと歩きながらやよいに近づいた。
その時とあることに気がついた。なぜかやよいの肩がカタカタと震えている。
(まさか……死んでいるのか?)
「やよい、気をしっかり持て」
海馬なりの気遣いだった。言い終わった時、気遣いをするのは自分らしくないと思った。しかし自然と出ていた。
「…………ぷっ……あははははははははははははは!!」

カタカタ震えていたと思っていたら突然笑い出した。
「あははははは! なにこのヒゲ!! ありえないって!!」
「ヒゲだと?」
倒れているツナギの男の顔を見る。確かにフッサリ立派なヒゲが生えている。
「そういえば、そいつが気絶するときにヒゲがどうのこうの言ってたな」
魔理沙が遠い目から回復して二人に話しかけた。
「ふぅん、なるほど……やよいとお前の話を合わせると緑のヒゲが気絶している理由はヒゲが関係あるみたいだな」
「お前じゃなくて霧雨魔理沙だ。どうやら悪い奴じゃないみたいだな。名前は?」
「俺の名前は海馬瀬人!! またの名を正義の味方ゴッドカイバーマン!!」

「………」
「……場の空気が痛いと言わざるを得ない」
「お兄ちゃん、その自己紹介変えたほうがいいよ」
「ふっふぅん……考えておく」


           〆

その後、お覇王とやよい、亜美の簡単な自己紹介をした。

そしてヒゲが生えた亜美の話になった。
「同じ756プロの同僚です。あ! 女の子ですよ」
「本当に女なのか? このヒゲは付けヒゲじゃなくて本当に生えてるぜ」
ヒゲの根元を良く見ると毛根がしっかりと見える。
本当に付けヒゲなら『プロ○アのヘアーコ○タクト』以上の技術の付けヒゲだ。


「帽子が怪しいと言わざるを得ない」


このときお覇王さんは何も知りませんでした。
ただ『帽子が怪しい』と純粋に思っただけでした。
まったく、下心はありませんでした。

「帽子か……とってみるか」
魔理沙は帽子に手をかけた。

ぼわん!!



「「「「………………」」」」




「「オオォォォオォオオオオォオォオオルルルルルゥゥゥウウ!! ハイネェェエエエ!! ブリタニァァアァァアアアアアアッーー!!!!!!」」



カイバーマンとお覇王がユニゾンした瞬間だった。
はい! ありがとうございました。

「……っ!!」「お兄ちゃん!!!」

魔理沙は無言でお覇王の顔面にドロップキックを食らわし、やよいは海馬の目を両手でふさいだ。

「待て!! 事故だと言わざるを得ない!!」
「おらおらおらおらおらおらおらおら!!」
「アッー!……と言わざるを得ない」

「ふつくしい」
「お兄ちゃん!! どうしちゃったの? ねぇ!!」
「ふつくしい……」


           〆

「今の声で誰かが集まってくるかもしれん! 移動するぞ」
「とりあえず、鼻血を拭け。カイバーマン」
魔理沙はニコニコしながら言う。もちろん額には怒りマークが付いている。
「待て、俺は悪漢を追っていった仲間を待たざるを得ない」
「名前はなんと言う?」
海馬が聞くとお覇王はイチローと答えた。
すぐに海馬とやよいの顔は苦虫を噛み潰したような顔になった。
魔理沙とお覇王は直感的に理解した。

「悲しいと言わざるを得ない……」
「お覇王……っ! ほかに誰が死んだんだ?」

海馬は淡々と死亡した参加者の名前を読み上げていった。
こういう場合感情的に読み上げると聞く側もつらくなってしまう。これが海馬なりのやさしさだった。

「高町なのは、鈴仙・優曇華院・イナバ、……」
「ウドンゲ!? そうか、あいつ死んだんだ……」
「友達だったんですか?」
「あぁ、そんなに頻繁に会うことは無かったから『知り合い』ってレベルだけど……ちくしょう、殺したのはどこのどいつだ?」
「残念と言わざるを得ない」

「――――続けるぞ」
海馬は残りの死亡者を読み始めた。


           〆

「永井浩二、サトシ、以上だ」
「私の知っている奴はウドンゲだけか、喜んでいいのか悲しんだらいいのかわかんねぇや」
「これ以上犠牲者を出さないようにするためにも私たちは動かなければなりません」
「その通りだと言わざるを得ない」
全員が立ち上がる。みんな目標が決まったみたいだ。
「よし!主催者を叩きのめすために、全力☆前進DA!!」
「「「おーう!!」」」


「で、カイバーマン、今どこに向かっているんだ?」
魔理沙は前をずんずんと歩いていく海馬に尋ねた。ちなみに亜美はお覇王が背負っている。
「先ほどの悲鳴はかなり遠くまで聞こえているようだ。町には恐らく参加者が大勢いる。ゲームに乗っている奴も含めてな。怪我人と気絶している者を守りながら戦うのは効

率的ではないだろう」
TASと戦ったことからの経験だった。あの時TASに人質をとられてしまったためにクラゲのモンスターを逃がしてしまった。運よくことのはが居たから大事にはならなか

ったが、ことのはがいなければやよいも死者の仲間入りをしていただろう。
「へー、格好は変だけど良く考えてるんだな」
「ふぅん、別にやよいを危険な目に遭わせたくないからというわけではないぞ」
「ぶっ!!」
思いがけない答えに思わず噴出すやよい。顔は見る見るうちに赤くなっていく。
「いや、聞いてないし」
「ツンデレと言わざるを得ない」
二人はカイバーマンの性格を少し理解したのだった。

「ここまでくれば大丈夫だろう」
5人の目の前には大きな橋が掛かっている。
この橋を渡りきればD-2エリアに入ることが出来る。
やよいの腕を治療するため町に戻るのだがD-2,3を通る遠回りルートを選択した。
馬の骨デュエリストの首輪は霊夢たちと合流するときのついでに手に入れればいい。

「ん?おい! カイバーマン、何か見えるぞ」
全員が魔理沙が指差す方向を見つめる。

それを見たお覇王はこう言った。


「Nice boat.と言わざるを得ない」


大型船が優雅に水面を滑っていた。
見たところ普通の船なのだが、なぜかショックを受ける。
『な ぜ 放 送 し な か っ た』とショックを受ける。
なぜだ、いったいなぜだ?

「ふぅん、神は俺に微笑んだか」
海馬は運がいいとにやりと笑う。
「あの船になら治療品があるかもしれない。探索してみる価値はある」
やよいや魔理沙たちも賛成し、海馬達は船に近づいた。
近づいてみるとやはりかなりの大型船だった。
動いている船に登るところなどない。
「ねぇ、お兄ちゃんどうやってのぼるの?」
「空を飛ぶ道具ならあるぜ」
魔理沙はディパックからマント羽根を取り出す。
残り2枚しかないがこれを利用すれば楽に甲板にたどり着けるだろう。
「そのアイテムは今後役に立つだろう、取っておけ」
「それじゃどうするんだ?」
「やよい、確か空を飛ぶモンスターがいたな」


           〆

「ことのはさん、あの船の上まで行きたいんだけどお願いできる?」
こくり
どこまでも深い虚ろな瞳のことのはは命令を受け付けたみたいで首をゆっくりと縦に振った。

………ぁ

ことのは全員を見渡して小さくつぶやいた。
「どうしたの? ことのはさん」
「………」
どうやらことのははあまり言葉を発したがらないようだ。だが何かを伝えたいのだろう。表情がすこし暗い。
「もしかして、運びきれないんじゃないか?」
「重量オーバーと言わざるを得ない」
ことのはの表情が少し明るくなった。どうやらその通りらしい。
よくよく考えればすぐ分かる。人間が5人もいるし、しかも2人は大柄な男である。
ことのははやよいと亜美を見る。ことのはが同時に運べる人はやよいと亜美までのようだ。

「やよい、先にお前の知り合いと一緒に船に行け」
「分かった! お兄ちゃんも早く着てね。ことのはさん!『えいえんに』」
ことのははやよいと気絶したままの亜美を両腕に抱えて飛び上がった。

その後、しばらくしてことのはが空からなぜか頭を下にして降ってきた。
一瞬自殺しようとしているように見える。流石の海馬も降って来たときには「ふふふふふぅん」と言っていた。
最初に魔理沙、その後に海馬、お覇王と続く。お覇王を運ぶときはことのはは少し辛そうに見えた。

「礼を言わざるを得ない」
最後のお覇王を抱えてことのはは大型船の甲板に着地した。
お礼を言われて嬉しかったのかことのはは細く微笑んだ。

「俺はブリッジに行って来る。リョウは何かあったらやよい達を守ってくれ」
「分かったと言わざるを得ない」

――リョウに任せておけばそんなに簡単にはやられないはずだ。
カイバーマンはツカツカと早歩きで船の中に入っていく。
うーん……やっぱりただ待ってるだけは性に合わないな。

「カイバーマン、一緒に行こうぜ」
「好きにするがいい」

ちぇ、つれないな。ま! こういう奴なんだろうけどさ。

魔理沙は海馬の後ろを追いながら船の中に入った。

船の中はかなり変なところだった。豪華客船のような華やかで豪華な飾りつけが施されている所もあれば、ただ鉄板を貼り付けある戦艦のような場所もある。
カイバーマンは一度通ったことがあるかのようにどんどん進む。走って追いかけるのが精一杯だぜ。

そして十分もたたない内に船橋という場所にたどり着いた。
部屋の中は薄暗くコンピュータの青白い光だけで照らされていた。

「な……なんだと!」
「どうしたんだ?」
カイバーマンは部屋に入るなり大きなショックを受けたみたいだ。あまりの驚きようにこっちが驚いたぜ。
「何故この程度の船にこんなにコンピュータが搭載されている!? まるで戦艦ではないか」

カイバーマンはコンピュータってやつの一つに近づく。すぐに何かを探し始めた。

「くっ、入力装置が全て外されている。参加者に操作させないようにするためか? ……諦めるしかないか」

『そんなにすぐに諦めるなよ』っと言おうとしたとき一枚の紙を目の前に出された。

(この首輪には盗聴機能が付いている可能性がある。今からこの事をやってくれ。)
1.この部屋に監視カメラが無いか探してくれ。
2.探し終わったら扉に鍵をかけてくれ。
3.俺の行動が主催者側に分かるようなことは言うな。

カイバーマンを見る。さっきとはまったく違う雰囲気だった。
こくりと首を縦に振る。カイバーマンは「ふぅん」と鼻で笑うと部屋の中を探索し始めた。
さて、私も探すか。
「そんなにすぐに諦めるなよ」
「ふぅん! 諦めが肝心な時もある」


           〆


――でもやっぱりこわいよ、ことのはさん。

美人なのだが……やっぱりあの虚ろな瞳がすべてを台無しにしている。
どうにかして元気にさせてあげられないかな?

やよいはことのはをボールに入れずにしておいた。
やよいはあのボールの中に入ったことは無いが、人間?狭いところに閉じ込められるのは気分がいいものではないだろう。実際ことのははボールの中よりも外のほうが好きら

しい。

ことのは甲板をぶらぶらと歩いている。特に何をするわけでもなくただぶらぶらと。
甲板には空き缶やペットボトル、ガラスの破片やドラム缶など大抵の人がゴミと分類する物があちらこちらに落ちている。

その中に一つベンチがおいてあった。
………?
なにやら妙なデジャヴを覚えたことのははそのベンチに近づく。
ベンチの上には何故か真新しい蒼いバックが置いてある。

ジーーーーー

虚ろな瞳からコヒーレント光が出るのではないか?と疑いたくなるほど見つめる。

ジーーーーー が ビーーーーー に変わる頃、ようやくやよいがことのはがバックを見ていることに気がついた。
「ことのはさん、なに見ているんですか?」
ことのははやよいの顔を見た後またバックを見つめる。
「このバックですか? 何が入っているか見てみます?」

……こくり
ことのはは少し考えた後首を縦に振った。

やよいはニコニコと笑いながらそのバックのファスナーに手をかける。
このバックでことのはさんが元気になってくれるかもしれないと期待をこめて。


「じゃーん!!」
まるで宝箱を開けるように一気に開いた。

「………なに……これ……?」

最初は見間違いかと思った。
次に作り物だと思った。

なぜか指が揺れる。どんどん激しく揺れる。
変なにおいがする。
鉄さびのようにツンとしていて、鼻の粘膜に付いた瞬間ベットリと纏わり付くにおい。
そのにおいを嗅ぐだけで頭をハンマーで殴られる鈍い痛みが走る。
胃の辺りが熱い。胃液が沸騰しているみたいだ。
足に力が入らない。


最後に本物の人間だと思った……


「「「きゃぁぁぁぁぁあぁあああぁぁあああああああ!!」」」


飛びのいたためにバックの中に入っていた生首が地面に落ちて転がった。


           〆

ガチャ!
船橋の重たい鉄製の扉の鍵を閉めた。
そして紙にスラスラと文字を書きカイバーマンに見せた。
(椅子の横に1つ、右天井に1つ、マイクがある)
カイバーマンは私が出した紙に続けて書く。
(ドアの真上に一台監視カメラがあった。合図をしたらカメラ、マイクの順に全て破壊してくれ)
私は声を出さず頷いた。
カイバーマンはふぅんと鼻で笑った後ディパックをおろして中に手を入れた。
私は魔力を溜めていつでも魔砲を撃てるようにする。

………パチン!

カイバーマンが指パッチンをした! 今だッ!!

(ノンディレクショナルレーザー!!)
魔理沙の手から放たれたレーザーは一瞬で監視カメラを粉砕☆玉砕☆大喝采!!
次に星屑を2発連続で放つ。
精確に放たれた星屑は真っ直ぐマイクに向かい、マイクもバラバラに破壊した。
その間、わずか0.8秒。

(よくやった、魔理沙)
海馬は破壊した事を見届けるとすぐにディパックからあるものを取り出す。
それはところどころキーが外れたキーボード、壊れたキーボードだった。
これは賭けだった。もしこのキーボードが完全に壊れ使い物にならなかったらカメラを壊したことが無意味になってしまう。
いいや、このキーボードも何かの使命を持ってこの場に運び込まれたのだ! 
この絶望とも言えるゲーム
――そのわずかな希望を切り開くことが出来るのはこのキーボードのみ……

俺はこのキーボードに賭ける!!

(デバイスドライバー!! インストーォォォオオオルッ!!)


――――ふふふふふふふ……ワハハハハハ
ドイツの少年! インストールの瞬間に伝わったぞ!! 魂のクロスを!!

装備アイテム! 壊れたキーボードをゴッドカイバーマンに装備!!
これを装備したことによって! ゴッドカイバーマンはゴッドカイバーマンSEとなる!

もう一度言うがそんなことは無い。結局テンションの問題。
テンション限界値超えの海馬はキーボードのEnterを叩いた。

ヴォン!

するとPCはエラー音を発し、真ん中にウインドウが一つ開かれる。
「くっ! パスワードか……」

だがテンション400%の海馬にはパスワードなど100円ショップの南京錠程度のセキュリティしかなかった。

ゴッドカイバーマンSEの特殊能力発☆動!


           〆

カメラとマイクを壊し終わった魔理沙はカイバーマンとパソコン画面を見ていた。
カイバーマンは声には出していないものの口を大きくして笑ったり、どこか変な方向を見て長々と何かを説明していた。
正直言ってすこし不気味だった。

ヴォン!

お?なにか画面に出てきたぞ。パスワードを入力してくださいか。



ん? 今何か聞こえなかったか?
アリスのあの曲が……

これって……幻聴か? いや! 本当に聞こえる!!!!

『海馬は大変なコマンドを入力していきました』
ABBBBABBAAAABBBBABBAAA
←→A←→A←→B←→BAAA!←→A←→A←→B←→BAAA!←→A←→A←→B←→BAAA!
←!→!A!B!ABAB→→→→!
ABBBABBBABBB!orenoturn!ABBBABBBABBB!orenoturn!ABBBABBBABBB!orenoturn!
ABABABABABABABABABABABABABAB!
ABABABABABABABABABABABABABAB!
←←←←←←←←!→B→B→B→B→B→B→B→B!
←!→!A!B!←!→!A!B!

           中略

←!→!A!B!ABAB→→→!


このコマンドによってパスワードを爆☆破!!

こんなパスワードあるわけない。あったとしても私は認め……

――チャララ~ララ~♪

えぇぇぇえぇえ!! そんなのアリかよ!?

青色の画面から緑色の芝で覆われた小さな丘の画像が映し出された。
なんだか納得いかないけど、コンピュータを動かすことが出来たからよしとしよう。

(何か分かったか?)
(今向こうの管理下から外している。ついでにダミー上げておく。早々簡単には見つかるまい)

全然分からなかったけど一応分かった振りをしておこう。


           〆

ふぅん! こちらからハッキングを仕掛けるにはまだ時間がかかりそうだな。
海馬は主催者の管理下から外れるとすぐにここにあるコンピュータの性能を調べた。
そこそこの性能だが今から主催者にハッキングを仕掛けるとなると俺一人だと相当の時間がかかってしまう。
他に技術者が必要か。
ククククク……顔を洗って待っておけ虫ケラ共め!
俺の手札が完全に揃った時が貴様らの敗北の時だ!!

その前に俺の反逆の砦となるこの船について知っておくか。
オートパイロット機能位は搭載されているだろう。

手馴れた手つきで船の操縦の方法、排水量などを目に通していく。

そのうちの一つに目が留まった。

――装備

見たところ普通の船だったからあまり期待をせずその項目を開いた。
しかし、驚くべきことが書かれていた。
「なに!!」
思わず声が漏れてしまう。

――巡航ミサイルだと!? 馬鹿な!!

続きの項目を読もうとしたときだった。

「「「きゃぁぁぁぁぁあぁあああぁぁあああああああ!!」」」
甲高い女性の悲鳴が響き渡った。
この声は……まさかッ!!
「やよい!!!」

海馬は管理室を飛び出した。

「何があったのだ!? リョウ! 何をしている!?」


【E-2 Nice boat.5階-船橋付近通路/一日目・午後】

【海馬瀬人@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
[状態]:断固たる決意、ゴッドカイバーマンSE、兄再び
[装備]:正義の味方カイバーマンのコスプレグッズ@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ
ゴッドクラッシュ@ゴッドマン
盗賊の棺桶@勇者の代わりにバラモス倒しに行くことになった
DMカード(青眼の白龍、マジック・シリンダー)@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ(現在使用不可)
[道具]:支給品一式×2、十得ナイフ@現実、ナイフとフォーク×2、包丁
[思考・状況]
1:主催者を叩きのめす
2:ブルーアイズに認められる兄になる
3:やよい元へ向かう
4:自分と同じ境遇、そうなりそうな人のことを考える。(助けるかは不明)
(つかさ、魅音、永井博之)
5:やよいの治療と、武器を入手するために船を探索する。
6:馬の骨デュエリストの首輪を採集した後、近くの草原に埋葬する
7:エアーマンなど、高度なロボットを解体して、自分の技術力が通用するか知りたい。
8:三回目の放送で向こうの生死確認後、E-2橋で霊夢から首輪を貰う。
9:殺しあいには絶対に乗らない
※ブルーアイズが使えないのは、自分が主として認められていないためだと思っています。
※魔法カード、トラップカードは24時間使用不可だと理解しました
※ロックマンを岩を飛ばすロボットと予想。エアーマンの仲間と思っています。
※船の操縦はある程度理解しました。
※キーボードはコンピュータに刺さったままです。


「お……おい! 待てよカイバーマン!!」
すぐに魔理沙はカイバーマンの後を追おうとした。
しかし、あることを思い出す。
それはこの船の中に入ってからずっと感じていた違和感。
何かにずっと見られている。隙を探している。

――今この部屋に入られたらマズイな……

魔理沙はカイバーマンに置いていかれる事を承知で船橋の分厚い扉に鍵を閉めた。
閉め終わった頃にはカイバーマンは当然居なかった。
代わりに違和感が少しずつと大きくなっていく。
(なんなんだ? この違和感)
今襲ってくる気配はしない。

一人で廊下を歩く。後ろが気になってしょうがない。
しばらく歩くと分かれ道があった。右か左か……

来た時は海馬と一緒だったので迷うことが無かったが今は一人だ。

「うーん、右だ」

魔理沙は右の通路に足を運んだ。しかし、海馬が走っていった方向は実は左だったのだ。

まだ誰も通っていない道を歩く。ゴウンゴウンと換気扇の音だけが嫌に耳に入ってくる。


ごり
足に何か変な感触が伝わった。やわらかく、そして芯がある物体。
なんとなく見たくなかった。しかし体は反射的にその物体を見てしまった。

「う……うわぁ!」

そこに落ちていたのは、人の腕だった。断面は鋭く切れていて血が流れ出している。白い洋服と一緒に切られていて、太さなどから男の腕だと分かった。
流れ出ている血はすでに固まって黒ずんでいるのでかなり前に切られたと分かる。
それでも人の腕が落ちていてビビらない奴はいるのだろうか?
「お……驚いたぜ! まさか人の腕が落ちているとはな」

気味が悪いぜ。

「そうだ! カイバーマンと早く合流しないと……なにかこの船様子がおかしいぜ」

魔理沙も甲板に向けて走り出した。

【E-2 Nice boat.5階-船橋付近通路(右側)/一日目・午後】
【霧雨魔理沙@東方project】
[状態]:腕に裂傷、口の中を軽く怪我、魔力消費(回復)
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、キーボードクラッシャーの音声(の入ったiPod)@キーボードクラッシャー、
マント羽根*2@スーパーマリオワールド
[思考・状況]
1:カイバーマンに合流する(甲板に行ったほうが早いな)
2:覇王翔吼拳を習得せざるを得ない
3:霊夢とか探してみる。アリスも探すか
4:異変解決
5:記憶を見れるアイテム(億千万の思い出)と銃を家に持って帰りたいぜ。
※第一放送、第二放送を聞き逃しました。
※名簿は見せてもらいましたが、死亡者は聞いていません。
※魔理沙の言う「ヒゲ男(?)」が亜美だと気付いていません。


【E-2 Nice boat.4階-前方甲板/一日目・午後】
【高槻やよい@THE IDOLM@STER】
[状態]:疲労、右手骨折
[装備]:氷つき包帯
[道具]:支給品一式×2、ことのは@ポケットモンスターヤンデレブラック、THE IDOLM@STER MASTER ARTIST01~10@THE IDOLM@STER
    DMカード(六芒星の呪縛、攻撃誘導アーマー)@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ(現在使用不可)
[思考・状況]
1.なにこれぇ
2.永井博之さんと他の765プロのアイドルを探す
3.怪我のちゃんとした治療をする。
4.日吉さんが無事に助かりますように
5.「ことのは」さんは、うまく使えば平気みたい。
6.緑色の服の少年を後で埋葬してあげたい
7.人は絶対に殺しません
8.カイバーマンお兄ちゃんかー
※応急処置のおかげで、捻挫と打撲の痛みが引きました
※「ことのは」がカワサキのフライパンを持っています。
※戦闘により「ことのは」のレベルが少しアップしました。

【お覇王(リョウ・サカザキ)@覇王翔吼拳を使わざるをえない】
[状態]:何があったのか調べる必要があると言わざるをえない
[装備]:必要無いと言わざるを得ない
[道具]:支給品一式(水一本消費)、全自動卵割機@サザエさん、億千万の思い出@現実(?)
[思考・状況]
基本行動方針:覇王翔吼拳を使わざるをえない
第一行動方針:やよいの叫びに驚嘆せざるを得ない
第二行動方針:やよい達を守らざるを得ない
第三行動方針:海馬を待たざるを得ない。
第四行動方針:バトルロワイアルを止めざるを得ない
第五行動方針:バイクを探さざるを得ない
※第二放送を聞き逃しました。

【双海亜美@THE IDOLM@STER】
[状態]: 気にならない程度の腹部の痛み、健康、とかちシスターズ、HI☆GE、大パニック、気絶続行中
[装備]:ホーリーリング@デジモンアドベンチャー、ルイージの帽子@スーパーマリオワールド、弾幕の作り方@東方project
[道具]:支給品一式、妖精の剣@ドラゴンクエストシリーズ、マキシムトマト@星のカービィ
[思考・状況]
1:いやぁぁぁぁぁぁぁぁ
2:ヒゲがぁ!!ヒゲがぁ!!
3:ヒゲドルとして生きていきまーす、ふふふふふ………

※いまの亜美のパニック度は『クロックタワー』でいきなりシザーマンに出てこられた時以上です。
△ボタンを連打すれば何とかなるかもしれませんが、ルイージは任天堂なので△ボタンはありません。自然回復を待ちましょう。
※亜美の叫び声は半径1マス以上は届きました。少なくともE-3の街には全域で聞こえました。E-2の街まで届いたかは不明。
※ヒゲが生えました。

【誠の生首@School Days】
誠死ねで有名な誠くんの生首
スクールデイズ12話で世界に殺された後、言葉様が首を切り取り、わざわざ世界に見せた一品。
世界が見て嘔吐している。誠は死んでもすさまじい破壊力をもっている事が実証された。

【Nice boat.@ぼおとの】
スクールデイズ12話が放送中止になり、代わりに放送された環境映像に登場する船
4chanである人物が「Nice boat.」と書き込んだために爆発的人気になった。
そのMADである【ぼおとの OP「ないすぼーと。」】からの出品。
搭載されている巡航ミサイルはもちろんそのミサイル。

【チェキの銃@ぼくらの】
ぼくらの5話で関 政光がコエムシに向けた銃。
銃を向けたことにむかついたコエムシは関の銃を持つ右腕だけを残して転送し、すぐに元の場所に戻す。そのとき残った右腕のようだ。



sm117:震える山~侵食汚染~ 時系列順 sm121:蝶々と薔薇と乙女
sm117:震える山~侵食汚染~ 投下順 sm119:さよなら絶望黒花
sm113:幸か不幸か 海馬瀬人 sm122:身体は子供、頭脳も子供
sm108:ヒゲ☆パチ 霧雨魔理沙 sm122:身体は子供、頭脳も子供
sm113:幸か不幸か 高槻やよい sm122:身体は子供、頭脳も子供
sm108:ヒゲ☆パチ お覇王 sm122:身体は子供、頭脳も子供
sm108:ヒゲ☆パチ 双海亜美 sm122:身体は子供、頭脳も子供



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