※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

戦士、再び ◆wC9C3Zbq2k




 ありえない事に、見ず知らずの場所に連れ去られ生殺与奪権を振るわれている。
この主催者は今まで自分が相手してきた誰よりも強大。そう思わざるを得ない。
とすれば、この首輪だけでもなんとかするまではゲームに乗ったふりをすべきなのか。
幸い集められた参加者の多くは武器など持ったこともなさそうな少年少女のはず。
父の敵を討つことなく死ぬくらいなら修羅道に堕ちたほうがましだ。なれば殺る!

 そこまで考えをまとめた俺は、正面の闇に気配があること気付いた。
自分に支給された道具は海外の人形と防毒マスクだけだったが、相手はそうではあるまい。
銃や刃物を持っていておかしくない以上奇襲をかけてでも倒しておくべきだ。

 低い木立ちを抜けて現れた小さな人影に渾身の蹴りを放つ。
「くっ!」
 手ごたえがおかしい。そう、まるで自動販売機に蹴りつけたような硬さだ。
昏倒させる威力で放った蹴りのはずが相手も片膝をついているだけ。
「やめてください! 僕はできるだけ……あなたは!?」
 青い軽装鎧を着た少年は問いかけた、ならば冥途の土産に名乗ってやろう。
腕を振り上げ、しっかりとポーズをーーー
「スパイダーマンさんじゃないですか!」
 ……思いっきり出鼻を挫かれた。なんで俺の名をこんな少年が知っている!?

 どうやら彼の知るスパイダーマンは世界を救った英雄らしい。
そのまま戦えば苦戦しかねないこともあり、俺は少年に非礼を詫びる。
とりあえずの講和と情報交換の時間だ。人目を避けて枯れ木を背に座り込む。

 彼はロックマンという戦闘用レプリロイドであり、とある闘技会で俺を知ったそうだ。
どう考えてもその首魁オンスロートとやらを倒したチームにいたのは同名の別人なのだが
誤解させておいたほうが都合がいいのでこの際黙っておくことにしよう。

「で、君はこれからどうするつもりなんだ?」
「殺し合いをさせられるみんなを守りたい。そのためにもちゃんとした武器が……」
 彼に支給されたのはテニスの用具とゲーム機らしい。ひどいものだ。
ゲーム機はHDDがついているので記憶容量がどうとか言っていたがよくわからない。
それよりも、俺は主催者に反抗して怖くないのかどうかが気になった。
「僕たちは人々のために尽くすのが仕事です。
もしこの首輪が爆発したら生き返ることはできませんけど、きっと博士は悲しんでくれる。
人間みたいに見えるかもしれませんけどロボットですから、それだけで十分です」

 ああ、立派だ。これでこそヒーローというものだろう。
復讐の鬼として鉄十字団と戦ってきた俺が間違っているわけではないが小さく思える。
「よければ協力しよう。俺は何をすればいい?」
「争いを望まない人を保護しながら、首輪を外す方法を探しましょう。
ひとりでは広すぎるのでこの地図の左上部分をお任せします」

 日が沈む頃に塔で待ち合わせると決め、味方の識別用にテニスボールを6個もらう。
 別行動なのは正直ありがたかった。俺は彼ほど純粋じゃない。
ゲームに乗ったほうが助かる確率が高いのであれば躊躇せず人を狩れる自信もある。
支給品も見せなければ飛行戦艦を呼べることも黙っていた俺をよくあれだけ信じたものだ。
もっとも、この何処とも知れない場所にマーベラーは来ない気もするが。
 少しずつ目も夜の闇に慣れてきた。いや、もしかすると夜明けが近いのか。
 この先どう転ぶかはわからないが、できるなら最後まで俺がヒーローでいられますように……

【B-3 黎明 森】
【スパイダーマン@東映版スパイダーマン】
[状態]:健康。鉄十字団を倒し終えていない状態
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、上海人形、花粉防止用マスク、テニスボール6
[思考・状況]
1.氷雪地帯全域を探索に向かう。夕方に塔で待ち合わせ
2.いざとなったら殺す側になってもかまわないと思っている
3.マーベラー、呼んだら来るんだろうか?

※花粉防止用マスク@THE IDOLM@STERの見た目はガスマスクです

【ロックマン@ロックマン2】
[状態]:左腕を蹴られ軽い損傷。記憶は最新だが機体性能は2時点のもの
[装備]:ロックバスター
[道具]:支給品一式、テニスのラケット、テニスボール6、XBOX360
[思考・状況]
1.森林地帯全域を探索に向かう。夕方に塔で待ち合わせ
2.支給品では心もとないので武器とエネルギー回復アイテムが欲しい

※XBOX360は20Gのハードディスクとして認識。中身を見る手段はまだありません



sm49:俺のターンはまだ終了してないっぜ! 時系列順 sm15:ぶれ☆いぶ
sm12:うさみみ少女と魔法少女 投下順 sm14:オタクとアイドルの奇妙な遭遇 空気男が倒せない
  スパイダーマン sm66:十一色の誓い
  ロックマン sm61:自信か慢心か?



|