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生き残るんだどんな手段を使っても ◆CMd1jz6iP2




ネットワークに侵入したインフェルモンは、データというデータを食い漁った。
そのデータは、インフェルモンの力となり、必要な情報を与えてくれる。

「あはっ、見つけたよ! そんなところに隠れてたんだぁ!」
「ハッキング、開始」
「この波長をどうにかすればいいんですねー?」
すぐさま、ハッキングを仕掛ける。
元々の能力に、長門の情報改変能力、うどんげの波長、位相を操る力が加わっている。
インフェルモンに進化したことで、この能力を使い分けがたやすくなった今……
もはや、主催陣の用意した防壁など、突破することも可能となったのだ。

「ぐぎゃぎゃ! 楽勝すぎてあくびが出ますねぇ?」
「油断しちゃあ駄目だよ。ほら、相手も対策があるみたい」
主催陣のネットワーク中枢のあるエリアに向かうインフェルモンを待っていたのは、複雑怪奇な迷路と、攻性防壁の数々。

「攻性防壁による人格破壊回避、先に進める」
「おやおや、この迷路にはトラップが仕掛けられているようですねえ?
で・す・が! この程度、ソノザキシオンの妹の作品に比べれば、子供だましもいいところですねー!」
「右の道に異常な電波があります!左の道が正解ですね!」
「残念、ハズレです。どうやら右の道は、わざと探知しやすくなってるようですねぇ」
「右はこけおどし。左は、精神書き換えの攻性防壁が、巧妙に隠されている」
悪夢としか言いようがなかった。
それぞれの特徴を完全に生かして、悪魔の考えた迷路を突破していく。

「ピ、ピエモン様! 異常な速度で侵攻してきています!」
「ええい、なんということだ……田代砲の準備は!?」
「作動可能まで、残り10分!」
「遅い! 3分で済ませろ!」
ピエモンは、予想以上の敵の手ごわさに、苛立ちを隠せない。
まさか、短時間のうちにトラップ回避のノウハウまで得ているとは……

「こりゃあ、ピエモン君の切り札の出番かもしれないのさ」
「何を暢気な……ええい、こうなったらシステムの一部をカット!
迷路の一部を閉鎖して、あいつらを閉じ込めろ!」
システムの一部が壊れても、復旧は可能。田代砲を使うよりダメージは少ない。
「まだ殺すなよ、退化プログラムで無力にしてやれ」

「あれ、おかしいな。こっちが正しい道だと思ったんだけど」
「んー? 妙ですね。これはもしや……」
「通った道も封鎖されてます。閉じ込められました!」
「システム隔離確認。このままでは動けない」
ああ、それは大変だと笑い声があがる。
「おかしいなぁ……どうしちゃったのかな……殺されたくないのは分かるけど、だからって道を塞いだら、迷路の意味、ないじゃない。
主催者ならさ、決めたルールは守ろうよ。……私の言ってること、間違ってるかなあ?」
「間違ってない、その通り! 主催者がビビッて漏らしてるんだ!ぐぎゃぎゃ!」
「これで決定、主催者の血肉をぶちまけて、愛しいあの人の供物に!」
そして、周りの壁を、見つめる。
「少し……あたま、冷やそうか?」

「システム閉鎖、崩壊!」
「なっ!?」
「閉鎖領域破壊!飛び出してきました!」
一体何をしたのか? その答えはクリサリモン本人の口から紡がれる。
「ディバインバスター!」

迷路を、攻性防壁を、無視しての破壊行為。
破壊したデータの残骸を取り込むことで、消耗を最小限に抑える。
「壊すならば的確に、脆いところを狙うのが定石です!」
「中枢への最短ルート予測。……中断、侵攻ウイルス排除開始」
無理やり進む代償に、仕掛けられたウイルスの進入を許してしまう。
それでも、攻撃に集中した際に、退化プログラムを受けてしまい、クリサリモンに退化していた。

ウイルス駆除の間は、魔法が使えないために、迷路を全力で進む。
肉体を消去するなど、致命的なウイルス以外は、無視しての特攻。
その姿、まさに魔王。まさに冥王。

そして、ついについに―――
全てのセキュリティを、突破してしまった。

「アクセス、開始!」
ピエモンの部下の声がセキュリティルームに響く。
その瞬間、クラモンの時間は止まった。

「対象固定完了! 全回線、対象に接続! 秒間5万アクセスを維持!」
「過負荷領域隔離! クラモン、速度99%低下!」
「田代砲、準備完了! 照準誤差、0.000000001%!」

「ふはははは!まんまと自分から飛び込んできたな!」
ここまで進入されたのは予想外だったが、それもこれで終わり。
田代砲の第一段階、超過負荷によって、クラモンの動きは、錆びたロボットのようだ。
そう、まさにディアボロモンが敗れ去った原因である、メールボムを喰らったときのように。

クラモンまで退化した魔王に、それを抗う方法など無い。
「田代砲、出ます!」
ネットワーク上に、巨大な砲身が現れる。
正式名称、ニコニコ田代砲Ver.RC2……あまりに強力すぎる諸刃の剣。
「最終安全装置の解除のため、お二人のアカウントとパスワードを!」
「うむ、アカウント*。パスワード********」
「はいはい、アカウント*******。パスワード**********……って、ピエモン、アカウント短ッ!?」
二人の承認を経て、最終安全装置は解除され、スイッチが出現する。

「滅びの田代砲、発射!」
ピエモンによって、スイッチが押される。

田代砲の砲身に、光が集まる。
動けないクラモンは、その照準の先で、もがき続ける。
光が、砲身からあふれ出すまでは。

田代砲の一撃が、クラモンを飲み込む。

ネットワーク上を映し出していたモニターが、ブラックアウトする。
「目標、完全に消滅を確認!」
「システム復旧開始! 現在40%まで回復!」
「やれやれ、なかなか手こずらせてくれた。流石は、かつて選ばれし子供たちを二度も追いつめただけのことはある」
ピエモンの顔に、勝利の笑みが浮かぶ。
「所詮は支給品なのサ! 調子に乗るのはここまでにしてもらうのサ~」
「殺してしまったのは、少し面白みにかけるが……この際仕方が」

「ピ、ピエモン様!」
システム復旧をしていた部下の、悲鳴のような声。
「なっ……!?」
ピエモンも、あまりのことに声が出ない。
回復したモニターに、映し出されていたもの。



それは、間違いなく消滅したはずのクラモンA。
しかも、その姿は禍々しく変わっていた。

「インフェルモン……だと!?」
退化したはずのデジモンが、元の姿で君臨していた。

『主催者さん、聞こえるかなぁ?』
「ハッキングです! こちらからの指示を受け付けません!」
全てのシステムが、赤く点滅しエラーを示す。
インフェルモンの仕業だ。

「貴様……どうやって生き延びた!」
『ぎゃぎゃぎゃ!! 阿呆の質問ですねえ!?』
『簡単なこと。当たらなかっただけ』
ありえぬ答えに、ピエモンは激昂するだけだ。
「ふざけるな! 間違いなく消し飛んだはずだ!」
『うん、消し飛んだよね。「クラモン」が』
数名の監視デジモンが、答えにたどり着き、真っ青になる。
ピエモンも同様に、血の気が引いていくのを感じていた。
「まさか……あのクラモンは!」
『分裂した、ただのクラモン。あっさりとオトリに引っかかってくれた』
「では……では、まさか!」
4種類の声が愉悦の笑い声を上げる。

「その通り! 退化したのは、わ ざ と だよ? 危うく戻りすぎるところだったけどね」
「ああ、田代砲発射まで、どこにいたか? 波長を操って、そちらからは見えないようにしてみたんですけど……
よかったー、成功したみたいですね。私の能力、大したものじゃないと思われてたんですね!」

歯噛みする……思っていなかった。
警戒していた能力は、なのは、長門の二人についてのみ。
あの詩音という女の知識を得たのは計算外だったし、うどんげの能力は過小評価をしすぎていた。

「田代砲のデータ量、実にすばらしい物でした。元の姿まで、私達を進化させてくれるほどに!」

「システム掌握率、60%……ピ、ピエモン様!」
「う……うろたえるんじゃあないッ!!ナイトメアソルジャーズはうろたえない!
なんとしてでも食い止めろ、必ずだ!」

「これ以上は、セキュリティーが高くて掌握に時間がかかりますよ?」
「時間をかけるのは危険だよ。制御室にリアライズ(実体化)して、一気に勝負を決めようか?」
進化したはいいが、システムが復旧したために制限がなくなったわけではない。
すぐに勝負を決めなければ、敗北は見えている。
「それが最良。今こそ、我々が主催者となるとき」
「ぐぎゃぎゃぎゃッ!ぶち殺してあげますよぉぉぉ!!」
歓喜の声を高らかに、ネットと主催者の居城を繋ぐゲートを開く。

長いようで、短かった戦いが終わる。
おそらく、リアライズの瞬間から必死の抵抗が始まる。
何とか、制限をかけているシステムそのものを破壊すれば、勝機はある。

もうすぐだ、もうすぐだ、もうすぐだ。
ここを抜けた時……私はこの世界の魔王となる―――


「ノヴァ、フルパワーなのサ!」


一瞬の出来事だった。
インフェルモンの体が、見えない何かに押しつぶされる。
否、ネット空間ごと粉砕されたのだ。
おそらくは、この世界を作り上げたものと同様の力。
インフェルモンの意識は、白く染め上げられた。

「キャハハハハハハハ!!!」
オペレータールームに、マルクの本当に楽しげな笑いが響く。

「ノヴァの力を使ったのか……なぜ、もっと早くから使わなかった?」
「色々負荷がかかるからね。ただでさえ、バグが多いし、控えるべきと思ったのサ」
「ふん……それで、システムの損傷具合は?」

そこへ、緊急コールが鳴り響いた。

「ただいま、メインシステムの一部に、障害が発生しました。
監視、連絡機能の障害、パタ、ダクーガ、ポルムの一時停止、全参加者の首輪のエコノミーモード発動などの問題が発生しています。
ただいまから、復旧作業に入ります。
業務連絡、業務連絡。コイヅカ君は、直ちに目を覚まして、作業に戻ってください」

「……状況は最悪です。現在、システム稼働率15%……ノヴァの影響、受けまくりです」
加減しそこなったようです。
「あー……ドンマイ、な~のサ!」
「あー……ドンマイ、な~のサ! で済むか! 色々負荷がかかるってレベルじゃねーぞ、この馬鹿!」
「ば、馬鹿って言った方が馬鹿なのサーー! ニコニコでの知名度、ドナルドの1/1000も無いくせに!!」
「ぎゃー!? 言ったな貴様! お前だってドナルドに及ばん道化師だろうにー!!」
「はん、君よりマシなのサ! ずっとウォーグレイモンのターンしかない君よりマシなのサー!」
子供みたいな喧嘩が始まり、止めるに止められない周りのデジモンたち。

「あー、ピエモン様。マルク様も。……コイヅカさんから、メールが」
一瞬で静まり返った。

「……読んでみて」
「……「今起きました。大変なときに倒れてすみません。状況は把握してます。
叩き起こされて、詳しくはまだわかりませんが、首輪のエコノミーモードも作動していますし
すぐに復旧できれば、被害は最低限に抑えられます。抑えて見せます。

それはそれとて、ピエロども、殴っ血KILL」……以上です」

「怒ってるな」
「そりゃ、気絶したの叩き起こして、また気絶してくださいと頼めば、誰でもキレるサ」
水を差され、とりあえず落ち着いたらしい二人も、復旧作業に入る。
「僕はノヴァの調整をするのさ」
「私は、部下を動員してコイヅカ氏と共に復旧作業に入る」
必要な機材を持って、マルクはピエモンの横を通り、部屋を後にする。
「……最悪の事態は避けた。その事実で満足するしかないか」
「そうそう、君が言ったのサ。バトルロワイアルを完遂することが目標なんだって。
その後のことなんて、祝勝会の後にでも考えることなのサ
……ついでに、これの修正もよろしくなのサ」
マルクが出て行くのを見送り、ピエモンも作業に映る。

もうすぐ来るだろう、コイヅカ氏の殺気が、廊下の向こうから漂ってくる。
「そういえば、これの修正をしろとか言っていたが……参加者名簿ではないか」
何を修正しろというのか、とペラペラめくって……ピエモンの目が見開かれる。
「監視装置が復旧するまで、確かめられないが……事実だとすれば、マルク……実に面白い趣向だ」
久しぶりに、ピエモンの顔に笑みが浮かんだ。
まずは、せめて監視班と連絡が取れるようにせねばと、復旧を急いだ。

「ぐ……ぎ……や、やった、やったよ。なんとか、生き残れた……」
元の民家に、デジモンの姿があった。
クラモンAは、何とか生き残り、ここまで戻ってこれたのだった。
「うう、体が重い、痛い…………?」
ふらふらと立ち上がると、目の前に見慣れないデジモンが立っている。
「監視か……ちょうどいい、データを貰うよ!」
ディバインシューターを放つ。しかし、それは微弱なビー玉くらいの光にしかならない。
それでも、目の前のデジモンへと一直線に進み……そのデジモンは砕けた。

「え?」

バラバラに砕けた「目の前のものを映していた鏡」を、クラモンAはただ見つめていた。
砕けた鏡の中で、もっとも大きい破片に写るデジモンを、ただただ見つめた。
「誰、誰です、このデジモン!?」
「アアアアアアアアアアアアア!!!!糞糞!やられた、あの屑どもおおおおおお!!!」
「嫌だ、こんな……こんなああああああ!!!!」
「兎の私が兎のわた、わた、私が!!!!」

チューモン。
そう呼ばれる、汚物の肩に乗っているだけの、あまりにも弱いデジモンが映っている。
それは、紛れもなく己自身。さらには、その首に付けられた首輪も、同様に絶望へと落とす。
「ぐげ………ぐげげげげげ!!」
すでに、壊れた精神。されど、割れた精神は、更に、細かく砕かれた。
「嘘だ! 嘘だ! ぐげげげげげげげげげげ!! この私達が負けるわけがない! 嘘だ!嘘だ!
嘘だ! 嘘だ! ぐぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!! この私達が負けるわけがない! 嘘だ!嘘だ!
嘘だ! 嘘だ! ぐげげげげげげげげげげ!! この私達が負けるわけがない! 嘘だ!嘘だ!
嘘だ! 嘘だ! ぐぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!! この私達が負けるわけがない! 嘘だ!嘘だ!

体が……鼠に……私達の……野望は……終わった……の……?」

鉄塊鉈を、情報改変……筋力強化を自身にかけて持ち上げる。
それでも、十分に操れるとは言いがたく、能力行使の疲労も激しくなっている。
向かった場所は……HAGAの死体。

「まずは……食事にしよう」
不味いと称した死体でも、少しは体力回復の役に立つ。
そう思い食べるが……なぜか、以前ほど抵抗無く食べれた。
しかも、何かおかしい。新たな人格が増えない。
首輪の制限だと理解し、こんなゴミが増えずに済んで喜んだのと同時に、これ以上能力を得られないことも分かってしまった。
再び、家の中に戻り、ネットに繋いでみようと試みるが……不可能だった。
首輪の制限がある以上、もはや体をネットに繋ぐことは出来ないらしい。

だが、その失意も、ある物に気づいたことで払われた。
「少しばかり感心しましたよ……用意してくれるとは」
ディパック……参加者への支給品だった。
中から強い魔力を感じたので、取り出してみる。
「これは、なんだろう……」
それは、ローザミスティカと呼ばれる結晶……蒼星石の物だった。
「これの魔力を使えば、この体でも強力な魔法が使えそうだね」
この体……脆弱なモノへと変わった姿に、再びため息をつく。

「仕方ないね……なんとか進化して強くなろう。それまでは、参加者を混乱させて減らしていこうよ」
「この弱そうな姿を、利用できるかもしれない……名乗るときは?」
「オメガモンとゴマモンを知らないことを確認してから、どっちかを名乗りますか?」
「既に、どちらかを知っている参加者は多いはず。それよりも、任務に逆らったところ、放送直後に参加者にされた、監視の一人とするべき。
幸いデータはある。参加者に有益な情報を、小出しにすれば信用は得られる」
一度は諦めたチューモンだったが、支給品を得たことで、再び動き出す。

進入した際に、主催者側の戦力や、居城の場所などを知ることは出来た。
だが、首輪や制限の解除など、このゲームの根底を揺るがす情報は得られなかった。
おそらくは、強固なセキュリティーを解いた先にあったのだろうが……強攻策に出た自分の愚かさが憎い。
分かったのは、主催者にも把握できないバグが存在していること。
それを修正しようにも、主催者側の戦力には、そこまでの余裕が無いこと。

そして……
「しかし、主催者も大変だな。一部のデジモンが反乱を起こし、電車でこちらに向かっているとか。これは、参加者の勝ちかな?」
一瞬、何かが動いた気配があった。
そして、すぐにその気配は消える……適当な情報に、踊らされて。
「現在、主催側は完全に麻痺している、と」

この首輪は、どうやら最悪の場合でも動作するようになっているらしい。
だが、完全なのかどうか……機能の低下はあるはずだ。
「まだ、終わらないよ」
醜悪な鼠の笑い。
「生き残るんだ……どんな手段を使っても」
魔王は消え去り、ここに姑息な参加者が一人、新たに参戦した。


【E-3 民家/一日目・夜】
【チューモン(元クラモンA)】
[状態]:自我放棄、疲労大、重傷、能力の極大低下、姑息さ上昇、魔力使用可能、目が赤い、情報改変可能、弾幕使用可能、ヤドリギの種(弱)使用可能
[装備]:鉄塊鉈@ひぐらしデイブレイク 、蒼星石のローザミスティカ
[道具]:支給品一式(未確認支給品0~2)
[思考・状況]
基本1:進化のため、姑息に生き延びる。
基本2:参加者を混乱させる。
基本3:二人組みマーダーのパソコンのデータを食べたい
基本4:ソノザキシオンに名前の近い人を拷問にかける
基本5:主催者に復讐したい。
総意:派手な争いをせずに、計略的に進化して、全参加者と主催者を拷問してから残虐に壊す。
あと、愛しの彼を蘇らせて、同様に壊す。

※チューモンとして、参加者に加えられました。次回放送で告げられます。同時に、クラモンBとの関係が途切れました。
※もう、増殖はできません。
※チューモン 成長期
スカモンの頭の上に乗ってる、悪知恵の働く、ネズミ型デジモン。
必殺技はチーズ型の爆弾を投げる「チーズ爆弾」と、高速で逃亡する「逃げる」
※チューモンの中の詩音は、自分が『ソノザキシオン』であると認知しています。
※チューモンになったことで、全能力が激減しました。同時に使うことはできず、切り替えも遅く、使用時の疲労も倍増しています。
※蒼星石のローザミスティカのおかげで、魔法はそれなりに使えます。鉄塊鉈は、情報改変によって筋力強化をしないと、まともに扱えません。
※HAGAの死体は、チューモンが食べました。首輪だけ残されています。

※夜に、MAP全体で起こる現象
クラモンBの進化、増殖限界が通常に戻ります。
(ケラモン最大値10体、進化→究極体ディアボロモンまで)
監視装置、パタ、ダクーガ、ボルムの停止。及び監視要員と主催者の連絡の不可。
首輪がエコノミーモードになりました。緊急時のモードで、盗聴などの余分な機能はカットされています。
(これにより、夜から復旧までは、どんな行動も主催者には伝わりません)
システムが復旧すれば、クラモンの進化、増殖以外は元に戻ります。
次回放送までには、ほとんど復旧する見込みです。


それから、30分ほど経った電車の線路。
レナたちが移動した後、ここの様子は一変していた。

バトルロワイアルへと向かう電車に乗っていた、追加の監視デジモンたち。
その電車は、横転し粉砕している。
なんとか、デジモンたちは立ち上がる。
「だ、大丈夫か……一体何が……参加者どもの攻撃か?」
「分からん、本部とも連絡が取れない……戻ろうにも、電車がこれでは……」
「電車の残骸を撤去するぞ。このままでは、電車が通れない」
非常事態にも、冷静に対処するデジモンたち。
「人数が合わないな。電車の残骸の中か……生きていればいいのだが」
誰かがそうつぶやき、デジモンたちは作業を開始した。

「よっしゃ、成功だぜ!」
「ひゃっほう、裏切り者を倒したぜー」
そこから、少し離れた場所を逃げ去る、赤い野菜のようなデジモン。
脱線事故の犯人達である。
「畜生! 追加要員が来るって聞いて待ってたのに、裏切り者だったとは!」
追加要員の到着を待っていた(サボっていた)レッドベジーモンとハグルモン。
そこに、チューモンの言葉を鵜呑みにしたレッドベジーモンがやってきた。
なんとか奴らを倒さねば、という変なときに沸く使命感に燃える赤い野菜2匹。
「いや、んなわけねーだろ。騙されてるんだよ、お前ら」
ハグルモンは、二人をなだめようと説得する。
だが、通信が届かないことで、疑心暗鬼に陥っていた二人は、ハグルモンも裏切り者と断定した。
参加者に、ゲームを円滑に進めさせるための疑心暗鬼は、混乱により主催者側にも発生していた。
縛ったハグルモンと、大きめの石を線路にばら撒く。
到着するはずだった電車は、脱線して吹き飛んだ。

「えへへへ~ボーナス貰えるかな~昇進かな~」
混乱は、いまだ収まらず、ゆとりは暴走を始めるのだった。


※追加補充のデジモンが何体か死亡、怪我をした可能性があります。
※本部との通信途絶により、監視デジモンたちに大小の混乱が発生しています。



sm145:OVERLAP 時系列順 sm147:おじいちゃんの憂鬱
sm145:OVERLAP 投下順 sm147:おじいちゃんの憂鬱
sm138:第三回定時放送 マルク sm169:第四回定時放送
sm138:第三回定時放送 ピエモン sm169:第四回定時放送
sm137:芽を出せば再び廻る罪 チューモン sm154:月のネズミ



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