『殲滅計画YOKODUNA』(前編) ◆irB6rw04uk




生ぬるい風が左から右に流れている。
その風はかすかに湿っている……一雨くるのかしら?
私は前からゆっくりと歩いてくる相撲取りの一つ一つの動作を注意深く観察しながら上唇をなめた。
頬には一筋の汗が流れている。何汗だろうか? 冷汗? 戦汗か?
そんなことはどうでもいい。

今はこの場をどうやり過ごすかによって今後の戦場が変わる。
気合を入れなくては……


向こうもこちらに気が付いたようだ。ずしずしと大きな足を大地に踏み鳴らし近づいてくる。そして……

ドォン!

足を振り下ろした相撲取りの周りの大地が悲鳴を上げながらへこんだ。
SHIKO-FUMIである。

分かったわ、この汗、冷汗ね。
もう認めるわ、私は少しからずこの相撲取りに恐怖を感じている。
耳鳴りがサイレンのように唸っている。
サイレンが鳴るのは何故か?
危険が迫っているから……かしら?

生ぬるい風に煽られて砂煙が少しずつ晴れ、完全に砂煙が無くなると相撲取りは言った。
「我が名はYOKODUNA、私とTORIKUMIをして貰おうか!」

目の前の相撲取り……『YOKODUNA』はこう言った。「私とTORIKUMIをして貰おうか!」っと、つまり「殺し合いをしてもらおうか?」と言い換えることが出来る。

なぜ戦うのだろうか? このゲームのルールが殺し合いだからと言う意味ではない。なぜこんな状態で戦うのだろうか?
確かにこいつは弱っている。疲労困憊で全身血塗れ、血が本人のものかは分からないけど……
なのに眼はギンギンと輝いており、体の回りにはなにやらぼんやりとした『何か』が憑いている。
手傷を負ってても勝てるという自信なのか?
このYOKODUNAという人物……
遠目から見たら捻り潰すのなんて簡単なありだとおもった。
しかし、近づいてみてみたら全長5mの巨大ありだった。

「あなたゲームに乗っているのでしょ? 私もゲームに乗っているの。人殺し同士殺しあっても……」

ドォン!

私は手を組めないか一応言ってみる。だが相撲取りが再び足を打ち鳴らし私の話を無理やり中断させた。

「SUMOUは個人競技、仲間など必要ない。さあ、TORIKUMIをはじめよう」

ちっ、予想通りね。嬉しくないけど……

状況は芳しくないわね。
逃げるにしても隠れる場所は少ない。
薬部屋の隠し扉も古泉が使って開いてない可能性もあるからだめ。
南に逃げてもいける場所がない。禁止エリアだ。
北には薬局だし東は市街地で一直線、隠れる場所なんてない。
西は相撲取りが塞いでるし……

四面楚歌ね。

仲間が来ることもないと考えたほうがいい。
この状況を私だけで打開しなければならないのか……

だったら、敵陣に穴を開けるのみ!

「わかったわ、あなたを殺してあげる!」

王者の剣を前に構える。YOKODUNAも腰を落として低い目線からこちらを睨んでいる。

「TORIKUMIの前に名前を聞いておこう」
「……八意永琳よ。取り組みと言うぐらいだから何かルールでもあるのかしら?」

涼宮ハルヒと名乗るか本名で名乗るか少し考えたが仲間など作る様子もなかったし本名を名乗っておいた。まぁ、問題はないだろう。
今後こいつが仲間をつくるとは思えない。

「自分の望むスタイルで勝負するがいい」
「ふっ……それを聞いて安心したわ」

肌には相変わらず湿った生暖かい風がなびいている。
周囲の茂みが風に撫でられてカサカサと音を立てている。
雲に隠れそうになっている朧な月のフラットな青白い光だけが二人を照らすステージライトだ。

戦いの合図は遥か南の方でなった雷の閃光だった。

YOKODUNAは永琳めがけてSURIASHIで突進してきた。5m位あった間合いをほぼ一瞬で詰められる。
「ッ!はやっ」
だが私もそんなに柔じゃない。
YOKODUNAのHARITEをバックステップで避けYOKODUNAの腕よりもリーチが長い王者の剣を振り下ろす。

ガギッ!

金属バットでボールを打ちそこなった時のような詰った重い金属音が響いた。
もっとも人と人が戦っているこの場でこのような音が聞こえることはありえないのだが……

「あなた……本当に人間なの?」
「SHURAに落ちたRIKISHIのKIはそのような剣など絶対に通しはしない」

目を疑う光景だった。
YOKODUNAは私の懇親の力を振り絞って振り下ろした王者の剣を左手一つで受け止めているのだ。

左手は紫色の障壁がまとっており、王者の剣を包み込むようにしてとめている。
痛みなど感じている様子も無い。

堕人め、人間の限界を超えた力だ。どのよな方法でこの力を手に入れたかは知らないけど『過ぎた炎は身を焦がす』――何れ己の身を滅ぼすわね。
もっとも私が言ったところで一度堕ちた者が転生することは思えないけど……
これ以上にない厄介な敵ってことね。堕人には常識が通用しないのよ。いくら知識があっても測りきれない。

私は剣を瞬時に逆手に持ち替え引き抜く。ガガガと削れる音とともに剣が手元に戻ってきた。
剣の刃には紫色のオーラが侵食したと思われる刃毀れが見られた。

ちっ、武器が少ないって言うのに……高くつくわよ!

そのまま逆手に持った剣を引いた勢いを乗せて腹にめがけて横切りを食らわせる。

「無駄だ」

確かに腹に剣の刃が深々と入った。何かにぶつかった感覚もあったはずだ。なのにYOKODUNAの体には切り傷どころかあざすらない。
よく見れば紫色のオーラが障壁となって刃を止めている。

剣がとめられたことによって私は膠着時間とでも言えばいいのか、動くことが出来なかった。
そこに私の顔面めがけて相撲取りの張り手が向かってきた。
禍禍しい濃い紫色のオーラをまとった手だった。
危険を感じる機能が私の体に備わっていたとしたらそのゲージは振り切れていた。
絶対当たったらダメだと私の体が警告音をかき鳴らす。


「…………ッ!!」
ほぼ奇跡的に私の首の筋肉が反応してくれた。

頭があった場所を手が通り過ぎる、その刹那、私はありえない音を聞いた。

まるでレーザーのような甲高い悲鳴のような音だ。いや実際にレーザーだった。

紫色の細身の切り詰めたレーザーがビヒュゥンと音を立てて手から発射されたのだ。
後ろの市街地の壁に当たり砕け散った。
幻想郷には魔理沙みたいにレーザーを使用して攻撃する者は少なくなかったし、実際私も少しくらいなら出来なくも無い。
でもまさか私たち以外の人が……しかもこれほど強力な威力のレーザーを放つとは想像もしていなかった。

――あの威力……当たっていたら間違いなく首から上が持っていかれていた。悪ければ首につながったまま頭が砕け散っていた。

いや、回避できた喜びを味わう暇なんてない。考えろ、こいつを倒す方法を……私は月の頭脳よ。
2回も攻撃して分かった。まず物理攻撃はほぼ効かない。あのオーラが衝撃を吸収して体にはほとんどダメージ無し。
攻撃方法は基本的に近距離戦、だけどレーザーを撃ったみたいに遠距離攻撃もあるわね。

攻撃も防御もトップクラス……
逃げるほうが絶対いいんだけどね……
せめて協力者がいたらよかったんだけど……後の祭りね。

やれるだけやってみよう。古泉は馬鹿じゃないし体力もあるし戦闘のセンスもある。
うまくやれば優勝を狙える位置に居るから……彼を逃せだけでもよしとしよう。

帽子から先ほど作った小型爆弾の一つを取り出す。
これが効かなかったら負けは決定ね。
本当にこれを作っておいてよかった。

「いくわよ!!」

YOKODUNAの腹のオーラから剣を無理やり引き剥がす。
そして後ろに下がりながら一度間合いを計る。その間にYOKODUNAのKIがレーザーのように襲ってきたが持ち前の俊敏性で何とか回避する。

「その程度か? もうすこし手応えのある奴だと思ったが思い違いか」
「この攻撃を受けて同じことが言えるかしら?」

刃毀れした王者の剣をダーツのように水平投擲する。
それと同時に爆弾の安全ピンを跳ね飛ばした。

(5……)


YOKODUNAは王者の剣をオーラをまとわせた腕であっさりとはじいた。はじかれた剣は風を斬りながら上空に飛ばされる。
すぐにYOKODUNAは再び永琳に視点をもどした。



しかし、永琳の姿は見当たらなかった。

「こっちよ!」
YOKODUNAははっとして声がした方向……上空を見上げる。そこには剣を手にした永琳がいた。

はじき返される剣の場所を予め計算し、跳躍していたのだった。
こんな複雑な計算が必要な技は月の頭脳と呼ばれる永琳だけに許された技だった。

朧月の月光に当たった刃が鈍く光っている。
所々刃毀れした剣であったが、十分に切り裂くことが出来ることを証明しているようだった。

そのまま永琳はYOKODUNAの脳天めがけて剣を振り下ろした。
重力を加えた斬撃、YOKODUNAは右手と左手を合わせてオーラの全てを防御に回す。

バリバリと障壁が剣の衝撃を必死に受け止める。

「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


YOKODUNAの周りの紫のKIが邪悪な光を放った。
そして少しずつ王者の剣は後退していく。

「くっ!」
「永琳よ! 今の斬撃、見事であった。しかし……MANPUKUには程遠いッ!!」

紫のKIが衝撃波を生み出した。その衝撃波に王者の剣ははじき返され、永琳の体は落ち葉が風に舞い上げられるがごとく、いとも簡単に吹き飛ばされてしまった。

「!?」
勝利を確信したYOKODUNAの顔に浮かんだのは笑顔であったはずだ。
なのに素直に喜ぶことが出来ない。いや、それどころか違和感を感じる。

永琳は最大力の力で攻撃をしてきた。手加減など微塵も感じさせられないTAMASHIの籠った攻撃であった。

それを打ち砕いた。なのに……なぜだ。

空中に舞う永琳を見ていた。そしてYOKODUNAは永琳の顔を見て違和感の根源を見つけた。

笑っていた。妖美なる笑いを浮かべてこちらを見ているのだ。

ぼそり……その湿って艶やかな赤々しい口が怪しく動き何かを言った。

読唇術など習得してはいないが……言った言葉は脳内に直接流れ込んできた。

「……ドカン」
直後、後頭部を激しく殴られた。

           〆

ドサッ

私の体は勢いよく地面に叩きつけられた。
衝撃は吸収できる限界値を超えていた。肺から無理やり空気が押し出され激痛でまともに息をすることが出来なかった。

「うぐっ…………は……せ……成功……ね」

無煙爆薬ではないので白い煙が立ち込めていて相手の生死は確認できないが……あの距離での爆発、脳漿をぶちまけて倒れている姿を安易に想像することが出来た。

攻撃の一波はフェイント、攻撃を重ね第二波で逃げ道を無くし、追い詰め、そして本命の第三波で撃破。
弾幕も兵法も基本は同じだ。もちろん戦闘も……

YOKODUNAは見事に第三波、小型爆弾による爆破に当たってくれた。

弾き飛ばされた瞬間に爆弾を投げる。だれでも簡単に出来ることではなかったが、私はやり遂げた。
時間もほぼぴったり。ちょうど頭の真後ろだった。

王者の剣を杖代わりにしてよろよろと立ち上がる。
今の戦闘でまた肩の傷口が開いてしまった。薬はまだまだ沢山あるはずだ。
一回薬部屋に戻って……





「あーあ、残念。あなたもしつこいわね……」
「お前の全力、確かに受け取った」




いつの間にか白煙が晴れていた。
そこには後頭部からぽたぽたと血を流しながらも確と二本の足で佇むYOKODUNAの姿があった。

丸太のような足を動かしてYOKODUNAは少しずつ私の所にやってくる。
自然と逃げようとは思わなかった。

「……最後に聞かせて。あなたは優勝したら何を願うの?」
「暗黒面にまで堕ちたRIKISHIが言うのはJADOかもしれぬが……SUMOUの世界最強を証明したい」
「――そう。立派な夢ね……」



「ANOYOに送ってやろう。安らかに眠れ」

死刑執行のギロチンのようにキリキリとYOKODUNAの腕が勢いをつけるために引く。
そしてピタリとその腕が止まった。発射位置に着いたということなのだろう。
後はギロチンが私の体を壊すだけ。
発射スイッチはもう止められない。

「ハッ!」

発射スイッチは押された。








「マッガーレ!」





私の体はガクンと揺れた。いや、押し倒された!?
私の胸があった場所をYOKODUNAの腕が空振る。

「なに!? 誰だお前は!!」
YOKODUNAも何が起こったかわからず取り敢えず叫んでいた。

押し倒した人物は0円スマイルを浮かべながらこう言った。

「古泉一樹です」

押し倒したのは古泉だった。YOKODUNA相手にサラリと自己紹介する辺りは彼以外ありえない。

「あなた!逃げなさいって…」
「お叱りは後で受けますよ。そうそう、あなた」

古泉は業務笑いを浮かべなやんわりと永琳の話を遮るとYOKODUNAに指を差して言う。

「そしてあそこに居られるのが我がSOS団、団長の涼宮ハルヒさんです」
指を90度変えて薬局のほうを指差す。
YOKODUNAはほぼ反射的にその方向を見てしまった。


その瞬間、YOKODUNAの顔面に有るものが飛び込んできた。



ガラス瓶だ。深いカラメル色で、350~500CCくらい溶液が入りそうな大きさだった。
ガラス瓶はYOKODUNAの額にぶつかり、けたたましいアラートを掻き鳴らしながら粉々になる。粉々になったビンはどうなるか?
それは当然中に入っていたものがこぼれるのだ。
すぐにつんとする香りが当たり一面に広がる。
同時に声が聞こえる。

「ストラーーーイクッ!!」

女の声だ。しかし視界が女の姿を捕らえることはなかった。
全身に焼けるような痛みが走る。――いや、本当に焼けているのだ。

「がああああああああぁぁああああああぁあぁあああああああああ!!」

YOKODUNAの全身が一瞬のうちに青白い炎に包まれた。

「今は引くべきです。しっかりつかまってください」

古泉は早口で言うと永琳をお姫様抱っこして持ち上げた。
急に持ち上げられてしまったので思いっきり古泉に抱きついてしまった。……不覚。

古泉は一直線に薬局の方に走った。
YOKODUNAはまだ青白い炎に包まれもがいている。ふと足元に落ちていたガラス瓶の欠片が目についた。
白いラベルが半分ほど残っていてこう書いてあった。

『Ethan――』

エタノールだ。

「涼宮さんも困ったものです。あれだけ足元を狙えと言ったのに……」

YOKODUNAに投げつけたもの、それは火炎瓶だ。
エタノールは消毒剤などで使われる物質で、薬屋ならどこでも手に入る。そして、アルコールと言われるだけあって非常によく燃える。
その液体がたっぷり詰ったボトル一つ、丸々使って作った簡易式火炎瓶。
アニメなどではよくボトル口に火種を詰めるタイプを見られますが、あれは燃料に引火する可能性が思ったより低い。
だから僕はボトルの周りに自分のネクタイを巻きつけておいた。これならほぼ間違いなく火がつくし、さらにボトル口から燃料が逆流することもない。

少々持ちにくいと思いますが……あの女が火傷しようがなんだろうが僕の知ったことではないんですよ。フフフ……

でもまさか頭にぶつけるとは思わなかった。
結果オーライでしたが、もし外れたらどうするつもりだったんでしょうか?
火炎瓶の真骨頂は一面を焼き払うことであって近くで割れてくれさえすれば何の問題もなかったんですが……

まぁ今回は不問にしましょう。
おっと、今度はしっかりしてくれましたね。

僕は彼女を抱えたまま地下室に駆け下りていく。

薬部屋の地下にある薬部屋はまるで強盗、もしくはヤーさん、借金取りでもいいだろう。そのような人たちが暴れて行ったかのようにひどい有様だった。
ありとあらゆる引き出しが開かれている。
瓶も半分くらいは消え失せている。

「古泉君、早く!」

あの女が叫ぶ。デイパックからはカチャカチャと瓶同士が擦れ合う音が聞こえる。


火炎瓶を投げた後、薬部屋のものをもてるだけもってこいと命令しておいたのだが……よくもまあ短時間にこれだけを……恐れ入りました。

ハルヒはすでに抜け道の中に入っている。僕は彼女を降ろすと先に行くように指示。
永琳が奥まで進んだことを確認すると辛うじて見えるくらいの太さの糸を引き寄せた。

糸の先に結ばれていたもの。それは抜け穴の鍵である退魔の剣。
抜けた後すぐに壁が閉まり始めるがそれよりも早く退魔の剣を引き寄せた。

抜け穴が隠されるとほぼ同時に退魔の剣が手の中に飛び込んだ。
よし!


計 画 通 り


抜けない剣がなんの役に立つかは分からないが、持っていることに越したことはない。
今頃あのデブは焼き豚チャーシューになっているか? それとも運よくエタノールが燃え尽きて生き残り僕達が逃げたことに地団駄を踏んでいるか?

彼女に手を出した罰です。あのようなすばらしい女性は汚らわしい豚にはもったいなさ過ぎます。

おっと、いけません。早くあの人を追いかけなくては……

古泉は抜け穴の滑り台を滑り降りた。


【E-3 町・薬局内部/一日目・夜中】
【古泉一樹@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]:頭部強打、八意永琳を信頼、
[装備]:無し
[道具]:支給品一式*2(食料一食、水二本消費)、ゆめにっき@ゆめにっき(手の形に血が付着、糸で厳重に封をしてある)
逆刃刀@フタエノキワミ アッー!(るろうに剣心 英語版)、赤甲羅@スーパーマリオシリーズ、
鎮痛剤一包み、睡眠薬一包み、糸(あと二メートルほど)、裁縫針、ワンカップ一本(あと半分)、
武器になりそうな薬物、小型爆弾、DCS-8sp(乾燥中のものも)、退魔の剣@怪~ayakashi~化猫
[思考・状況]
1.永琳さんを追いかけましょうかね
2.キョン君(´Д`;)ハァハァ…ウッ……
3.優勝して、愛しの彼を生き返らせる。
4.殺し合いにのっていない参加者を優先的に始末。相手が強い場合は撤退や交渉も考える。
5.八意永琳、涼宮ハルヒと協力する。八意方はかなり信頼。
6.優勝して「合法的に愛しの彼とニャンニャンできる世界」を願う(ただし、生き返らせることを優先)

※地下に薬売りの部屋@怪~ayakashi~化猫には現在蓋がされています。よく見れば床に変な所があるとわかるかも知れません。
 ほとんどの薬は持ち去られています。
 抜け穴は完全に塞がれています。抜け穴の行き先は不明です。抜け穴の大きさは、大人が這って通れる程度です。
※一方的に情報交換をしました。涼宮ハルヒの情報を古泉一樹は知っていますが逆は成り立ちません。

【涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]:富竹への憎しみ、精神錯乱、左肩に銃創、左脇腹と顔面と首に殴られた傷、腕から出血、脇腹に弾丸がかすった傷、古泉達を信頼、鎮痛剤服用
[装備]:陵桜学園の制服@らき☆すた、包丁、 DCS-8sp
[道具]:支給品一式*2、びしょ濡れの北高の制服@涼宮ハルヒの憂鬱、テニスボール、
アニマルマスク・サラブレット@現実、ゾンビマスク@現実(ゾンビーズ)、ありとあらゆる薬
[思考・状況]
1.古泉についていく
2.どんな手段を使ってでも絶対に富竹を殺す
3.皆を蘇らせるために協力者を探す
4.ゲームの優勝
5.自分にそんな能力があるなんて……
※第三回定時放送をほとんど聞いていません。死亡者の人数のみ把握しました。
※自分の服装が、かがみを勘違いさせたことを知りました
※自分が狂い掛けている事に薄々気づいています
※喋れる様になりました。
※脱出寄りでしたが優勝に方針を変えました。
※自分の能力を教えられましたが半信半疑です。


はぁ……

私は今この抜け穴を滑り降りている。
気分は憂鬱だ。憂鬱な溜め息はこれで何回目だろうか?
どうして私はここに居るのか?
私は2回死んでいた……
古泉に出会ってから戦闘を2回繰り返した……その2回全てを古泉に助けられている。
2回も殺されている。

もう悔しいとは思えなくなってきた。
古泉は私より強い。弾幕も張れない弱い人間であるが根本的な部分で私より強いんだとおもう。




これからは……
プライドとか人間だからとか関係ない。
古泉と一緒に行こうと思う……
彼となら何でも上手くいきそうだ。

そういえば……
目の前にいるのは……涼宮ハルヒ?

さて、どうしようか?
また富竹とであったらややこしくなりそうだわ。
古泉に相談してみなくては……


【八意永琳@東方シリーズ&新世紀 東方三国志~ひぐらしの憂鬱~】
[状態]:肩に怪我(傷口が再び開いている)、体力消耗・中、背中に火傷(手当て済み)、古泉一樹を信頼、全身に軽い打撲(ほとんど回復)
[装備]:王者の剣@DQ3(刃毀れ)、小型爆弾*4、DCS-8sp*5
[道具]:なし
[思考・状況]
1.涼宮ハルヒについて古泉に相談する
2.古泉一樹と協力して優勝を目指す。 すごく信頼。
3.ニートや皆を探す、必要なら共闘も考える
4.参加者を何らかの方法で誘導し、互いに潰しあってくれる状況を作る。
5.薬を作りたいが、無理はしない。
6.ゆめにっきはいずれ何とかしたい。古泉一樹にゆめにっきの耐性があれば読ませ、その内容を全て知っておきたい。
7.ゲームに優勝し、悪魔と取引をして皆が元通りになれることを願う。




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最終更新:2010年03月18日 11:52