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とある道化師の回想録 ◆dM8W53tn/s




ゲームも中盤に差し掛かった頃、そして放送が始まる少し前。
放送を間近にしながらピエモンはオペレータールームでふと昔を思い出していた。

忌々しいホーリーエンジェモンの作った異空間で消えることもなく、手下どもと
永遠の時間を過ごしていたピエモンだったが、ある時何の前触れもなく異空間に穴が
生じた。

その穴に導かれるように入ってみれば、そこはどこか貫禄のある西洋風の城。
しかし、内部に入っると途中までこそ侵入者を退ける罠を搭載した要塞のごとき
内装であったが、奥まで進むと急に勝手が変わりまるでSF映画に登場しそうな
未来基地のような風体に変わり始めるではないか。

そして、最奥で自分に協力を求めたあのマルクと、その背後の窓から見える自分を
ここに呼び寄せた存在──巨大彗星・ギャラクティック・ノヴァと出会った。


話を聞けば、マルクはカービィというある星の正義の味方に一度はポップスターの支配を邪魔され、
ギャラクティック・ノヴァごと消滅させられたという。しかしある時、まるで自分と同じく
唐突にノヴァと共に復活を遂げたらしい。
マルクはこれ幸いと即座にノヴァへ願いを告げることにした。咄嗟にまた同じ願いを言いかけたが、
それでは面白くないと考え直し『面白い生物らを集めて殺戮ゲームを開きたい』という
願いを告げた。

ノヴァは即座に了解し、自分にこの空間を用意してくれた。
さらに、自分は手下を持たない。カービィが道中倒した連中はその星の封印を守る
守り神のようなものだ。そこでノヴァはゲームの遂行を円満にするために、異世界から
高い管理能力があり、配下も多数存在し、且つ自分と同等程度の力を持つ協力者を
求めたのだという。


さて、本来であれば上からの目線とも言える協力の申し出だったがピエモンはそれを承諾した。
マルクの提案する殺戮ゲームは魅力的であったが、それ以上にピエモンが関心を示したのがノヴァの力だ。
ゲームが終わり次第ノヴァは手放し自分に譲るという。当初のポップスターとやらの支配は
どうするのかと言いかけたが、マルクにも考えがあるのだろう。恐らくは、このゲームを遂行する
過程でポップスターを支配できるようになる要素か何かか。もしかすればカービィとやらが
このゲームで脱落することでそれが可能となるのかもしれない。
まあ、あれの世界がどうなろうがピエモンの知ったことではない。
星一つで満足するなぞ、既に小さい考えだ。

ピエモンの狙いはマルクのいた世界に自分の世界……全ての世界を管理することであった。
そして彼は配下のデジモン・ウェンディモンを利用し十年近い未来でこれらの世界を
含む全ての世界、それの一部を映す『ニコニコ動画』というサイトが出来ることを知った。

恐らくその運営陣らも、まさか自分達が娯楽の一つとして開設した単なる動画投稿サイトが
全世界を肩代わりしてるも同然だということに気付いてはいないだろう。

ピエモンはこのサイトの存在をマルクに告げた。ただし全てではなく、この単なるサイトに
見える存在が複数の世界をリスト化するような存在だといった内容のみである。
マルクは大そう感心し、これを利用することに同意した。

それから二人でこのサイトを回り、自分達の世界の生物を含めたこのサイトにおける
『人気キャラ』とされる生物らを各々好きに集めることになった。
これによって集まった七十四人を無理矢理引っ張り出し、これらが参加者となったのだ。
手下の不備で『伊藤誠』『蒼星石』の二名が開催前に目覚めてしまい、排除せざるを
得なくなってしまったりマルクの『どうせならきっちり七十人に揃えよう』という提案で
『海馬モクバ』『双海真美』の二名を見せしめにするなど、開催前からハプニングもあった。

まさか、開催中にここまでのハプニングが起こるとは予想していなかったが。
流石にあそこまでの力を持つ巨大彗星でもある程度の限界はあるのかもしれない。
参加前に死亡した二名も一応支給品にしておくことで参加という形にした。
伊藤誠の首はこれまた手配ミスであんな所に出現しまったが。


昔を思い出すなど老人のようだ。……デジモンは年など取らないが。
ゲームも中盤に差し掛かる。バグなどの不安定要素も気になるが、
ピエモンが気になるのはマルクを復活させた存在だ。
恐らくは、殺し合いという過程で生まれる『志半ばで斃れる苦しみ』を
一番の糧とする『アポカリモン』がそれではないかと予測される。
そうであれば主催の一人に自分を選んだことに合致が行く。
以前人の子らに打ち滅ぼされたアポカリモンとは別に新たに生まれた存在か、
辛うじて微かなデータだけ残ったものが数多の戦いがあったデジタルワールドの
データを取り込み続け復活したものかは分からない。

未だ予測の域を出ないが、利用するというつもりであれば当然このまま利用
され続けるわけにも行かない。いずれはその正体も突きとめ、自分が逆に
利用し返すのだ。

そしてゲーム終了の暁には自分が全世界を管理する者となる……


暗い地下を発つ電車をピエモンが見送る。
現地の連中が余りに情けない惨状のために仕方なく少しレベルが上の連中を増員したのだ。
それが見えなくなったところでピエモンはため息をついた。
あいつらぐらいであれば簡単に捕まったり殺されることもないだろうと思う。
少なくともレッドベジーモン達よりは数段と役に立つはずだ。

電車とデジモン達は万全を期し、『グレードアップ液』で効力を上げた『かたづけラッカー』
に『グレートミキサー』で『石ころ帽子』を成分として取り込んである。姿も見えなければ
音も気配も気付かれることもない。装備品でないから外れることもない。
『かたづけラッカー』の効力が何らかの要素で消えなければ誰にも気付けないだろう。
当の自分達は存在を認識してるから見えるし足音も聞こえるという訳だ。

秘密道具はこれと支給品で全て出払ってしまったが、最悪彼らが消えても戦力が
なくなったわけではない。

そう、自分にもまだ切り札がある。万一反逆を目論む者が攻めてこようが
それを叩き潰せるだけの戦力が。

ピエモンは不気味な微笑をたたえながらオペレータールームへと足を進めていった。


【クッパ城&キノコ城@マリオストーリー】
主催陣の居城。
クッパ城部分は半分地下に埋まっており、その部分は地下鉄になっています。
残り部分は『マリオブラザーズ』仕様のトラップ満載ですが、オペレータールームのある
キノコ城上層部からエレベーターで繋がっています。
地下鉄には横浜線の車両@ハマセンが走っているようです。地下鉄じゃないとかは関係ないぜ!

【グレード石ころラッカー】
残りの秘密道具を混ぜまくって出来た最強のステルスアイテム。
バグに接触するとどうなるかは不明です。

【追加増員】
ウッドモン、エビドラモン、ガードロモン、バケモンが五匹ずつ追加されました。
既に出払っているレドベジ達よりは若干格上らしいです。

【蒼星石@ローゼンメイデン】
【伊藤誠@Schooldays】
開催前に出番無しで死亡。二人は星……じゃなくて支給品になりました。
真紅は参加者として集められていないので参加者としてカウントしてないようです。

【ギャラクティック・ノヴァ@銀河に願いを】
何でも願いを叶えてくれる神龍じみた巨大彗星。現在はロワを管理する
メインコンピューターとして力を貸しているもよう。限界はあるらしい。

※ピエモンはロワ終了後にノヴァを譲り受け、全世界の管理を目論んでいます。
ただしマルクに裏の意図がある可能性もあります。
※ピエモンは後ろでアポカリモンが糸を引いてると推測しています。黒幕を探して
利用し返すつもりのようです。



sm137:芽を出せば再び廻る罪 時系列順 sm138:第三回定時放送
sm142:人間食ってすぐ落ちる~暗黒面のYOKODUNA 投下順 sm144:どうあがいても絶望~夢の国のアリス
sm131:黒の預言書 ピエモン sm138:第三回定時放送



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