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括弧、推理、城にて(中編) ◆0RbUzIT0To



(非登録タグ) パロロワ ニコニコ動画バトルロワイアル [[第186話]

数十分後、レナの手元には文字がびっしりと書き連ねられた八枚のメモがあった。
唯一、文字を書けなかったカービィは今は亜美の腕の中にすっぽりと納まっており申し訳無さそうな顔を浮かべている。
しかし、それを気にする素振りも見せず手元にあるメモ全てに目を通していきながら、レナは頭を必死に回転させてゆく。
ここにいる者はレナと文字を書けないカービィ、そして未だ眠るつかさを除いて八人。
それぞれがこの一日で経験してきた事象はかなり膨大なものとなっている。
理解するだけでも苦しいだろうその数の情報を、レナは極限まで高めた集中力で頭に叩き込んでいく。
大広間にはレナがメモを捲る静かな音と、それらを紛らわす為のカモフラージュの雑談の音が響き……。
そして、レナは小さく頷くと一枚のメモを皆に見せるように翳した。

『首輪解析の詳細と、皆の持つ全ての情報。確かに見せて頂きました。
ですが、これだけではまだ理論を展開するには至りません。
だから、ここから個別に話を聞かせて貰いたいんですが、よろしいでしょうか?』

今更断る理由など、この場にいる者は持ち合わせていない。
全員が頷くと、レナは感謝の意を述べてすぐさま新たな一文を書き記したメモを見せる。

『まず聞きたいのは、アリスちゃんとカイバーマンさんが解析したという首輪の性能に関して』
『……いいわ、何でも聞いて頂戴』
『アリスちゃんの解析によるとこの首輪には魔法の刻印が刻まれているという話。
その性能について読ませて貰ったけれど、その中で少し気になる点があった。
――ここには、魔術によるハッキングを防止すると書いてある、だとしたら、ハッキング以外の魔法は効くのかな?』
『ハッキング以外……?……首輪を大きくするだとか、形状を変えるだとかは無理よ』
『そう……なら、この爆弾を起爆する事は出来ないのかな?物理的なものを使わずに』
『起爆?』


周知の通り、首輪には爆弾が取り付けられている。
外側は強固な金属で覆われており、その首輪に衝撃を与えて起爆する事は難しいと考えられる。
しかし、内側からなら話は別だ。
事実、富竹はその首輪を内側から拳銃で撃つ事によってその衝撃で首輪を爆破する事に成功している。
霊夢も、YOKODUNAを倒す時に無理やり首輪を外そうとしてその首輪を爆破させたのだ。

ここで例として出しているのはそのどちらもが物理的な衝撃によるものである。
だが、もしもそれを魔法的な技術を持っている者が首輪に物理的なもの以外で衝撃を与えたならば?
いや、それは衝撃でなくて構わない。

『……恐らく、出来ると思うわ。爆発するように、と爆弾に対して魔力を付加すればそれだけで』
『実例は?』
『無いわよ……そんな事、思いつきもしなかったんだから』
『ならそれは事実では無い可能性がある……今ここで、実験してみてくれないかな?』

そう書き記すと、レナはすぐさま立ち上がり窓を開けると彦麿とアリスを来るように促す。
彦麿から首輪をを受け取り、レナは更にメモに走り書きをしてゆく。

『ここから、首輪を思い切り投げる。少し遠い場所……しかも動く物に命令を送る事になるけど、出来ると思う?』
『遠かろうが動く物だろうが関係無いわ、まだ魔力は少ししか回復してないけど起爆する程度ならそれほど魔力を使わないしね。
それよりも貴重な首輪を爆破して本当にいいの?』
『うん、これは更なる理論の展開に必要な実験だからね……』

辺りを見回せば、残りの面々も頷きレナの奇行を見守っている。
嘆息をつきつつ、アリスは指先に魔力を高めていった。
爆弾を爆発させる魔法程度、アリスにとっては初歩の初歩だ。
幾ら魔法を通しにくい術式が首輪に施されていようと失敗するはずがない。
目で準備完了の合図を送ると、それを察知したレナが首輪を外へ向けて大きく投擲した。
首輪は放物線を描いて遠く上空まで舞い上がり、城門を飛び越えて城外へと飛び出す。
あそこまで遠ければ爆発しても城内にいる自分達には影響が無いだろうと判断し、指先を首輪へと向け。
その魔力を一気に首輪へと注ぐ――。


「え?」

しかしなにもおこらなかった。

首輪は無常にも地面に落ち、一向に爆発する様子は見えない。
呆然としているアリスを他所に、それを見てレナは満足げに頷くと再びメモを見せる。

『起爆の魔法は成功しなかったけど、原因はわかる?』
『……わからないわよ、こんなはずはないのに』

魔力をしっかりと込めたし、距離だって決して無茶な程離れていた訳ではない。
幾ら能力を制限されているとはいえ、首輪を爆破する程度の魔法など朝倉を操るよりも遥かに容易いはずだ。
だからこそ、失敗した理由がわからない。

『霊夢ちゃんはどうかな?自分なら出来ると思う?』
『どう思う、レイジングハート?』
『アリスの術式は正確無比なものでした、あれで起爆出来ないというのなら我々でも無理でしょう』

そう、アリスの首輪に向けて放った命令は確かなものだったはずだ。
それで不可能だというのなら、レイジングハートと霊夢がやっても結果は同じものになるだろう。
その見解を聞き、レナは再び皆にソファーに戻るよう促し続ける。

『今の実験でわかった事は、魔法を行使して首輪を起爆させようとしても無理だと言う事……だね』
『つまり、主催者はその爆発させる魔法を封じたっていう事かしら?まあ、理由は簡単ね。
もしも、魔法を使って首輪を爆破なんてさせられたら、私達にはたまったもんじゃないもの』

レナの言葉に、閣下が苦笑交じりに答える。
仮にアリスが成功していたとするならば、魔法が使えない閣下達にとってこれほど恐ろしいものはない。
何故ならアリス達魔法が使える者がその気になれば、人を発見次第首輪を爆破する事が可能になるからだ。
もしも魔法が使える者が殺し合いに乗っており、その事に気が付いたとすれば自分達はあっという間に淘汰されるだろう。
そんな事になっては面白くない、と主催者達がその爆破する魔法を制限したというのも頷ける。
閣下のその理論に、周りの者が頷く中。


『ちょっと違うかな?』

レナが首を傾げながら、その閣下の言葉を否定した。

『主催者達はアリスちゃん達の魔法を制限した訳でも、首輪に起爆の魔法が通じないように設計した訳でもないと思うよ』
『……どういう事かしら?』
『アリスちゃんの解析結果から、首輪に通じないようにされている魔法はハッキング関連だけだという事がわかってる。
だから、アリスちゃんの解析が正しいならば後者は有り得ない。
次に、アリスちゃんは確かに起爆の魔法を行使した……その魔法は確かに放たれたんだから、魔法が制限された訳でもないんだよ』

そう、未だ全てを解析するには至っていないがアリスの見解では首輪に効かないとされる魔法はハッキング関連だけなのだ。
首輪側に起爆を封じる措置が為されているとは考え難い。
そして、アリスの様子を見る限りではアリスは魔法を行使出来なかったのではなく、行使をしたもののそれが効かなかったのだ。
だとするならば、その起爆魔法が制限されているという認識は間違っている。
アリスが起爆の魔法を放った時点で、その制限が為されていないと証明出来ているのだから。

『起爆の魔法は制限されておらず、また首輪側はその魔法を遮断するようには作られていない――しかし、首輪にはそれが効かない。
これが事実……そして、この点を頭に入れながら、話をまだ続けさせて欲しい』

そう言いながら、レナは次にカイバーマンへとメモを見せ付ける。

『カイバーマンさんの見解では、この首輪には盗聴機能の他にも首輪を付けている者の体調管理……。
わかりやすく言えば、生死を判断する装置がついているという事ですがその点についてもう少し細かく教えて欲しい』
『ふぅん……体調管理とはその名の通り。
恐らくは人体の体温や脈拍等といったもので奴らは人の生死を察しているのだろう』
『……なるほど。だとすれば、矢張りその見解はおかしいです』
『何だと?』
『私の仲間に、動くお人形さんがいたんです』


一瞬、そのメモを見てアリスが反応をしたが気にも留めずレナは続ける。
水銀燈――ローゼンメイデンの第一ドールである彼女は、精巧に作られているものの実態はただの人形である。
人形であるからして、心臓などというものは存在せず。当然体温や脈拍などというものはない。

『それだけじゃない、私の仲間には首ではなく巻き毛にその首輪を付けられている人がいました。
皆さんも知っていると思いますが、毛には体温も脈もありません』

レナの指摘は、カイバーマンの解析した穴を的確に指摘していた。
彼女の言う通り、水銀燈やピッピの毛には体温も脈も無いのだからその生死を体調管理機能で把握する事は不可能なのである。
反論する術もなく、力なくカイバーマンは頷く。
だが、だとすれば主催者達はどのようにして自分達の生死を判断しているのだろうか。

『……結論から先に言いなさい、焦らすのは好きだけど焦らされるのは好きじゃないの』
『焦らしたつもりは無いんだけど……でも、そうだね。
結論から先に言う……。
さっきのアリスちゃんによる首輪の実験結果。そして、カイバーマンさんの見解の穴。
この二つの情報が示すものはたった一つ……。

この会場全体に、主催者達は魔法をかけているんだよ!!』

『『『『『『『『な、なんだってー!?』』』』』』』』

レナのあまりといえばあまりな飛躍した発言に、思わずその場にいる全員がメモに同じ語句を書く。
しかし、それすら気にせずレナは更に理論を展開していく。
体調管理が意味を為していないというのなら、どうやって生死を判断しているのか……。
まさか、監視者がわざわざその体調管理が意味を為さない者をずっと監視しているという訳でもあるまい。
水銀燈にしろピッピにしろ、大規模な戦闘をしていたのだ。
レナが見つけて殺した、あの赤い野菜の宇宙人程度ではすぐに逃げ出して監視どころの話ではなくなるだろう。
だとしたら、導き出される答えはたった一つ。
何らかの"魔法"を使ってその生死を確認しているとしか考えられない。


『これに関しては、私は専門じゃないからわからない……だから、霊夢ちゃん達の意見を聞かせて欲しい』
『……そうね』

レナの言葉を受けて、霊夢は考える。
魔法――いや、この会場全体にかけているのだとしたらそれはむしろ結界と呼んだ方がいいだろう。
結界の事ならば、自分の専門分野である。

『レナの言う通り、体温や脈拍以外で生死を確認する術は確かにある。
この全域に結界を張り、首輪をつけている者の生死を調べる事は出来るわ。
外界と自分達の世界とを遮断している大結界に比べれば、遥かに簡単な結界ね』
『なら、この首輪と同じように――ここにいる人たちの能力を制限する結界っていうのは?』
『……それも可能よ。でも、それが?』
『ありがとう……やっぱり、私の考えは間違いじゃない』

霊夢の質問に答えず、レナは更に考える。
結界を使い、主催者達が自分達の生死を判断しているのはほぼ間違い無いだろう。
しかし、主催者の張り巡らした結界はそれだけじゃない。
まだもう一つ――今まで集まった情報から考えて、張られている結界があるはずだ。

『彦麿さんとアリスちゃんが出会ったお猿さん、そして霊夢ちゃん達が出会ったケラケラ笑うお化け。
彼らは首輪をしていなかった……かといって、コトノハさんやコロネちゃん、ヲタチちゃんのように従順な支給品であった訳じゃない。
つまり、彼らは主催者にとってイレギュラーな存在……ここまでいい?』

全員が頷くのを確認して続ける。

『そのイレギュラーが危険な存在であるというのは、霊夢ちゃんが出会った吸血鬼の話から推測出来る。
だからこそ、異例であろう参加者の新規追加が為されたんだ』
『あの吸血鬼が、主催者達にとっても脅威だって事?』
『でないと、新規追加なんてするはずがない……そして、ここからが重要。
私達が把握しているだけでも、二つのイレギュラーの例があるんだ。
そんなに多く発生するイレギュラー対して、ここまで用意周到な主催者が予防線を張っていないはずがない』


主催者がイレギュラーに対して用意した予防線――即ち、参加者もそれ以外の者も、この会場にいる全ての者の力を封印する結界。
確かに、余りにも多すぎるイレギュラーが出る事を彼らが察知していたのだとしたならば、それを用意している可能性は限りなく高い。

『つまり、私達は首輪と結界――二つによって能力を制限されてるって事?』
『恐らくは……どちらかが破れたとしても、私達に完全な力の復活をさせない為にもね』

二重の枷と、二重の結界。
レナの推理によって齎された新たな情報は、脱出への希望に満ち溢れていた彼らにとって突如現れた難題であった。
首輪を解体したとしても、結界によって未だ力を制限されるのだ。
そんな状態で主催者達に戦いを挑んだとして、勝てる可能性は限りなく低い……。
しかし、その不安を拭うかのようにレナは再びペンを取り活路を見出す。

『悲観する事はありません。その結界がこの会場"のみ"を対象としているのならば、この会場を出れば解決します』
『……なるほど。確かに貴様はその術を持っているのだったな』

そう、レナはこの会場を脱出する術を持っている。
だからこそ、結界の方に関する制限に関してはそれほど重要視するものではないのだ。

『はい……それに、何も絶望的な事実だけが発見されたという訳じゃない。
新たに見つけた事実の中には、勿論私たちに益があるものも確実に存在する。
それは……ハッキング以外で、首輪爆破の危険を取り除く方法です』

その言葉に、一同が一斉に顔つきを変える。
レナは技術者ではないし魔法を使う事も出来ないはずだ。
そんな彼女が、一体如何様にして首輪を解体するというのか……一同の関心は強まる。
だが、期待をする彼らの目を他所に、レナは申し訳なさそうに苦笑をしながら書き連ねる。

『皆の期待を裏切るようだけど……首輪の解体も、無効化も私には出来ないよ。
私が提案しようとするのは、単に"首輪爆破"に関してのみ取り除くものだから』
『どういう事だ』
『……この首輪に、首輪を爆破出来ないような細工をする。私が提案するのは、それだけだよ』


疑問の表情を浮かべる彼らに対して、レナは更に言葉を噛み砕くようにしてわかり易く説明してゆく。

『まず、どうしてこの首輪が爆発するのか……禁止エリアに入ったと認識するのはどうやってか。
カイバーマンさんはどう思いますか?』
『この首輪にGPS機能のようなものをつけ、それで位置を特定出来るようにする。
そうしてメインコンピューター側で禁止エリアをセッティングし、そのエリアに進入した場合のみ起爆するよう……。
いや――違うな、これでは――』
『そのエリアにいる死んだ参加者の首輪まで爆発してしまう……ですね』

レナの言葉にその通りだ、とカイバーマンが頷く。
日吉が倒した奇妙な形をしていた青いタヌキは、この城からすぐ北のC-1にそのまま残っている。
しかし、C-1で爆発が起きた様子は全く見て取れないのだ。
そこから推察するに、死亡していた場合に限り、首輪は爆発しないという事になる。
つまり、カイバーマンが言ったGPS機能のみを使った爆破機能は違うものだと言えるだろう。

『……ですが、カイバーマンさんの推察は当たらずとも遠からずであると思います。
GPSを使っている、管理体制を敷いている……それに加えて、別の要因がこの首輪には働いている』
『その要因とは?』
『アリスさんの首輪解析によるメモの第二項――即ち、魔法技術と機械部分とのリンクによるものです』

文字だけで説明するのは難しい、とレナはメモに首輪とそこに向かう二つの矢印を書き記して皆に見せる。

『この二つの矢印はそれぞれ、魔法と電波です。
先の推察の通り、この魔法は首輪をつけている者の生死を判断し、識別している。
そして、この電波はカイバーマンさんの推察通り、GPS――ええっと、私たちの居場所を知る為のものです。
この二つはそれぞれがそれぞれを支え、情報を主催者達に送っていると思われます』

二つの矢印を線で繋げ、その横に"電波"・"魔法"と書き加え更に続ける。


『電波が位置情報を与え、魔法がその生死の情報を主催者側のコンピューターに与えます。
そうして、その両方の条件が一致――即ち、生存している者が禁止エリアに進入したと判断した場合に"のみ"首輪は爆破される』
『つまり、貴様が言いたいのはこういう事か……。
その"魔法"或いは、"電波"の情報を主催側に感づかれぬように、改竄すれば爆破はされないと』

カイバーマンの問いかけに、レナは大きく頷いた。
機械側の位置情報を、主催側に常に禁止エリア外に存在すると認識させる事が出来れば、禁止されたエリアに入ろうと首輪が爆破される事は無い。
魔法側の生死情報を、主催側に死亡したと認識させる事が出来れば、禁止されたエリアに入ろうと首輪が爆破される事は無い。
片方だけを細工する事が出来れば、この首輪の爆破の危険性は大いに軽減されるのだ。

『問題はこれが可能かどうかですが……』
『この首輪から発せられる電波を遮断し、それに似せたカモフラージュの電波を放つというのならば可能だろう』

如何に未来の技術が使用されていようとも、発せられる電波自体はカイバーマン達が生きる時代でも判断がつくはずだ。
何らかの手段でそれを解析し、その電波と同じものを生み出す事は不可能ではない。
到底不可解な代物から発せられていようと、電波は電波。
そこに特別な伝達方法が無いのだとしたならば、カイバーマンの技術力でも十二分に通用する。

『魔法に関しても不可能ではないでしょうね。
張り巡らされた結界からその魔法の術式を読み取り、首輪の周りを相手側に死んでいると判断させる種類の術を展開すればそれでいい。
ただ、こちらの問題は魔力源ね』
『魔力源?』
『魔法を使う為の力、原動力よ。……継続して首輪の周りをそれで覆うとなれば、相応の量が必要になるわ。
その問題を解決しない事には現実的ではないわね』

苦虫を潰したかのような表情で告げるアリスに、レナは首を振って否定する。
確かに首輪の危険性排除における一つの糸口を絶たれた事は痛い。
しかし、まだ全ての希望が絶たれた訳ではないのだ。
まだ慌てるような時間じゃない。


『魔法による首輪の危険の除去に関しては置いておいて、次に電波遮断による一層の安全策に関して詳しく話します。
まず、この首輪議論はカイバーマンさんのハッキングに対する二次案、ただの"保険"である事を念頭に入れておいて下さい』
『了承した……それで、まだ何か問題はあるのか?』
『ええ、先に話したものでは、首輪はまだ首に残る事になります。
これがこの案における唯一にして最大の問題点……ですから、それを排除する方法についてです』

この案をやむを得ず使った場合。
仮に上手く脱出したとしても首輪はつけられたままとなってしまう。
そうして主催者達の根城に辿り着いたとしても、主催者に直接首輪を爆破されてしまえば一巻の終わりだ。
だからこそ、レナはそれを避ける唯一の方法を知らせる。

『先ほどの実験において、アリスちゃんや霊夢ちゃんによる魔法は首輪を爆破するに至らないという結果が出ました。
でも、これはおかしいんです。
何故なら、私たちはあの大広間で見ました……一人の少女が、首輪を直接爆破させられる現場を』

その言葉を受けて、一瞬だがその場にいる全員が苦い顔をする。
しかし、すぐさま取り繕い、平静を装うとレナの書き記したメモへと視線を写した。

『スイッチか何かを使って爆破したようには見えなかった、それはつまり魔法を使ったと考えるしかない。
だとするならば、この首輪には魔法が効くんです。
ならば、何故アリスちゃん達の魔法は効かないのか……答えは一つ。
アリスちゃん達の魔法が効かないのではなく、主催者の魔法"だけ"が効くように作られているからです』

その言葉を聞いても未だその場にいる全員にはピンと来ない。
数秒後、ようやく一人の男がレナの言いたい事を理解する。

『この首輪は、一つの信号しか受け取らない……そういう事か』

レナは頷いて、肯定する。

『この首輪の爆弾を着火出来る命令コードは、たった一つしかないんです。
それはまるで小さな鍵穴のように、一つの鍵でしか開ける事は出来ない。
……わかり難いなら、機械と同じように考えればいいでしょう。
例えばトランシーバー……これはラジオやテレビと同じように、電波を飛ばして会話をする事が出来ます。
しかし、それが送受信出来るのはたった一つの対となっているものだけ。
他の命令信号を受けても、それが反応をする事はありません。
それと同じように、この首輪もたった一つの命令コードでしか爆発しないように出来ているんでしょう』
『……主催者がそのようにする理由は?』
『さっき閣下ちゃんが言ったように、私たちが爆破出来ないようにする為だよ』

閣下ちゃん、という単語は気にはなったが、道理が通っていると頷いてみせる。
確かに、彼女の言う通りならば全ての辻褄は合う。
たった数十分前までは自分達の情報を何も持たず、首輪の詳細すら知らなかった少女。
しかし、今やその少女は新たな希望と注意すべき脅威を閣下達に知らせるまでに至った。
内心、関心をしながらも平静を装いカイバーマンへと目を向ける。
カイバーマンもそれは同じようで、もはや何も言う事は無いとばかりにペンを放り出し腕を組んで目の前の少女を見据えていた。

『つまり、安全策を取る為にはこの首輪が受ける唯一の魔法による命令コードを解除・改竄・或いは封じる術を見つけなければならない。
……やっぱり、これも難しいかな?かな?』
『……確かにレナの言う通りなら私の魔法が通じなかった理由も説明出来る。
ただ、その魔法の術式を把握するのは矢張り難しいでしょうね……。
出来たとしても、相応の時間が必要となる』

レナは少しだけ気を落とした様子を見せたが、それも一瞬。
すぐに笑顔を取り戻すと、たった一文だけをメモに書き記してペンを置いた。

『これで私の考察はおしまい。
何か間違ってる事があったら、言って欲しいかな?』

その文字を見て、ペンを取ろうとする者はただの一人もいなかった。

レナの推理は、推察ばかりではあるものの誰の目に見ても完璧なものだった。
機械技術に長けているカイバーマンの助言。
魔法形態について詳しいアリスと霊夢の齎した情報。
それらがレナの推理の穴を埋め、新たな事実を立証した。
カイバーマンのハッキングが仮に失敗した時の"保険"である脱出案を仕立て上げたのだ。

「ふぅん……とはいえ、この俺が失敗するはずも無いがな」

しかし、それでも万が一という可能性もある。
ただでさえ何が起こるかわからない現状、手札は多いに越した事はない。
それをわかっているからこそ、カイバーマンも憎まれ口を叩きつつその顔に笑みを浮かべている。

『ところで、肝心の脱出経路に関する情報は?』
『大丈夫、もう用意してます』

閣下の言葉に素早く反応し、レナはポケットからメモを取り出した。
いつの間に書いたのか、と目だけで問いかければこの大広間でKASと霊夢が言い争いをしていた時に影で隠れて書いていたという。
その妙な狡猾さに閣下は苦笑しながら、そのメモを手に取った。
脇にいたカイバーマン、彦麿、アリスもそれに習って覗き込み、亜美と日吉までもが後ろに立って文字を見ようと必死に動き回る。

そこに書かれているのは、先の塔においてレナとその仲間がそれぞれの知恵と知識を合わせて練った全ての事柄。
このゲームの根本に関わるルールの確認事項や、それらが定められた主催者側の意図。
自分達が何故ここに集められたのかという当然の疑問に関しての回答と、脱出経路になるであろう駅に関しての情報。
そして、その脱出経路を細かく調べたKASの持つ情報が更にそこに加えられている。

それら全ては先ほどのレナの推理と同じく、殆どが推察ばかりではあるが理路整然としており道理が通っている。
特に脱出経路の確保に関してと主催者の目的に関する考察はカイバーマン達の度肝を抜いてみせた。
――だが、それらの情報の中で唯一気になった点がある。
当然、自分達がアニメのキャラクターであると……そう記されている点だ。
レナの渡したメモには、主催者が自分達を集めた理由がニコニコ動画という動画サイトに関連すると書かれている。
友人キバや永井博之、泉こなたが齎した情報によればレナを救って逝った外山恒一はそのサイトでかなりの人気を誇る人物。

また、友人キバや永井博之自体もそのニコニコ動画では相応の知名度を持っているという話だ。
更にレナ自身やティアナ達はアニメの中の存在として彼らの世界では認識されているという。
ここまで共通点があるのならば、或いは本当にそうなのかもしれない。
実際問題こなたやキバはレナ達に対してデジャヴを感じていたのだし、仮にレナ達が本当にアニメの世界のキャラクターなのだとしたら。
博之が展開した理論のように、数ある時空からそのアニメと全く同じの世界を探し出し主催者は自分達を集めたのかもしれないのだ。
その事を、レナや他の塔にいた者達は重々承知していた。
しかし、この場にいる面々に関してはそうはいかない。
突然自分達がアニメのキャラクターなのだと言われて、即肯定出来るはずがないのだ。
理解に苦しんでいるカイバーマン達……しかし、それを証明する手立ては既に手の内にある。

「理解が出来ないのなら、実際に見てみればいいわ」
「何?」

言いながら、霊夢が取り出したのは何の変哲もない一つのノートパソコン。
使い方なんて何一つわからないが、霊夢はこれを渡してくれた小さな鬼の言葉を思い出す。

「これを渡した萃香の話じゃ、このぱそこんっていうヤツの中はそのニコニコ動画ってのに繋がるらしいわ。
これを使って実際に見れば貴方達も納得するでしょう?」
「確かにその通りだ。貸せ、霊夢……む、バッテリーが不足しているようだが……」
「電力なら、ここにありますよ」

霊夢からノートパソコンを奪い取ったカイバーマンの前に、電池が差し出される。
礼を言いながらそれを受け取り、パソコンから伸びるプラグに差し込む。
すると、バッテリーはすぐさま満タンになりそれを知らせる緑の点滅ランプがチカチカと光り輝きだす。
レナが渡したのはウルトラスーパー電池……。
ノートパソコンのバッテリーを満たす程度ならば、30%しか残っていない現状の電力でも十分である。
パソコンを立ち上げ、初期状態のデスクトップ画面がモニターに写る。

「これがニコニコ動画?ただの風景画じゃない」
「これはただのデスクトップ画面だ……特にこれといって変な様子は無いが」

ニコニコ動画というからには動画サイトのはず……ならば、とカイバーマンをIEを起動してみせる。
だが、ネットに繋がっていない為に目的の場所へは繋がらない。
お気に入りには入っている為にネットにさえ繋げる事が出来たのならば、見る事は容易いはずだが……。
軽く舌打ちをしながら周囲を見回してみると、この場にいる全ての人間がカイバーマンの操るノートパソコンの画面に注目している。
自分達がニコニコ動画というサイトに本当に投稿されているのか、誰もが気になっているのだろう。

「ふぅん……待っていろ、すぐに見せてやる」

そう呟くや否や、カイバーマンはノートパソコンを持って立ち上がると大広間の一角にあった古びた電話台を張り倒す。
電話機を強引に引き剥がすと、そこから伸びていた電話線を手に取るとそれをノートパソコンへと接続した。

「装備アイテム!電話線をノートパソコンに装備!!
更にゴッドカイバーマンSEの特殊効果『ネット環境の設定』を発動!!
これにより、ノートパソコンはネットに繋ぐ事が可能となりニコニコ動画を閲覧する事が可能となる!!」

呆気に取られる周囲の目を他所に、カイバーマン自身はそのテンションをどんどんと膨れ上がらせていく。
それはいつかのNiceboat.内で普通の魔法使いを呆れさせた時のように。
今度はその仲間である紅白の巫女と七色の人形使いの前で不可能を可能にしてゆく。

光速すら超えているかもしれない手の動きと共に、キーボードが激しく叩かれる音だけが響いてゆく。
そんな時、その光景を見守っていたKASのデイパックからi-podが零れ落ちた。
拾う間も無く、それは床へと接触し――途端、床に落ちた衝撃で電源が入ったのか否か、そこから大音量の名曲が流れ始めると同時。
カイバーマンはその喉が瞑れんばかりに叫びだす。

「AABBAABB!AABBAAABBBBB!!AABBAABB!AABBAAAリバースカードッ!!
AABBAABB!AABBAAABBBBB!!AABBAABB!←→AB!エネミーコントローラー!
→B→B→B→B→B→B→B→BAAAAAAAA→AB!」

叫びと共に全く止まらず凄まじい勢いで入力していくカイバーマン。
その形相はもはや狂気染みたものとなっており、周囲を思い切り引かせていた。
しかし、唯一KASだけはそのカイバーマンの叫びに合わせて首を動かし、楽しそうにリズムを取っている。

「いいリズムだぜカイバー!」
「サレンダァー!!」

二人だけにしかわからない世界がどんどんと広がってゆき、他のものは取り残される。
何故この男はたかだかネット環境の設定だけでここまでテンションを上げる事が出来るのだろうか。
彼らの疑問は当然のものだったが、そんなものは全く解さずにカイバーマンはキーボードを叩き続け。
そして、i-podから流れていた曲が終わると同時にカイバーマンの手は止まった。

「ふぅん……完了だ!」
「AとBしか入力してないのにか!?」

ようやく的確なツッコミが入るが、それを無視してモニターを全員に見せるように傾ける。
そこには確かにネットに繋がっているIEが繋がった事を示す画面が映し出されていた。
あんな入力方法で本当にネットに繋げる事が出来たのかと皆はその目を疑ったが、事実は目の前にある。
全員がカイバーマンの近くに寄り、その画面に注目する。
メールアドレスとパスワードの入力画面と、その下についた小さなボタン。
その上に書かれているニコニコ動画(仮)の文字が、ここが目的のサイトである事を示している。
すぐに自分達が写っている動画の確認をしたくなるが、しかし、まだ壁は残っている。勿論このログイン画面の事である。
ログインをしなければニコニコ動画の中にアクセス出来ない以上、どうにかしてパスワードとアカウントを解析しなければならない。
舌打ちをしつつ、再びパソコンに向かいキーボードを叩こうとするカイバーマン。
しかし、その手は空を切り――KASにノートパソコンを奪い取られる。

「俺に任せろカイバー!」
「馬鹿を言え、貴様に解析が出来るはずが「解析する必要は無いんだっていう」……何?」

慣れた手つきで二つの項目を入力してゆきながら、KASは考える。
先ごろから感じていた違和感、既視感……それらの正体をこの画面を見てやっと突き止めたのだ。
時報やその単語を聞いて違和感を感じて当然である、何故なら自分はそこで100を超える動画を投稿してきたのだから。
ニコニコ動画――何故今まで忘れていたのだろう。
自分の名はそこで生まれ、そして万人にとは言わないまでも愛されてきたというのに。
項目への入力が完了し、ログインボタンを押す。
すると、画面が切り替わり……KASが慣れ親しんだトップページがモニターに映し出された。

「これがニコニコ動画……か?何の変哲もない動画サイトのようだが」
「それを今から調べるんでしょ。KAS、私達が写ってるものがあるかどうかわかる?」
「任せろレムー、俺はプレミアム会員だぜ!ニコ動の墨から炭まで知り尽くしてるっていう!!」

思い起こせば、この場にいる全員の顔もどこかで見たようなものばかりだ。
それが何なのかはまだ微かにしか思い出せていないが、動画を見ればきっと全てを思い出せるだろう。
そう思いながら、KASはマイページへと飛ぶとそこからマイリストを開く。
KAS動画と太文字でタイトルがつけられたそれの中から適当なものに見当をつけておもむろに開く。
ページが切り替わり、軽快な音楽が流れ始めたかと思えば――。
今正に、パソコンを操っている赤い帽子を被ったその男がその画面内に現れた。
その光景を見て一同が唖然とする中、張本人は腕を組んで満足げに微笑んでいる。

「やっぱ俺ってばかっくいーぜ!」

画面の中のKASは破天荒な振る舞いで縦横無尽にMAPの中を駆け回り、時々大きくなったり小さくなったりしながら敵を倒して先へ進む。
何かが起こる度に、画面上にメッセージが流れ、その動画をより一層鮮やかなものとする。
ある程度KASの動画を見届けた後、カイバーマン達は他の者もいるのか確認を――とKASに指示を出す。
頷きながら、KASは目当てのものを呼び出す為に上の空欄に文字を入力し検索をする。
ニコニコ動画を初期から利用する者ならば誰もが知っているであろうその動画。
もはやニコニコの顔と言っても過言ではないそれを見つけ出し、クリックする。
画面には先ほどとは打って変わって、黒い帽子を被った胡散臭い男。
そして、スカートを振り振りステップを踏んでいる少女の姿が映し出された。

「これは――!?」
「私と……彦麿!?」

自分達が映し出されたそれを確認し、食い入るように見入るのは画面の中と同じ人物。
ノートパソコンからはシンクロ率∞の音楽が流れており、二つの動画が完全に融合している事を示している。

呆けたようにそれを見る二人を無視し、KASは更に操作を続ける。
陰陽師と人形師のコラボレーション映像が切り替わり、次に映し出されたのは栗色の髪をした少女。
それを見つけた瞬間、レナの顔つきが真剣なものとなるが――。
音楽が流れ、動画が動き始めた瞬間から、その表情が真剣味を帯びつつも微妙に物悲しげなものへと変わっていった。
それもそのはず、その動画は……少女にとって余りにもショックが大きすぎた。
画面の中の彼女は、音楽に乗せて狂気的な声を上げていた。
表情もあまりに酷いもので、一種の顔芸にも見える。
……端的に言えば、年頃の少女なら絶対に見せたくないような面ばかりが映し出されていたのだ。

「……こんなの私じゃない、って言えたら楽なんだけどなぁ」

先ほど推理していた時の冷静さと真剣さはどこへやら、膝を抱えて俯くレナ。
実際、昨日の昼ごろまではきっとこんな事になっていたんだろうなと思うからこそ落ち込む。
辺りに重苦しい空気が立ち込めるのを察知し、慌ててカイバーマンが指示を出す。

「……KAS、気を取り直して次だ」
「合点承知!」

画面に映ったのは先ほどの少女とはまた違った意味で直視し難い雰囲気を纏った少女。

「あら……私ね」

音楽に合わせて少女は踊り、サビの部分ではよく統率された者達がコメントを持ってして画面を埋め尽くす。
その様子に関心したかのように少女は頷きつつ、評価を下す。

「この歌……聴きなれないものだけど、中々いい曲じゃない。
それに、この統率された者達も私を崇め称えているわ……悪い気分はしないわね」

くすくすと口へ手を当てながら、嘲笑する。
閣下はこの動画を気に入られたようです。

「どうするカイバー?他のも見るか?
探せばピヨやアーミンやレムー、それにお前のも見つかると思うぜ?」
「いや……その必要性は無いだろう」

KASの問いかけにカイバーマンは首を振って意を伝える。
ここまで見ただけでもKAS、アリス、彦麿、レナ、閣下の動画が全てこのサイトに存在したのだ。
これ以上見るまでもなく、自分達がこのサイトに関連して集められたと見て間違い無いだろう。
KASからノートパソコンを受け取り、霊夢に確認を取ってから電話線を引き抜き己のデイパックに入れる。
霊夢にしてみればノートパソコンの使い方などわからないのだから、自分が持っていても意味が無い。
それならば有効活用が出来るであろうカイバーマンに持っていた方がいいに決まっているのだ。

窓から外を見れば、既に朝日は昇ろうとしている。
恐らくは後数十分もすればあの忌々しい放送が為されるであろう。

「して……これから、我々は如何様にするのか?」
「ふぅん……情報は集まった。ならば、後はそれを行動に移すのみだ」

彦麿の発言にカイバーマンが答え、それに周囲の面々も頷く。
脱出の算段はついたものの、それを実行しなければ意味が無い。
首輪の機能を停止させ、まだこの地に蔓延る脅威を取り除かなければ脱出は出来ないのだ。
しかも、彼らが解決しなければならない問題は多い。
Niceboat.へ行き、そこから主催者達のメインコンピューターにハッキングを仕掛ける。
それが仮に失敗した時の事を考えこの場に設置された結界と電波情報の解析も進めたい所だ。
そして、この殺し合いに乗ってる者たち――ヴァンデモン、涼宮ハルヒ、八意永琳、古泉一樹、阿部高和、ムスカの打倒・或いは説得。
町に向かった萃香や未だどこにいるとも行方が知れない博之、妹、遊戯、魅音の捜索も行いたい。
一同が考え込む中、閣下はメモに己の考えを走り書きして記しそれを見せる。

『優先順位としてはハッキングと結界・電波の解析がまず第一ね。
無情なようだけど、どこにいるかも無事かもわからない人物の捜索も説得出来るかどうかもわからない連中の相手もしている余裕は無いわ』



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