俺にフラグは通用しねえぜ! ◆CMd1jz6iP2





「ロルーちゃん……みおんw……」

空を飛びながら、放送を聴いたKASは失意を隠せなかった。
わかっていた死は割り切れる。友人も、でっでいうも、TASの死も。
だがシリアル禁止とはいえ、任された仲間の探索が間に合わなかったことは悔しい。

「TASを越えるはずの俺が……速さが足りないって言うのかYO!!」

閣下ロットは今頃シリアルになってるかもしれない。
山には、もう探すべき仲間はいないのだろう。
こうなったら、早く町に行って西瓜たちを探すぜ、と誓うKAS。


「おろ? そういやここはどこだ?」

放送に集中しすぎて、自分の現在地が不明瞭になっていた。
何か目印は、と地上を探すと見慣れたものがあった。

「お、アイツの墓じゃん」

ブラックパックンの花畑、そしてブラックパックンに食われ死んだ男の墓。
地面に降りて、墓の前に立つ。

「すまねー! お前のカード無くしちまったぜ!」

謝罪の報告をする。みおんwも死んでしまい、こいつの死の責任を取ることが出来なかった。

「ごめんな……時間が無いから、もう行くぜ」

最後の別れに、ペットボトルの水を墓標にかける。


すると、異変は起きた。

「うおお!?」

墓標代わりの折れたアイスソードの刀身が、水を凍らせ蘇ったのである。

「こりゃすげえ! 水なら無駄にあるぜ!」

アホのように持っている支給品*⑨。水だってまだまだある。
近くに川があるのは、すっかり忘れているKASだった。
4本ほどペットボトルの水をかけると、アイスソードの刀身は元の長さに戻っていた。

「思い出したぜ、アイスソード。カラハゲの愛する魔剣じゃねーか!」

ロマサガの愛すべきハゲ、ガラハド。彼の持つ、ころしてでもうばいとりたい剣No.1だったのだ。

「この剣のリリスの高さは知ってる。でも、あのオカマに西瓜達が襲われてたら、これは役立つな」

名前も知らない男。いいや、違う。こいつの名は、谷口だと思い出す。
谷口が死んだのは、この武器を持ったからに違いない。
だが、この死亡フラグ満載の武器を、あえて俺と掛け合わせる!
常に死亡しまくりの俺と、死亡フラグの王様アイスソードが掛け合わさればプラスになるはず!

シュバッ シュバシュバッ

「TASが神なら 俺ったら最強ね! になる男、KAS!」

チャーチャチャーチャチャチャ(ポコポコポコ…)チャチャッチャチャー

これまでになく意味不明だが、KASは満足げだ。
ちなみに、アイスソードを持っているからアホになっている訳ではない。
なにせ、知性の数値が元々最低値だから下がりようもないのだ。

「谷口。このアイスソードで、お前のダチの妹をTASけ……いいや、KASけて来るぜ!」

人がたくさん死んで、ハッピーエンドはすこぶる遠い。
それでもKASは行く。割り切れる結末を目指すために。

「よっしゃ、速攻魔法発動! 町へとアイキャンフラアアアアイ!!」

武器を手に、KASは再び空を飛ぶ。
今なお危機の中にいるかもしれない、西瓜達を探すために。

だが、彼女たちがいる場所は、KASの言葉を借りればバグのような場所。
そこに、彼がたどり着く術はあるのだろうか?

「愚問にもほどがアリプロジェクト! 俺はKASなんだぜーーーー!!」



【D-3 上空/二日目・朝】
【KAS@KAS動画】
[状態]:甲羅マントマリオ(甲羅にヒビ・残り1時間)、右拳骨にヒビ、お尻に火傷、全身に切り傷、強い決意と熱い闘志(?)
[装備]:アイスソード@ロマンシング・サガ、スパイダーブレスレット@東映版スパイダーマン、レムーのリボン
[道具]:支給品一式*⑨(食事三食分消費、水⑨食分消費)、ケンジのカメラ@ポケットモンスター、
うまい棒、津田英治ブロマイド(音声付き)@大変な途中下車シリーズ、ビー玉(30個ほど)@ピタゴラスイッチ、
秘密の鍵@スーパーマリオワールド、黄色甲羅@スーパーマリオシリーズ、首輪探知機(残り電池80%)@バトルロワイヤル
[思考・状況]
1.急いで町に行き萃香達対主催思考の仲間を探す。無茶はしない
2.でっでいうを殺した大馬鹿野朗を倒す!
3.萃香が心配
4.谷口……アリーヴェデルチ!
5.あのカード、どこ行ったんだろ?
6.このクソゲーをぶち壊してボスのスットコドッコイを倒して土下座させて悪い奴以外全員生き返らせるぜ!!!!
7.笛が気になる。
※青甲羅を着ました。体型はスーパーマリオに戻っています。
※ニコニコ動画に関する記憶が完全に戻りました。
※つかさの支給品は全てカイバーマンに渡しました。
※KASに限り、アイスソードのマイナス効果は下限の壁があるため無効です。



sm191:「マルクの本心」を1㍉も知らない私が警戒してみた 時系列順 sm193:コンペイトウ・アタック
sm191:「マルクの本心」を1㍉も知らない私が警戒してみた 投下順 sm193:コンペイトウ・アタック
sm186:括弧、推理、城にて(後編) KAS sm204:D-2草原大炎上戦(前篇)



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最終更新:2010年03月18日 12:05