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組曲『ニコニコ動画』を歌ってみた ◆DqlYDkDrwY




私は闇の中を落ちていた。
ただ真っ暗なだけでなんにもない。
いつ終わるのかもわからない。

光がないと嫌な事ばかり考えてしまう。
死んでしまったお姉ちゃん達、私が殺してしまった人達。
私もこのままそこに行くのかな?
……ううん。私がお姉ちゃんと同じ場所に行けるはずが無い。
だって私は罪を重ねすぎた。
ずっとこの闇の中にいても仕方が無いんだ。
私は目を閉じた。
目を閉じても同じ闇が続いていた。
でも、あの殺し合いの場にいるよりこっちの方が良いのかもしれない……。

ふいに落ちる感覚が止んだ。
目を開けると知らない女の人が立っていた。
でも短いその髪の色は私のよく知っている色、私やお姉ちゃんと同じ薄紫色だった。

「もう闇に囚われないで下さい」

女の人が話しかけてきた。
澄んだ優しい声だった。

「私にはこの闇から抜け出す力なんか無いよ……。それにこれは私への罰だからいいの」
「いいえ、あります」
今度は凛とした力強い声で言われた。
「貴女は自分の過ちを認める事が出来ました。その心を進む事へと向ければ、自ずと闇は消えていきます」
「でも……」
「それなら、歌いましょう」
「え?」
歌う?
「歌には闇を祓う力が、心を動かす力があります」
心を動かす力……。
その力なら私も知っている……!
「さあ、歌いましょう」
女の人は優しく微笑みかけてくれた。
「うん!」
私も張り付いたような笑顔じゃない、本当の笑顔で答えた。

―もっと高めて果てなく心の奥まで

女の人が歌うのに合わせて私も歌う。
iPodで聞いた曲だから私にも歌える。
それと同時にどこからともなく他の歌声が聞こえてきた。
これは春ちゃんのお友だち?

―アル晴レタ日ノ事

あ、あれ?曲も、どこからか聞こえてくる歌声も変わっちゃった。
でもこれも知っている曲だ。
あの化け物を思い出させたけど、嫌な感じは全くしない。
少し愉快な気分になれる。

―昆布だしきいてるよ

また曲が変わる。
もしかしてiPodに入ってた曲のメドレーなのかな?
これも化け物を思い出させたけど、やっぱり嫌な感じはしない。

―あぁ、どうしよう!?

闇の中に月の明かりが見える。
月の明かりは少しだけど、闇を祓ってくれた。

―ヤンマーニ ヤンマーニ

ああ……!
この曲は私とこなちゃんを助けてくれた曲だ。
少しだけ涙が出てくる。

―速攻魔法発動!

曲はインストに変わる。
何故か暴走している遊戯君の幻が見えた。

―今こそ立ち上がれ 運命の戦士よ

この声は福山さん!それに……。
「おじいちゃん!」
おじいちゃんが光の中に立っていた。
「ごめんなさい、おじいちゃん」
「うむ。どうやらワシは地球防衛軍として、ちゃんとつかさちゃんを守れたようじゃな」
おじいちゃんは笑っていた。
おじいちゃんはいつでも優しい。
その優しさにさらに涙が流れる。
「その命、無駄に無駄にするんじゃないぞ」
「うん……」
おじいちゃんは満足そうに大きく頷いて光の中に消えていった。

―Exiting the forest

今度は妙に白っぽい人がくねくね踊っている幻が見えた。

―Love

「ゴマちゃん!」
今度はゴマちゃんが光の中に佇んでいた。
「つかさ……」
「ごめんね、ごめんね……」
ゴマちゃんの許に駆け寄り謝る。
「いくら謝ったってオイラはつかさのこと許せないよ」
……やっぱりそうだよね。
あんな酷い事ばかりしたんだもん。
「でも……、つかさが自分の罪に気付いたから、これ以上嫌いになることもないよ」
ゴマちゃんはそれだけ言うと光の中に消えていった。
ゴマちゃん、ごめんね。
そして、ありがとう……。

―今はわからない事ばかりだけど

この熱い魂の宿った歌声、忘れる訳がない。
これも福山さんの歌だ。
もう私の涙は止まらない。
でも、構わない!
あの時の誓いを、新たな誓いを、そして福山さんの遺した想いを詰め込んで、
思いっ切り叫ぶ!
「真っ赤な誓いいいいい!!!!」

―あの竜巻何回やっても避けれない

青い変わった格好の男の子が、竜巻を出すロボットに立ち向かっていく。
やられても、やられても、それでも立ち向かっていく。
私も、この男の子の様に最後まで諦めないで生きていこう。

―勇敢な瞳光らせ進化していく魂

私が目指す未来は、みんなでこの殺し合いから抜け出す事。

―アンインストール、アンインストール

曲が途中から寂しげなものに変わる。
私を守ってくれた人達は怖くてもそんな風には見せなかった……。

―飛行機雲 僕たちは見送った

私もお姉ちゃんの死を認められず、すぐそばの光から逃げた。
でも、もう逃げないよ。

―あなたは今どこで何をしていますか?

「やあ。おじさんの言葉、ちゃんと届いた?」
「魅音ちゃん!」
ゴマちゃんと同じように光の中に魅音ちゃんが佇んでいた。
「ちゃんと、ちゃんと届いたよ。魅音ちゃんのおかげで私は自分の過ちに気付いたよ」
「よかった。ねえ、私がつかさに願う事は一つだけ。いつも本当の笑顔でいて欲しい。ただ、それだけ」
そう言って魅音ちゃんは私の頭を撫で、光の中に消えていった。
「ありがとう、魅音ちゃん」

―嫌い キライ loving

素直になれない、まるでお姉ちゃんみたいな歌だ。
自然と笑みがこぼれて泣き笑いになる。

―子供の頃やったことあるよ

突然、曲が大合唱になった。
そんな中でも一際目立つ良い声がある。
聞くとなんだかドキドキしてくる。
最初から最後まで私を守ってくれた、私の王子様。
「いさじさん!」
「つかさちゃん!」
「ごめんなさい、いさじさん。でも私、いさじさんが私やゴマちゃんに言ったみたいに罪を認めて生きていくから。いさじさん達が守ってくれた命を……」
「良かった。気付いてくれたんだね。ほら、泣かないんだ。俺は怒ってなんかいないから。それに泣いてちゃ可愛い顔が台無しだぜ」
いさじさんは屈んで私に目線を合わせてくれた。
「さあ、一緒に歌おう」
貴方が私にくれた勇気は……
「「おっくせんまん!おっくせんまん!」」
ううん、それ以上。
「「過ぎ去りし季節はドラマティック」」
歌い終えたいさじさんは、優しく笑って光の中に消えていった。

―私ついていくよ

そうだ。こんな闇の中でも、みんな光を持っていた。
私もこれくらいで負けてちゃいけない。

―もっていけ!

この曲は良く知っている。
体が勝手に動き出す。踊り出す。

―ガチャガチャきゅ~っとふぃぎゅあっと

いさじさんが持っていたお人形さんが飛んでいる。
こなちゃんが見たら喜んだだろうな…。

― 一万年と二千年前から愛してる

そうこんな所にだって音楽はある。

―ぴったん たんた もじぴったん

「わん☆つー」

―ぺったん ぺったん つるぺったん

「つるぺたってゆ~なぁ~!」

―ニートがいっぱい

赤い何かが凄い勢いで駆け抜けて行った。
何だったのかな?

―想いは 優しい きしめえぇぇぇぇぇぇん

きしめん、そういえば支給品にあったなぁ。

―駆ける砂浜 追いつけるかな?

可愛い歌。いつか私も……。

―うっ!うっ!うっ!うっ!

何だか楽しくなってきた。

―君が代は千代に八千代にさざれ石の
―巌となりて苔のむすまで

国歌?でもメロディが全然違う。

―ガチャガチャきゅ~とふぃぎゅあっと☆

あ、またいさじさんのお人形だ。

―You are The Prince of tennis

……私の王子様は歌の王子様だよ。

―すぐに呼びましょ陰陽師!

女の人が印を結んだ。

―鬱です。

ちょっと音の外れたさくらが聞こえる。

「もう大丈夫ですね?」
「うん」
「そろそろお別れです」
「ありがとう。あ、あなた名前は…」
「私は…」

曲が止んだ。
それと一緒に女の人も光の中に消えてしまった。
あたりは最初と同じ闇に包まれた。

私は歩き出す。
闇に囚われそうになったら歌を歌った。
もう、怖くは無い。

たくさん歩いて、たくさん歌った。
いつの間にかあたりが少しづつ明るくなってきた。
それでも歩き、歌い続ける。
やがて世界が光で真っ白になった。

「ここは……」
気がつくとベッドの中にいた。
あの二人組が助けてくれたのかな。

腕を動かそうとして鈍い痛みに襲われた。酷い筋肉痛だ。
それでも腕を動かす。
「あった……」
胸ポケットに少し残っていた薄紫の髪。
きっとこの髪はお姉ちゃんじゃなくて夢の中の女の人のものだ。
名前も知らないけれどずっとそばに居てくれたんだ。
「ありがとう」
夢の中の女の人に、私を助けてくれた全ての人に。

なんだかまた眠たくなってきちゃった……。
でももうおきなくちゃ……。

【D-1 城・寝室/二日目・朝】
【柊つかさ@らき☆すた】
[状態]:全身に軽い打撲、手のひらを怪我、罪を認める、動けないほどの疲労、熱がある、筋肉痛
[装備]:飛行石のペンダント@天空の城ラピュタ
[道具]:なし
[思考・状況]
第一行動方針:起きて状況を確認したい。しかしまだ動くのも辛い。
第二行動方針:春香を探して謝罪する。結果、殺されても構わない。
第三行動方針:こなたの死体をバケモノに食べさせたりしない。
第四行動方針:魅音を殺したことをレナに伝える。
※琴姫の髪が夢の中の女の人(琴姫)のものだと気付きました。
※ヤンマーニBGM+SIGP210によるヤンマーニモードは、肉体、精神に膨大な疲労を残します。
※ヤンマーニBGM+SIGP210による覚醒中のみ、鬼狩柳桜が抜けました。
他の人にも抜けますが、本来の抜く方法ではないためか、BGM終了後、人知れず鞘に戻っています。



sm194:ゆっくりした結果がこれだよ!!! 時系列順 sm199:つかさですが、城の皆の服装が異様です
sm197:王様「HA☆NA☆SE!このガチホモ野郎!!!」 投下順 sm199:つかさですが、城の皆の服装が異様です
sm186:括弧、推理、城にて(後編) 柊つかさ sm199:つかさですが、城の皆の服装が異様です



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