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私は人間じゃないから(中編) ◆wC9C3Zbq2k




「天海春香は俺が看取った。閣下の遺志は俺が継ぐ」
 脳震盪でも起こしたか立ち上がれずにいるデーモンから距離を置き、胸の核鉄に手をあてながらKASが告げる。

「そっか、やっぱり私しか残ってなかったんだ」
「ヤケにはなるなよルイージ。お前は一人じゃない。大切な仲間だと俺も思ってるからな!」
「わかってるよ。真美とも約束したし。絶対戻っていおりんや兄ちゃんに伝えなきゃいけないもん。それにオメガモン感謝祭も開かなきゃいけないし」
「小学生でそれだけ言えりゃー上出来だ。俺の子供の頃はもっと(゚Д゚ )アラヤダ!! って感じだったぜ!」
「医者の娘で現役アイドルだしねぇ。それに……慣れちゃったかも。これってよくない事のような気がするけど」
 不安そうにそう答える亜美を見てKASは気付く。この子は俺の勝手な気配りに気付いていて、わざとその逆であるこちらに来たのだと。
 ほんの僅かでも役に立ちたかったのだろう。それがどれほど危険なことか理解した上で。なら、ここで降りかかる危険を排除するのが小さな観客を迎えることのできたヒーローとしての務めだ。

「どうして神の邪魔をするのかな?」 
 ようやく起き上がったデーモンがふらつきながら呪詛を吐き、こちらを見据える。
「悪い子にはおしおきが必要だね。壊さなきゃ、壊さなきゃ、壊さなきゃっ……!」
「しつこいオカマに用はないぜっ!」

 瞬時に踏み込んで拳を固めたKASの体が一瞬輝き、溜め放たれた正拳がデーモンをありえないほど遥か遠方へと吹き飛ばす。これぞスマッシュヒット! それはッ、全てのスマブラ族に捧ぐ一撃ッ!

「KASくんすごい!」
 亜美へ振り返り、Vサイン……できない!? 動揺するが、直後に笑い飛ばす。
「……? 拳完全に砕けたかww ぶら~んぶら~んww」
「笑い事じゃないよKASくん!」

 全身が痛いせいでここまで骨が逝ってしまっていてもあまり実感は沸かなかった。ひょっとするとこのまま自分は致命傷を既に受けていて死んでしまうのかもしれない。    
 けれど、まだ諦める気にはなれなかった。死んでも生き残ると誓ったからにはこの程度のことは気にする必要はない。全て済んでからおもいっきり痛がればいい。

「よしいける! 覚醒してるうちに博之と一緒にハルヒをぶっとばす!」
 KASは宣言する。
「それは無理ね。あんたの仲間はもうそこにいるちっこいのだけよ」

 二人のいた林が光を遮られ影一色に染まる。見上げると太陽にかかる雲ではなく、低く身を乗り出した神人の姿がそこにあった。その首元には使役主であるハルヒ。

「もう気にしないことにしたわ。人間の思惑を神様が一々考慮しないのは歴史を見ても明らかじゃない。あたしの崇高な理念が理解できずにチンタラ正義の味方ごっこなんてしてる馬鹿どもはただ死んでいけばいいのよ」
「何言ってやがる! ってやば!」

 畳の上の蚊でも叩くかのような迷いのない神人の掌撃。例えるなら、走り抜けることを前提にしていないただ殺すためだけの超高速巨杭トラップ。
 スーパーマリオなら一撃までは平気かといえば当然否。無敵時間など与えられているはずもない。一度でもくらえば死あるのみだ。

「逃げるぞルイージっ! さすがにここから大勝利するのはゆきぽの中の人でも無理だっ!」
「へ、なんでKASくんがゆきぴょんの事知ってるの? ていうか中の人って何ソレ」
「全部じゃないけどカイバーマンたちのおかげで思い出せたんだよ! いいから急げ!」

 本能的に平原へと駆け出す。最大加速が可能で、空にいるはずの博之からも見える場所。勝機が見えてこない今、すべきことは逃げることだけ。これだけ翻弄できたのだからあとは逃げ切ればこの場は自分たちの勝利のはずだ。

「くそっ、なんで当たらないのよ! 赤とか緑とか目立つ的なのに!」
 KASを狙うその一撃ごとに大地が砕かれ、草は薙ぎ消され、軽舗装路が叩き潰される。圧倒的な拳速と破壊力を誇る神人だが、ハルヒの意識によって動く存在であるがゆえにその精度は決して高くはない。それが二人にとっての救いだった。

「すごいじゃんKASくん!」
「声援ありが……油断すんな馬鹿ッ!!」
 急加速した神人の巨大な両足で、亜美の進路が塞がれた。

 絶望的だ。全方位に動けるはずの草原だというのに亜美の加速が充分すぎるせいで逆に止まることなく走り続けることのできる方向を大幅に狭めてしまっている。瞬間移動でもしなければこのあと来るであろう拳の軌道は決して回避できない。

「よし、これで二匹目!」

 神人の拳が亜美に向かって振り上げられた。 

「うらあああっ!!」
 KASは取って返し、ただ走る。距離を考えれば決して間に合うはずはなくとも。神と称えられたあのTASに並ぶと多くのユーザーが評価してくた最速タイの男になら、必ず奇跡は起こせると信じて。
 亜美は動かない。スピードを殺さずに走り抜けられる唯一の道が相手の攻撃線上にあることをすでに察してしまったのか、ただ黙ってLというマークの記されたトレードマークともいえるその緑の帽子を離れた場所へ投げ捨てる。

「オメガモン、ごめん」

 そう言い残して、その小さな姿は光の巨人の振り下ろした腕の下に消えていった。
 よほどの勢いがあったのか地面は崩落し、間に合わせる事のできなかったKASを地割れの中へと引きずり込む。

「ルイージいぃーっ!!」
「アハハハハッ! いい気味だわ」
 だが、自由落下していく中で確かにKASは聞いた。

「亜美は、ハルヒって人を殺すよ」

 その声に驚いた彼が見下ろした先、地下壕の底に光り輝く剣を持った彼女はいた。
 オメガブレード。知る者ならばその剣をそう呼んだだろう。古代デジタルワールドより伝わる伝説の聖剣。竜人族の究極種にしか扱えないといわれる破魔の長剣である。それが巨大な神人の豪腕を受け止めている。なんという光景だろうか。
 それを手にしている少女は、一糸まとわぬ姿なのだ。

 不格好に落ちてきた彼に向かって、照れた顔で亜美は言う。
「人を殺したくなんてないってオメガモンに言ったのに、それが嘘になっちゃった」
「お前……」
「あ、いま紳士スタイルだからあんまり見ちゃやだよ!?」

 呪いのアイテムであるルイージの帽子を装備しているうちはその呪縛を打ち消してくれる装飾品であるホーリーリングを外すことはできない。そのため帽子を捨てて全裸にディパックのみという格好になる必要があったのだ。
 瓦礫に紛れて足元に落ちていたその緑の帽子を拾い、今更のようにKASは目を逸らす。

「そんな武器どこに持ってたんだよ。本気で死んだかと思ったっていうww」
「亜美も知らなかったんだけど、なんでか知らないけど首輪が取れたときに気付いたんだよ。オメガモンのくれたこのリングは武器だったんだって」

 初速を殺せなかったためここまで落ちてくることになったが、一度しっかり止めればこちらのほうが優勢なのかここの足場は砕かれない。光を纏った亜美の剣がその身の何百倍はあろうかという神人の拳を押し返し始める。
 刀身に刻まれた神聖文字が意味するのは「初期化」。断ち切らずとも相手の力と存在を始原へと回帰させてゆく白き刃。神人の青白かった姿が次第に黄味を帯びてゆく。

「何よ! どうなってるわけ!? KASの仕業なの?」

 神人の色が変化したことにハルヒは驚愕する。崩落した地面の中まで覗き込めるわけではない彼女にはわからない。神人が振り下ろした拳を戻すこともできぬまま消滅しようとしていることに。
 ただ、眼にかかる負荷の異常さが彼女の不安をかきたてていた。

「KASくん離れてて! はぁああああっ!!」
 これがとどめ。動かなくなったその拳に再度まっすぐ剣を突き立てる。そして数秒後神人の全身は色を失い、音もなく消滅した。
 刺さる対象を失った剣が地下壕の蒼いタイルの床に落ちてカランと音を鳴らす。巨大な敵を消し去った亜美がやりとげた表情で振り返り、ゆったりと床にへたり込んだ。

 青白い光の柱がもう一度地下壕に振り注いだのは、その直後だった。




 ハルヒの乗っていた神人は滅びた。だから彼女は落下中に代わりの神人を喚び出した。
 たとえ顕在化できるのが1体だとしても昔見た夢の中で校舎を叩き潰していた神人は複数だったことを彼女は覚えている。死んだ場合いくらでもかわりはいると思ったのだ。
 予想通り神人は現れた。眼に耐えがたい激痛が走ったが転落死は免れたし、KASが落ちたであろう場所に確実に一撃を叩き込めた。いくらあの白いコートが硬くともあれだけしっかり手ごたえがあれば動けるはずはない。

「眼が痛い、体も……痛すぎるわ。まさかこのままあたし死ぬのかしら。古泉はあたしを見つけたら神は死んだなんてニーチェばりのことを言って笑うのかしら。
いやよ。絶対に死んでなんてやるもんですか。味方ごと皆殺しにしてでも、あたしは新しい世界に君臨してみせる」

 一時的に視界はブラックアウトしている。脳がかき回されているかのような不快感が全身を巡っている。こんな気分になったのはマラソン大会の直後に強壮剤をチャンポンで一気飲みしたとき以来だ。
 あのときを基準とするならおそらくあと数分も持たずこのまま自分は気絶する。ハルヒはそう理解していた。
 だからもし敵が生きていても簡単には見つからない場所に行かなければいけない。体の調子にはかまわず、木々のあったはずの方向へととにかく走った。

「はぁ……はぁ……」
 何も見えない状態で疲労の極みにある健常者が走れる距離などほんのちっぽけなものでしかない。体感では200メートル以上全力で駆けていたしても実際に進んだ距離はせいぜい15メートル。
 ただ、その現実を彼女に伝えられる人間はここには誰もいない。
「デーモンはどこまで行ったのよ……派手に吹っ飛ばされていったのは見えてたけど、もう戻ってきてたっていいじゃない」
 そういえば博之を弾き飛ばした方向もデーモンが吹っ飛んでいった方向と同じだった。もし博之が生きていたとしてもデーモンのほうが回復が遅いなんてわけはないのだから出会っていればとどめをさしていていくれるだろう。
 きっとそのせいで遅いに違いない。あの破壊の権化は本当に壊すことが大好きなのだから。

 考えがまとまらない。ハルヒはもう限界だと思った。
 倒れる瞬間、巨大な赤い光球が現れ彼女を受け止めたことなど、彼女には知るよしもなかった。


 受け止めた赤い光球だった青年はため息をつく。
「やれやれですよね。結局僕はどれだけ否定されても彼女に従うほかない」
「何度聞いてもよくわからない理屈ね。超能力の使えない友達としての古泉一樹が存在意義を強く否定されたから、閉鎖空間ではないここでも超能力を行使できるようになったって」
「わからなくてもいいんですよ。僕が嫌おうとどうしようと、涼宮さんはそういう絶対的な存在なんです」

 古泉を支えて神人から飛び降りた永琳は、やはり期待したほども飛べなかった。
 いまにも墜落しようとする永琳を救ったのは古泉。首輪が外れたことでついに彼も超能力者として目覚めたのかと彼女は喜んだ。そうではないと古泉は説明したが理屈はどうあれ超能力が使えるようになったことはありがたい。
 二人は満身創痍ながらも戦闘が終わればすぐ合流できるよう、期せずして巨大な目印となっている神人を目指して近くまで歩いてきていたのである。そして気を失ったハルヒを岩に頭を打ちつける寸前で保護した。

「退きましょう。ここにいては全員が危うい」
「デーモンはどうするの? どこにいるのかわからないけど」
「八意さんを殺そうとした奴なんてこちらから探そうとは思いません。それに、奴は僕や涼宮さんにも殺意があったような気がしてならないんです」
「神が有希って呼んでた人格の部分のことかしら。暗黒長門……」
「ご明察。襲われないうちに行きましょう。彼女……なら放っておいても冷静でさえあればエリアサーチなりなんなりのせこい魔法で戻ってくるはずですからね」

 どれだけ疲れていても、どれだけ傷だらけでも、明確な目的のある彼らの意志は揺るがない。気絶したハルヒをオタチに抱えさせ、三人と小さな一匹はなるべく人の気配を感じない静かな方向へと歩いていった。

(それはそれとして、やっぱり神に命令された通り彼女のセーラー服を着なきゃいけないのかしら……いくら忠誠を誓ったとはいえ、ねぇ?)
 永琳の複雑な心境を知るものは、誰もいない。


【D-2 草原/二日目・日中】
【八意永琳@東方シリーズ&新世紀 東方三国志~ひぐらしの憂鬱~】
[状態]:首輪なし、疲労大、重傷(少しずつ回復中)、左腕欠損(デーモンの情報操作で一応くっつけて貰ったが、まだ全然馴染んでいない)、
肩に怪我(手当て済み)、体力消耗・中、背中に火傷(手当て済み)、古泉を信頼
[装備]:王者の剣@DQ3(刃毀れ)、小型爆弾*1、ベレッタM92F(12/15) 、ヲタチ(残りHP60%)@ポケットモンスター
[道具]:支給品一式*3(食料四食分・水二食分消費)、ゾンビマスク@現実(ゾンビーズ)、蒼星石のローザミスティカ、萌えもんパッチ@ポケモン言えるかなで擬人化してみた、ミニ八卦炉@東方project、
クロスミラージュ@リリカルなのは、ゴム@思い出はおくせんまん、自動ぶんなぐりガス(残り1/5)@ドラえもん、ヴェルタースオリジナル*1@ヴェル☆オリ
真紅のローザミスティカ@ローゼンメイデン、くんくん人形@ローゼンメイデン、ヤクルト@乳酸菌推進委員会、水銀燈の体、
包丁、デジヴァイス@デジモンアドベンチャー 、北高の制服@涼宮ハルヒの憂鬱、テニスボール、毒入りパン、千年パズル、DCS-8sp*6、予備弾薬各100発@現実(ベレッタM92F用26発消費、トカレフTT-33用16発消費)
【DMカード@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
使用可:プチモス、カタパルト・タートル
午後まで使用不可:魔導戦士ブレイカー
夕方まで使用不可:ブラックマジシャン
夜まで使用不可:真紅眼の黒竜
次の朝まで使用不可:聖なるバリアミラーフォース

[思考・状況]
1.対主催、運営の様子を見極めた結果、一時撤退でハルヒの回復待ち。
2.ハルヒの能力で全て元通りにしてもらう。そのためハルヒを神と仰ぎ、命を賭けてハルヒを守る。
3.言いつけ通り北高制服を着なきゃいけないのかしら……ハァ……
4.遊戯の信頼を得たい。いずれ本当の仲間になってもらう。
5.どうにかしてハルヒとデーモンに遊戯の事を本当の意味で信頼させる。
6.遊戯から生前のニートの様子を聞きたかったけど、気まずくて聞けなかった……
7.古泉一樹と武藤遊戯、ハルヒ、デーモンの五人で協力して全てを元通りにする。ハルヒの邪魔をする対主催、運営には容赦しない。

※ハルヒの能力を完璧に信じました。
※遊戯の持つ情報を全て把握しました。


【古泉一樹@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]:首輪なし、超能力者として覚醒、重傷、頭部鈍痛、ろっ骨を骨折(応急処置済み)、疲労極大、八意永琳を信頼
[装備]:ゆめにっき@ゆめにっき(手の形に血が付着) 、トカレフTT-33(8/8) 、逆刃刀@フタエノキワミ アッー!(るろうに剣心 英語版)
[道具]:支給品一式*16(食料6食、水15食分消費)、
赤甲羅@スーパーマリオシリーズ、笛@スーパーマリオ3
糸(あと二メートルほど)、裁縫針、武器になりそうな薬物、DCS-8sp、退魔の剣@怪~ayakashi~化猫、アニマルマスク・サラブレット@現実、ダンボール@メタルギアシリーズ、ヴェルタースオリジナル@ヴェル☆オリ、携帯電話@現実、
庭師の鋏@ローゼンメイデン、おたま@TOD、 カワサキのフライパン@星のカービィ、ワイン(残り半分)、傘@現実 、A.C.E.3@現実(少し詩音の血がついている)、塔組の推理メモ、塔の『バグ』について纏めた紙 、バルサミコ酢@らき☆すた、
グルメテーブルかけ(残り19回)@ドラえもん、時計型麻酔銃(予備針残り0本)@名探偵コナン、アイスソード@ロマンシング・サガ、スパイダーブレスレット@東映版スパイダーマン、ケンジのカメラ@ポケットモンスター、
うまい棒、津田英治ブロマイド(音声付き)@大変な途中下車シリーズ、ビー玉(30個ほど)@ピタゴラスイッチ、 黄色甲羅@スーパーマリオシリーズ、
【DMカード@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
使用可:死者蘇生、黒騎士の魔剣少女、セイバー
深夜まで使用不可:ブラック・マジシャン・ガール、ホーリーエルフの祝福、ゴキボール、強制脱出装置
次の朝まで使用不可:オレイカルコスの結界、オシリスの天空竜、オベリスクの巨神兵】
次の午前まで使用不可:エネミーコントローラー

[思考・状況]
1.対主催、運営の様子を見極めた結果、一時撤退でハルヒの回復待ち。
2.千年パズルを人質にして遊戯を無理やり従わせる。
3.三つ巴の状況を上手く利用する。
4.ゆめにっきを上手く使って闘う。
3.殺し合いにのっていない参加者を優先的に始末。相手が強い場合は撤退や交渉も考える。
4.八意永琳、涼宮ハルヒ、デーモンと協力する。八意だけかなり信頼
5.仕方ないので涼宮ハルヒに従い、彼女を生かすため、守る。
6.全てが終わった後、ハルヒに「合法的に愛しの彼とニャンニャンできる世界」を実現させてくれと頼む。
9.遊戯うぜぇ……でも遊戯が無事に帰ってきたらもう邪魔者扱いしない。永琳にも謝るつもり
10.支給品を配分しないといけませんね。

※古泉は絶対に脱出なんて出来ないと考えていましたが、クッパ城を見て考えを改めました
※ゆめにっき@ゆめにっき
 本編には出てこない日記、絵本の形式で書かれています。
 2m以内で最後のページを見た人は強制的にゆめにっきの世界に飛ばされます。出てくるには日記が開いている状態で頬を抓れば出てこられます。
 一部監視が行き届いていない所がありますが2人は知りません。あと薬が塗られているので並大抵の事じゃあ燃えません。
※主催者側に強い疑いを持っています。そのため、永琳と共にハルヒを神とし、彼女を守ります。
※遊戯の持つ情報を全て把握しました。


【涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]:神への覚醒、首輪なし、気絶、左肩に銃創、左脇腹と顔面と首に殴られた傷、腕から出血、脇腹に弾丸がかすった傷、古泉達を信頼
[装備]:陵桜学園の制服@らき☆すた、デジヴァイス@デジモンアドベンチャー、バーサーカーソウル@遊戯王DM
[道具]:支給品一式*3(食料・水一食分消費)、DIGIZO HYPER PSR(残り二十分程度)@現実、
テニスボール*2、雛見沢症候群治療セット1.5日分(C-120、注射器、注射針)@ひぐらしのなく頃に 、マウンテンバイク@GTASA、花粉防止用マスク、ドリルアーム

[思考・状況]
1. (気絶中)
2. 対主催、運営の様子を見極めた結果、対主催の掃討を優先。
3.古泉と永琳に従い、遊戯を利用する。許す気は今のところない。
4.三つ巴の状況をうまく利用し、勝利する。
5.主催者や対主催を皆殺しにして新世界を創造する。神である私が絶対である世界に。
6.能力が復活したら、世界の破滅を救う神として、すべての世界に名を残す。
  その際、世界を破滅に導くため、ヴァンデモンを更に強化する。

※狂いました。それを自覚していません。
※自分の能力を信じました。神人を召喚したりなど、能力を使えるようになりましたが、
 会場全体にかけられた制限があるためまだ完璧ではありません。
※神なので古泉も呼び捨てにします。
※小さな神人を呼び出せます。ハルヒの意思に応じてすぐに大きくなります。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 大金星をあげた亜美に駆け寄ろうとしたKASが見たものは、衝撃とともに眼前に落ちてきた青白い柱と赤い霧。

「おい、なんだよこれ。ルイー……亜美はどこにいるんだよ?」

 コートに付着しねとつく赤い霧をシルバースキンがきらめきながら粒子に変え自動的に浄化してゆく。毒ガスや硫酸などからも体を守ることのできる最強の防具は、その驚きの白さも決して譲ることはない。
 すぐそばにいたはずの少女がいない。KASの動悸が加速する。あの柱はなんだったのか、そして一瞬で立ち込めたこの霧はなんなのか。考えてはいけないと理性が警告したが、本能がそれを理解するほうが早かった。

「うわぁあああああああ!!」

 神人の腕が再度姿を消し、開いた穴から陽が差し込むと同時に霧も晴れてゆく。そこにあったのは浅い血溜まり。離れた先に見えるのは倒れた胸像。否。半身を失なった裸体の少女。何のためらいもなくKASはただその小さな身体を抱え上げる。

「わがまま言って、ごめんね……」
「メッじゃねーのかよ! ヒアウィーゴーだろ? ポジティブになれ亜美! そして俺!」
 まだ生きている。助ける方法はないか。普段使わない脳みそをフル回転させる。しかし医療技術のない場所で半身を失ってなおも生き続ける方法などこの核鉄以外に思いつかない。
 そして核鉄は既に己自身の心臓。もう外すことなどできはしない。他に何かなかったか。KASは歯噛みした。

「伝言……ピヨくんに。事務所に行って社長にみんなのこと……伝えてって。場所は教えてあるの」
「わかった! ピヨシートに必ず伝えるっ! だからお前もそれに同行してやれっ!」

 嘘をついた。
 ニコニコ動画のことを思い出したKASは既に二人がそれぞれ別の日本から来ていることももう知ってしまっている。元の世界に戻ってしまえば彼こと日吉若が彼女の世界の高木社長に会うことなどできはしないのだ。決して。

「それから……やっぱいいや」
「諦めんなこのスットコドッコイ! 俺が一瞬で別の核鉄を見つけてきてやる!」
 考えてもいないのに口から解決策が出た。核鉄が他にもあれば助かるかもしれない。

 だが、亜美は目を閉じて微笑んだ。それっきり口を開こうともしない。
 KASの抱えていた半身が、急激に軽くなった。

「……ここからが奇跡を呼ぶ男の本領発揮! T∀Sが神なら俺はザラキを使わないクリフトになる!」
 嫌な予感を吹き飛ばすように大声をあげ、長い地下壕をひた駆ける。未探索のこの場所なら隠し部屋相応の重要アイテムが眠っている可能性は高い。ひたすらに亜美を抱えたまま走る。走る。力の限り。
 そしてついに何もない通路を抜ける。その先でKASを待っていたのは割れたガラスを片付けた跡のある水びたしの大部屋と、その中央の壁近くに浮かぶ鍵穴のような黒い小さな謎の穴だった。

(まさかこれって、鍵クリアか?)

 自問自答する。どこへ繋がっているかわからない上にこれはほぼ間違いなく大切なアイテムである鍵を消費する場面。ただし迷っている暇はない。すでに大量出血者が生命を維持できる限界は過ぎてしまっている。

「ままよ!」
 ディパックから秘密の鍵を取り出し、鍵穴へ突っ込む。ニコニコで聴きなれた人工の歌声が何故か聞こえてくると同時に、いつもの鍵クリア同様暗い空間が拡大してゆく。すぐ正面にはワープスターの存在も確認できた。
「あれこそ俺にとってのスタートスター! もう少しだから死ぬな亜美!」

 が、彼の手にしていた亜美は元の空間に取り残されようとしていた。
「ちょ、どういうことだよ!? あいつを連れていけないなら俺だけ行くわけにはいかねーって!」
 広がった空間が今度は縮小してゆく。もう手を伸ばしても戻れない。何故、なんで一緒に入れなかった?
 ……認めるしかないとでもいうのか。彼女が既に生を止めていたことを。

(いってらっしゃい)

 空間が閉じる最後の瞬間、KASはその優しげな言葉を確かに聞いた気がした。
「ああもう……。行ってくるぜ!」

【双海亜美@THE IDOLM@STER 死亡】


【D-2 ワープスター/二日目・日中】
【KAS@KAS動画】
[状態]:重症(少しずつ回復中)、右拳粉砕骨折、お尻に火傷、全身に切り傷、強い決意と熱い闘志
[装備]:シルバースキン@真赤な誓い、洞爺湖の木刀@銀魂、レムーのリボン
[道具]:首輪探知機(残り電池80%)@バトルロワイヤル 、ルイージの帽子、
【DMカード】コカローチナイト(深夜に二度、昼に一度、日中に一度使用)
[思考・状況]
1.ワープする
2.ハルヒは絶対に許さない。
3.城に戻れたら、ハルヒ達の事を皆に話しつかさに木刀を渡す
4.でっていうを殺した大馬鹿野朗を倒す!
5.閣下の分も生きる。絶対に生き残る。
6.時間ができたら地下壕へ戻って亜美の遺体を回収する
7.谷口…………アリーヴェデルチ!
8.このクソゲーをぶち壊してボスのスットコドッコイを倒して土下座させて悪い奴以外全員生き返らせるぜ!!!!
9.笛が気になる。

※ニコニコ動画に関する記憶が完全に戻りました。
※核鉄
使用時以外は持ち主の治癒力を向上させる。
ある程度の制限がかかっているが、2個、3個と使用すれば、回復力は上昇する。
KASの核鉄は心臓を担っているため、核鉄状態では取り出せない。

※亜美の遺体はアンダーグラウンド・サーチライト大部屋内にとり残されました
※亜美のディパックは下半身ごと神人の拳によって消滅しました
※オメガブレードは剣の形態のまま同通路内に放置されています


「……生きとる。普段の般若心経のおかげやな。感謝感謝」

 切り株にだらりともたれかかったまま博之がつぶやく。
 もう動き回れるほどの余力は残っていない。例の気持ち悪い巨人の気配は遠くに感じるので空を飛べばまだ暴れているところを見られるかもしれないが、KASなら手伝わなくともあんなものに捕まらず逃げ切ってくれると信じたい。
 あれだけ驚異的な移動速度を持つ熱い男がハルヒのような馬鹿女に負けるはずはないのだ。

「悪いけどな。俺はもうしばらく動けんぞ」

 言って苔だらけの草むらに寝転がる。どこを骨折したかも自覚できないほど体全体の疲労が酷い。光の巨人といえば再放送の初代ウルトラマンかはたまたティガかという世代の博之だが、怪獣はあんなパンチを受けながら戦っていたのかと今更ながら尊敬した。
 見上げる空は人の気も知らないでと思いたくなるほど、何事もないかのように青い。
 その空を、見たくなかったものが横切った。

「だあっ!」
 無理やり跳ね起きて血と永久歯が1本ほど混じった唾を吐く。痛みをこらえながら再び翼を広げる。飛べた。なら戦うことだってきっとできる。この心が砕けぬ限り。だから叫ぶ。
「待てやそこのグレーターデーモンっ!!」


 彼方へ吹っ飛ばされたあと頭を強打しようやく意識を取り戻したデーモンは、神ハルヒと合流すべく空を飛び東へ向かっているところだった。そんなところへ突然地上から呼び止められたのだから驚く。その結果、全ての人格で返事をした。

「あらあら。博之さんじゃないですか。今度こそ殺してあげますよ」
「敵性因子の生存を確認。これより排除に移る。つーか今すぐ死ね」
「でもデーモンでいいよ。みんなそう呼んでるから」
「あなたを壊して、師匠はそのあとですね」

 意見はよほどのことがない限り常に一致。すなわちそれ破壊衝動の趣くままに。鈴仙の人格がまた表に出てきていようと、困る状況でないなら急いで再封印しようなどとは考えない。
 壊せる悦びは、分け合える幸福なのだから。


 呼び止めた博之に実は勝算はなかった。ただ、KASが神人だけなら華麗にかわしきれても、この厄介な攻撃を仕掛けてくる化物まで一度に相手させては間違いなく命を落とす。そう思っただけだ。

「まずったかもしれんな……これ勝てんぞ」
 こちらの純戦力は博之本人に戦えるだけの力が残っていないことを考慮すると青眼の白龍2枚だけ。詩音といいジーコといい妹ちゃんといい、このDMカードというものでデカブツを召喚した人間は大概近いうちに命を落としている。
 使用者の精神力や運のよさをごっそり奪い取る効果があってそれが死亡フラグを呼んでいる。そんな気がしてならない。

「来ないならこっちから行くよ!」
「使いたくないもんを無理に使うよりはまあね、逃げるとしますか!」

 神人とは逆、すなわち西へ飛ぶ。相手も見たところ体力はあまり残っていないようなのだ。運がよければ相手が先に力尽きてくれるかもしれないし、城から神人を倒すための増援が来てくれているかもしれない。
 どちらも無理だったならそのときはカードからこの強そうな龍を一気に召喚してしまえばいい。そう思うと少し気が楽になった。

 巨大な強化セラミックかと思われる太い槍の飛来を急激な飛行速度の低下でかわし、詠唱とともに発せられるディバインバスターなる悪魔が使うのはおこがましい意味の極太魔法ビームは顔面を蹴りつけて射線をそらす。
 ついでに飛んできた座薬はかわせそうな気がしたのでチョイ避けする。赤い瞳に怒りの色が見えた。

「頑張りますねー。うちの姫様にも見習ってほしいくらいですよ。だからとっととくたばれって言ってんだよこのクズがっ!!」
「ふざけんなこの多重人格デーモンが!」
 多重人格。何かがひっかかった。
 けれど相手に今以上に疲弊する様子はなく、援軍が来て助けてくれる気配もない。

「使うしかないようやの、この切り札を!」
「なにかな?」

 距離を確保しながら二枚のカードを天に掲げる。
「出でよ! ブルーアイズ!」

 しかし なにも おこらなかった

「え?」
「アーッハッハッハッ。ざまあないねぇ。惜しかったけどここまでだね」
 カード使用失敗の隙をついてデーモンは巨大な爪を博之の胴に叩き込む。ズンと深い衝撃を内蔵に受け、博之は膝元へ胃液を大量に吐き出した。
「な、なんで……」
 続いて両腕でこちらの両腕をものすごい握力で潰しにくる、骨の折れた音こそしなかったが皮膚から肉が弾け大量に血が滲み出す。こちらに切り札など使わせるものかという強い意思表示。
 もう神経が生きていないはずだ。手は固まったまま全く動かせない。

「もう一度見てみるといい。貴方は波長を操られ正常な認識を妨害された。だからとっとと惨たらしく薄汚い屍さらせやっ!」
 手にしていたカードを再確認する。ユニットカード「進化の繭」・魔法カード「融合」。何度見ても5枚持っていたDMカード中の戦闘力のなさそうな2枚だ。駄目すぎる。
 デカブツを呼び出してもいないのにそれを使おうとしただけで死亡フラグになってしまった。嫌な予感大的中だ。戦力を出せなかった以上勝ち目は残されていない。

 ……いや、本当に駄目か?

 お互いもう首輪はしていない。相手はデーモンで、ほぼ間違いなく多重人格。つまり一体の悪魔でありながらその意思はバラバラ。やってみる価値はあるかもしれない。

「魔法カード発動、融合。対象は永井博之・デーモン!」

 メガテン名物、悪魔合体。
 ただし悪魔と悪魔の通常合体ではなく、魔人と悪魔。かの有名なデビルマンを生み出すことのできるTRPG版くらいでしか使わない特殊ルールが適用されるかもしれない。それでもかまわない。
 合体ができさえすればたかだか25%ずつの意思になど負けるつもりはない。そして可能かどうかはこの魔法カードの性能にかかっている。

「え、だめ、そんな、ちょっと待」
「よっしゃ、ざまあwww」

 緑色の閃光が、人ならざる二人を包んだ。



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