第一次ニコロワ大戦 俺たちは勝てる ◆jVERyrq1dU




そろそろか……

巨大な鋼鉄のロボットに乗り込んだ老人は静かに思索に耽る。
それにしても素晴らしい兵器だ。いくら部下の信頼を得られていないとしても、やはりそこはピエモン。
やる時はしっかりやってくれる男だ。

「ジアース……次の攻撃目標はNice boat.だ」

コイヅカの思考に対応し、ジアースが巨体を運動させる。急ぐといっても、ジアースは構造上早歩き程度が限界である。
しかし、その分ジアースは巨大。巨大故に速度自体は怖ろしいほどに速い。

ふと、コイヅカは足元にいる何かを見つけた。二匹いる。城の連中だろう。
やはりしぶとい。ニコニコオールスター、例え何度削除しようと、奴らに惑わされた愚かな信者どもが何度も再うpを繰り返す。
簡単に殺せるとは元々思っていなかった。

テニミュのピヨシートと盗んでいきましたシリーズのアリスか……
良かろう……ではそろそろ、殺戮の段階に移るとするか……


「やっぱり、目の前にすると大きいわね……」
ヘルパーのコックピットに跨ったアリスが一人呟く。
地上では日吉が、ひらりマント、サテライト30を装備しジアースの前に仁王立ちしていた。
二人の存在はジアースに比べるとあまりに矮小、あまりに小さな存在だ。

ジアースが接近してきた。かなり速い。巨体故に遅く見えるが、本来のスピードはもっともっと速いのだろう。


「信じろ……」

日吉は誰に言うでもなく、口を開いた。

「俺達は勝てる!!!」

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
日吉はジアースへと駆けだした。アリスもそれに合わせ、ジアースへと突っ込む。
特攻、そんな言葉が二人の脳裏にちらついた。もしかしたらその通りなのかもしれない。
しかし、引くわけにはいかない。

ジアースがあくまで見た目の上ではゆっくりと、右腕を後方に引いた。
そして、日吉とアリスに向けて、巨大で尖った右腕を突き出した。
不気味に遅く見える……

「日吉ィィーーーッ! 回避!!」
「わかってるよッ!」
アリスはヘルパーを動かし、日吉は懸命に走り、ジアースの拳が落ちてくる空間から逃げる。

しかし────

「何やってんのッ! もっと速く!」
巨体故に、拳がもたらす破壊空間は恐ろしく広い。アリスはなんとか逃げ切ったが、生身の体でそう易々と逃げ切れるものではない。
それはいくらテニヌプレイヤー、そしてボブ術使いであっても同じ事だった。

アリスはジアースのコックピットと思われる場所に光弾を撃つ。
チュンチュンチュンという乾いた音が響いたが、ジアースは全くの無傷。
アリスは諦めずに撃ち続ける。

右手が地面を切り裂く。まるで隕石が直撃したかのような轟音と衝撃がロワ会場を襲う。
地面が捲り上がり、土砂と巨岩が遥か上空へ巻き上がる。巨大な巨大なクレーターが出来上がっていた。
アリスはまるでこの世の終わりのようだと思った。

日吉が言ってた通りに、関節攻撃────

日吉の安否など気遣っている暇などない。アリスはコックピットへの攻撃を諦め、ジアースに目立った関節はないかと探す。
ジアースの口に当たる部分に、再び光が集まっている事にアリスは気づいた。

今度は……どこに向けてッ!?

ジアースが向いている方向には何もない。ただ空が広がっているだけだ。
いや、何かいる。小さな小さな点みたいな何かが。それは日吉だった。
いくら走ってもジアースの攻撃を避けきれないと気づいた日吉が、咄嗟の判断で飛び上がっていたのだ。

「アリスッ!」
もうッ世話が焼けるッ!

ハンドルを切り、アリスはヘルパーを日吉に向けて飛ばす。
彼の元に行って何か出来るかは甚だ疑問だ。しかし、このままでは日吉は間違いなくあのレーザーで消されてしまう。
どうにか助けられないものかと、そんな希望を胸に秘め、アリスは日吉へと接近する。

ジアースに光が集まる。

「掴まりなさいッ!」
超スピードで空中を疾走する。掴まれと叫んではみたが、無理があることは重々承知だ。
こんなスピードで走るヘルパーに掴まれというのだ、どう考えても無理がある。そのまま轢かれて死んでしまうかもしれない。
しかし、あのレーザーの直撃を受けるよりは生き残る可能性が高いはず。

「くそぉ!!」
空中で日吉は、ヘルパーに────

ジアースにエネルギーが溜まった。パウ!とレーザーが発射される。
遥か遠方の山を一つ、跡形もなく吹き飛ばした。


「はあ……はあ……」
「だ、大丈夫、日吉……」
コックピットから顔を出し、質問する。ヘルパーの上に、日吉が座っていた。
ヘルパーはそのままゆっくりと旋回し、ジアースの脇に回り込む。

「よく、無事だったわね……普通死ぬわよ」
「お前は助けるために来てくれたんじゃねぇのかよ」
悪態を吐く日吉。それはそうだけど……まさか無傷で済むとは思いもしてなかった。
「俺もよくわかんねえ。なんか……土壇場で何かしたような……」

まさか、無我の境地か? 日吉はふとそんな事を思った。

「とにかく、あんたはそのままそこに掴まってて。このまま回り込んで……アレの側面を二人で奇襲してみれば……」
「勝機はあるか」
「多分……」
アリスの不安交じりの返答に日吉を顔を歪めた。
日吉は知らないのだ。確実に戦力になってくれると思っていたスターシップの集中砲火。
コックピットに向けて我武者羅に撃ち続けた。しかし、ジアースが傷ついた様子は全くない。
規格外のロボット……いったい、どれだけ規格外なのだろうか……

「アリスちょっとぎりぎりまでゆっくり行ってくれないか? 攻撃に移る前に、確かめたい事がある」
「いつ……気づかれるか分からないのよ?」
日吉の突然の申し出に、アリスは冷静に受け答えする。ジアースに比べればハエのような存在だがいつ見つかるか分かったものではない。
次の瞬間にも見つかり、叩き落とされる。そんな光景が簡単に想像できる。

「頼む……」
日吉の声は低く、決心に満ちている。
「……分かったわ」
仕方なく了承するアリス。


日吉はヘルパーの上で瞑想する。
さっきのは何だ。ヘルパーにぶつかりそうになった瞬間。体が機敏に反応して、ヘルパーに飛び乗った?
俺は運動神経には自信があるが、そんな超人染みた事出来るはずがない。
となると、やはり無我の境地か? 無我の境地というのは、身体能力を向上させる類のものだっただろうか……
分からない……分からない……
あんな機敏な動き……俺に出来るはずがない。どれだけ修業を積んでも、出来る気がしない。

それが可能になるのが、無我の境地……か?

いや、待て待て。俺は確か、あれほどの動きが出来る男を一人知っている。
果敢に戦ったが、下剋上出来なかった男。そうだあいつだ。

スターシップはゆっくりと飛行し、攻撃するポイントを探る。どこか、どこか弱点があるはずだ。

日吉は自らの体を凝視する。何かが見えた。
高貴なオーラ。圧倒的な強さを誇り、礼儀を弁えた者のみが獲得できる世界最強のオーラ。
そのオーラを纏う者は日本人の誇りであり、最強の証しとも言える。
扱い方を一歩間違えれば簡単に修羅の道に落ちる、そんな魔性の力でもあるのだが。

これは────KIだ!!!
間違いない。あのデブ助の力の源。そうか、戦った相手の力を受け継ぐ、それが無我の境地の、真の力!

ジアースが突然、首の角度を変え、こちらに砲口を向けた。
もうエネルギーの充電は済んでいる。まずいッ!

パウっと、レーザーが発射される。

「避けろアリスッ!」
「分かってるわよッッ!!」
レーザーを間一髪避けきる。そのままヘルパーをジアースの右肘へと飛ばす。
狙いはやはり関節しかない。それ以外に勝機があるとは到底思えない。

「右肘ッ! 同時に攻撃するわよッ!」
「おう、任せとけアリスッ!」
アリスは、日吉の口調が何故か自信に満ち溢れたものに変わった事に気づく。

あのデブ助には負けちまったが、俺はまだまだ死んでいない。
ここから這い上がればいい。このロボットを倒して、なんとしてでも────

「猫駆除するッッ!! しゃあッ!」

アリスが攻撃を開始すると同時に、日吉はヘルパーを蹴ってジアースの右肘へと飛ぶ。
そして────

「うおおおおおおッ! BUCHIKAMASHI!!!」

YOKODUNAが日吉を倒す時に用いた技。BUCHIKAMASHI。
それをジアースの関節部分に向けて、思い切り放つ。さらにアリスが乗ったヘルパーによる集中砲火。
日吉はジアースの二の腕部分に着地し、体勢を整え、攻撃が効いたかどうか見守る。

パゥッ!

完全に油断していた。少しでも効いたと思い込んでいた。
アリスも日吉も、砲口の死角に潜り込んでいたためレーザーの直撃は避ける事が出来た。
しかし避けられる事くらいコイヅカは承知の上。わざと地面に向けてレーザーを放ち、二次災害を巻き起こす。

アリスの乗ったヘルパーが、レーザーによって引き起こされる爆風と、舞い上がる土砂によって大きく煽られる。
それは日吉も同じ。吹き飛ばされないようにジアースの巨腕に力いっぱい掴まる。
日吉には土砂や岩を避ける余裕などない。それらは日吉に直撃し、少しずつ少しずつ彼の命を削っていく。

大きく煽られたヘルパーはジアースの正面へと炙り出されてしまう。
ジアースが巨腕を繰り出した。日吉への揺さぶりも兼ね、右腕で攻撃する。
アリスは大きく揺さぶられたため、ヘルパーの内部で失神寸前である。それでも何とか意識を繋ぎとめ、回避運動へ移る。

巨腕は恐ろしいスピード、そして質量を持って、アリスに襲いかかる。
まず一匹。コイヅカがジアースの内部でほくそ笑んだ。
ヘルパーに巨腕が直撃する。

ひらりっっ

「何ぃッ!?」

ジアースの攻撃がヘルパーに当たったと見えた瞬間、ヘルパーが弾かれるようにして巨腕を回避した。
馬鹿な……コイヅカは驚愕する。何が起こったのか冷静に思考する。
気づいた。ヘルパーの、先ほど日吉が座っていた部分にひらりマントが括りつけられている。
なるほど、ひらりマントによって、ヘルパーは回避出来たのか。

ならば、ヘルパーを下から攻撃するまでだ。
ひらりマントはヘルパーの上部に括りつけられている。下方からの攻撃には耐えきれないはずだ。

その時、ジアースが大きく揺れた。側面から強力な攻撃を受けたようだ。
見ると、日吉がジアースの腹に当たる部分にTSUPPARIを仕掛けたらしい。
おのれ、あれはYOKODUNAの技。まさか日吉、無我の境地に目覚めたか……

体勢を整え、左腕でヘルパーを殴りにかかる。アリスに避ける術はない。
しかしまたもやジアースは日吉のTSUPPARIに揺さぶられ、狙いを外してしまう。

まずは日吉を片づける方が先か……

右腕を思い切り運動させ、地面を殴りにかかる。
こんな所で振り下ろされてはたまるか、と日吉は懸命に掴まる。
その時ヘルパーが空を駆け、ジアースの攻撃が及ばない範囲を縫うように飛び、日吉へと向かう。

右腕がまたもや地面に巨大なクレーターを作り上げる。しかし日吉が叩き落された様子はない。
すでに自ら飛びついていた。救出に来ていたヘルパーに。にやりと笑みを見せつけるアリスと日吉。

案外、なんとかなるかもしれない。小ささを生かし、ジアースを翻弄する。
そしていつか破壊。もしかしたら、もしかしたら────

「ちっ……」
軽く舌を鳴らし、コックピットから二人を睨むコイヅカ。
再度攻撃を仕掛けようとした時、またも側面からの衝撃に襲われる。日吉のTSUPPARIではない。
また別の衝撃。これはミサイルか。今度は……何だ……!?


「アリスちゃん!日吉さんッ!」
「レナ!」

思わぬ再会だった。つかさが上手く伝えてくれたのか、それとも自発的に駆けつけてくれたのか。
突如飛行してきたNice boat.の上にレナが立っていた。
Nice boat.にはミサイルなど大量の兵器が搭載されている。それをジアースに向けて放ったのだ。

「ぽよぉぉーーーーーーーーッッ!!」

そして、Nice boat.の影から、つかさが乗って行ったスターシップが現れた。
幼女形態のカービィがちょこんと乗っており、空を自由自在に駆け回る。
つかさがNice boat.の上で手を振っていた。彼女は見事、自分の仕事を果たしたのだ。

カービィのスターシップが疾走し、ジアースの頭の上を通過する。
その時、スターシップから何かが飛び降りた。

「行くわよレイジングハート!」
霊夢だった。奇抜な格好で魔法の杖をジアースに向けて構える。
「スターライト……」
そして、極太のレーザーをジアースのコックピット目がけて発射。

「ブレイカァァーーーーーーーーーーーッッ!!」

ジアースは直撃を喰らい、大きくバランスを崩す。それを見た霊夢は口角を吊り上げる。
本当なら本来のスタイル通り、弾幕で削り殺したいところだが、ジアース相手ならそれは難しい。
あれだけの巨体。数で攻めても仕方がないだろうとの判断だ。
それ故に、スターライトブレイカーを放った。

「カービィ!」
霊夢が落下しながら叫ぶ。それを聞き、カービィが霊夢の落下してくる位置にスターシップを制止させる。
霊夢がスターシップの上に着地すると一目散にジアースから離れて行った。


「すごい……」
駆けつけてくれた仲間達を眺め、アリスは呟いた。
レナ、カービィ、つかさ、霊夢、日吉、そして私。これだけの仲間達がいれば、きっと────
ジアースを睨みつける。あまりに巨大だが、奴は一人。私達は6人。
結束の力、私たちならきっと────


「信じよう、皆!」
レナがNice boat.から身を乗り出し叫んだ。


「私達は────勝てるッ!」


「「「「「おおッッ!!」」」」」


レナ以外の5人が吠えた。勝つなんとしても勝つ。
どれだけ規格外のモンスターが出てこようと、負ける訳にはいかないのだ。

スターライトブレイカーの直撃を喰らったため、ジアースの頭部は爆炎に包まれていた。
それがうっすらと消えていき、無傷の、ジアースが現れた。
霊夢は動揺を隠しきれない。全力全開の攻撃すらもジアースには効かなかったのだ。


『聞け!オールスターども』
マイク越しのくぐもった声が大音量で聞こえてくる。
狂気に満ちた老人の声。主催者の二人はこんな声ではなかった。とすると、誰だ?

『いくらでも結束するがいい。いくらでも仲間を掻き集めるがいい。
私はたった一人で貴様らを全滅させてみせよう。私は止まらない。貴様らを根絶やしにするまで止まらない』

『いいか? 私が本気になったからには────』
ジアースが体勢を整え、いかにもなファイティングポーズをとった。
尖った拳を威圧的にこちらに向けて、バランスが整うよう両足を前後に軽く開いて……


『────今日、ニコロワは終了する』


ニコニコオールスター全滅という結果を残して、とコイヅカは続ける。
ジアースが今、完全なる戦闘態勢に入った。


「来るぞッ!」
ヘルパーの上で日吉が叫ぶ。ジアースが右拳を突き出してきたからだ。
特に誰を狙うというわけではないようだ。老人の狙いは分かってる。

「お前ら全員もっと上空に避難しろぉッ!」

次の瞬間、ジアースが地面を抉り、大量の土砂と巨岩を撒き散らす。
アリスと日吉の乗ったヘルパーと、カービィと霊夢の乗ったスターシップは器用に障害物を縫うようにして避ける。
しかしレナとつかさが乗ったNice boat.は避けきれない。

「カービィ!」
アリスは咄嗟に叫ぶ。土砂などを光弾で撃ち、Nice boat.を守ろうというのだ。
カービィは了解を示す。

巻き上がる土砂、それらからNice boat.を守るスターシップ二隻。
スターシップの上には、霊夢も日吉も乗ってはいなかった。
Nice boat.もただ守って貰っているだけではない。
レナはミサイル、レーザー砲など、船に積まれたありとあらゆる武装の準備を進めた。

「しつけえんだよッ!何度も同じ手をッ!」

日吉はまたもジアースの体に張り付いていた。KIを纏い、攻撃を仕掛ける。
その上空で、霊夢が空を飛行し大技の準備を始める。

ジアースが左腕を横薙ぎする。狙いはNice boat.
今まではスターシップのスピードもあり、何とかジアースの攻撃を避けてこられた。
しかし、Nice boat.のスピードはスターシップに比べると遥かに遅い。攻撃を止めない限り、間違いなくNice boat.は破壊されるだろう。
跡形もなく────


(行くよ……みんな……)

「一斉攻撃!!! てえええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーェェッッ!!!」


レナの合図と共に、日吉が、霊夢が、カービィが、アリスが、そしてNice boat.に備わる全ての武装が一斉に火を噴いた。
狙いはたった今レナの眼前に迫っているジアースの左腕の肘関節。
日吉のKIを纏った一撃が、霊夢のディバインバスターが、スターシップの光弾が一斉に命中する。

「くっ……何故動く左腕にこれほどまでに正確に攻撃出来る!? こ、こんな奇跡が……!」
コイヅカが悲鳴にも似た叫びを上げる。

「その通り、奇跡だ! 俺たちならこの程度の奇跡、いくら起きても不思議じゃねぇッ!」
日吉は味方からの攻撃を避けるため、ジアースを駆けおりる。
そしてついに左肘にNice boat.の一斉砲火が届いた。

レーザー、ミサイルがごちゃまぜに肘へと突き刺さる。凄まじい爆音と爆風がジアースを中心に放射状に広がっていく。

ガキン、と金属的な何かが折れる音がした。
空中で静止する霊夢は見た。ジアースの左肘から先が地面に落下していく光景を

「やった……」
肘から先を失ったジアースの横薙ぎはNice boat.に命中せず、むなしく空を切る。


「やったよみんなァァーーーーーーーッ!」
レナは叫んだ。力を合わせばどうにでもなる。例え相手が巨大ロボットでも。それを証明できた。
数秒後、ジアースの左腕が地面に落ち、大地を揺るがす。

「行くぞお前らァァ! 次は右腕だ!!」
「「「「「おおッッ!!」」」」」


いけると思っていた。力を合わせれば勝てる。例えどれだけ強力な敵が相手でも戦える。
6人が6人ともそう思っていたし、それを疑う人間などいなかった。
闘志の炎に燃え、惨劇の運命打開へと突き進むはずだった。そのつもりだった。
────この時は……


スターシップ二体がジアースのコックピットを集中的に攻撃。破壊しようというのではない。
注意をひきつけるのが狙いだ。しかし、ジアースはこれまでにとった事のない、予想外の動きを見せた。
右足を後方へ引き勢いをつけ、大地に落ちた自身の左腕を思い切り蹴りあげる。
大地が捲り上がるのと共に、跳ね上がるジアースの左腕。それはゆっくりと弧を描き、Nice boatに向けて──

アリスは大口を開けてカービィの名を叫ぶ。自軍で最も戦力を有しているのはNice boatである。
なんとしても守り抜かなければならない。カービィは瞬時に反応し、アリスとともに蹴りあげられた左腕を破壊しようと光弾を放つ。
放つ、放つ、放ち続ける。しかし破壊する事には至らない。関節ではなく、硬い装甲への攻撃。
スターシップだけでは傷一つ付かない。

レナはレイジングハートから教えられた通りに船を動かし必死に回避する。
つかさは飛んでくる左腕を破壊するため、兵器を使用する準備にひた走る。
間に合うはずがない。二人ともそれはなんとなく分かっていた。でも諦める事など出来るわけがない。

左腕がゆっくりと放物線を描き船へと向かって行くのを、日吉と霊夢は遠くから目撃する。
日吉はジアースを蹴って船へと飛び、霊夢は空を滑空し船へと向かう。間に合わないのは誰の目を通しても明らかだった。

「レナ……つかさ……」
アリスはぎりぎりまで左腕破壊を目指し、光弾を放ち続けたが、到底歯が立たない。
このままではアリスまで巻き込まれてしまう。ぎりぎりの、本当にぎりぎりの所まで待って、アリスは回避運動に移る。

カービィは何を思ったのか、逃げすに船へと突っ込んで行った。
船のデッキにはつかさが右往左往していた。カービィがつかさの目の前でスターシップを制止させる。
つかさは無我夢中でカービィの乗る船に飛びついたのと同時にカービィはスターシップを最大まで加速させ、逃げる。

その直後、ジアースの左腕がNice boatの後方半分を抉り取った。
瞬時に回避へと移ったレナの好判断がなければ、Nice boatはその全てをバラバラにされていただろう。

しかし、どちらにせよ結果は同じ事。Nice boatはバランスを崩し、大地へと落下する。
数刻後、大爆発と共にNice boatが地上へ墜落した。さっきから何度も見たきのこ雲がまたもや現れる。


「あ……あ……レナ…ちゃん…」
カービィの傍らでつかさがレナの名前をぶつぶつ呟いている。
顔面は蒼白で、唇は青白い。死人のような顔をして大爆発したNice boatを凝視した。

「レ…レ…レナちゃん? レ……レナちゃんッ!!」
漸く言葉を取り戻し、つかさは大声を上げた。しかし返ってくるのは沈黙ばかり。
レナは一向に姿を現さないし、声も聞こえてこなかった。

「レ……レナ~」
この時、我を失っていたのはつかさだけではない。
その傍らでスターシップの操縦をするカービィの心もまた、大きく揺さぶられていた。

そのためなのだろうか、記憶を取り戻した星の戦士がジアースの攻撃に気が付かなかったのは……

「カービィッッ!!」
霊夢が叫ぶ。その叫びによってカービィが平静を取り戻した時、ジアースの右腕はもう目の前にまで迫っていた。

まるで煙の如く、カービィの乗ったスターシップは掻き消えた。
残骸すら残さない。超質量を持ったジアースの圧倒的破壊力である。
勿論、つかさもカービィも消失していた。死体すら残さない。完全なる破壊。
つかさの命もカービィの命も、ジアースを前にしてみればこんなものだ。簡単に消えてしまった。

「そ、そんな……いきなり、三人も……!」
ヘルパーの中でアリスが悲鳴を上げる。
レナ、カービィ、つかさと立て続けに仲間達が死んでしまった。その事実はアリスの心を深く抉る。
「血、血すら……残ってない」
つかさとカービィの死体は跡形もなく消えたのだろう。
日吉は今更ながら、ジアースの持つ破壊力に本当の意味で気づいた。

「ディバインバスター!!!」

霊夢がジアースの隙を突き、コックピットに向けてディバインバスターを放った。
狙い通り直撃する。

「やった……奴は油断していた……今度こそ」

そう長くは飛んでいられない。霊夢の体力も限界に近付きつつある。
霊夢は今度こそジアースのコックピット部分を破壊したと予想したが、残念な事にその予想は外れる。
ジアースが爆炎の中、霊夢に視線を向ける。さっきまでと全く変わっていない。
霊夢の全力を二回当てても結果は同じ。ジアースには傷一つ付かなかった。

そしてジアースは次の攻撃を繰り出す。
アリス、日吉、霊夢。残った三人の心中は先ほどまでのように希望に溢れてはいなかった。

 ▼ ▼ ▼

先ほどから西の方で派手な戦闘、いや戦争というべきか、が行われている事は、遊戯と博之は勿論ハルヒ達も気が付いていた。
ジアースが起こす轟音や衝撃をお互い無理やり無視し、今までほぼ一進一退の戦いを繰り広げてきたのだが。
ハルヒはもう限界である。ジアースの衝撃波がこちらに伝わるたびに戦闘が一時中断される。こんなの耐えられるか。

神となった自分がこの世で最強のはず、それがなんだあのロボットは……
明らかにハルヒの神人のパクリ、二番煎じ。ハルヒの堪忍袋は限界である。

「キ……キキィィィィィィィィィィ!!!」
「か、神! どうしたんですか!?」
突然、頭を抑えつつ狂声を張り上げたハルヒを心配し、永琳が思わず声をかける。

「チャンスだ博之さん!」
「まかせろ!」
チャンスとばかりにハルヒ達へ突進する蛾。背中には遊戯を乗せていた。
ハルヒは神人の拳で思い切り地面を殴りつける。土砂や岩が舞い上がり、博之達を妨害する。
神人が殴りつけた地面には大きなクレーターが出来ていた。しかし、ジアースが作り出すクレーターに比べると遥かに小さい。

「キェェェェェェェェェェ!」
「か、神、落ち着いてください!」
永琳がハルヒの肩を揺さぶる。異変に気づいた古泉もハルヒの元へと向かう。

「こ、これが落ち着いてられるもんですか。何よアレ!? どう見ても神人のパクリじゃない!!
どうなってんのよ、ええ!? 私を差し置いて、さもオリジナルです、って感じに暴れ回りやがってぇぇ」
永琳の胸倉を掴み、口の中に偶然拾った石を押し込んでいく。永琳の顔が次第に青くなっていく。

「あっ、く……」
「抵抗するんじゃないわよッ! 少しの間ストレス発散させなさいッ!あんたどうせ再生するんでしょ!?」
こんな事を言われては抵抗しようにも出来ない。味方だと思って完全に油断していた。
そうだ……神の力は本物だけど、ハルヒは誰よりも残虐なのだ。油断していた。

「キキィィィィィィィィィ! ふざけやがってぇぇぇぇ」
さらに力を込めて首を絞める。永琳の頬を何度も平手打ちする。
「止めて下さい涼宮さん!」
古泉が止めに入る。ハルヒの肩を掴み、懇願する。

「ふんッ! もういいわ。あんたみたいなクズを虐めたって欠片も面白くない!」
永琳の体を乱暴に突き倒す。永琳はバランスを崩し、地面に顔から倒れこんだ。
古泉が永琳を引き起こし、大丈夫ですか、と声をかける。

永琳の顔は青くなっている。何の抵抗もしなかったからだろう。本来の永琳ならこんな事にはならない。
古泉はさすがに、この時ばかりはハルヒへの殺意を隠しきれなかった。
ハルヒを睨みつけようとした矢先、永琳が口を開く。古泉の身分不相応の怒りを正す叱咤。
「駄目よ古泉……全てを……みんな元通りにするんでしょ?」
こんな事を言われては、矛を収めざるを得ない。

「キィィ、ああもうとにかく遊戯と蛾が邪魔!」
永琳などすでに思慮の外、ハルヒはつまらない遊び道具を放置し、次の思考に移る。
簡単に殺せると思っていたが、予想外に手強い。ハルヒのストレスは溜まりっぱなしだ。

それにしても遊戯達はどうした……なかなか襲いかかってこない。さっきの神人の一撃で死んだのだろうか。
いいや、そんな事はないはずだ。


「やっぱり……ですか」
遊戯は声のトーンを下げ、言う。
「そりゃああんなもんに勝てるわけないわな……」
少女形態に戻った博之が、元のおっさん声で言った。彦麿はあまりの違和感に顔を歪める。

「と、とにかくお主達も来てくれぬか。多分見えていたと思うが、さっき船がやられてしまった……」
「だけど……ハルヒ達をこのまま見過ごすわけには……」
遊戯の懸念を聞き、彦麿は自信ありげに胸を張る。
「私に任せてくれ。考えがある。とにかく……今はハルヒ達よりあのロボットの方が驚異なのだ」
「……考えとは…いったい」

彦麿は遊戯に一発逆転の可能性を秘めた策を教える。しかし遊戯はそれを聞いてもいま一つ、納得のいかぬ表情。

「平気なの? あいつら……意外と頭が切れる。彦麿さんの策なんて、逆に利用されるかもしれない。
いや、そもそも策に乗ってくれるかどうか怪しい……」
「案ずるな遊戯どの。元より死は覚悟の上。順序を追って理を説けば、連中も納得するはずだ……
そう、奴らにとってもあのロボットは脅威なのだ」

顔を向け合い、彦麿の策に乗るかどうか瞳で相談する遊戯と博之。
彦麿はそんな二人を黙って見守る。乗ってくれないならそれはそれで構わない。
自分よりは頭が回るであろう遊戯の意見。素直に従おう。
しかし、ハルヒ達よりもあのロボットの方が強大だと思っているのなら、この作戦に乗るはずだ。
乗るしかない。

「分かったよ……今からみんなの援軍に向かいます」
どうやら分かってくれたようだ。博之が蛾の形態に変化し、遊戯を背中に乗せる。
「彦麿さん、奴らは貴方が思っている以上に残酷だよ。どうか気を付けて……」
別れの言葉として、遊戯は彦麿の安全を気遣う。気遣うべきなのはむしろ私の方だ。
私には力がないから、こうやって裏方として奮闘するしかない。博之のような前線で活躍する力を持った人間。
彼らのようなのが、真に生き残るべきなのである。私は、捨て駒で構わない────

遊戯と博之を見送り、私は踵を返す。さて、これは私の、私の人生の中で最大の戦いとなるだろう。
上手くやれば、水が上から下へ流れるが如くだ。必ず上手くいく。ハルヒの怒りを買えば……いや、絶対にそんな事してたまるか。
私の考えた策略、それはハルヒ達と一時的な同盟を組む事。巨大ロボット打倒のための同盟。
奴らもあれには脅威を感じているはずだから、私さえミスをしなければ必ずうまくいくはずだ────

彦麿は辺りを見回す。すぐにぼーっと突っ立っている神人を見つけた。
隠れるつもりなど毛頭ないらしい。全く、大した自信である。

勿論、ハルヒ達を許すつもりはない。しかし、今はハルヒ達よりもあの巨大ロボットだ。
Nice boatがやられ、つかさの乗った戦闘機がやられ、今、我々はかつてない苦境に立たされている。
利用できるものは何でも利用する。幸い、あの巨大ロボットはハルヒ達にとっても倒さなければならない敵だ。
大丈夫……きっと……大丈夫だ。

彦麿は神人に向けて走り出す。神人は大きすぎるので正確には分からないが、距離はそう離れていないはず。
全力で走ればすぐにハルヒの元にすぐ辿り着けるはずだ。

「……これは、いったい?」
しかし、予想外の事が起こる。彦麿が走り始めた直後、神人は跡形もなく消えてしまった。
彦麿はちょうどいい目印を失い、困惑する。神人がいた辺りに行ってみたが、すでに誰もいなかった。

ハルヒはどこへ……?

「くそっ!」
彦麿は走りまわってハルヒ達を探す。どこにも見つからず、途方に暮れる。
彦麿はハルヒ達と話し合い、ジアース打倒のため、一時的な同盟を結ぼうと考えていた。
あの巨人が味方になれば心強い。しかしハルヒはいない。

彦麿は絶望を感じ、ふと、山を見る。
気分が高ぶっていた所為だろうか。これまでずっと見過ごしてきた、ある事に気づいた。

これは……もしかして……いや間違いない。

 ▼ ▼ ▼

場面変わってここはクッパ城。
プロのロリコン、すなわちプロリコンとして名高い一匹のデジモンがクッパ城の警備に当たっていた。
その時である。クッパ城の天井をぶち破り、何かが降ってきた。

げぇっあれは……

何故こんな物が落ちてきたのか分からない。それはプロリコンが最も嫌いな、ガチムチの銅像だった。
プロリコンは汚らわしそうなモノを見るように目を細め、銅像の横を素通りした。
いくら緊急事態とはいえガチムチに関わっていられるか!全く持ってゆとりである。

しかし、プロリコンの思惑に反し、ガチムチの銅像は何故かかあいい少女へと姿を変える。

「!?」
さすがに驚かざるを得ない。銅像がいきなり可愛すぎるおにゃのこに変わったのだ。
しかしそこはやはりプロのロリコン。即座に思考を戦闘モードへと切り替える。

ほうほう……なかなかの貧乳だ。うーむ……この全く発達していない体……素晴らしい。
このおにゃのこが眠ってる間にいっぱい触っちゃおうかなー

「親方!女の子が降ってきたよ!」

ちっ!どうやらこのおにゃのこを見つけたのは俺だけではないらしい。
プロリコンは後方を振り返る。そこにはロリコン界の重鎮、様々なロリコン達から親方と称される伝説のロリコンがいた。
さすがのプロリコンもこれには萎縮する。そそくさと親方に道を譲る。親方の舎弟までプロリコンの前を素通りするのが気に食わない。

「ふむ……これは上質のロリだ。素晴らしい……」
親方が値踏みするようにおにゃのこの体をぺたぺたと触る。
軽々しく触った所為だろう。おにゃのこは目覚めた。

「ぽよ……ここはどこ?」
可愛らしい声で親方に質問する。
「クッパ城だよ。お穣ちゃん」
にこりと親方は微笑んだ。うまい男だ。子供を安心させる術を心得ている。
その裏にどんな陰謀が渦巻いているかは、おにゃのこには知る術もないだろう。

「クッパ城……? マルクいる?」
「マルクさんかい?勿論いるよ」

はて……このおにゃのこは我々の戦友でもなければ、ロワ参加者でもない。
文字通り急に降って出てきた存在だ。どうしてマルクたんの事を知っているのだろう……

「おい……見ろよ」
「ああ、かあいいな」
「ハァハァ……」
「ゴクリ……」
「たまんねえ」
「ふぅ……」
「マルクたんより可愛い」
「なんだとてめえケンカ売ってんのか!」

プロリコンが周りを見渡すと、マルクの護衛を務める者と、オペレータールームで働く者以外の、ほぼ全てのデジモン達が集まっていた。
噂は加速的に広まり、下っ端デジモン達の間にこのおにゃのこの存在は知れ渡ってしまったのだろう。

「マルク……!? やっつけなきゃ」
おにゃのこが突然こんな事を言い出した。デジモン達の間に衝撃が走る。
本来なら、マルクたんの敵として即座に排除するべきなのだろう。しかし、俺達はマルクたんの配下の以前にロリコン。
プロリコンが予想した通り、おにゃのこに襲いかかるデジモンは一匹もいなかった。
みんな彼女が可愛いのだ。

「そうか……だったらおじさんが手伝ってあげよう」
親方がとんでもない事を言い出した。
「見ろよ……親方が……」
下々のデジモン達の間に再び衝撃が走る。親方は鞍替えをしてしまったようだ。

ここまで露骨な行動に出た親方だったが、不思議と誰も彼に文句を言わなかった。
彼のこれまでの栄光が反論を防いでいたというのも無論あるが、デジモン達の間には一つ気になる事があったのだ。

あれ?もうバトルロワイアルどころじゃなくね?Bの野郎は勿論だけど……俺達このままマルクたんに従っててメリットあるのか?
ファンタスティックフォーやら少数派どもが城に攻め込んできたら終わりなんじゃね?

と、言う事である。つまり、もう先は短いんだから好きにやりたい放題したい。
そんな思いがデジモン達の意識の根底にはあった。
だから親方はあのおにゃのこに鞍替えしたのだ。おそらくマルクたんよりも可愛いと感じたのだろう。

親方を切欠に、堰が決壊したかの如くロリコンどもがおにゃのこに群がる。
プロリコンはマルク派であったため、唇を噛みしめ目の前の光景を眺めた。

次第次第に空から降ってきたおにゃのこの信者が増えていく。マルクよりもかわいいから俺はこっちにするぜー
もはや最低である。プロリコンは手を上げ、マルク派のデジモンを集める。
くそ……みんなかなり迷っているようだ。表情からマルクたんへの愛情がいまいち感じられない。

お、おのれ~~~~~~~~


カービィは群がるデジモン達を不思議そうな眼で見つめる。
折角助かったのにこれはどういうことなんだろうなー。

ジアースがカービィを殴る直前、カービィはコピー能力、ストーンを使ったのだ。
変身している間は絶対無敵なストーンでジアースの攻撃を耐え、吹っ飛び、そして城の周りを覆う結界をも突き破ったのだ。
カービィは銀河に願いをの記憶を取り戻した。つまり集めていたデラックスの使い方も思い出していたというわけだ。
ちなみにカービィはストーンを含めて、五つのデラックスを集めていた。
うまく使えばマルクを倒す事も可能なはずだ。はずなのだが……

カービィの周りに、はあはあ言いながら群がるロリコンども。
まずはこいつらに対して何らかの対応をとるのが先決だろう。

【クッパ城 /二日目・夕方】
【カービィ@星のカービィ】
[状態]:左腕爆破、全身にダメージ、胸部から腹部にかけて切り傷(治療済み)
[装備]:なし
[道具]:支給品一式(食料全消費)、ねこ鍋@ねこ鍋
[思考・状況]
1.これどうなるの?
2.マルクを倒して殺し合いを止める

※マルクたんからカービィたんに乗り換える下っ端デジモンが急激に増えています。
 マルク派のデジモン達はカービィ派のデジモン達を敵意しています。
※銀河に願いをの記憶を取り戻し、五つのコピー能力が自由に使えるようになりました。
 ストーン以外の四つが何なのかは後続の書き手さんにお任せします。
※若干、知能がアップしたような気がしない事もないです。



sm215:当方に迎撃の用意あり 時系列順 sm215:第一次ニコロワ大戦 六色アルティメットry
sm215:当方に迎撃の用意あり 投下順 sm215:第一次ニコロワ大戦 六色アルティメットry
sm215:当方に迎撃の用意あり 柊つかさ sm215:第一次ニコロワ大戦 六色アルティメットry
sm215:当方に迎撃の用意あり 矢部野彦麿 sm215:第一次ニコロワ大戦 六色アルティメットry
sm215:当方に迎撃の用意あり アリス・マーガトロイド sm215:第一次ニコロワ大戦 六色アルティメットry
sm215:当方に迎撃の用意あり 日吉若 sm215:第一次ニコロワ大戦 六色アルティメットry
sm215:当方に迎撃の用意あり コイヅカ sm215:第一次ニコロワ大戦 六色アルティメットry
sm215:当方に迎撃の用意あり 博麗霊夢 sm215:第一次ニコロワ大戦 六色アルティメットry
sm215:当方に迎撃の用意あり 竜宮レナ sm215:第一次ニコロワ大戦 六色アルティメットry
sm215:当方に迎撃の用意あり カービィ sm215:第一次ニコロワ大戦 六色アルティメットry
sm215:当方に迎撃の用意あり クラモンD sm215:第一次ニコロワ大戦 六色アルティメットry
sm215:当方に迎撃の用意あり 武藤遊戯 sm215:第一次ニコロワ大戦 六色アルティメットry
sm215:当方に迎撃の用意あり 永井博之 sm215:第一次ニコロワ大戦 六色アルティメットry
sm215:当方に迎撃の用意あり 涼宮ハルヒ sm215:第一次ニコロワ大戦 六色アルティメットry
sm215:当方に迎撃の用意あり 古泉一樹 sm215:第一次ニコロワ大戦 六色アルティメットry
sm215:当方に迎撃の用意あり 八意永琳 sm215:第一次ニコロワ大戦 六色アルティメットry
sm215:当方に迎撃の用意あり 武藤遊戯(ATM) sm215:第一次ニコロワ大戦 六色アルティメットry
sm215:当方に迎撃の用意あり ピエモン sm215:第一次ニコロワ大戦 六色アルティメットry



タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2010年03月18日 12:15