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明日の勇気 受け継ぐ者(後編) ◆jVERyrq1dU




アイスデビモンは前を歩くレナと日吉を纏めて蹴飛ばした。
レナと日吉が思わずバランスを崩したのを確認すると、素早く二人の間をすり抜け、地下道の奥へと駆けて行く。
遊戯がピエモンの胸倉を掴み、包丁を振り上げ金切り声を上げたが、それでもアイスデビモンは足を止めようとはしない。

「追いかけないと!」
「ああ!」

レナと日吉はすぐに立ち上がり、走って行ったアイスデビモンを追い駆ける。
その後ろに、つかさと遊戯、そしてピエモンがぴたりと追走する。

「お前ら足止めしろぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

アイスデビモンの声と共に、突然何者かが攻撃を仕掛けてきた。
レナが勘に任せて攻撃。何者かが着ていた透明マントが飛び、中から異形の化け物が出現する。
日吉がレナの真似をして出鱈目に攻撃。そしてまた一体、屠る。

「僕とつかさに指一本触れてみろ!こいつをピエモンに突き刺す!」

その言葉に、残りのデジモン達の動きが一瞬止まる。

「レナ!」
「日吉君!」
「ことのはさん!お願いします!」

レナ、日吉、ことのは、三者三様の攻撃が交錯し、デジモン達の鮮血が舞い散る。
残ったのはデジモンの死体のみだった。

「早く追い駆けないと!」

休む間なんてない。アイスデビモンは何を考えている?
遊戯が声を張り上げ、突っ走る。皆それに続いて走る。

「おのれ、アイスデビモンの奴……どういうつもりだ……!?」
ピエモンは全くアイスデビモンの気持ちを理解できていない。
幼女ゆえ、走っても遅いので、今は遊戯に抱き上げられている。

「止まれって叫ぶんだ! あんたの命令なら聞くはずだよ!」
遊戯の言葉に頷き、ピエモンは先を走るアイスデビモンに呼びかける。

「アイスデビモン!暴走はよせッ!これは命令だ!」

走る走る。歩いて駅を目指した時はそれなりに時間がかかったものだが、走ってみるとこれほど時間が短縮できるものなのか。
レナ達五人はついに駅へと着いた。電車が発進しかけている。
アイスデビモンが電車の中から、悲しそうな目でピエモンを見ている。

「どういう事だアイスデビモン……まさか貴様、マルクの手先!?」
ピエモンが青ざめる。

「なんとかして電車を止めないと! これを逃したら私達は!」
「分かってる! だけどよぉ!!」
レナと日吉が電車の傍で右往左往する。どうやって止めればいい?
あまりに荒っぽい手段を用いると、電車自体を破壊してしまう。

「とにかく乗り込むんだ!」
日吉が電車の窓を突き破ろうとする。そこから電車に乗り込もうと言うのだ。
しかし、それも上手くいかない。透明な何かが日吉の体に体当たりを食らわした。
日吉は反射的にそれを殴り、その何かを絶命させたが、その結果、電車に乗る事は叶わなかった。

「お前らよくやったってヴぁ。あとは俺に任せろ」
アイスデビモンの声が聞こえる。

私達の、希望の船……!最後の望み……!これを逃すと、結界を突破する事は出来ない……!
レナは悔しげに唇を噛む。電車は次第次第に加速していく。
アイスデビモンは最後まで、相変わらずの悲しそうな瞳で、ピエモンを凝視していた。
この状況では殺せはしないと開き直っているのだろうか。遊戯の脅しも意に返さず、ただただ沈黙していた。

そして、電車は闇へと消えていく────
レナ、日吉、つかさ、遊戯は最後まで諦めず、走り去っていく電車を追いかけていく。
だが、追いつけるはずもない。騒音を撒き散らしながら、電車は闇にのまれていった。

「……………………そんな馬鹿な……」

しばらく、誰も声を発しなかった。敵の本拠地に乗り込む最後の手段だった。
脱出への望みだった。そんな存在であった電車は、四人の手をすり抜け、闇へと消えてしまった。

────対主催の、最後の希望が潰えた。


「ピーちゃん、他に電車はない?」
「そうか!他にも電車があるかもしれない。なんたって駅だし!」
「無理っぽいぜ」

日吉が言う。指差した先にある電車は、見るも無残な姿に変わり果てていた。
恐らくアイスデビモンが全力で破壊したのだろう。

「他にも、あるんでしょ? ビーちゃん?」
遊戯が縋る思いで問う。ピエモンはふるふると首を振り、答える。
「残念だが、もう電車はない。アイスデビモン……馬鹿な真似を……!」
ピエモンは拳を握り締め怒る。アイスデビモンは一番の部下だった。ピエモンの右腕だった。
そんな部下に裏切られたのだ怒りを通り越して、溜息が出る。

もっとも、アイスデビモンは本当にピエモンを裏切ったわけではないのだが、ピエモンはそれに気づいていない。

「レ、レナちゃん……変な事言うけど、ご、ごめんね……」
つかさの言葉に、レナは視線を向ける。『打開』は不可能。
そう思わざるを得ない今の状況。レナは心底憔悴しきっていた。

「笛……持ってるかな……? もしかしたら、結界を破壊出来るかも……」

如何なる時も冷静な竜宮レナの瞳が、この時ばかりは爛と輝いた。

▼ ▼ ▼
場面変わってここは電車内。

「マ……マルク様は……ピエモン様の事を好いておられる。ピエモン様の無残な姿がスクリーンに映し出された折、
下賤の者どもが嘲笑したのを見て……マルク様はお怒りになられた……
これ即ち、、マルク様に裏切りの意は無いとの確固たる証明にござる……!」
「分かったってヴぁ。もう喋るな」
日吉かレナの攻撃を受け、瀕死となったデジモンが、息も絶え絶え言葉を紡ぐ。

「ピ、ピエモン様は一体どうなされたのだ……! あろう事か、彼奴らと手を組むなど……なんと嘆かわしい……!
 何かの間違いではないのか隊長殿!」
「……ピエモン様は疑心暗鬼であらせられる。もしくは誤解なされておるか……何れにせよ、ピエモン様の暴走にはレナか遊戯、
どちらかが編み出した小賢しい策が絡んでいる事間違いなかろう……ってヴぁ」
「おのれ……! あの聡明なるピエモン様を陥れるとは……! 連中の脳みそは化け物か!」
「もういい……お主はもう喋るな。はらわたが飛び出るぞ……ってヴぁ」

「飛び出ればまた押し込めばいいだけの事……!マルク様とピエモン様の邪魔をする狼藉者はこのレッドベジーモンが生かしては……!

────ガハッ!!!」

「逝ったかレッドベジーモン……我が部下よ……」

アイスデビモンは息絶えたレッドベジーモンの目を閉じさせる。
レッドベジーモンの腹から流れ出る血を指に付着させ、自身の額に血で一本の線を引く。

一種の証だ。俺の行動方針は決まった。こいつらの話を聞いて余計に納得できた。

「化けて出るなよレッドベジーモン。お前の固き意志、しかとこのアイスデビモンが受け継いだぞ……ぶるぁ」

ピエモン様の誤解を解く。そのためにはまず、マルク様と相談しなければならないだろう。
今のピエモン様に余計な事を言うのは逆効果だ。ピエモン様は、マルク様のことを敵だと確信してしまっている。
ここはマルク様の方に話をつけなければ……

可能性は低いだろうが、マルク様が本当に裏切っている事だってあり得る。まずはマルク様と話して裏切ってないか確認。
そしてピエモン様の誤解を解くため、マルク様に協力してもらう。うん、これでいこう。

アイスデビモンはピエモン達を足止めするために、電車を奪った。
結界を解除しないまま突破できるのは電車だけだ。連中は駅で右往左往するしかないだろう。
その間に事を済まそうという魂胆だ。

「俺はレナ達対主催に何の興味もないってヴぁ。俺の望みは、ピエモン様とマルク様が二人で事を成しえる事……!
どちらかが欠けては駄目なんだぶるぁああああああああああああああああry」


さ~~くぅぅ~~らぁあ~~~↑↑
さ~~くぅぅ~~らぁあ~~~↓↓↓


「ん? 何だこれは?」

【??? 電車内/二日目・真夜中】
【アイスデビモン@若本】
[状態]:体力低、全身に火傷と打撲、左腕負傷、ステルス解除、神父装備
[装備]:エネミーコントローラー型首輪起爆装置、透明マント、石ころ帽子、高性能首輪探知機、銃剣(72本)
[道具]:連絡機器
[思考・状況]
1、ピエモン様は多分勘違いしてるはず。マルク様に話を窺い、本当にピエモンの誤解なら、なんとかして誤解を解く
 対主催は別にどうなってもいいってヴぁ
2、本部に連絡をしたかったけど……。しっかし何でアレがあそこに……。
3、他の対主催と合流する。霊夢が恐ろしい。
4、オールハイルピィエタァァァニア! ぶるぁあ! 不満なぞぉ! 漏らしてるじゃねぇえ!

※ステルスアイテムの機能はニコニコ流星郡の沈静化に伴い復帰出来ます。
※アイスデビモンの幹部権限念話時報により周辺のデジモンにNiceboat.への
集合命令が下されました。ただし戦闘の巻き添えで数が減ってる可能性があります。
また念話時報はしばらく使えません。
※ピエモン支援隊は全滅しました。
※連絡機器はニコニコ流星群の影響で使えないようです。
※以前のマルピエが本当に仲良しだったのかは不明です。もしかしたらアイスデビモンの妄想かもしれないです


さぁぁ~~あ→→ くぅぅ~う~うぅ↓↓ らぁあ~~~あ↑↑


「……下手糞だなあ」

ぐさり!

「……聞くに堪えない」

グサっ!

「そ、そんな事ないよ! オリジナリティが……うん……溢れてるっていうか……」

グサグサ!

「う、うー……orz」
つかさが項垂れる。藁にも縋る思いで、レナはつかさにFooさんの笛を手渡したのだが、はたしてうまくいくかどうか。
「しかし、発想は間違ってはいないと思うぞ。そのアイテムならもしかしたらいけるかもしれん」
「なんでそんな道具を支給してるんだよ」

「貸せっ! 俺が吹く!」
つかさがなかなか吹けないのを見て、日吉が苛立つ。
つかさから強引に笛を奪い、口を当てて────
「だ、駄目だよ日吉君っ!」
当てそうになったぎりぎりのところを、レナが止める。日吉が邪魔するなとぶっきらぼうに言うが、レナは止めない。
遊戯とつかさ、そしてピエモンが不思議そうに二人を見ている。

「か……間接キスになっちゃうよぉっ! 駄目だよ!だよ!」
「「…………あっ!」」

日吉とつかさの顔が紅潮し、日吉は笛から思わず手を放す。
笛は音を立てて地面に落ちた。日吉は照れくさそうにしている。
つかさも同じだ。

「ご、ごめんね。私が下手だから……」
「い、いいから吹いてくれ。俺だってほとんど笛吹いた事ないし……お前しかいないんだから」
日吉が笛を拾いつかさに手渡す。顔は相変わらず赤い。


「なぁにこの状況?」
遊戯がたまらず言った。


ひょぼぉぉ~~~ひゅほぉ~~~♪

つかさが奏でる奇怪な音色を背景に、その他の四人が地面に座り込み、これからの事について話す。

「じゃあ、もしクッパ城に潜入できたら、ハルバートっていう戦艦を奪えばいいんだね?」
「ああそうだ。おそらく、それぐらいしか脱出する方法がないかもしれん。コイヅカ氏の宇宙船もあるが、あれは一人用だからな
おまけに、奪う事が出来れば、マルクの戦力も削げるだろう」
「だけどなあ……そのクッパ城に潜入ってのが……出来るのかな?」
遊戯が現在最も気になる事について指摘する。つかさの『さくらさくら』は相変わらず下手糞だ。

ピエモンはしばらく考え込んだ後、静かに口を開いた。
「もしかしたら……あれで充分かもしれん……」
つかさの演奏に目を向けながら言う。
「本物のFooさんも、つかさに負けず劣らず下手糞だったからな。もしかして……もう結界は解除されているのかも……」

「……マジかよ」
日吉は驚愕する。あれで充分なのか……
「ていうかなんで笛を吹いたら結界が破壊されるんだよ。おかしくないか?」
「そんな事言われても知るか。言っておくが、物理的な方法で結界を破壊するなんて出来っこないぞ。
 私のジアースクラスのパワーがなければ……」

「だったら……もう出発しようか。徒歩なら相当時間掛かるんじゃないかな……かな。作戦は歩きながらでも立てられるし」
レナの提案に皆が同意する。つかさは歩きながら笛を吹く事になった。
難しいだろうが、ここは頑張って貰わなければならない。

「さて……レナ悪いがこいつを借りるぜ?」
唐突に日吉が口を開く。いつの間に盗ったのだろうか。日吉がフタエノ極意書を持っている。
クッパ城に行くまでに読んでおくらしい。特に断る理由もないので、レナは首を縦に振る。


「遊戯君。ちょっと話があるんだけどいいかな……かな」
「……? いいけど、僕はビーちゃんのお守りが」
「日吉君に代わって貰って」
「???」

日吉、遊戯、そしてピエモンがそれぞれ疑問符をあげる。
そんな彼らを無視し、レナは半ば無理やりに遊戯をピエモンから離し、代わりに日吉に『お守り』させる。
さっきからずっと道具のように扱われているピエモンの機嫌は悪い。

レナと遊戯は足を速めて、彼らに……特にピエモンに話を聞かれぬよう、先を行き、仲間達から離れた。

▼ ▼ ▼

「ピーちゃんは、マルクに裏切られているって言ってるけど、それはどうしてなのかな……かな」
「…………なるほどね。確かに気になるだろうね」
深刻な顔で問うレナを見て、遊戯は表情を崩した。

「ビーちゃんは例の巨大ロボットに踏まれたらしいんだ。ビーちゃんの話によると、
 それはマルクが事故に見せかけてビーちゃんを殺そうとしていたからなんだって。
 他にもマルクはビーちゃんの見てないところで怪しい事をしているらしい」
「裏切ったっていう根拠は……ないよね?」
「そうだね。根拠は……ない。だけど当の本人、ビーちゃんは根拠がないにも拘らず、マルクに裏切られたと決め付けている。
 救いようのない馬鹿だ。まあ、そのおかげで僕達は奴から情報を頂ける訳なんだけど……」
遊戯が苦笑する。確かにピエモンは馬鹿だ。マルクが裏切っているという、決定的な根拠がないにも拘らず、
自身の思い込みだけで、断定しているのだ。

「……遊戯君は、それを分かっててピーちゃんを無理やり仲間にしたんだね」
「ああ……利用出来るからね。奴を人質にとっていれば、アイスデビモンの行動もある程度制御できると思ってたんだけど……」
「制御し切れなかった。アイスデビモン……」

アイスデビモンの立場に立って考えてみよう。彼にとって忠誠を尽くすのはピエモンとマルクだけであり、対主催には何の義理もない。
今までは、ピエモンの命令に従い、仕方なく対主催と行動を共にしていたが、
彼の頭の中の決定的な違和感は、消えることなく、増幅していった。

「アイスデビモンは、ビーちゃんより頭がいいみたいだね。マルクが裏切ったか定かではない、と気づいている」
「そうだね……だね。だから、真相を確かめるべく、クッパ城に急いだ。マルクに、ピーちゃんの暴走を伝えるために……」
マルクが裏切った証拠など一切ない。もしかしたら実際は、『ピエモンの方がマルクを裏切っている』のかもしれない。
その可能性は、決して低くはないように思える。

「アイスデビモンは推測したんだ。マルクは裏切っていない。ビーちゃんのただの勘違いだって事に……
 そして、その推測は多分、当たっている」
遊戯の推理に、レナを頷き、同意を示す。
「多分、アイスデビモンは今後、何らかの手段を使って、ピーちゃんに接触しようとするはずだよ。
 そしてピーちゃんに真相を伝える。そうなったら……」

そうなったら────ピエモンは勘違いしている事に気づき、レナ達に反旗を翻すだろう。
抵抗し、暴れ、逃げ出す。もっともこれは包丁で脅していれば防げる事だ。
しかし、レナ達が知らない所で、アイスデビモンがピエモンに接触し、真相を伝えられては非常に困る。
もし仮に、ピエモンに嘘の情報を流されてはどうする?レナ達には情報の真偽を確かめる術はない。
ピエモンが再び、主催側に戻れば、主催者の権限、情報という、レナ達が手に入れたメリットは消えてしまうだろう。

「ビーちゃんが馬鹿といっても、考える脳みそはあるはずだ。もし、例えばたった今、ビーちゃんが自身の勘違いに気づいたりしたら……」
「困るね。嘘の情報を流される」
深刻な顔つきでレナは答える。

「だから、遊戯君。お願いがあるの。これからは、ただ包丁で脅すだけじゃなく、
ピーちゃんの思考を、マルクをより疑う方向に誘導してくれないかな……かな」
「どういう事?」
一瞬、言っている意味がよく掴めなかったからだろう。遊戯は首を傾げる。

「アイスデビモンが真相を伝えても、ピーちゃんが納得しなければいい……よね?
 だから、ピーちゃんを煽って欲しい。もっともっとピーちゃんがマルクを疑うように、憎むように……私も協力するから」
「なるほど。いい案だ。日吉やつかさじゃなく、僕なのはどうして?」
「この作戦に人数は必要ない。それに、こう言ったらなんだけど、日吉君とつかさちゃんはこういう役に向いてないよ。
 私は遊戯君が適任な気がする。脅す時も、躊躇いがなかったし、非情になりきれる……頭も凄くいい」
最後の言葉に、遊戯は苦笑する。

「君に言われても全然嬉しくないなあ」
誰よりも頭がいいのはレナではないか。

「うん。いい案だね。だけど、もっといい案があるよ?」

遊戯が持っている包丁を光らせる。

「ビーちゃんはさっき、アイスデビモンを疑うような事を言っていた。つまり、今現在ビーちゃんは間違いなく、マルクを敵視しているんだ。
今の間にビーちゃんから情報を全て貰って────殺せばいい
ビーちゃんの死体から腕を一本斬って、どこかに軟禁しているとでも言えば、アイスデビモンは僕らに依然として手を出せない。
目に見えない人質を演出できるからね。今ならビーちゃんから正確な情報を頂けるし、裏切られる心配もない。
ビーちゃんは情報を僕達に渡した後、すぐに死んでしまうから」

依然変わらぬ、冷静な様子で遊戯は言った。その目からは、何の迷いも感じられない。
感じられないが、他でもないレナは、その瞳から迷い以外の感情を読み取った。

「それは駄目。そんな事したら、私達は主催者達や、ゲームに乗った人達と同じになってしまう」
また、元に戻ってしまう。レナは塔での悲劇を思い出す。

「ピーちゃんは、全てが終わったら約束通り開放するつもりだよ。そんな風に、ただの利益だけで殺しちゃったら……同じだよ。
 上手く言えないけど、もう元には引き返せられなくなる。それに……嘘だよ、遊戯君。
 そんな事する気、全くないくせに」
レナは微笑んだ。遊戯もそれにつられて笑う。

「勿論嘘だよ。僕はそんな風には殺さない。僕が本気で殺す相手は、僕の命を狙ってくる輩だけだ」
遊戯は包丁をレナから隠す。そして、後方を歩く日吉、つかさ、ピエモンの元に歩いていく。

「作戦は理解できた。ビーちゃんを脅しつつ、煽る役、僕が務めるよ。ビーちゃんは最後まで僕たちに協力してもらう。
 アイスデビモンなんかには渡さないよ」
「ありがとう……」

レナは遊戯の背中を追いかける。実はもう一つ聞きたい事があるのだが、これは生還した後にしよう。

日吉、つかさ、ピエモンの元へと戻る。ピエモンが何を話していたのかねちねち聞いてきたが、二人は無視した。
日吉とつかさが何も質問しなかった事に二人は少なからず驚く。

信頼……言葉で言うと、たった二文字で、なんだか安っぽく見える。

対主催は、今や打開を目指す一匹の狼。仲間、つまり自分を、疑うという感情は幸か不幸か、持っていないのだ。
四人は一人の道化を連れて線路の上を歩く。
仲間達の意志を受け継いだ四人。過去最強の四人────

沢山の仲間達の意志を受け継いだ彼らに、死角はない……!


【??? 線路の上/二日目・真夜中】
【竜宮レナ@ひぐらしのなく頃に】
[状態]:悲しみ、やや疲労
[装備]:リアルメガバスター(145/300)@デッドライジング、メタルブレードのチップ、サイレンサー付き拳銃(1/6)@サイレンサーを付けた時とry、鉈@ひぐらしのなく頃に
[道具]:支給品一式*13(食料3・水2消費)、日本酒(残り半分)テニスボール*2、オミトロン@現実?、モモンの実*5@ポケットモンスター、鉄パイプ、
本『弾幕講座』、アイテム2号のチップ@ロックマン2、
暗視ゴーグル@現実、デジヴァイス@デジモンアドベンチャー、初音ミク@現実、オボンの実*4@ポケットモンスター、ポケモンフーズニ日分(四食分消費)@ポケットモンスター、
ほんやくコンニャク(1/4)(半分で八時間)@ドラえもん、テレパしい@ドラえもん(残り2粒)、五寸釘@現実、
雛見沢症候群治療セット1日分(C-120、注射器、注射針)@ひぐらしのなく頃に、
桃太郎印のきびだんご(24/25)、ウルトラスーパー電池(残り30%)@ドラえもん、ゼットソーハードインパルス@現実、ハイポーション×2、北米版パッチ
DMカード@遊戯王DM(マジックシリンダー・攻撃誘導アーマー(使用可)・光の護封剣(次の日中まで使用不可))、
飛行石のペンダント@天空の城ラピュタ、十得ナイフ@現実、
毒針@ドラゴンクエストシリーズ、ナイフとフォーク×2、包丁、首輪の機械部品、包帯、
オクタン(HP1)@ポケットモンスター、MASTER ARTIST01~10@THE IDOLM@STER、
壊れたオセロ@現実、ノートパソコン(バッテリーほぼ満タン)@現実、RPG-7(残弾0)@GTASA、
富竹のカメラ@ひぐらしのなく頃に、スタンガン@ひぐらしのなく頃に、ピッキング用針金、
盗賊の棺桶@勇者の代わりにバラモス倒し(ry、フィルム、ピーピーマックス*2@ポケットモンスター、Fooさんの笛@ニコニコ動画(γ)、 宝石みたいな物@呪いの館、
ウィンチェスター M1895/Winchester M1895(狙撃銃、残弾1)@現実、無限刃@るろうに剣心(フタエノキワミ アッー!)、 きしめん@Nursery Rhyme、
たいやき(残りHP50%)@ポケモン金コイキングだけでクリアに挑戦、SIG P210(残弾1)@MADLAX、 10円玉@現実?、
札束(1円札百枚)、琴姫の髪 、クラモンD、Nice boat.のメインコンピュータ

[思考・状況]
1.少数派による運命の打開、ピエモンから情報を貰い、作戦を立てる。
2.ピエモンは勘違いしていると推測。勘違いに気づかないように、遊戯の『煽り』をサポートする
3.クラちゃんは一応信用しておく。アイスデビモンは信用しない。
4.古泉一樹をできることなら仲間にしたい。
5.圭一、ティアナの思いを継いで、対主催思考の仲間を探す。
6.罪滅しをする。アリスちゃんを助けられなかった分も
※時期は大体罪滅し編後半、学校占領直前です。
※身体能力が向上しています。それによってレナパンが使えるようになりました。
※158話で感じた違和感の正体が、ハルヒに自分達の情報を教えたと推理しました。
 また、ハルヒ達の計画を大まかながら把握しています。
※ノートパソコンに海馬の残した何らかのファイル(飛行石関連その他)とメッセージがあります。
 メッセージは打開が成功したら読め、との事です。
※レナはジアースと直接は相対しなかったので、ロボ入りiPodは発動しませんでした
※レナが遊戯にもう一つだけ聞きたかった事は、「何故ピーちゃんではなく、ビーちゃんと呼んでいるのか?」です。


【武藤遊戯@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
[状態]:重傷(応急処置済み)軽度の精神疲労、全身に傷と火傷(手当て済み)、肩に怪我(手当て済み)、それでもまだ闇AIBO、古泉に対する殺意
[装備]:小型爆弾 包丁 千年パズル
[道具]:支給品一式*4(食料四食分・水二食分消費)、、王者の剣@DQ3(刃毀れ)、ベレッタM92F(0/15) 、ヲタチ(残りHP60%)@ポケットモンスター、北高の制服
ゾンビマスク@現実(ゾンビーズ)、蒼星石のローザミスティカ、萌えもんパッチ@ポケモン言えるかなで擬人化してみた、ミニ八卦炉@東方project、
クロスミラージュ@リリカルなのは、ゴム@思い出はおくせんまん、自動ぶんなぐりガス(残り1/5)@ドラえもん、ヴェルタースオリジナル*1@ヴェル☆オリ
真紅のローザミスティカ@ローゼンメイデン、くんくん人形@ローゼンメイデン、ヤクルト@乳酸菌推進委員会、水銀燈の体、
デジヴァイス@デジモンアドベンチャー 、北高の制服@涼宮ハルヒの憂鬱、テニスボール、毒入りパン、
DCS-8sp*5、予備弾薬各100発@現実(ベレッタM92F用26発消費、トカレフTT-33用16発消費)
デュエルディスク@遊戯王DM、顔芸のデッキ(魔法、罠カード抜き)@遊戯王DM 、トランプソード
【DMカード@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ】
使用可:プチモス、カタパルト・タートル、ブラックマジシャン、ラーの翼神竜(遊戯、海馬のみ)、 真紅眼の黒竜 、バーサーカーソウル
使用不可:聖なるバリアミラーフォース(次の朝まで) 、融合(次の日中まで)、青眼の白龍*2(次の夕方まで)、魔導戦士ブレイカー(次の夜まで)
[思考・状況]
1.ピエモンから情報を貰い、作戦を立てる。
2.ピエモンは勘違いしていると推測。勘違いに気づかないように、マルクをより憎む方向に心理を誘導する。
 言葉、行動、煽るのに手段は選ばないが、ピエモンに怪しまれない程度にする。
3.ピエモンは情報源として利用。アイスデビモンはもう使えないだろうな
4.ピエモンをちゃんと従うように包丁で脅す。
5.永琳の話が本当なら、ハルヒには十分気をつけて遭遇しないようにしたい。
6.レナ、日吉、霊夢の三人は信頼できそう。
7.つかさのことはもう一人の僕に任せよう
8.ゲームを終わらせ、主催者を倒す
9.あの夢についての情報を得る
※ピーちゃんの事を間違えてビーちゃんと呼んでいます。
※闇AIBO
 ニコニコの闇AIBOタグで見られる、腹黒AIBO。
 AIBOの持ち味である優しさが欠損して、笑顔で毒舌を言ってくれます。
 ルールとマナーを守らずに楽しくデュエルしますが、過度の僕ルールは制限されるかも。

【闇遊戯の思考】
[思考・状況]
1:テラ空気wwwwwww助けてAIBOwwwwwwww
2:相棒と合流できて安心
2:相棒に命を預ける。自分で出来る限り生き残るよう努力はする
3:AIBOの無事を優先する
(保留 5:このくだらないゲームを破壊し、主催者に闇の罰ゲームをかける。)

※闇のゲームは行えますが、罰ゲームに制限がかかっています。(再起不能には出来ない程度)
※今のAIBOとカタパルトタートルに何か同じものを感じました。


【日吉若@ミュージカル・テニスの王子様】
[状態]:全身に大量の打撲と切り傷、疲労大、悲しみ
    肋骨損傷・左の腕と肩にごっすんくぎ(共に治療済み)
[装備]:フタエノ極意書@ニコニコRPG
[道具]:支給品一式*7(食料一日分、水二本消費)、ネギ@ロイツマ、長門の首輪、コイン*2@スーパーマリオワールド 孔明ブロック(大)@スーパーマリオワールド、
サテライト30@真赤な誓い、ピーピーマックス
ことのはの鋸、プラスパワー*5@ポケットモンスター、炎道イフリナのフィギュア@ふぃぎゅ@メイト、首輪の残骸、上海人形、
カワサキのフライパン@星のカービィ、テニスボール、ジアースの機械、電気部品
[思考・状況]
1.ピエモンに話を聞き、作戦を立てながらクッパ城を目指す。徒歩で。なんとなく気になるからフタエノ極意書でも読んでみるか。
2.アイスデビモン何のつもりだ?
3.天衣無縫の極みを会得し、主催に下克上する。
4.下克上の障害は駆除する。

※無我の境地をマスターしました。KIも操れるようになりました。
※ピーちゃんの事を間違えてビーちゃんと呼んでいます。
※遊戯やレナのように、ピエモンについて何か考えているかもしれません。


【ピエモン@デジモンアドベンチャー】
[状態]:瀕死、幼女ピーちゃん、対主催の主催、マルクに対して疑心暗鬼、B(笑)
[装備]:萌えもんパッチ@ポケモン言えるかなで擬人化してみた
[道具]:千年リング
[思考・状況]
1:レナ達に様々な情報を伝え、作戦を立てる
2:裏切ったマルクに報いるため、対主催と協力して倒させる。若本め……どういう事なの…
3:霊夢がマルクを倒してくれるのを密かに期待する
4:遊戯やめてくれ
5:ノヴァを手に入れるのは諦めた。マルクに裏切られたし、ロワを完遂させる前に死にそうですよ皆さん……
6:神になるのも諦めた。生贄が足りないんですよ皆さん……
7:だけど世界征服の野望はなんだかんだで諦められないんですよ皆さん……
※萌えもんパッチで幼女化しました。詳しくは絵板の幼女Bを参照するべし。
※遊戯に包丁を押し当てられています。萌えもんパッチは背中の、彼の手の届かない所に付けられているので、自分では外せません。


【柊つかさ@らき☆すた】
[状態]:全身に打撲、手と両手首に深い傷、熱と貧血と疲労でグロッキー
[装備]:ロールバスター@ロックマンシリーズ(損傷有)、くうき砲@ドラえもん
[道具]:ことのは(妖精の剣)@ヤンデレブラック 鬼狩柳桜@ひぐらしのなく頃に、iPod@現実(【残り16時間】)
[思考・状況]
第一行動方針:笛で結界を破壊する。みんなで作戦を立てる。クッパ城に徒歩で向かう。
      全部同時にしなくてはいけないところが、真・つかさの辛いところだな。覚悟はいいか?私は出来てる。
第二行動方針:もう一人の遊戯に会ったら謝罪する。
第三行動方針:罪滅ぼしする。死んでいった人、殺した人の意志を受け継ぐ。
第四行動方針:春香の最期が気になる。
第五行動方針:ハルヒ達のことが気になる。

※Fooさんの笛でさくらさくらを吹きました。結界が破壊されているかもしれません
※レイジングハートがスターライトブレイカー・プラスに関するデータを抹消されているようですが、今のつかさの知識ではそこまで理解できませんでした
※ヤンマーニBGM+SIGP210によるヤンマーニモードは、肉体、精神に膨大な疲労を残します。
※ヤンマーニBGM+SIGP210による覚醒中のみ、鬼狩柳桜が抜けました。
 他の人にも抜けますが、本来の抜く方法ではないためか、BGM終了後、人知れず鞘に戻っています。
※遊戯やレナのように、ピエモンについて何か考えているかもしれません。



sm227:明日の勇気 受け継ぐ者(前編) 時系列順 sm229:悪ノ召使
sm227:明日の勇気 受け継ぐ者(前編) 投下順 sm228:それが俺のジャスティス
sm227:明日の勇気 受け継ぐ者(前編) 日吉若 sm230:第二次ニコロワ大戦Ⅰ ――War to End All wars
sm227:明日の勇気 受け継ぐ者(前編) 竜宮レナ sm230:第二次ニコロワ大戦Ⅰ ――War to End All wars
sm227:明日の勇気 受け継ぐ者(前編) 武藤遊戯 sm230:第二次ニコロワ大戦Ⅰ ――War to End All wars
sm227:明日の勇気 受け継ぐ者(前編) 柊つかさ sm230:第二次ニコロワ大戦Ⅰ ――War to End All wars
sm227:明日の勇気 受け継ぐ者(前編) ピエモン sm230:第二次ニコロワ大戦Ⅰ ――War to End All wars
sm227:明日の勇気 受け継ぐ者(前編) アイスデビモン sm230:第二次ニコロワ大戦Ⅰ ――War to End All wars



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