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オタクとアイドルの奇妙な遭遇 空気男が倒せない ◆BRxsUzTn5A




「何で…何でボクがこんなめに……」
一人、森林を奇妙な格好をした少年がを走っていた。
いや、少年と言うにはあまりにも格好が「奇妙」である。
何故なら肩を露出させ、ヒラヒラなスカートのまるでどこかテレビでダンスを披露するような衣装は
どう見ても少年が着るのにはふさわしくない。




菊地真。
彼……いや、彼女は戦慄に一触に染まっていた。
最初、あのピエロみたいな人物を見ていた時は何かテレビの企画だと思って楽観的に見ていたが、
知り合いである真美が自分の目の前で殺され、暖かい鮮血を浴びた時は顔面が蒼白になってしまった。
だから、これはきっと悪い夢を見ているんだ。と思い込もうとして、彼女はぼうとその場に立っていたが
それは脆くも一つの風で打ち破られてしまった。



いきなりゴオオオオっと大きな音がしたかと思うと真の体を突風が通り抜けていった。



「うわぁ、すごい風……」
しかし、すぐに彼女は体に違和感を感じた。体中から何かが流れ落ちていることに気づき、よく見回して見ると



「こ、これって……」
真の体はかまいたちに通り過ぎて言ったかのようにたくさんの切り傷ができていた。
それは真にこれは現実なのだ。ということをはっきり示す刻印でもあった。
彼女はここから逃げなければ危ないということを本能的に感じ取った。
そして、考えるよりも早く自分の体は以前立っていた場所から思いっきり駆け出していった。



「ハァ……ハァ……」
息の上がった真は手をひざにあて、立ち止まる
「どれくらい走ったかな?もう、大丈夫だよね……」
真恐る恐る後ろを見ると……何もない。どうも追っ手はいないようだ。



ほっと胸をなでおろし、安心して前方に顔を向こうとしたその時、
彼女の背後から小さな逆三角形のようなものか飛んできたのがはっきり見えた。



「―――っ!」
真は左脚に激痛を感じたかと思うと、そのまま前のめりに倒れてしまった
左脚を見ると、同じように細い傷口から血がじわじわと流れているのを確認できた。
「一体どうなってるんだ……」
真が左脚を煩っていると彼女のすぐそばで一つ声が彼女の耳に届いた。



「逃げても無駄だ……人間」



真が見上げると、いつのまにか現れたのか青い扇風機のような人物がまるで、蟻を見下ろすような感覚で彼女を睨んでいた。
「俺のエアーシューターからは逃れる術はない。ここで我が風に切り刻まれて、死ね!」
青い扇風機が左の銃口のようなものを突き出すと、そこから無数の逆三角形もとい、竜巻が発生し、彼女を囲み始めた。



ああ、ボク死んじゃうのか……
真は間近に死期が迫っていることを竜巻からくる風を感じながら、実感する。
天国ってどんなとこだろう。真美もそこにいるんだろうか。
みんな、ごめん。ボクは先に行ってくるよ……



「終わりだ……」
青い扇風機のような人物は指をパチン!と鳴らし、彼女に竜巻の総攻撃をかけようと試みたその時……




「黒・魔・導・爆・裂・破(ブラック・バーニング)!!!」




突如、ピンク色の光の球が現れたかと思うと、そのまま扇風機の横っ腹に直撃した。
「ぐおおお……っ!!」
扇風機はいきなり飛んできた球をかわせず、その場でよろめいた。
「誰だ……このエアーマン様に横槍を入れた奴は!」
エアーマンと名乗った扇風機は光の球の飛んできた方向を見るとそこには水色と桃色の衣装を着た金髪の少女と
青色の髪の少女が立っていた。



「そこのキミ、大丈夫?」
こなたは倒れている菊池真に話しかける。
「まぁ……なんとか」
真は現れた謎の2人の少女に向かって苦笑いをしながら答えた。
「大きな風の音がしたから寄ってみたんだけどまさかこんなことになってるなんて……でも、私達が来たからには安心だよ。この扇風機を追い払わなきゃね」
真の元気そうな顔を見て、安堵したのか青い少女は少し笑顔を見せながら話す。
「人間ごときが……我らロボットに歯向かうとはいい度胸をしている」
2人の少女に向かって、エアーマンは目を吊り上げながら睨みつける
「まずは貴様らから葬り去ってやる!行けっ!!」
エアーマンが右手を払うと、真を取り囲んでいた風は進路を変え、2人の少女の方へ向かって襲いかかる。



「ブラックマジシャンガール!打ち落として!」
「イエス!マイマスター!」



こなたブラックマジシャンガールと呼ぶ、もう一人の金髪の少女に指示を送る。
それを聞いたブラックマジシャンガール杖をかまえ、次々と飛んでくる竜巻をピンクの光球を放ち、打ち消していく。



「俺のエアーシュターを全て防ぎきるとは……貴様らはどこの科学者とロボットだ?俺のデータにはロックマン以外に戦闘可能のロボットは存在しないと記録されている」
「ううん、私は科学者というよりオタク……かな?この子は、私のパーティの一人みたいなもの……かな?魔法使いだし」
青い少女は頭を掻きながらエアーマンに答える。
「魔法使い……オタク……該当するデータがない。」
「ええっ!?魔法使いとかオタク知らない人っているんだ~。オタクは日本の文化だよ!そう記憶しといて」
「オタクって……日本の文化なのか?」
何か釈然としない気持ちで真は様子を見守る
「『日本の文化』……か。あとで記録しておこう。だが、雑談ももう終わりだ。『オタク』とやら今からその仲間の魔法使いを破壊し、貴様に王手をかけてやろう。」
「ええ~!まだまだオタクは語りつくせない奥深さがあるのに~!」



少女の残念そうな顔を尻目にエアーマンは左腕の銃口から無数の竜巻を発生させ、自分の前に竜巻の壁をつくった。
「俺の風は竜巻を作るだけではない。行くぞ!!」



エアーマンは真ん中にあるファンを回し始めるとブラックマジシャンガールはずるずるとエアーマンの方へ引きずられるように近づいていく
「この風は……」
少女は腕をかざしながら、自身もふんばって向こうに引きずられないように耐える。
「そうだ、相手を吸い込む風だ。そして、この竜巻の壁、このままだと貴様の魔法使いとやらは俺の作った壁に切り刻まれることになるぞ?」
「ブラックマジシャンガール、上へ逃げて!」
こなたの指示を受け、ブラックマジシャンガールは吸い込む風を逃れるため、空中に上昇して行く



「空中に行ったな……?」
「え……!?」
エアーマンは不敵な笑みを浮かべると、右手をすっと上げた。
すると、自分の前に壁代わりにしていた竜巻がみるみるうちに空中に上っていく。
「今までは直線上の竜巻だけを裁いていたが……次はどうかな?」
「し、しまった……!」
竜巻はまたたくまにブラックマジシャンガールの上、下、前方、後方、あらゆる方向を取り囲み、逃げ場をなくしてしまった。
さらにここは森の中、樹木の枝葉が視界を遮り、竜巻の存在をより不鮮明なものにしていた。
「終わりだ、エアーシューター!!!」
エアーマンの号令と共に、竜巻が一斉にブラックマジシャンガールを切り刻んでいく。
「ブラックマジシャンガール!!」
少女は今までにない大きな声で仲間の魔法使いの名を呼ぶが、ブラックマジシャンガールは
悲痛な黄色い悲鳴をあげながら、ガラスのように砕け散っていった。
「さぁ、次はお前だ。『オタク』!」



魔法使いを消滅させたことを確認したエアーマンは青い少女にゆっくりと近づいていく。
「……光の護封剣!!」
少女はもう一枚のカードをうえにかかげる。すると、エアーマンの上空から雨のように光の剣が降り注ぎ、エアーマンに刺さっていく
「ぐああああっ……貴様、何をした……体が………動かん……」
エアーマンを行動不能にしたこなたは倒れている真に駆けつける
「今のうちに逃げるよ!立てる?」
こなたは真に向かって手を差し伸べる
「う、うん……大丈夫、切り傷だけだし」
真は少女の手をつかむと、こなたの引き上げる力もあった性かすぐに立ち上がることができた。
そして、2人はこちらを睨んでいるエアーマンを尻目に一目散に駆け出していった。





  ▽  ▽  ▽  ▽




「くそっ……逃げられたか」
光の護封剣の効果が消え、ただ一人残されたエアーマンはちっと悪態をついた
「だが、この世界にはロボット以外の要素が存在するらしい……」
魔法使い……オタク……全て俺のデータに載っていなかった事柄だ。
今までワイリー様の世界征服に粉骨砕身してきた。だから、外の情報を入手していなかったのか?
いくら計算をしても俺のコンピューターは納得の行く答えをはじきだせなかった。
人間でいう考えても無駄というヤツか?いや、今この世界のデータが不足しているだけだ。
あの部屋には多くの人間どもが集まっていた。他の人間を狙えばさらにデータの量が増え、
いずれは答えが見つかるだろう。そして、完全な答えを出せた暁には、必ずやワイリー様の
手助けになるに違いない……




【B-4 森林/一日目・深夜】
【エアーマン@ロックマンシリーズ】
[状態]:ボディの一部に軽い火傷(戦闘には支障無し)、エネルギー消費(中程度)
[装備]:なし
[道具]:支給品一式(1~3)
[思考・状況]
1.他の獲物を捜しながら、元の世界にはなかったデータを集める
2.『オタク』(こなた)と黒髪の人間(真)は必ず倒す
3.優勝して元の世界に帰り、ワイリー様の世界制服計画を再開する



【備考】:首輪の代わりに動力源に爆弾が埋め込まれています





 * * *




「ふぅ、ここまで来れば大丈夫だね」
別のエリアの草原まで走ってきた青い髪の少女と真はその場に座って休憩をしていた。
「こなたちゃんだっけ……すごいね。さっきの魔法使いってどうやったの?」
「ああ、このカードだよ」
こなたと呼ばれた青い少女はポケットから3枚のカードを取り出す。
「それは……?」
「デュエルモンスターズカード。上に挙げて、カード名を叫べば魔法が発動したり、モンスターを召還できたりと、いろんな効果が出るんだってさ」
「へぇ~……あ、さっきのブラックマジシャンガール、って言ってたっけ。もう一回出してみせてよ。この子にもお礼を言いたいな」
「ごめん、説明書によると一度召還したモンスターは24時間経たないと召還できないんだよ。」
「そうなんだ……」
「だけど、その代わりこれを発動させるよ、「ホーリーエルフの祝福」!」
こなたがカードをかかげると、真の体についていた傷がみるみるうちに消えていった。
「これは……?」
真はすっかり元通りに治った体を見回したあと、不思議そうな顔でこなたを見る
「「ホーリーエルフの祝福」、いわゆる回復魔法だね。こんなかわいい少年アイドルが傷だらけのままにしておいちゃあ、ファンの人たちに申し訳がたたないよ」
「うん、ありがとう。でも……」
真は何か言いたそうにこなたを見る
「別にお礼なんて、私もさっきの闘いでもちょっぴりしくじっちゃったし……」
「あ、いやそうじゃなくて……違うんだよ」
「ああ、ブラックマジシャンガールにお礼を言えないこと?大丈夫だよ、私からもお礼を言っておくから」
「ボクは少年じゃなくて、女子のアイドルなんだ、」
「いやいや、そんな女子のアイドルなんて……ってええっ!!?」



こなたのあまりの驚き様に目をきょとんとさせる真であった。



【C-4 草原/一日目・深夜】
【泉こなた@らき☆すた】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式(1~2)、DMカード(ブラック・マジシャン・ガール、ホーリーエルフの祝福、光の護封剣)@遊☆戯☆王デュエルモンスターズ
[思考・状況]
1.ボクっ娘アイドル!!?萌えだ……
2.かがみたちと合流する
3.バトルロワイアルから脱出する



【菊地真@THE IDOLM@STER】
[状態]:健康(傷は治りました)
[装備]:なし
[道具]:支給品一式(1~3)
[思考・状況]
1.こなたちゃん、もしかして勘違いしてた……?
2.他のアイドル仲間がいたら合流する
3.バトルロワイアルからの脱出



【備考】DMカードは一度使用すると24時間経たないと再度発動できません



sm12:うさみみ少女と魔法少女 時系列順 sm17:削除下克上
sm13:戦士、再び 投下順 sm15:ぶれ☆いぶ
  菊地真 sm40:カイバーマン、夜を往く
  泉こなた sm40:カイバーマン、夜を往く
  エアーマン sm42:落ち着け前原K!



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