パートナー感謝祭開催

暗いニュースの続いていたキノウツン藩国ですが、今回は明るいニュースをお伝えします。
大切なパートナーに日ごろからの感謝を伝える「パートナー感謝祭」が、
今年から開催されることになりました。

このパートナー感謝祭は人物問わず同じ道を歩む相手に対し、
「今までありがとう」「これからもよろしく」という気持ちを言葉や贈り物として表す行事です。

藩国各地では、愛する家族、恋人、共に肩組む友人、仲間、同僚、
その他大勢の「パートナー」への贈り物が売れ行きを伸ばしているようです。

また、人として言葉を話す者以外への感謝も、
藩国各地で行われているようです。

キノウツン藩国軍では、パイロットたちが自らの愛機に感謝の意をこめて、
また、今後とも生死を共にする相棒への誓いの意をこめて、
念入りなメンテナンスがパイロット自身の手で行われています。
アメショー、防空アメショー、ターキッシュバン、ペルシャ、サイベリアン、
うささん、Hi-うささん、黒曜、ウェディングドレス、アビシニアン、士季号、
人形(ヘリオドール)、煌月、タマハガネ
などなど、I=Dパイロット国家として幾多の戦場を渡り歩いたパイロットと機体。

お互いに共通の言葉はありませんが、
言葉はなくとも、パートナーに対する親愛の情は決して失われることがないでしょう。

調査によると、兵器として運用される機体の中にも知性を持つものがあるとの情報もあり、
それを聞いたパイロット達はますます意気揚揚と親しげに、しかし真摯な態度で機体に接しているようです。

~パイロットAの談話~
レポ「パートナー感謝際を迎え、何かご自分のパートナーにお伝えしたいことは?」
パ「……特にねえなあ。(彼の後方のうささんを指し)こいつに伝えたいことはいっつも言ってるからな。」
レポ「知性を持つかもしれないという調査結果の発表前からですか?」
パ「調査結果なんて関係ねえ。俺はただ、……なんだっけ?その、
『パートナー』、まあ俺は『バディ』と呼ぶがな。
こいつらは上手く飛べたら俺らと一緒に喜ぶし、ミスったらしょげる。
ワックスでお化粧すれば張り切るし、整備されてなきゃ機嫌を損ねる。
仲間が死んだら悲しむし、褒められたら調子だって上がる。
そういう心があるって、俺たちパイロットはみんな知ってるぜ?」
レポ「なるほど……。」
パ「そういうわけで、ホントは感謝祭なんてのもいらねえんだがな?
……ああいや嘘だ。感謝祭なら酒が飲めるからな。
今夜はこいつと一杯ひっかけるつもりだ。
もっともこいつが飲むのは特注オイルだがな!ハッハハハ!」

人と人、あるいは人と機械という分類は、
もうすぐなくなるのかもしれませんね。