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 いつも℃-uteでいる時、私はみーたんやえりかちゃんに甘えることが多い。
実際には三姉妹の真ん中で、妹でもあって、お姉ちゃんでもある自由の利くポジションにいる。
℃-uteでも丁度下には愛理とちっさー、舞ちゃんがいて、上にはみーたんやえりかちゃんがいるから、あまり変わらない。
だけど、姉妹の真ん中を自由に満喫している私も、今日だけはお姉ちゃんとしてしっかりしないとだ。
ちっさーの前では頼られるお姉ちゃんでいないと、さすがに年上としての面目が立たなくなっちゃう。

「なっきぃ~すっごぉ~い人がいっぱいだよ。みてみて、あそこにお城がみえてきた」
「ほぉら、そんなに走っちゃダメでしょう。危ないよ」
「平気だって。なっきぃは心配しすぎ。そっちこそ早く来ないと、先行っちゃうよ」

 たくさんの人だかりが出来ている中を、ちっさーはフットサルで鍛えたフットワークで軽々と避けて進む。
元々がサッカー少年で、今も学校で休み時間には友達とサッカーをしているらしいから、フットサルはしていないけど、腕は鈍ってないのかな。
私なんて、デビューあたりから練習していないからたぶん相当腕が鈍っていると思う。
今から練習を再開しても、ガッタスのメンバーには入れないだろうな。

「なっきぃ~早く。あの乗り物なんてどう? すごく面白そうだよ」

 私が少し考え事をしている間にもちっさーは進んでいたみたいで、もうだいぶ中まで行っていた。

「もう。一人で行ったらダメだって先から言ってるじゃない。そこで待ってて」
「わかった。そのかわり、早くきてよね。早く乗り物に乗りたくて、ウズウズしちゃってるんだ」

 全身を震わせてウズウズして、気分の高まりを感じさせるちっさー。
やっぱり℃ーuteの年少メンバーの明るさ担当だけあって、いつでも笑顔をみせてくれる。
私だけでなく、メンバーがどれだけあの笑顔に励まされてきたかわからない。
とくに舞ちゃんはちっさーに笑顔を向けられると、それだけで萎んでいた気持ちも吹っ飛んでしまうという。
たとえ、喧嘩して、すぐに仲直りするのがみーたんたちのおかげだとしても、それだけでないと思う。
舞ちゃんがちっさーを大好きだから仲直りが出来てるんだ。
うん、ちっさーには舞ちゃんがすごくお似合いなんだし、二人の恋愛を応援してあげよう。

「ねぇ、ちっさー。舞ちゃんとこういう場所には来たことないの?」
「うぅ~ん、ないかも。舞ちゃんとはプライベートでも遊んだことあるけど、こういうとこはないな」
「だったらさ~私を舞ちゃんだと思って、エスコートしてみて。今度、デートした時の参考になるでしょ」

 我ながら名案だ。
ちっさーがどんな気で私を誘ったのか知らないけど、ここはデートの予習にしてあげたい。
本命の舞ちゃんとデートした時、ちっさーがあたふたして困ってたらかっこ悪い。
なら、今日を復習出来るようにしてあげた方が、お姉さんとしてしてあげるべきことだ。

「な、なっきぃ、何言ってるのさ。舞ちゃん好きだけど、別にそういう関係じゃないよ」
「照れなくていいのに。私たちメンバーからみれば、二人はお似合いのカップルだと思うのに」
「ちょ、ちょっと~なっきぃはそれは言いすぎだよ。舞ちゃんとはただの友達だって。あんな奴、恋愛相手に見えないって」
「もう二人とも意地っ張りなんだから。舞ちゃんにも言ったら、『千聖は舞の下僕なんだから』だって」

 そう、私は舞ちゃんにも同じ質問をぶつけたことがあった。
次に出るアルバムで、私たちがデュエットする『晴れのプラチナ通り』の収録を二人で一緒に行った時のことになる。
休憩中にちっさーの画像を見てニヤけていた舞ちゃんに、デートをしてみたら? と声をかけた。
私から急に声をかけられたせいか、慌てて舞ちゃんは携帯の画面を閉じ、つんとした表情になってしまう。
そして、『千聖は舞の下僕なんだから』発言が飛び出すことになる。

「あいつ、そんなことを。どんなに甘えてきても絶対にジュース奢ってやらないからな」
「冗談だと思うな。舞ちゃん、ちっさーの携帯画面ずっとみてたし。好きなんだって」
「そんなわけないって。舞ちゃんは僕をこき使おうとか遊び相手程度にしか思ってないよ」

 どっちも素直じゃないんだな、両思いのくせにそれだから結ばれないんだ。
年上のちっさーが折れて、好きだって言ってしまえば済む話なのにね。

「そ、そんなことよりもさ。僕と他の℃-uteメンバーなら誰が一番お似合いかな? あ、舞ちゃんなしね」
「うぅ~ん、いきなり言われてもわからないよ。だって、ちっさーには舞ちゃんしかイメージ湧かないから」
「えぇ~マジで・・・うぅ~ん・・・」

 複雑そうな顔をするちっさーが、まさか好きな人が他にいるとは夢にも思わなかった。

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