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 僕が泣き止むと、えりかちゃんは真剣になってくれたみたいで自分の考えを話し出した。

「舞美はちさとを意識したくないんじゃないかな。あんたがお風呂に入ってる間に、舞美に何があったか知らないけど、
 そう考えたんだと思うよ。好きになったらどうしようとか思ったんじゃないかな」
「そうなのかな? 舞美ちゃんは弟みたいな存在だって言ってたのに」
「だからこそ、ちさとを男の子として見たくないんだよ。男の子として見たら最後、好きになっちゃいそうだから」
「どうかな~あの舞美ちゃんだよ」
「だからじゃん。舞美は一度そうやって意識しだしたら、余計に℃つぼに嵌るタイプだよ。自分でもわかってるんだよ。
 ちさとを弟として見たいのに、気持ちはどんどん惹かれていくなんてドラマチックじゃん」
「ドラマじゃなくて現実だよ」
「わかってるって。ちさと君、だてに私は16年もの間、女をやってるわけじゃないからね」

 えりかちゃんが言うには、舞美ちゃんはあれで案外乙女だから、意識しだしてる証拠だともいっていた。
メンバー内で恋愛関係になるとは予想してなかったけど、とも付け加えていた。
えりかちゃんの目からみると、舞ちゃんとは幼馴染の女の子(実際は男と女だけど)でじゃれ合っているようにしか見えないとか。
つまり、恋愛関係には見えないらしい。
栞菜からしても、今日聞かされるまでは舞ちゃんとはそういう関係だと思っていたようだ。
僕は舞ちゃんとはキスをしたりする仲で、好きだと何度も告白されているとは言い出せなかった。
そんな事まで話せば、たぶん浮気者と言われて、舞美ちゃんの前に舞ちゃんをどうにかしろって注意される。
そうなれば、今日の相談は何の意味もなくなってしまうのは、馬鹿な僕でもわかるんだ。
僕も純粋な子でもないんだ、舞美ちゃん、こんな汚い計算が出来ちゃうんだ。

「今日はこれくらいにしておこうか、ちさと君。舞美との事はこれからも相談に乗ってあげるよ」
「うん、ありがとう。えりかちゃん」
「こらこら、そんなに抱きついたらいけないでしょ。お姉さんが悪戯しちゃうぞ」
「ぷっ、えりかちゃんらしいや」
「私も抱きつきたいな~お姉ちゃん、私もいいでしょ~」
「二人はさすがに無理だって。こらっ、栞菜。あんたはいいの」

 僕らはこうしてケーキ屋さんを後にし、駅で解散する事になった。
えりかちゃんと栞菜は神奈川だから僕とは全然方向が違うから、駅のホームでお別れになる。

「ちっさー、舞美ちゃんとの事は素直に応援できない部分あるけど、今日は告白してくれてありがとう」
「ううん、栞菜もメンバーなのにこんな大事な話をしないでごめんね。また今までみたいに遊ぼうよ」
「いいよ、今度こそギブアップさせてやるから。ちっさーがもう女の子になりたいですって言うくらい」
「あはは、それはごめんだよ。でも、そうなったら僕はずっと℃-uteにいられるのかな」
「そうなるっぽいね」

 よかった、栞菜もはじめこそ複雑な顔で僕の話を聞いていたのに、今では受け入れてくれたみたいだ。
いつも通りとはいかないけど、笑顔が自然と出るまでになっている。
僕としても、栞菜が『実は男の子でした』と告白する時の関門だとわかっていたから、ほっとした。
栞菜が受け入れてくれたら、僕はずっと活動をする事が出来るから助かる。
受け入れられなかったら、その時は事務所には活動を辞めますと自分から言い出すしかなかった。

「栞菜、僕の方こそありがとう。話せてよかったよ」
「ふふっ、これからはプロレスごっこする時は舞ちゃんと組んでも全然いいみたいだね。負けないから」
「おいおい、前から二対一だったじゃないか。負けるに決まってるよ」
「じゃあ、ちっさーまたね」
「うん、また」

 栞菜に手を振り、僕はその後姿を見送っていた。
一緒の方向のはずのえりかちゃんをみると、僕の隣で何故か手を振って見送っている。
何でだ、一緒に帰らなくていいのか?
僕がえりかちゃんを見上げ、不思議そうに眺めていると、にっこりと微笑み、手を繋いできた。
おかしいな、僕と手を繋いで一体どういうつもりなんだろうか。
栞菜も振り返り、僕と手を繋ぐえりかちゃんに「帰らないの?」と聞いてきた。

「栞菜、先に帰っていいよ。私は、ちさと君とレッスンスタジオに忘れ物を取りにいくから」
「いやいや、そんないきなり言われても」
「そういう事だからまたね。さ、ちさと君は私と一緒にいこうか」

 栞菜も僕らについて来ようと改札を抜けようとしていたのに、えりかちゃんは待たずに手を振って歩き出した。
それを見て、栞菜はぶすっとした顔で僕らを睨んでいたから、「ごめんね」とだけ声をかけておいた。
後で栞菜にはちゃんと謝っておこうと決めたところで、えりかちゃんから地下鉄を使おうと言われた。
レッスンスタジオまでは歩いてでもたどり着く距離なのに、体力がないから歩きたくないという理由で地下鉄を使いたいらしい。
こういう時、子供みたいに頑固で言う事をきかないのを知っている僕は、仕方なく頷くことになった。
たまには地下鉄も悪くない、と気持ちを切り替え、僕は切符を買って地下鉄のホームで電車の到着を待った。

「えりかちゃん、何を忘れ物したの?」
「内緒。それは着いてからのお楽しみなんだよね」
「何だよ、それ。別に僕に隠すことないじゃないか」

 何を忘れたのか、僕の素朴な疑問をあっさりとかわしてまたニヤけだすえりかちゃん。
本当に考えている事が読めない人だな、えりかちゃんは。

「さぁ、電車の到着だよ。混んでるから気をつけなよ」

 僕らがレッスンスタジオに戻ろうとしている今の時間は、家に帰る人たちで混み合っていて、車内で人がぎゅうぎゅうだ。
満員電車になると僕みたいな小さい人は、息がしづらくなって結構困ってしまう。
僕が普段使っている電車でも、死ぬかと思うくらいだから、東京の混む時間帯の電車はとんでもないだろう。
ドアが開いた途端、人が押し合いへしあいして先に進もうとホームになだれ込んでくる。
こんな人だかりの中を乗るのは辛いな、と思いながらも僕は電車に乗り込んだ。
すぐに降りられるドアの近くに立っていたかったのだけど、人に押されるまま奥まできてしまった。
えりかちゃんは体が大きいわりに踏ん張りがきかないから、僕と一緒に押されて奥で辛そうに立っている。
早く下りられますように、と祈りながら、じっと押されるのに耐えていた僕に、おかしな感触があった。
誰かの手が僕のおちんちんに当たり、その手つきがだんだん撫でているように感じられた。
間違いなんかじゃない、僕のおちんちんを触っている人がいる、僕が怖くなってえりかちゃんに助けを求めた。
声が出せなくなったから、瞳で訴えかけた。
だけど・・・

「ちさと君、確かめてみたけど、本当に男の子だったんだね。驚いちゃったよ、お姉さん」

 え、えりかちゃんがさっきから僕のおちんちんを触っていたっていうのか。
何て事をするんだよ、こんなどさくさに紛れて。
触って確かめたなら、さっさと手をどかしてほしい。
そうしてくれないと、僕のおちんちんは意思とは関係なく大きく固くなってしまい、大変な事になる。
人に当たったりしたら、それこそ痴漢がいる、変態がいる、と大騒ぎになってしまう。
その犯人が僕だとわかったりしたら、その先は怖くて考えたくもなくて、口の動きだけで「やめて」と伝えた。
だけど、えりかちゃんは不気味な笑いを浮かべて、撫でる手つきがまたいやらしくなった。
僕のおちんちんで遊ぼうと思っているような笑いで、電車に乗ろうっていったのもこれが狙いだったのかな。
だとしたら、えりかちゃんは悪ふざけがすぎるよ。
ほら、言わんこっちゃない、おちんちんが大きくなってきたじゃないか。
こうなったら、この先どうなるか不安でおちんちんが静まってくれる事だけが気がかりになった。

「こんなに大きくしちゃってさ、エッチ好きなんだね。ちさと君、スケベは嫌われるぞ」
「そ、そうなの?」
「冗談、男なんて所詮そんなもんだって私だって舞美だって知ってるよ。そんな事じゃ嫌われないから安心しな」

 僕の耳元でえりかちゃんはこう囁いてきた。
舞美ちゃんと比べて、えりかちゃんは元々華やかだったし、エッチなお姉さんってイメージもなくはない。
色気ならえりかちゃんの方が断然あるのに、写真集が出せないのが可哀想なくらいなんだ。
だから、えりかちゃんの下着姿や水着姿を見たことがある男の子は、たぶん僕を除いて他にはいないはずだ。
それをいい事に、僕は舞美ちゃんからオナニーをする時の妄想の相手をえりかちゃんにしてしまった。
これだけは口が裂けても、どんな拷問にあっても、絶対に言いたくはない。

「ちさと、オナニーはしてる?」
「な、何で」
「何でってこんなに固くしちゃってるからさ。お姉さんがいい事してあげるよ」

 妄想だとえりかちゃんはこんな事を恥ずかしげもなくしてくれていたのが、まさか現実になるなんて思ってみなかった。
えりかちゃんは僕のパンツの中に手を入れ、直接におちんちんを握ってきた。
電車が目的地を目指している中、僕も気持ちよさの終着駅に到着しそうだ。
柔らかい手に包まれ、あのえりかちゃんが僕を気持ちよくさせてくれている。
舞美ちゃんに罪悪感を抱きながらも、僕はいよいよ出してしまうとなった時、思い浮かべたのはやっぱり舞美ちゃんだった。

「え、えりかちゃん、出ちゃうよぉ。ダメだ、手を離して」
「いいじゃん、私は構わないよ。ちさと、ここまできたら男らしく思いっきりいっちゃおうよ。ね」

 僕は抗えない気持ちよさにとうとう我慢しきれず、えりかちゃんの手の中で果ててしまった。
スタジオに近い駅で降りるまでの数分間の出来事だった。

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