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 舞ちゃんは床に手をついて、口からだら~っと白い液体を吐きだしていた。
せき込んだ舞ちゃんはとても苦しそうで、そんなにも不味いものを飲み込ませてしまったのかと罪悪感がした。
元はと言えば、舞ちゃんが僕の注意を振りきってそのまま続けたのが悪いのだけど、今はそんなこと言えるはずがない。

「舞ちゃん、大丈夫かい?」

 僕は駆け寄って、舞ちゃんの華奢な背中を肩から腰にかけてゆっくりとさすってあげた。

「大丈夫なわけないじゃん。あんなに不味いとは思わなかった。もうダメ」
「ごめんよ。僕がもうちょっと耐えていたら、こんなことにはならなかったかもしれないのにね」
「耐えたっていつかは出るんだから、結局同じじゃん。千聖の馬鹿」
「馬鹿とは何だ。謝ってるじゃないか。怒るなよ、舞」

 本当に可愛くない奴だな。
自業自得なくせに、それを棚にあげて馬鹿とは何だ。
舞ちゃんは僕に対してはやたらと理不尽な要求が多いよな。
僕に悪戯をしかけて楽しんでいることもあれば、突然抱きついてきたりして甘えてくることもある。
どちらが舞ちゃんの本当の気持ちなのかわからなくて、正直言って最近は戸惑っている。

「ちさとぉ、男の子はみんなこういうの出すの?」
「う、うん・・・」

 嫌な予感がする。
さっきまでは得意げに自分は知識だけはあるって話をしていたくせに、今更になって、何でこんなことを確認したがるのだろう。

「そうかぁ~へぇ~。舞も千聖みたいになるってわけだね。ふふっ」

 まただ、何かを企んでいるのが丸わかりな不気味な笑顔にまた変わった。
舞ちゃんからいち早く遠ざかったほうがよさそうだ、と判断した僕は少しだけ後ずさった。
それを見越していたとばかりに、舞ちゃんは僕の肩をぎゅっと掴んで引き寄せた。

「ねぇ、千聖は仮に舞が本当に男の子だったとして、舞のを舐めてくれる?」
「ん~そ、それは僕が女の子だったら、ってこと?」
「そうだね、女の子の千聖も舞みたいにいきなり生えてきちゃうの。それで今みたいに舐めることになるの」

 こいつ、僕に巨大な自分のおちんちんを舐めさせようって考えなのか。
だとしたら、何が何でも僕は舞ちゃんの元から逃げ出さなくてはならなくなる。
バナナほどのものを口に詰め込まれるところが、想像したくもないのに勝手に頭の中に溢れてくる。
頬張りきれないものを詰め込まれ、むせ返る僕に容赦なく奥まで口に入れるよう命令してくる舞ちゃんの姿が、はっきりと浮かんだ。
もちろん、表情は今も見ている不気味な笑顔だ。

「舐めるのはごめんだよ。こんなの僕の口じゃ入りきらないし」
「そういうと思った。千聖って自分だけ気持ちよくなればいいって人間なんだね。ひどぉ~い」
「そ、そんなわけないじゃん。舞ちゃんも気持ちよくなればいいじゃないか」
「口がダメなら別のほうを試すまで。さぁ、お尻を向けてもらおうかな。千聖、四つん這いになって」

 あまりの要求に、思わず舞ちゃんの顔をじっと見入ってしまっていた。
おいおい冗談だろう、とは言いだせない雰囲気が舞ちゃんの体から溢れだしている。
しかし、冗談であってほしい僕の願いなど聞いてもらえるはずがないことは、顔をみれば一目瞭然だ。

「逃げるのはなしね。といっても、逃げられるはずもないんだけどね」
「う、嘘だ~やめろ。やめてくれ。僕はそんな経験なんて真っ平御免だ。嫌だぁ~」
「はいはい、そういうのは諦めが悪いって舞ちゃんに嫌われますよ。千聖は素直ないい子でしょ」
「素直でいい子じゃなくていいから、やめて。嫌だよ。絶対に嫌だ」

 僕は舞ちゃんの手を振りほどき、力いっぱい地面を蹴って逃げ出そうとした。
蹴ったはず、なのに、地面から離れて一歩を踏みしめる足の速さが歩いているのと変わらない。
そんな馬鹿な・・・僕は確かに蹴ったはずなのに。

「無駄無駄、千聖は往生際が悪い子だね」
「や、やめ、やめてくれぇ~」
「はいはい。ズボンとパンツをいっぺんに脱がせちゃうからね。あらら、綺麗な形をしたお尻だね」

 力一杯抵抗しようともがいているはずが、力が出てこない。
全神経を集中させているのにも関わらず、舞ちゃんにされるがままとなっている。
僕があまりにも抵抗しないものだから、あっさりと脱がせることに舞ちゃんは成功したみたいだ。
下半身がやたらとすぅすぅして、色々な意味で寒い。

「舞ちゃん、ごめんなさい。もう口の中に出したりしないから許して。まいぢゃ~ん」

 見っともないのはわかりきっているけど、僕はこれから行われることを想像しているうちに怖くなって泣いてしまった。
小さい頃、熱を出して座薬を入れられたときを思い出してしまったのだ。
あの時、お母さんが「痛くないからね」と優しく言ってくれたのに、結局体が引き裂かれるほど痛かった。
座薬でそれ程の痛みなのだから、舞ちゃんのバナナサイズのおちんちんを入れられたら死んでしまう。
まだまだやりたいことがたくさんあるんだし、こんなところで死にたくなんかない。

「痛くないからね、よぉしいくよ」
「ぎゃあああああ!! 痛いよぉ~いだいよぉ~」
「まだ入ってない。これからです。千聖、じゃあいくよ」
「うわぁぁ~」

 ダメだ、お尻の穴に変な違和感が感じられる。
うわぁ、体が真っ二つに引き裂かれる。
僕は・・・

「千聖、寝言が叫び声ってうるさすぎ。あのね、ここは電車なんだからね。静かにしてなきゃダメでしょ」
「え?」
「え、じゃない。あんたねぇ~もうすぐ駅につくよ」

 どうしたんだろう。
僕はさっきまでお尻の穴に舞ちゃんのバナナを入れられそうになっていたはずなのに、今は全然違うところにいる。
ガタンゴトン、と響く音がすると僕の体は上下に揺すられるのだ。
目の前に広がるのは電車でよくみるあの光景で、まるでさっきまでのことは夢だったかのようだ。

「あはは、すんごい寝ぼけた顔してる。そんな調子だと、舞台の練習どころじゃないね」
「えぇと、僕は寝てたの? あれれ、さっきまで違う場所にいたと思ったのに」
「あんたねぇ~自分が寝てたこともわからないって酷すぎ。舞美ちゃんに怒ってもらったほうがいいよ。怠けすぎって」

 本当にこれは現実なんだろうか。
これが実は夢で、さっきのあの嫌な出来事が現実だなんてことはなし、であってほしい。
まだ若干震えが残る体を両手で支えながら、僕は舞ちゃんにおかしな質問をせざるをえなかった。

「あのね、おかしなこと聞くのはわかってるんだけど、舞ちゃんって実は男の子だったりはしないよね?」
「はぁ? あんたねぇ、馬鹿じゃないの。そんなわけないじゃん。舞にぶたれたいの?」
「や、やめろって。何となく聞いただけなんだからさ」
「はいはい。もう駅降りるぞ」

 釈然としないものはあったけれど、僕と舞ちゃんはスタジオ近くの駅に着いたので降りることになった。
僕はここでようやく自分のパンツがヌルヌルとしていることに気付いた。
そうか、僕は夢をみていたんだ。
これくらいの年には付き物の夢精をしてしまったんだ、とわかった僕は安心して力が抜けてきた。

「スタジオが近いんだからシャキっとする。はいはい、しっかり歩け」
「うん。そうか~夢だったかぁ~あはは。舞ちゃん、今日はジュースおごってあげるよ」
「え、マジでぇ? やった~千聖だぁいすき」

 舞ちゃんは現金なもので、おごってあげると言い出した途端に満面の笑顔で飛びついてきた。
僕よりも身長は伸びたけど、まだまだ手のかかる子供な面と大人な面がぶつかりあう複雑な年頃なのだ。
最近、ばっさりと切ってショートカットにイメチェンした舞ちゃんは、ますます年頃になってきたと思わせる。
いつまでもこんな風に甘えてきてくるだけならいいのにな、と思うけど、そうもいかないのが舞ちゃんらしさでもある。
わがままだけど、誰よりも僕に甘えてくれる舞ちゃんはやっぱり可愛い。
好きだぞ、舞。


 この時、千聖はほんの一瞬だけ、舞の眼に光るものを発見できなかった。
そう、あれは本当に夢なんだっただろうか。
それは神のみぞ知る・・・

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