「受験報告書/工学部/応用物理学科目/H22/A」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
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#contents
**まずはじめに
***高専在学時の学科
電子情報系です。
***大学への入学年度
H.22入学生。
**編入試験について
***いつ頃から編入試験の勉強をはじめましたか?
4年生の9月、夏季インターンシップを終えてから一息ついてからぐらいのときにはじめました。
英語のみは、4月からやってます。
***受験勉強ではどんな勉強をやりましたか?
|''数学''|
高専生のバイブル「数学/徹底演習」を1周。その他高専の数学3や詳解シリーズで苦手な問題や扱っていない問題をさらいました。
|''物理''|
高校物理が不足しており片手落ちでしたが、大学物理中心に勉強しました。阪大対策としては妥当じゃないかも・・・。使った教科書と演習書は以下の通り。
高校物理:物理のエッセンス(河合塾)、名門の森(河合塾)。おもに剛体、キャパシタ回路、波動の基礎の問題に触れる用。
一般力学:岩波入門シリーズ 力学(岩波書店)、ファイリングノートI(学術図書)、基礎物理学演習I(サイエンス社)、詳解力学(共立出版)
電磁気学:電磁気学(多田、柴田:コロナ社)、ファイリングノートII(学術図書)、基礎物理学演習II(サイエンス社)、詳解電磁気学(共立出版)
熱力学 :基礎物理学選書 熱力学(裳華房)、基礎物理学演習I(サイエンス社)、熱学入門(兵頭、藤原:東京大学出版会)、Equilibrium Thermodynamics 3rd Edition(C.J.Adkins:Cambridge)
波動 :基礎物理学演習I(サイエンス社)
|''英語''|
単語帳はDUO SELECT(ICP)、キクタンリーディング6000(アルク)、科学技術英語語彙編(南雲堂)、smart.fm(WebサイトのFlashサービス)など。
読解対策はニューアクション4500(東京書籍)、Rising 構造を読み解く(共立出版、さすがに全部はやっていないが・・・)など。
作文対策はシステム英作文(借りたものなので書籍の社名等は忘れました)
その他、TOEIC対策で学校に入っている「アルクネットアカデミー」や、NHKラジオの「Let's practice!」(講師:岩村圭南)なども利用しました。
|''化学''|
「化学I・IIの新研究」を1周。ただし阪大受験で不要で、途中で勉強終了。
|''その他専門科目''|
他大学は専門での受験があったので対策。電気回路、電磁気学の対策など。
***お勧めの参考書を教えて下さい.
-''数学''
--数学/徹底演習(森北出版)
---一周やるだけでも自分を革命できます
-''物理''
--基礎物理学演習I・II(サイエンス社)
---大学物理はこの2冊でカバーできます
--基礎物理学選書 熱力学(裳華房)
---熱力学の教科書としては使いやすいので概論を抑えるのに好都合。
-''英語''
--DUO 3.0(ICP)
---自分はSelectを利用しましたが、やはり単語力向上には一番適してるかと。
--科学技術英語語彙編(南雲堂)
---科学英語、工業英語が出てくる編入では欲しいアイテムの1つ。
--岩村先生が出版している本類
---モットーは「英語の筋肉を鍛えよう」。英語力向上に一役買います。
***試験の出来はどうでしたか?
|''数学'' |8問中7問正解予想です。ただ多分85点ぐらいじゃないだろうか(配点的に)|
|''物理'' |5~6割程度。力学の問題が予想外の問題で解けず、撃沈。それ以外でカバー。|
|''英語'' |9割程度。これは自信あり。・・・作文が少々怪しい。|
***面接ではどんな事を聞かれましたか?
とりあえず志望動機。
次に阪大来て何したい?という問いに「計算物理がしたい」とはっきり言ったら「実験もやってくれよ(^^;)」って感じになった。
そして次は試験の出来。物理はあんまりいい顔してなかったから多分悪い。英語のことも聞かれてTOEIC680点も含めて喋ったら褒められた。挙句の果てに「留学してみれば?」とかも。
大体7分程度でしたね。
***志望動機を教えて下さい.
-まず研究規模のでかさ、大学の雰囲気。1年前の下見段階で完全に自分の心を握られた。
-転科したのは、今まで利用した電子情報の知識を生かした上で、今までの応用物理学などの分野をしっかり勉強したかったため(一言でいえば物理に対する純粋興味)。
***他にどんな大学を受験しましたか?
-千葉大学 電気電子工学科
-九州大学 電気情報工学科
**高専時代について
***得意科目は何でしたか?
数学全般(専門系含む)、応用物理(特に熱学)、英語
***苦手科目は何でしたか?
基礎化学、体育、美術
***あなたの今までの最高順位は何番ですか?
1番(3~4年のうち各1回ずつ)
***あなたの今までの最低順位は何番ですか?
12番?(1年)
***何か活動(部活/学生会/ロボコンetc)はやっておられましたか?
吹奏楽部入ってました。
**編入後について
掃除中にここの部分埋めときます(2010/8/6)。
最近勉強してないなあ・・・今日からそろそろしようかなあとか思ってるタイミングです。
原爆の日ですね、黙祷もしました。
***編入した時に何単位くらい高専の単位が認定されましたか?
35単位認めてくれました。
大学の先生方が、違う分野でもかなりしっかり認めてくれた(情報分野が多かったからかな?)ので、ちょっと感激しております。
&bold(){※補足}
現在のところ工学部では、共通教育系科目と専門教育系科目の基礎教育課程は免除となるようです。
語学とか心配している人は、それほど心配しないでください(大学院ではトンデモナク重要らしいですが)。
(2010/4/5)
***大学編入後の生活についてお聞きします.大学編入後、ぶっちゃけ大学生活はどうですか?楽しいですか???
まあぶっちゃけ面白い。初めての一人暮らし、初めての大学の空気、初めての転科によって得られる体験、色々な意味でですが。
この学科及びコースだけあって、同じ編入生同士の友達はなかなかできないけど。
というかfunnyとかcrazyとかというよりinteresting.って言うような面白さですね。
豊中は豊中でまた違った面白さはあると思うのですが、こちらはこちらで面白いです(あんまり遊べないけどね)。
本格的に勉強して研究するために阪大行ってやる、って言うときには吹田は適地かもしれませんね.
***勉強はどんなもんですか?講義について行けますか?
勉学楽しいです(Σ楽しいのか(°□°|||
高専ではまずやらないような新しい分野の講義、特に量子論や固体物理学、応用光学と言った類のものの概観を垣間見るのが非常に面白くなっています。
今までやってきた勉強というのを、もっと一般的に、もっと厳密に、もっと精錬された言葉で表現できるようになる嬉しさがありますね。
さらに別の講義で毎週1枚自由課題でレポート書いてこい、って課題があったのですが、これに関しては元々ホームの電気系だったので、今まで知ってた以上の内容を深めるいい機会にもなりました。こうやってやる気持ってレポート課題をドンスカこなすと、もっと知見が広まったような感じがして、非常にいいです。
講義の形式も、そのような毎週自分で流行りの研究調べてレポートにしてくるとか、その時間内で演習やってその演習の解き方を講義の最後で説明する練習するとか、色々なものがあって面白いですね。
講義自体は大体付いていけてます(特に高専時代の量子力学の予習のおかげで)。
元々数学系は得意だったので、専門で複素関数論出てこようが、偏微分方程式出てこようが講義聞くだけでなんとか切り抜けています。
当然ながら興味のある量子論や固体物理学は上々の滑り出し ♪(^^)♪
ただし化学系の講義も一部あるのですが、この辺に関しては努力しないとなかなか大変でした。
あととにかく実験下手なので、実験に関しては結構苦労してます・・・ただ逆にいえば、そうやって不甲斐ない結果が出たときの考察をするというのも、なかなか悪くないことではあるんですが。
6セメでは、他学科にも非常に面白い分野があってあとこっちの調整も付きそうなので、色々な講義を多様に取っていきたいです。
***単位はいくつくらい落としましたか?またはいくつくらい落としそうですか?
5セメはどうでしょうねー・・・。
機器分析とか量子統計とか、テストの結果的には微妙なのもありましたので、まだ不明瞭です。もしかしたら2~4単位は落としてしまうかも?
ただ現段階で必修が全部OKで、それを含めた確定単位が11単位あるのには安堵感を覚えています。
(2010/9/10)
…なーんて、言ってたら、5セメの単位全部取れました。
しかもALL秀…ではなくてニアピン惜しい!1科目だけ優ありましたが、27単位バッチリいただきました。
計算してみたらGPAが3.9だった。何だこのカオス値。って思いながら顔がほころんでいました(笑)。
***大学に入って驚いたことは何ですか?
もう驚きの連続でしょう、ここは。色々あるんで適当な時系列のもとジョークみたいなものから本気モードのものまでざっと並べてみたいと思います。
&bold(){【編入前の驚き】}
- まあまず高専4年の秋、訪れて一番びっくりしたのは大学の敷地面積でした。豊中も吹田も広い。なんじゃこりゃ。
- 私の失敗談。高専にあった編入受験の志願書を弁当でシミを付けて汚してしまう。そして予備を含めて2部を再取り寄せしてもらったところ、何と大学から(日本語が悪かったのか)4部も来た。しかも50円払えという封筒まで来た。何というか、切手の枚数分から見たら分かるでしょー・・・って思ってたが、なんかその時点でちゃんと4部送ってくれる阪大側の姿勢に驚いた。
- 阪大行った先輩方今何してるのか先生に聞いたら、「1人官僚コース入ったみたいよ」っていう事実に驚いた。まあ確かに高専時代から、色々活躍されてたのは知ってるが。
- 成人式にて、中学時代の同級生に「阪大行くんだ」って言ったら、「何ぃぃぃっ!?」とオーバーリアクションしてくれたことに驚いた。
&bold(){ 【編入後の驚き】 }
- 現住所は箕面市。大阪の中じゃ小規模の市なのに、小規模でこんなに人がいるのか!?という驚き。
- あと上の件について、箕面の表記はMino-o(阪急)とMino(道路標識)とMinohがあって、統一されてないところも驚いた。
- 吹田キャンパスを千里門から入ると、でっかい建物がある。あそこの建物には、生命先端工学専攻の研究室などがあるだけなら納得だが、密かに豪華絢爛なレストランまであったのかという驚き。ちなみにシェフは本気らしい(実は学生にはあんまり知られてない場所だが)。
- 食事に関して言えば、4月になるとほぼ毎日U棟のちっちゃい広場で何かやってるなーと思ったら、どこの研究室もBBQやってたという・・・。BBQは吹田の研究室の打ち上げの定番なのだろうか・・・?
- 1回学生証を紛失したときに、高専時代だったら1日待たなくてはならなかったのにここではたった10分で再発行してくれたこと。
- 図書館及びCALLシステムのコンピュータのソフトウエア。Mathematica入れてあるところはさすが!と思った。あとTeXが好きなのでLyXを入れてほしいという期待をしていたが、未だWinshellな模様・・・Winshellは印刷時使いにくいよね;
- 高専時代からもあったんだが、ALC NetAcademyが阪大でも導入されていたこと。TOEIC用の英語鍛錬ソフトです。内容も充実してるし、これは暇なときやTOEIC対策にはうってつけかな?と思いました。学外利用もOKです。
- 留学相談会に行ったときに、交換留学制度を非常に推していたこと。凄い交換留学。あと留学生専用科目というのもあって、一応日本人でも受けられるらしい。講義がすべて英語ですけどね。工学部や基礎工の人も、豊中吹田で随時講義を開催しているので、英語力アップにはいいと思います(工学系の英語ですし)。
- キャリアデザイン学(総合科目)の講師陣の層の厚さ。大企業の人たちやノーベル賞に近いところまで来ている研究者の人、官僚の人たちまで色々な話聞けて面白かったです。この科目、工学部に配属されたら取ると面白いですよ(1単位しかあたりませんが5限なので取ることはできますね)。
- その他講義についても担当教員自身が絶対講義せずにTAの人にやらせる講義など、ある意味高専時代では絶対にあり得ないような講義もありました。ちなみにその人の講義の試験は面倒だった(汗)。学生はマジな人もいるんですが、何となくサチってる人も多い。
***ズバリ!高専と大学の違いとは?
まあ色々ありますが、とりあえず規模と層の厚さの違いじゃないですか?
高専は専門を植え付ける環境に長けてるけど、大学はもっと何と言うか「元々は研究機関」の特性が色濃く反映されていると思います。
***大学での目標は?
まずはTOEIC。TOEIC最高690点に留めておくのはもったいないので、(まだやってないけど)夏休みにかけてそろそろ英語脳に切り替えて行きたいと思います。
あと興味があるというだけですが、量子力学と固体物理学、および光学辺りは極めて行きたいです。高専時代の卒研で非晶質材料を扱いましたが、恥ずかしながら基礎力がなくて、非晶質材料の理論を垣間見ることができなかったので、ここでガッチリ基礎を固めて(非晶質に将来的にかかわるかは別として)結果的にハッキリとした理解が欲しいです。
できれば量子化学をちょっとやりたいが、時間的に厳しいだろうなあ・・・。
ただ、大学院は阪大の中だけで決めるという方針は実はあまりありません.
***阪大高専会の他に、何かサークルに入りましたか?
サークル入ってないですね~。
というよりもサークル入るぐらいならバイトしろと言われそうであるorz
まあでも、息抜きはしたいですな。たまには楽器でも吹きたい。
***ここだけの話,阪大に編入して良かったですか?
非常によかったと思います。
高専時代は「井の中の蛙」状態だったので、ある意味じゃその束縛を打破できたのは、一歩でも研究機関に近い大学に編入できたおかげでもあると思います。
あと転科(とは言え実はそんなに他の学科と内容が変わってるのかと言われたら微妙なところだが)したおかげで、自分の中で掌握する分野を拡大できたのも、大学生活に入っていいところの1つだと思いました。今まで電子情報の分野一辺倒にやってたので、そこからもっと基礎根底になる分野へシフトすると、自分でも想像ができなかったぐらい色々なことを知ることができます。
ただ個人的にはまだ飽き足らない(正直日本の中や物理の分野に伸ばしてもまだまだ井の中の蛙と思う・・・)ので、触手をドンドン伸ばしていきたいですね。
***最後に,阪大への編入を考えている高専生に何か一言お願いします.
まあ勉強頑張ってください、なんていう言葉はみんな選んでいると思うのでここでは別のことを。
ちょっとエラソーに言いますけど(笑)。
編入試験はあくまで将来の舵の向きを変える手段の一つに過ぎません。
当然勉強に励むことも重大なことなのですが、自分の道程を見据えること、これとても重要です。
自分の将来を頭に浮かべながら、これが一体何に役立つんだろう...とかこのことが将来へのどんなヒントになるんだろう...とか想像しながら、勉強する。
そうやって色々な構想を立てながら、自分にとって実りのある試験勉強を行なってほしいと思います。
頑張ってください。
あ、結局頑張ってくださいとなってしまったというオチで(笑)。