『マスターズ・タッチ』という美しい本があります。

 装丁も美しいですが、内容がとても美しいのです。

それは、確かに体験がなければ難解です。しかし、ひとたび体験すると、そこにあるのは、*真実のひびき。

 人の成長・変容する様が、書かれています。

 著者はサガプリアというアメリカ出身の女性です。

3年前、わたしは、彼女のリードするグループに参加しました。夫の強い薦めがあったからです。どちらかというと、頼み込まれるようにして参加したのでした。

 「女性性と男性性」「左足から右足へ重心が移る瞬間。それを見ているもの、それは私たちいつも中心にもっている」

 正確にはなんと書かれていたのか、もう忘れてしまいましたが、波の動きなどに比されるわたしたちの体の中の神秘についての秘密がなにか明らかになるような予感をもって参加したワークショップでした。

 そこで、わたしの内側の真実に出会って、愕然としたのでした。

 そのワークの行われる1,2週前から右の腿に違和感があり、右肩ばかりが凝るということが起こっていました。

 体というものは、正直で、悲鳴をあげていたのでした。

 わたしの左側は、とても冷静で、いろんなことをとてもよく分かることのできる女性でした。でも、右側に全部提案するだけで、それを右側がすべて、オッケー、それ、楽しそうだね、と言ってやってくれていたのです。その代わり、右側は何一つ判断せずによかったのです。

 役割分担と言えば、聞こえはいいけれども、それは両性の自立とは、ほど遠いものでした。